2007-03-31

楽しかったです!

昨日の卒業式は、とても楽しかったです!

私は、息子の卒業式に初めて出席しました。今回は、中学校の卒業です。

前にも書きましたように、日本語補習校での小学校の卒業式には、私は都合が悪くて出席できなかったのです。(確か、病院での診察や仕事があって、日本に戻っていたと思います。)

初めての息子の卒業式なので、ちょっとドキドキしていました。

ドキドキの理由は、息子が卒業生として舞台で落語を披露するということもありました・汗。

家で、全く、ま~~ったく練習していなかったのです。なので、本当にできるのかどうか、本番までほとんどわかりませんでした。練習しなくちゃなぁ~、などと言っていましたが、言うばかりでちっとも努力をせず、怠けていて、一体どうなるのか・・・。それに、中学校の卒業生は息子ただひとりですし、そうなると、中学を代表することになってしまいます・・・。

日本大使館、日本商工会議所や、日本人学校(全日制の、日本と同じシステムの学校)などからの来賓の方もいらっしゃるのです。あまりに恥ずかしい内容だと、補習校の先生方にご迷惑がかかってしまいます。どうしたものかな、と思っていたのですが・・・。

今回のことで、はっきりしました。

息子は本番に強いタイプです!! 笑  (去年のあの落第騒動での強運からも頷けますが・・・汗)

卒業生は、小学生が9名、中学生は息子のみで1名、そして高校生が2名の合計12名。そのうち3名が欠席、つまり9名に卒業証書が手渡されました。

卒業といっても、日本語補習校は日本人学校とは違って、週に1度の登校ですし、実際は公式な(つまり進学に使用できる)証書ではありません。でも、日本的形式を重んじて証書をくださるのです。ありがたいことです。

ドイツでは、小学校の卒業式などはありませんでした。運動会だってありません。入学の時に式典があるくらいで、後はクラス別の対応になります。なので、こうした純日本的な卒業式は、かえってすごく新鮮でした。

式は、先ず在校生十数名によるオーケストラ演奏。パッヘルベルのカノンでした。年少組の少年少女が、バイオリンやギターを弾いていましたけれども、本当にすご~~く可愛かった~!
そして来賓紹介、開式のことば、卒業証書授与、学校長式辞(実に、息子はたったひとりの中学3年生でしたので、授業はマンツーマンで行われ、校長先生に習っていたのです!)、来賓祝辞、運営委員長祝辞、卒業生発表、蛍の光 斉唱、そして閉式のことばで終了となりました。

祝辞は、皆さんそれぞれにとても素晴らしい内容で感激しました。日本とは違って、テーマになっているのは「日独文化」。それぞれの架け橋になって欲しいという願いが込められていました。とても興味深かったです。

で、唯一の心配が、息子の落語だったわけでして・・・汗。

小学校卒業生は、みんなで一緒にお芝居と詩を披露してくれました。高校生二人は、それぞれの思いを作文の朗読で表現してくれました。

で、息子は落語と・・・。何だかひとり浮いているような・・・鬼汗・・・何故落語?

噺は、「平林(ひらばやし)」でした。これは、ある65歳の主人が、字の読めない小僧の定吉を、平林さんへ手紙を届けるようにと使いに出すのですが、この定吉は文盲の上に忘れっぽい性格で、「ひらばやし」という名を覚えられない。そこで主人は、吾妻橋を渡ったら、人に聞くようにと命じます。
ところが、定吉が尋ねる人は皆、全く違う答えを言うのです・・・。へいりんか、ひらりんか、たいらばやし、ぴょうぼくぼく、いちはちじゅうのもーくもく、ひとつやっつでとっきっき・・・・あ、ありえない・・・・・。

やはり、ドイツ在住日本人とハーフがほとんどの学校ですので、言葉がテーマになりますね。

後で先生に伺ったのですけれども、息子はリハーサルの時には全くできなくて、一体どうしようと不安だったそうです。(前にそのことを聞いていなくて良かったです・・汗)

ところが本番になって着物を着て舞台に立ったら、まぁ驚くほどすらすらと話していました! あ~~先生はびっくり!

会場は大爆笑! おおいにウケていました・笑。

皆様に笑っていただけて、本当に良かったです~~。

そして続けて立ち上がり、作文を朗読。日本語補習校での中学時代をふりかえる内容でしたが、最後に私のことにも触れて、「僕は母と二人暮しですが、母はドイツの学校でも日本語補習校でも、いつも何かがあると助けてくれました。母に心から感謝しています。」と言ってくれて、とてもじ~~んと来ました。

本当に楽しい、素敵な卒業式でした。嬉しかったです。

・・・

式が終了して、その後ダニーのところでお祝いの食事会。ダニーのママとRちゃんが食事を作ってくださって、ダニー家4名とRちゃんと息子と私の7人で、にぎやかでハッピーなひとときを過ごしました。
せっかく私たちのために愛情をこめて作ってくれた食事ですので、ありがたく脱線しました。でも、あくまでも少食にしましたので、あまり胃にもたれなかったです。すごく美味しくて、あたたかい味でした。

最高の1日になりました!

・・・

平林・・・一生忘れないでしょう。