1-1●日誌--沢辺

ポット出版社長・沢辺均の日記-54[2009.12.04〜12.20]

すげーためてしまった。やべー。

●2009.12.04金

●2009.12.05土
午後に、代々木図書館に行く。小学生を対象にした「一日図書館員」の日。
2人の予定が、一人は風邪でダウン。
女の子が時間延長してカウンターとかやりたがってくれ、まずまず。
夜は雨のなか、NHK青山荘で石川輝吉さんの出版記念パーティ。
カント 信じるための哲学—「わたし」から「世界」を考える」へ。
竹田青嗣さん、西研さんの呼びかけ。
小浜逸郎さん、径書房の面々などの顔見知りも。
切通理作さんと名刺交換。
この石川輝吉さんの書いた本にある「ひとそれぞれ」っていう言い方が気に入った。
価値相対主義みたいなことをさすんだけど、そのいいとこ/悪いとこを含み込んだ言い方にできるな、
と思って、その後しっかり使わせてもらってます。

●2009.12.06日

●2009.12.07月
午後、出版流通で博士論文を書いているという学生(年齢は行ってた?)のインタビューをうける。
後日メールで、当日おいらがしゃべったことのまとめを送ってくれる。
結構知らんぷりの学生も多いし、そもそもインタビューのまとめもしてるのかしら、
というのも多い気がしてたけど、ちゃんとしてて偉いな、。
夕方、山路達也さんが来てくれる。新刊の依頼だ。
マグネシウム文明論─石油に代わる新エネルギー資源」を書いた人。
知り合いのライターから、制作チームが紹介されて、以来仕事のライターをお願いしてた。

●2009.12.08火
S社のデザイナーを相手に、デザインの講演。20数名いたな。
終わってから、チーフたちとイタめし屋。23時過ぎまでたっぷりおしゃべり。

●2009.12.09水
午後SD月例会議。
夜は、昔勤めてた渋谷区役所のサッカー部(いえ、おいらは飲み会要員)の忘年会の二次会に合流。
10数年ぶりに参加。なつかしい顔と再会。深夜3時、三次会まで。
最後は渋谷警察署ウラの「ちんちん」。いやホントにこういう名前だから。

●2009.12.10木
代々木図書館の館内整理日。午前中の会議に寝坊。
夕方もう一度行って打ち合わせなど。
新しく中野区江古田図書館から、代々木に異動した松井さんの歓迎会に行って、
戻ってから、Aさんとの飲み会。いろいろ情報交換(公私にわたってね)。
人はおもしろいな。

●2009.12.11金
毎週定例のポット会議+掃除大会。
午後ブックファースト新宿店へ、トークセッションの打ち合わせ。
クズが世界を豊かにする』(松沢呉一)の発刊記念イベント。
明日にでも正式告知するけど、松沢呉一さんと、津田大介さん。
夜は版元ドットコムの忘年会。二次会まで。
出席100をける参加。司会をヤラセてもらいました。
最後は、我社の今年の一冊争奪じゃんけん大会。思いの他盛り上がる。
『クズが世界を豊かにする』をもらってくれた末廣さんありがとう。

●2009.12.12土
久々にバンド練習でスタジオへ。
来年04/17土のライブ(勝手にしやがれ6)に向けて、選曲も着々。
そして、なんと事務所でヨク出前をとる紫金飯店のお兄さんのライブに、
近所の「ベラミ」へ。鉄の大ファンのお兄さん、寺沢さんと言う名前だったのをはじめて知る。
寺沢さんも、その日までおいらの名前を知らなかったけどね。
で、普段の出前姿からは想像のつかないハイパワーな演奏。
対バンのブルースのバンドがバカウマ。TheBANDの「The Weight」は楽器もハーモニーも抜群。
いやー音楽っていいですね。なんと家に帰ったら24時だった。

