2005-07-20

日本の「みどりの党」結成を目指す人たちがレズビアン、ゲイ、バイ、トランス(LGBT)のムーヴメントに加わる日は来るのだろうか?

せっかく日本に滞在しているので連日、色々なジャーナリスト・知識人・編集者と面会している。

現在、フランスに取材依頼なり、ゲイパレードへのメッセージなりの依頼をメールで送っているのだが、バカンスに入ってしまっているため、思うようにすすまない。

ゲイパレードへのメッセージは、ゲイ雑誌「Preference」の編集長からいただき、これは既にブログ読者・ボランティアの御協力を得て、翻訳済である。近日中にアップする。いまのところ、パリのゲイパレード実行委員の一人(♂)、あるいはゲイ・レズビアン専門チャンネル『ピンクテレビ』のスタッフから、確実に返事が来そうである。あと、昨日、取りあげた『仏緑の党』のイケメン全国書記、ヤンさんとも連絡をとっているので、おそらく、メッセージをもらえると思う。『欧州緑の党』の代表、ダニエル=コーン=ベンディットさんにも依頼状はメールと手紙で出したが、どうなることやら。

ところで、昨年夏の参院選比例区に、俳優で参院議員を務めていた中村敦夫さんが環境政党『みどりの会議』を率いて、挑戦した。結果は一人の当選者も出せなかった。その後、同党は解散し、みどりの党をつくるための組織『みどりのテーブル』(http://www.greens.gr.jp/)が結成された。

わたしはこれまで、日本の「みどり」の運動を担ってきた(あるいは、担っていく)人々に欧州の緑の党においては、レズビアン、ゲイ、バイ、トランスジェンダー(LGBT)との結びつきを重視するのだと訴えてきた。今年、日本でもゲイパレードがあるから、参加すべし……とも訴えた。しかし、反応は今ひとつ、である。

以前にも書いたが、欧州各国に存在する緑の党は、環境を意味する「みどり」とともに、多様性を意味する「虹色」をシンボルカラーとしている。日本においても、『みどりの党』をつくる運動が今後、続けられていくのであろう。ならば、本場・緑の党にならって、LGBTのムーヴメントに多少の関心は払っていく必要があろう……と申し上げておきたい。

このエントリへの反応

  1. ドイツ:「緑の党」のブルーな未来 – Newsweek
    WORLD AFFAIRS
    ドイツ

    The Greens Are Wilting
    「緑の党」のブルーな未来

    エリート層の支持を集めた
    左派連立与党の一角が
    社会の保守化で人気急落
    9月の総選挙で消滅も

    シュテファン…