2013-03-07

お部屋2485/署名のお願い

Facebookを使い始めたら、長文を書けるため、すっかりこのブログは死に体状態になってしまってます。

ところが、先日、容量超過の警告が出ました。このままだとサービスを停止することがあると。えー、Facebookに容量なんてあるんだ。書きすぎには定評のある私ですが、Facebookにまで認定されるとは。

Facebookは一度に6万文字まで書けるということになっているのですが、もしかすっと、これが上限なのかも。1度に書いても6万字、1000回書いても6万字。Twitterも一定時間あたりに書ける量については規制が始まったようですけど、Facebookに総量規制があるとは知りませんでした。

「そんなに書いてないけどな」と思ったのですが、1度に1万字くらい出したこともあるので、6万字が上限だったら、そのくらいにはなっているでしょう。あるいはもっと書いているような気がしないではない。

しゃあないので、過去の投稿をガンガン消しましたよ。

ただ、これは通常の投稿についての容量で、ノートというアプリはまた別。しかし、おそらくこちらにも容量があるので、いずれはまた同じことが起きそうです。

ビクビクしながら書くのはイヤなので、長いものはやっぱりブログに書くかとも思い始めています。

では、今回は署名の話。

こちらを御覧ください。

在特会を筆頭とするいわゆる「行動する保守」によるデモについて大阪府警に対して「鶴橋で行われる、在日コリアンに対する、暴力的なデモを、今後は認可しないで欲しい。せめて途中で止めてくださいよ」と要請する署名です。「朝鮮人は死ね」などと連呼し、デモのあとは「お散歩」と称して狼藉を働くヤツらのデモについては動画も公開されています。

以下はこの2月の鶴橋のデモ。決して観ることは勧めませんが、資料として。

ここにたまたま通りかかった人物が我慢できずに始めたのがこの署名です。

この署名はムチャクチャ叩かれてます。叩く相手が違うでしょう。

「デモを許可するな」という内容ですから、警戒するのは当然です。しかし、私はこれを支持。その事情はFacebookに書いてますので、こちらでも転載しておきます。

3月7日午前7時現在、目標の1000人まであと50人ですが、昨日深夜からまた動きが滞ってまして、なんとか今日中に終わらせたいのです。以下を読んで納得した人は署名をよろしく。

なお、しばき隊だの守る団だのについてはリンク先を参照。誤解している人たちが多いのですが、東京のしばき隊とプラカード隊は別です。しばき隊はメンバーが明確になっている組織(誰がメンバーであるのかは一部しか公表されてません)。プラカード隊は木野寿紀君が呼びかけているもので、個人参加であり、誰が来ているのかは木野君も正確にはわかってません。

私はプラカード隊を応援しているので、是非ご参加を。

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ここまで繰り返してきたように、「なんでデモを許可しているんだ」「警察はヤツらを逮捕しろ」という主張に対して私は批判的です。

所定の条件を満たしていれば公安委員会はデモの許可を出さなければならない。法的には届出ですが、実質的には公安委員会が許可する形になってますから、以下、「許可」で統一します。

たとえば東京都の公安条例、正確には「集会、集団行進及び集団示威運動に関する 条例」を見ると、「集会、集団行進又は集団示威運動の実施が公共の安寧を保持する上に直接危険を及ぼすと明らかに認められる場合」は許可を出さないことができる。

「素人の乱」のデモで逮捕者が十人以上出てもこれに該当せず、それ以降も許可が出る。公妨等で有罪になったところで、許可は出る。これは公安条例から言っても合理的な判断です。過去に逮捕者が出たところで、次にも出ることが明らかには認められないでしょう。

まして、「行動する保守」のデモでは、違法性がある客観的根拠がないわけですから、許可は出る。

つまり、繰り返し逮捕者を多数出していたり、ゲバ棒や火炎瓶を用意しているなどしない限り、原則デモの許可は出て、デモの権利について警察は一定の慎重さを維持している。もし「行動する保守」のデモの許可が出ないようなことになれば、左翼系のデモも軒並み許可を出さないことが恒常化するでしょう。なので、「そういう主張はやめておけ」というのが私の批判。

続いて、「警察はヤツらを逮捕しろ」という主張も同じで、暴行などの犯罪と違って、言葉について警察が判断して逮捕することには表現の自由とのかねあいで躊躇がある。当然でしょう。警察の判断で脅迫罪なり、侮辱罪なりでデモ隊を現場で逮捕していいんだったら、東電に「人殺し」と叫ぶデモ隊は即逮捕になる。まずいっしょ、これ。