●2009.12.13日
芹沢一也さんとかのシノドスが主催するセミナー(7000円だぞ)に参加。
稲葉振一郎「社会学の居場所」 。
若い「思想家」たちの思想を聞いてみたくて。
うん、だけど、何だこりゃ?だな。
解説してどうすんだ? 中身をつくれよ。
稲葉さん自身新しい歴史教科書をつくる会批判勢力が、教科書つくらないのことを批判してたけど、
自分の思想つくれよ、って感じ。

●2009.12.14月
メディアにも書かれてる「ジャパンブックサーチ」に対する「陰謀(笑)」会議。
夜はS社の女性二人と、ポットの和田とワイン屋さんにいってたのしくおしゃべり。
あっというまに時間がたつ。

●2009.12.15火
午前中、信用金庫。9月末の決算書を受け取り。あわせて個人国債の営業。
えー、買いましたよ。
夕方、前にポットにいた木村瞳が、今の会社(IT系のコンテンツ販売、でいいのかな)の上司と来訪。
後日JPOの大江さんを紹介することに。書誌情報を買いたいらしい。
夜は、風の旅行社と飲み会。WEBサイトをSDでリニューアルしてる。それから、本も出してる。
「風の旅行社物語」。
実は社長の原さんとは、20代前半から関わりがあるんだ。

●2009.12.16水
マンション管理組合の臨時理事会。いよいよ、駐車場をめぐる訴訟もおおづめ、。
夜は、図書館の人と下北沢のZaJiで飲み会。

●2009.12.17木
月例の出版会議。
夜、岩松了さんの「マレーヒルの幻影」を見に、下北沢本多劇場へ。
帰りは、Zaji。2日連続なんて生まれて初めてかも。

●2009.12.18金
ポット会議、。みんなバタバタしてるので、掃除大会は中止。
この日は来年1月14日に新潟で開かれる「公共図書館研究集会」での基調講演のレジュメを
書く。いや、いろいろ考えていて、メモも書いていて、準備のしてたんだけど、締切がこの日で、
またもギリギリ、ってことになる。
レジュメは早速公開してみた。
夕方日販コンピュータ川久保さん来社。
そのご、病院などに行って、ず・ぼんの編集会議。

●2009.12.19土
この日はj「書店落語」の日なのだけど、前から入っていた、
スタジオ・ポットSDの大戦略会議。
具体的なことでなく、大きな方向を議論。
おいらには、いい会議だったと思えたけどね。
夕方、山田と上野と佐藤とE社の社史の打ち合わせ。
家に帰って、WOWOW録画の「ゲバラ28歳」と「38歳」を見たり。
(いや、いつも書いてないだけで、結構みてるんですけど)
「書店落語」は30人集まり、9冊売れて、大成功、の報告あり。

●2009.12.20日
2週間ぶりに、鉄とすずと代々木公園、ドックランに行く。
夕方事務所で、年賀状かわりの「現状報告」の準備等。

ふー、コレ書くだけで45分。
これ、無駄かな?

全国公共図書館研究集会(サービス部門 総合・経営部門)での講演レジュメ

来年=2010年1月14日(木)〜1月15日(金)に新潟で開かれる「全国公共図書館研究集会(サービス部門 総合・経営部門)」で話をさせてもらうのですが、そのレジュメを書きました。今日が締切だったもんで。

事前に公開しておきます。レジュメだけじゃなにがなんだかわからんでしょうし。

ココから──────────
「出版文化の危機」をどうみるか

沢辺均(ポット出版/版元ドットコム)

14:20〜15:40 1:20

●出版業界のトピックを点描すると
・売り上げ低下
 年 書籍売上げ 雑誌売上げ 合計
 1960 374.0億円 571.0億円 945.0億円
 1970 2,246.1億円 2,101.8億円 4,347.9億円
 1980 6,724.8億円 7,799.0億円 14,523.8億円
 1990 8,660.4億円 12,638.1億円 21,298.5億円
 1996 10,931.1億円 15,632.7億円 26,563.8億円
 2000 9,705.7億円 14,260.5億円 23,966.2億円
 2008 8,878.1億円 11,299.3億円 20,177.4億円
(2009出版指標年報/社・全国出版協会 出版科学研究所)
・書店の減少
 2001年 20,939店
 2002年 19,946店
 2003年 19,179店
 2004年 18,156店
 2005年 17,839店
 2006年 17,582店
 2007年 16,750店
 2008年 15,829店
 2009年 15,482店 ※2009年10月現在
(アルメディア調査)
・責任販売(増売? 返品減少化) 売上げ低下への対応
 小学館
 講談社
 35ブックス
・電子書籍化 (PC/携帯)
 2006 182億円(70/112)
 2007 335億円(72/263)
 2008 464億円(62/402)
(電子書籍ビジネス調査報告書2009 インプレスR&Dをもとに作成)
・Googleブックサーチ
(1Q84ー村上春樹)

