2011-04-18

【世田谷】上川あや区議(無所属)に聞く

—今回の選挙で有権者に何を訴えていきますか?
上川:このたびの震災から一ヶ月以上の月日が経ちました。わたしはこれまで、行政がカバーしきれなかったマイノリティのニーズをとりあげ、行政に改善を促し、一般的に常識だと思われていることの“偽り”を指摘してきました。たとえば、オストメイト(人工肛門・人工膀胱の使用者)が区に700人暮らしていらっしゃいます。しかし、区内にあるオストメイト対応のトイレは2ヶ所しかなかった。私は本会議でそのことをとりあげ、雄と地名と対応のトイレの設置を提言し、区役所は3つのトイレを対応型に改修し、その後も取り組んできた結果、官民問わず5000平方㍍以上の新規建築物にはオストメイト使用のトイレ設置を求める条例ができました。

私はそういったマイノリティの問題に取り組んできた延線上で、彼/彼女たちがどのような状況に置かれているのか、災害以降、区に求めてきた世田谷区民への支援、被災者を世田谷区が受け入れる方策の提案、放射性物質に水が汚染されたことに対する世田谷区がとりうる提案などを訴えます。
そして、この夏、計画停電に世田谷区が入ることは避けられない上、不意に停電が起きる可能性がある。そのときに、人工呼吸器や酸素濃縮機を遣っている方が体に障碍(しょうがい)や麻痺を持たれている場合、機械のスイッチを切り替える人が横にいないと、命を失う危険にさらさける。ところが、世田谷区は計画停電の対応しか考えておらず、突然、電源が落ちたときの方策を講じていません。そのような緊急時に対する対応や、夏期の計画停電でご高齢の方が、たとえば、冷房が動かないため、暑さ故にいのちを失うことも考えられます。どのエリアを停電にするのか方策を夏までにつくるよう申し入れています。

—冷房が普及していなかったフランス(人口6135万人)では2003年の酷暑で高齢者を中心に約1万5000人が死亡しています。
 次の質問に移りますが、他の候補者との大きな違いは何ですか?

上川:多くの議員は一般の常識の枠内にとらわれているように思います。マイノリティの視点で考えない。問題を見つけ、具体的な解決策を提案し、実現する議員も多くはない。行政がどういう答弁をしようと勝手であるという姿勢を私はとりません。答弁を踏襲するのみで対応しない行政を髙見から立って「役人は馬鹿だから」というだけの議員を認めたくはない。区民にプラスになる答弁をとれない質問を私はしません。

—最後になりますが、街頭に立って反応はいかがですか?
上川:日に日によくなっているように感じています。

※上川あや議員の一期目の実績は以下に掲載されています。
ah-yeah.com/blog/reports.php?catid=30&blogid=2