したがって、警察が動くには告訴ないしは告発を待つのが順当で、「警察はヤツらを逮捕しろ」と主張するんだったら、そう主張する人が告訴、告発をすればよい。警察に求めている場合じゃないわけです(「お散歩」と称する無届デモは警察の判断で解散させることができるとして)。

これについては「ヘイトスピーチを法で規制しろ」と主張する人たちについても同様で、以前説明していますので、こちらを参照のこと。

以上、この二点において、警察に要求することは間違っている。現状で警察が許可していること自体、逮捕しないこと自体は批判しにくく、そんな要求が実現したら、えれえこってす。もし、それを要求するんだったら、自分が動けばいいだけの話。

今回の署名もそういう主張に基づいているわけですから、その主張自体は私の批判対象です。にもかかわらず、なぜ私は署名したのかと言えば、この署名はデモに対する一定の効果をもたらす可能性があるためです。

もちろん、今後も、デモを公安委員会は許可することが当然予測できる。たかが千人の署名だけで「デモを許可しない」という判断はまず考えにくい。それほど警察はバカではない。

これをネットで主張しているだけだったら、「そんなこと言っても警察はどうしようもないんだってばさ」と切り捨てますが、これが署名となって、呼びかけ人が警察に陳情するとなれば話は別です。つまり、実現性がないがために、ここでは別の効果が期待ができる。

これ単体で警察が即動くわけではないにしても、こういったアクションの積み重ねによって、警察は警察ができる範囲でデモに対する規制をしてくる可能性があります。ひとつは「お散歩」と称する無許可デモを解散させることです。ひとつは警備です。さらには許可に条件をつけてくる可能性もあります。

よく苦情によって「音量を下げて欲しい」といった要請がデモになされることがあって、この署名により、警察はデモの主催になんらかの要請をするかもしれないわけです。

大阪でも「友だち守る団」の活動が始まっています。守る団は鶴橋のデモで、ひとところに囲われてしまって、それ以外でプラカードを出すと警察に排除されてしまってました。警察は両者を徹底的に分ける対策をとっている。近づけさせないのは、嫌がらせとは必ずしも言えず、デモ隊からも突っ込んでくるのがいるため、プラカードを出す人を守る意図さえあるかもしれない。大阪府警のことなので、ようわからんけれど。

対して新大久保では、警察がプラカード隊“>プラカード隊に「無届で人が集まるのは困る」と言っては来ましたが、あくまで個人が勝手にやっていることですから、結局容認になってました。正しい判断です。

安心してプラカードを出すことができたのは警視庁がフル装備の機動隊員を大量に投入していたためです。デモ隊からつっかかろうとしてもすぐに機動隊に押さえられる。なんで機動隊は精鋭部隊を送り込んできたのかと言えば、しばき隊効果です。この辺の戦略をまったく見ないでしばき隊を批判している人たちがいますが、現場に来て観察せえ。 オモロイで、しばき隊の、姿が見えないところでの活躍。

大阪はまた事情が違うため、プラカード隊が大量に出る以外では、大阪府警は警備を増強して来ないだろうと思うのですが、あらゆる方面からの要請が出れば、警察は考慮せざるを得ないわけです。

その意味ではこの署名にも意味があるだろうと私は見ています。しばき隊にはダークサイドを担当してもらう。プラカード隊には街に対するメッセージを担当してもらう。有田芳生さんには警察庁経由でチェックをしてもらう。他人のことをとやかく言っている暇があるんだったら、できることはなんでもすりゃあええんよ。この署名が気に入らないんだったら、自分の理想とする署名を始めればええんよ。

どこの誰か知らんけど、この署名を始めたのは、アホのサラリーマンみたい(褒め言葉)。誰だってできるってことさね。頑張れ、アホのサラリーマン。

こういう人が動くと警察は無視しにくいのであります。つまり、この署名は公安条例なんて読んだことのない人が集めていることがプラスに働く可能性がある。プラスに働かなかったとしても、これがマイナスに働くことはほとんど考えにくい。それより潰してしまうことのマイナスが大きい。

法を完全に理解した人しか署名を集められない社会、署名を集めるとぶっ叩かれる社会がそうも住みやすいのか? つうか、批判している人たちは法をそうも理解しているのか? 理解したら、こんなん、さしたる問題がない署名であるとわかるはずだと思うんだけどな。もう一歩踏み込んで考えましょう。

間違った考え方については、署名に協力した上で、デモの日にでも会って話しあえばいいことです。これダメ、あれダメはもういいですよ。

(以下略)