→これらの背景はインターネットによるメディアの変貌
 しかし、人間の使える時間は24時間で固定。人の使う時間の争奪戦

●メディアの変貌
・だれでもメディア発信者化
・メディア絶対量の圧倒的な増大による、情報・思想感情の質の変化
→残された課題は、情報・思想感情の選別・抽出(誰でもできる/いちいちやってられない)と、事実確認機能(誰でもできる/いちいちやってられない)
・圧倒的に増大したメディア絶対量は、一つ一つに平均に注目を集める訳ではない

●「メディア変貌」時代の図書館の役割
○それでも図書館は必要か
・図書館の役割は、読み書き能力向上を始めとした、社会構成員の知的基礎力の向上と、
 多数で生きていくための相互に承認しあって生きていくための共通のルールづくりのために基礎情報提供
・としてもインターネット社会で、相変わらず必要かどうかはわからない
○わからなくとも「メディア変貌」時代に残された課題に対応しておく必要があると思う
・情報・思想感情の選別・抽出
・事実確認機能
・コンテンツの収集/整理・分類・編集/保存

ポット出版社長・沢辺均の日記-53[2009.11.30〜12.03]

●2009.11.30月
夜、高円寺純情出版界「35ブックスと出版業界、みんなで討論」。
はは、「落語を観るならこのDVD」(35ブックス対象商品)の注文部数など、公開
河出、平凡社の担当もきてくれて、現在の注文部数を話してくれた。
これほどオープンに数字を出し合うムードっていいな。
恭文堂・田中さんが言っていたけど「35ブックス対象商品を増やしていく」って発想、
うん、いいアイデアもらった感じだ。
それにしても、いろんな意味でドキドキして始めた35ブックスだけど、
やっぱ、なんでもやることはいいことだな。語ることじゃなくて。
懇親会、遅くまで、自転車で帰る。

●2009.12.01火
翌日の「版元ドットコム入門・電子書籍の状況から作り方売り方まで」のレジュメ集やら何やらの
準備をする日にしていたんだけど、朝からマンション管理組合臨時総会や、
S社とのデザインの打ち合わせ(30分で終了)、出版企画の相談で古くからの友人・前田さん。
レジュメ集準備は、ちょっと難航したり、ともかく7500枚のプリントで、
2台あるプリンタ回しっぱなしになる。

●2009.12.02水
前夜、朝までレジュメ集作りにかかったので、1時間時休をとって12時出勤。
「版元ドットコム入門・電子書籍の状況から作り方売り方まで」
会員、会友=82人/講師=5人/会員外=122人(内10人は取材、twitter協力者、講師手伝いのため会費は無料)
合計 209人
懇親会は80名前後でした。
ご来場の方々ありがとうございました。
↓トゥギャッター
http://togetter.com/li/1386
↓Twitterハッシュタグ
http://twitter.com/#search?q=%23hanmoto091202
↓版元ドットコムお知らせ
「版元ドットコム入門・電子書籍の状況から作り方売り方まで」が開催されました

●2009.12.03木
午前中は出版会議。
午後、電子書籍を取材中の日経新聞記者が版元ドットコムに取材に来る。
17時から、ビジネスアスキーの電子書籍特集のための鼎談で四谷三丁目の「喫茶 茶会記」へ
仲俣暁生さん橋本大也さん、と。面白くおしゃべりできたけど、うまく「部分」を取り出さないと、
記事を書くのは大変かな。
終わって韓国料理屋で3人でメシ。うまかった。1階は食材販売コーナーで、お土産を買った。
レジに怪しげなキリスト教風のパンフがあって、イッシュン「統一教会の店か?」と思ったけど、
よくわからない。

