2005-12-02

極右以下のサルコジ内相

フランス暴動が収まったら(わたしはひそかに「サルコジ討伐の乱」と名付けているのですが)、100人予約が集まれば出版化?!という予約投票プロジェクトにあげたわしの企画『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』にたいする予約も停滞してしまいました。フランスの性事事情に興味のある方は、『企画書』だけでも御覧くださいませ。仮予約したところで購入義務はありませんが、出版されたときには特典がつきます。御予約はこちらから。さて、

12月1日、ポンピドゥーセンター前の広場をスタートしてオペラ座まで行進する、国際エイズデーに合わせたManifestation(デモ)が行われると聞いたので、最寄り駅のレ・アール駅で降りた。プラットホームをエスカレーターであがると警官三人が通行客を見ている。そして、彼らの目から見たら「あやしい」と思われるらしい若者を見つけるや声をかけ、壁際にたたせそのまわりを囲み、身分証明書の提示を命令し、所持品検査を行っている。ニコラ=サルコジ内相が暴徒に参加するような若者を「社会のクズ」「ゴロツキ」と呼び、「一掃する」(と訳されていますが、文脈を考えると「殲滅する」と意訳できる)「浄化する」と叫んだことは日本でも報道された。警察官はそれに従い、怪しい若者を殲滅すべく声をかけては身分証明書の提示・持ち物検査を行い、生意気だと暴行を加える(こともある)。

11月10日にわたしが「欧州極右のドン」ジャンマリ=ルペン「国民戦線」党首に取材したことは以前、このブロクでも述べた。ルペン党首は暴徒に参加する若者に「ある種の共感」を覚えるといっていた。来年一月に発売されるインタビュー記事で、詳しくは書く。論旨をおもいっきり要約すると、国の無策の結果として未来に希望を持てぬ若者が生まれ、そして暴動に参加している。責められるべきは国だ、と。インタビュー内では、フランス現代史を壮大に展望する中で、結論としてこの発言をしておられた。

これを聞いて、わたしはルペン党首とサルコジ内相のいったいどちらが極右なのだろうか、と思った。
詳しいことはまたの機会に論ずるが、フランス国内では「サルコジこそが社会のクズだ」という声も上がり始めている。エイズデーデモでは、「緑の党」パリ市議で元娼婦のカミーユ=カブラルさんのグループが、「社会のクズはサルコジだ」というシュプレヒコールを上げていた。

サルコジ氏は極右のルペン氏ですらいわぬことを平然といいのける。
ルペン氏が極右ならば、サルコジ氏は極右以下だ。なーんてことをいったら、同じく極右以下の御仁を首都の知事に据えて恥じぬ日本人にはいわれたくない、とフランス人から批判されそうだが。