2006-04-07

「ゲイ補完計画」投稿2

すっかり忘れ去られていた「ゲイ補完計画」。これも、当事者の中で被差別感や不満はあるにしろ、「まあ、こんなもんかなあ」という空気が強いことの表れだろうか? こういうときもっといろいろな意見が出て盛り上がると、日本でも社会運動への欲求が高まっている、と実感できるのだけど(まあ、熱い人は伏見サイトなんて読んでいない、ということもあるが……)。

でも久しぶりに一件、投稿がありました!

●米子さん企画
■企画名
「一斉アンケート そちらにゲイはいる?いない?」
■企画内容
諸団体に対し、「貴社にゲイはいると思いますか?」というアンケートを実施。アンケートは、団体名公表が前提。硬派な所では官公庁、企業(“就職したい企業ランキング”に入るような)、新聞社、大学、病院、……等々。軟派?な所ではクラブ等のお遊びスポット、ゲイ向け産業・ショップ……等々。

※アンケート送付にあたっては、以下の2点を同封する。
・アンケート回答のために、無理なゲイ発掘をしないようにという願書
・ゲイを含む性的マイノリティに関するガイドライン(QJでもOK?)

Q1.総職員数は何人ですか?(契約・派遣・バイト・パート含め)
A1.男○人/女○人/合計○人

Q2.ゲイの職員はいると思いますか?
A2.いる・いない・わからない

Q3.コメント等をどうぞ

この3点を質問し、集計、結果発表。

「社員6千人、自由な社風を謳う大企業A社のゲイはゼロ人らしい(本当?)」
「我がB社はゲイしか採用いたしません!」
「男女平等や人権擁護に声高らかなC新聞社は返事ナシだった」 ……等々。
集計の結果、「外資系はオープン」とか「○○産業はオープン」といった
傾向が出る!かもしれません。

「いくら大企業でも、ゲイ人数ゼロなんて言い切る会社にはやだなー」とか、
「これだけゲイウェルカムなコメントを寄せる所ならちょっとはマシかも」等、就活にも大役立ち!かもしれません。

また、「無回答」の数もチェックポイントです。「職員のプライベートにはお答えできません」と白票を投じるのならともかく、「音沙汰ナシの黙殺」とした所がどれだけあるか……ゲイ問題云々の前に、こういうアンケートに非協力的なツレナイ人たちとして実名公表しちゃいます。

■企画発案の経緯……私的なことも含めて
私が以前勤めていた某大企業・甲社(男女比は男7対女3程度?)には堂々たるオープン・ゲイがいました。いまは社員の大半が男性という中小企業・乙社に勤めていますが、ここにはそういう空気がないようです。「ホモくさくねー?」というヒソヒソ話はありますが、ゲイを含む性的少数者に対しては「気持ち悪い」とか「ありえない」という発言すらあります。甲社はパイが大きく、人権にも敏感な社風だったためかもしれません。乙社はパイが小さい分、閉鎖的なのかもしれません。本人の資質もあるでしょうし、ほかにも様々な要素はあると思いますが、この差はどこからくるのか……と考え、発案しました。(因みに私自身は♀・バイ・クローゼットでございます)

■企画内容を鑑みて……
自分で考えていても、正直、穴(またの名をデメリット)の多い企画案です。
アンケート自体が、とてもプライベートな部分に触れています。
職場等で自らの性志向をオープンにする妥当性があるのかどうか、
それが第三者に公表される必要性がどこにあるのか……。
何よりお堅い職場でクローゼットにしている人に迷惑がかかりかねません。

……あと、マジメすぎるかも!?

「企画者の実践は不問に伏す」、「無責任な企画でけっこう」という伏見さんのお言葉に依拠しての投稿ですので、平にご容赦を……。