ポット出版社長・沢辺均の日記-52[2009.11.25〜11.29]

●2009.11.25水
午後、山中学さんとタコシェ中山亜弓(通称・アユ)。
羯諦」の、アメリカのミュージアムでの販売などの相談。
夜は版元ドットコム会議。
すっかり前回の議事録当番を忘れてる。
版元ドットコム会議の司会と議事録当番は回り持ち。
議事録を書いたら、その翌月の会議の司会というのがルール。
つまり前回議事録当番だったのを忘れていた。
前日に、尹が気づいて、外出中のオレに代わって議事録を書いてくれた。
おいらが不在でも、対応ができるポットという組織の成長がうれしい。
尹も成長したもんだ。

●2009.11.26木
出版会議。髙橋がアマゾンの在庫表示の意味を質問したんで、大講義。
スタッフたちの理解って、オレから見ると部分部分をちょこっとつまんでるような理解に見える。
著作権についてもときどき問題がおこって聞いてみると、理解が部分、のつまみ食い。
この前も、結局「死後50年」が抜けてたヤツがいた。
不思議だ、つまみ食い理解で不安ないのか?
15時に早稲田大学へ。竹田青嗣さんに「談話室沢辺」のためのインタビュー。
労働の意味と意義について、。
アーレントの「人間の条件」をひいた、
労働→仕事→活動って話が面白かった。
髙橋と那須が朝までかかって「クズが世界を豊かにする YouTubeから見るインターネット論」(松沢呉一著)の入稿。

●2009.11.27金
ポット会議→掃除大会。
ポット会議では、あるトラブルをめぐって「相手の言ってないことまで想像で埋めてしまう」って話に。
午後は、マサコちゃんの数十数回目の誕生を祝ってケーキ。キルフェボンのホールを二つ。
岩松さんのトークセッションなどの営業ファックスをめぐって説教。
公式として理解しておけばいいのに。
今回の公式は、目標→本を売ること→書店に置いてもらうこと→書店員に本を認知してもらう→トークセッションで売れるかもしれないと思ってもらいたい→そのために岩松さんが書店で宣伝しますよ、
ってもの。だからメインタイトルは「岩松了のトークやサイン会やってもらえませんか?」って方向だろう。
17時〜19時半まで、代々木図書館で図書館員をやる。
今日はNPOげんきな図書館の研修なんで、スタッフをそっちに出席させると人が足んなくなるから。
「明治維新/幕末/龍馬」というミニ特集だなを作ったぞ。

●2009.11.28土
夕方からひと月ぶりのバンド練習。
風邪などで欠席がいたけど、楽しく大きな音を出した。
キーボードがあらたに加わったんだけど、ピアノの先生をやってるだけあって、
初見でも結構ついてくる。スゲー。

●2009.11.29日
14時まで寝まくる。前夜、司馬遼太郎の「花神」=大村益次郎の話、3巻読了。
ただちに代々木公園に、鉄とすずと一緒に行く。
二頭を風呂に入れた。鉄はアレルギーらしくその治療の一つとして週に一回、
体を洗ってリンスまでさせなきゃならなくなった。もちろん犬用のアレルギー対応のシャンプー・リンス。
メシ喰って夕方から、事務所に出てレジュメをつくったりなんだり。

レジュメ●2009.11.30高円寺純情出版界「35ブックスと出版業界、みんなで討論」

高円寺純情出版界「35ブックスと出版業界、みんなで討論」
2009.11.30月 レジュメ(沢辺均・ポット出版)

