2005-04-01

予約投票『Gay @ Paris』について

ポット出版では、予約投票プロジェクトというのが立ち上げられています。いくつか企画がでておりまして、この中で読んでみたいという本があれば仮予約してもらう……というものです。目安は予約者100人で、その数に達すれば刊行されるかも知れません。

わたしは『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』という企画をあげています。予約者は徐々に増えていっています。まだ、予約されていない人はぜひ、この機会に御予約ください。

-大統領がゲイ雑誌に登場する。
-国民の65%が同性愛に理解を示す。
-ゲイ術家(Gay Artist)が文化の一支流を担う。
-パリ市長はゲイであることを公言している。
-駅のキヨスクではゲイ雑誌が売られる。
-大学にはゲイの出会いパーティーのチラシが配られる
-ゲイ専門チャンネルが存在する
-駅構内にゲイ関連のポスターが貼られている

そんな「ゲイ&レズビアンの天国」フランスの性事情について報告するというものです。

先日、パリ在住のゲイ男性と話していたら、

「オランダやスウェーデンなどの北欧諸国、スペインの方がホモフォビアは少ないんじゃないかな」

 と指摘されました。パリ市長の書いた本を読んでいましたら、フランス社会がゲイを受け入れるようになってきたのは「HIVの災禍」の後だと、書かれていました。ということは、10余年といったところでしょうか。ゲイ雑誌『TETU』が創刊10年ですから、ゲイに対する寛容さは比較的最近のことなのでしょう。

 ばってん、北欧に比べたらホモフォビアがまだ強いフランスですら、日本に比べたら遙かに寛容なわけで、それを紹介することは意義がありましょう。「同性婚」まで認めている国の話を紹介した場合、あまりにも日本と状況がかけ離れてしまうため、読者は距離感を覚えてしまうかもしれません。フランスみたいに、「同性婚」にはなお、少なからぬ抵抗が存在する国の状況をむしろ、取り上げたほうがより近しく感じるかもしれません。

 予約者はまだまだ募集中ですので、『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』をどうぞよろしくお願いします。