2005-09-05

ブラッド・ピットは黒チョコレート系、リチャード・ギアはクレープ系


日本でも本年公開されるブラッド・ピット主演の『Mr & Mrs Smith』を二度、見た。それまで氏を格好良いと感ずることはなかったのだが、同映画を観てはじめてセクシーだと感じた。ピットのテーストは、真っ黒で歯ごたえのある純粋チョコレートだ。一口かじると苦みも含めて、カカオの味が全体に広がる。甘さは抑えられていて、パンチが強い。同映画の相方はアンジェリーナ・ジョリー。ジョリーとピットというカップルは似合っている。

ピットと対照的なのは、リチャード・ギアだろう。4ヶ月前に『Shall we dance?』を見て、彼の甘い微笑に魅了された。ギアの顔を見ると私はクレープを連想してしまう。溶かしたばかりの温かいチョコレートと、バニラ・アイス、マロンのソースがくるまれた焼きたてのクレープを。想像するだけで口の中が甘くなって涙が出そうなくらいだけど、真っ白な皿に盛られたそんなクレープを、フォークとナイフでつついて、食べたくなることがたまにある。

レオナルド・ディカプリオはボジョレー・ヌーボーというところだろうか。いまは清新ですっきりした味わいだけど、年を経たときに耐えられるテーストであるかどうかは心許ない。ディカプリオの美貌に以前は心地よさを感じていたのだけれども、『Aviator』をみて彼へのある種のあこがれは収縮した。