●35ブックス経過(手帳やメモから)
2009.03.00  第一回会議(18社23人)
2009.04.03金 会議
2009.04.22水 会議
2009.05.21木 会議
2009.06.12金 会議
2009.07.03金 会議(この辺りから営業)
2009.07.06月 企画説明会+プレス発表会
2009.07.09木 日書連全国情報化推進委員長会議(沢辺講師、図書館のことなど)
2009.07.11土 本の学校・出版産業シンポジウムin東京 14:30〜16:00
 出版社からの責任販売・時限再販提案/第2部第4分科会で、
 筑摩書房平川さん、河出書房新社岡垣さん、南天堂書店奥村さん
2009.07.30木 会議
2009.08.28金 飲み会(沢辺だけ欠席)
2009.10.09金 会議(搬入などについて)
2009.11.06金 取次搬入

●ポット出版「落語を観るならこのDVD」新刊の注文
瀧口 雅仁 定価1600+税 ISBN978-4-7808-0131-6 C0076
四六判 / 232ページ / 並製 [2009年11月 刊行] 初版3000冊

○統一注文書◎126店/264冊
トーハン●38店/66冊 日販●72店/151冊 大阪屋●11店/29冊
太洋社●2店/7冊 栗田●2店/6冊 八木書店●1店/5冊

○独自注文書合計◎43店/175冊
トーハン●18店/63冊 日販●13店/45冊 大阪屋●12店/67冊

○統一+独自注文合計◎159店/398冊 ※重複を除いたもの
トーハン●53店/116冊 日販●81店/184冊 大阪屋●20店/80冊
太洋社●2店/7冊 栗田●2店/6冊 八木書店●1店/5冊
 
○搬入後の注文=126   客注=34  補充=64 不明=28
ト=18 日販=45 栗田=2 ブサ=3 中央=1 大阪=36 太洋=11(TRC10) JRC=10 合計=126
VAN=28 取次回収短冊=12 アマゾン=10 ブックサービス=1 電話ファックス=75 合計=126

●実売
ネット=10冊前後
紀伊國屋=売れ10 仕入れ=48 返品=1
ジュンク堂=売れ17 仕入れ=77

●聞こえてきた声
・時限再販に(非再販だと中小書店はアマゾンなどの値引きに勝てない)
・再販を外す
・ストレートに買い切り
・55でも高い
・35歩安は低い
・在庫処分商品か?
・商品がわるい(筑摩なら金持ち父さんなど)
・書店の意見をきかない
・商売として判断するだけ(信山社)

●個人的な感想
・販売目標欄は頓挫
・書店と一緒にやる、視点が欠けていた(議論、ウエブサイト、情報の公開性)
・新刊を入れたことで、補充可能に。取次はシステムを変更してくれた
・あいかわらずの反応はあるけどね
・責任販売→35ブックス
・定価をあげれば、書店のマージン金額はあがる
・ポット出版はずいぶんとトクさせてもらった メディアでの露出など
・歩戻し(トあり/日未/大空/太未/八未)/正味/支払い保留
・単品ごとの条件設定ができることになった

tsudaるのOK! 公式実況者募集 12.02版元ドットコム入門・電子書籍の状況から作り方売り方まで

本当は版元ドットコムのニュースとして公開・募集すべきところなんですけど、
週末のこんな時間にやっとやってるので、まず、沢辺の日誌で公開。
版元ドットコムニュースでは、週明けに公開できると思います。

12.02版元ドットコム入門・電子書籍の状況から作り方売り方、来週になりました。
予想を越える申し込みで、200名を越える申し込みをもらいました。
取材も、文化通信/新文化/日経新聞/読売新聞などから申し込み。

で、当日のtwitterでの実況をOKにしました。
条件は、
・ネット接続の環境は自前で準備をお願いします
・発言者がオフレコとと言った部分は実況禁止
です。それ以外なにもないので、どなたでも実況してください。

また、公式実況者を募集しています。
参加申し込みしたかた(会員・会友は立ち見の受付をしていますが)で、
実況してくれる方はいませんか?

参加費と懇親会費(参加するかただけ)を無料にする特典あり、です。
申し込みは、twitterで、sawabekin か、
kin●pot.co.jpまで、連絡ください。

ハッシュタグは
#hanmoto091202
です。

ポット出版社長・沢辺均の日記-51[2009.11.21〜11.24]

最近、カント(の解説)とか、ドラッガーとか(いやこれもちょっとめちゃくちゃ)読んでて、
小説読みたくなった。「1Q84」以降、ひと月くらい小説ご無沙汰。
で、司馬遼太郎の「花神」。「竜馬がゆく」につづいて2冊目。上中下三巻あり、。

●2009.1.21土
鉄とすずと、代々木公園ドックランに。
夕方、事務所に顔を出し、ちょこっと仕事して、
夜は、冷蔵庫に残った野菜でカレーをつくる。

●2009.11.22日
午後事務所に顔をだしたら、山田がいた。
夕方原宿駅のそばまで鉄とすずと散歩。駅前のケーキ屋が狙い。
シュークリーム3つとモンブランとイチゴミルフィーユとイチゴタルト、合計6個かって、
山田の他に事務所に来てるヤツがいたとしても、マイナス2個で、一人で2つ喰えるなって計算してたら、
那須が「マレーヒルの幻影」岩松了著の脚本、を入稿目指してる。
山田も、上野も、髙橋も。
髙橋はストロボ受け取りで喰わずに出かけたので、狙い通り、2つ喰った。
ケーキの前に、作り過ぎのカレーの処分に協力させる。

●2009.11.23月祝
15時まで寝こけてた。
15時30分から、事務所会議室で、「クズが世界を豊かにする」松沢呉一著のカバー写真撮影。
なべやかん、元氣安と謎の美女登場。

●2009.11.24火
11時に出勤。
中央公論新社の新シリーズのフォーマットなど。
「クズが世界を豊かにする」の発刊イベントのパネラー依頼の返事がまだこない。
サイトに載っていたアドレスの方にもう一度送る。
夜は、NPOげんきな図書館の理事会。

ポット出版社長・沢辺均の日記-50[2009.11.17〜11.20]

あっと言う間に年末。twitterで、仲俣さん、高島さんたちと、出版社社員だけでない、
出版の話をしてみようとか、イベントいろいろ。
ポットの本がらみの販促イベントも盛りだくさん。

●2009.11.17火
午前中はマンションの管理組合理事会
午後、「日本語の文字と組版を考える会」を一緒にやってた杏橋さんの息子さんから
写真集の相談話。
決算書=税務申告書類を経理の幸江ちゃんとまとめてる。
そして夜は松沢さんと打ち合わせ。
松沢さんと、二人掛かりで髙橋に「説教」した。
カバー表紙を写真にすることにした。
ポット出版史上はじめて、芸人さんをつかった写真を撮るんだ。
さてだれでしょう?

●2009.11.18水
昼は雑用を細々片付けて、レジュメも大急ぎでつくって、
夜は「元気会」でお話。
テーマは「出版のいまとこれからを展望」、印刷・DTP・印刷設備関係の人多く、
スーツ率も高いあつまり十数名。
終わってから、「講演料」かわりの台湾料理店でゴチになる。

●2009.11.19木
出版会議。販促イベントも目白押し。
松沢呉一「クズが世界を豊かにする」は新宿ブックファースト。1月予定。
ず・ぼん」は最近このサイトで図書館問題にキビシく発言する松沢さんとトーク。
これ2月18日(木)にほぼ決定。池袋ジュンク堂。
年明けに「二人で生きる技術」を、Uさんと大塚さんで新宿ジュンク堂で計画。
落語を観るならこのDVD」販促落語会を書店でやる計画は、
12月19日(土)予定で横浜の石堂書店さん。
ほかにも岩松了「溜息に似た言葉」のリブロ名古屋店イベントの成功につづけ、計画。
夜は「ず・ぼん」の打ち上げ。オレは、竹田青嗣さんと橋爪大三郎さんとの新企画(本だけじゃない)で、
東工大に打ち合わせに行くことになって欠席。
さすが「ず・ぼん」の編集委員。松沢さんの「黒子の部屋」の図書館問題シリーズにも、
冷静な感想だったらしい。コンサバな図書館員なら怒りそうなのにね。
東工大からもどったら、もう編集員は帰った後。そりゃそうだ23時すぎてたもんね。
打ち上げ参加していた、那須、佐藤、髙橋、大田、に様子を聞いたり、雑談。

●2009.11.20金
ポット会議。
2008年度ポットの決算を会議で報告。決算書をややアレンジした(勤務時間数等も加味したもの)ものを
使ってね。
午後、髙橋に説教。つづいて夜にデザインチームに説教(ってこれは指導かな)。
松沢呉一「クズが世界を豊かにする」販促イベントで、松沢さんの相手をしてもらう●●さんに依頼メール。
受けてくれるといいんだけど。ブックファーストは快諾してくれたんだけどね。

さあ、連休だが、いろいろあるんだな。

2009.11.18元気会第43回勉強会&親睦会「 出版のいまとこれからを展望」のレジュメ

元気会第43回勉強会&親睦会

出版のいまとこれからを展望
勉強会

日時:2009年11月18日(水)18:30〜19:45
会場:千代田区飯田橋 2-18-2 日立キャピタル株式会社
講師:沢辺均(ポット出版代表)

■01■ 出版の紹介

●01 売上げなど
・書籍新刊・発行形態別出版状況
年/新刊点数/推定発行部数/平均価格/推定発行金額
2008/76,322点/39,739万冊/1,170円/4650億6700万円
2007/77,417点/40,405万冊/1,152円/4655億7700万円
2006/77,722点/40,177万冊/1,174円/4715億8900万円
2005/76,528点/39,797万冊/1,191円/4740億8900万円
2004/74,587点/39,636万冊/1,217円/4823億7500万円

これをさらに、2004を100とした指数でいくと(200×の数字÷2004の数字)
2008/102.33/100.26/96.14/96.41
2007/103.79/101.94/94.66/96.52
2006/104.20/101.36/96.47/97.76
2005/102.60/100.41/97.86/98.28
2004/100.00/100.00/100.00/100.00

・CVS売上げ(2007年度)=7,兆566,8億88百万円
 外食業売上げ(2007年度)=4,兆036,4億84百万円 (社)日本フランチャイズチェーン協会調査
・講談社=1443億円/981人 (2008年8月現在)(2007年度)/小学館=838名
1位 講談社 1443億100万円/2位 小学館 1413億4400万円/3位 集英社 1389億7800万円/4位 角川GH 720億3300 万円/5位 学習研究社 641億2200万円/6位 日経BP社 533億5900万円/7位 ゼンリン 512億7800万円/8位 新潮社 310 億円/9位 ぎょうせい 307億4100万円/10位 光文社 305億8100万円/11位 文藝春秋 298億3400万円/12位 中央出版  231億3900万円/13位 日本放送出版協会 212億3400万円/14位 新日本法規出版 209億900万円/15位 マガジンハウス 206 億円/16位 東京書籍 205億2600万円/17位 デアゴスティーニ・ジャパン 200億円/18位 メディアファクトリー 198億6000万円/19位 岩波書店 195億円/20位 主婦の友社 192億6800万円
・新刊発行点数=80,595 (1点当たりの売上げ冊数=11,411冊 )

●02 出版社/書店など
・「出版年鑑」2008 4,055社(ピーク1997年比−557社 4,613社)
・日本図書コード管理センター (JPO)
・日販データ=出版社等 3,500社、書店等 11,000店、CVS等 22,000店
・年間10点以上の新刊 1000社
・書店の数
 2001年・20,939店/2002年・19,946店/2003年・19,179店/2004年・18,156店/2005年・17,839店/2006年・17,582店/2007年・16,750店

●03 本の値段
・22%  8%  70%(67%〜/歩戻し)
・初版発行部数と定価と総生産高
 初版(新刊)の制作部数
 推定発行部数÷新刊点数
 2008/5,206.76冊
 2007/5,219.14冊
 2006/5,169.32冊
 2005/5,200.32冊
 2004/5,314.06冊
・単行本・文庫・新書・全集双書・絵本(他に辞典・図鑑)の2008年の推定初版(新刊)の制作部数
 発行形態/推定初版部数/推定発行部数÷新刊点数 2008年
 単行本/3,714.61冊/16,676万冊÷44,893点
 文庫本/14,530.34冊/12,669万冊÷8,719点
 新書本/10,515.86冊/3,812万冊÷3,625点
 全集・双書/3,252.36冊/5,476万冊÷16,837点
 絵本/4,938.62冊/885万冊÷1,792点
・70%の内訳(原価30%〜40%→43%〜57%)
・新刊委託・注文・常備・長期・延勘(見計らい)
・編集者のノルマ
・DTPの果たした役割

■02■ 出版をめぐる状況

●電子書籍/電子雑誌
 kindle/appleタブレット/iPhone

●Googleの書籍デジタル化

●国立国会図書館のデジタル図書館構想(長尾構想)とジャパンブックサーチとジャパニーズブックダム

●責任販売
 35ブックス/小学館・講談社

●書店の減少

●出版不況
 沢辺は「出版不況」という表現は使いたくないと思ってますけど。

●04 本の注文はどう伝わって出荷されるのか?
・書店から
 出版社に電話・ファックス
 取次に電話・ファックス・電子データ
・取次
 取次倉庫に在庫/WEBセンターなど(別料金)
・出版社
 出版社から品出し・委託倉庫から品出し・書店への直送(受領書)
・アマゾン
 自社倉庫/取次倉庫(大阪屋・日販)/出版社への注文/在庫情報なし=取り扱い
・TRC
 「週刊新刊全点案内」ストックブックに載る本と載らない本

■番外■プロフィール

ポット出版(法人名 株式会社スタジオ・ポット)
・1989年 1冊目発行(径書房発売)/2007年 12冊発行/既刊約120冊
・デザイン・編集制作請負業(編集3人・デザイナー3人)/出版(編集3人・営業1人)/社長
 兄弟会社 スタジオ・ポットSD←版元ドットコムのシステム開発から、出版社を中心としたサイト開発
・保管・品出しは倉庫に委託/VAN加盟・倉庫でデータ受発信
・有限責任事業組合(LLP)版元ドットコム組合員
1956年生まれ
1986年まで地方公務員
渋谷区役所/組合活動/保健所予防課、国民年金課、土木公園
デザイン事務所勤務をへて、1988年10月スタジオ・ポット開業(デザイン)
1989年11月 「外国人が公務員になったっていいじゃないかという本」をポット出版として発行(発売は径書房)
1994年7月「ず・ぼん 図書館とメディアの本 1」を発行(新泉社発売)
2000年版元ドットコム
2006年NPOげんきな図書館(東中野・江古田図書館を受託)副理事長

ポット出版社長・沢辺均の日記-49[2009.11.13〜11.16]

結構、日にちをあけずに日記に取りかかった、と思ったら、4日分だ。
早いな、毎日が。

●2009.11.13金
ポット会議/掃除大会。
午後から大塚隆史さんの新刊「二人で生きる技術」のプロモーションで、
新宿三丁目にある大塚さんのバー、タックスノットへ。
オールアバウト[恋愛チャンネル]のガイド・西郷 理恵子さんによる、大塚さんインタビュー。
大塚さんはゲイだけど、ノンケの人にも読んでもらいたいもんだ。
夜は、PHPに「人間学アカデミー」の事務局会議。9期は、来年2010年9月開講予定になりました。

●2009.11.14土
ひたすら寝ていた土曜日。ヨク寝れたもんだ。
4時ころ寝て、15時まで寝て、
S社のOさんの、娘のダンナ=重松佑さん『東京映像旅団上映会』に行く。
行くたって、原宿KINEATTICっていう、歩いて3分のところだけどね。
アーティストとアルチザン、とか、英語ばっかりの画面について考えてしまった。
デザインするとき、英文を使うととってもラクなので、
できるだけ使わないようにしてきた。
でも、最近みる、チラシやら、こうした映像での英語の氾濫をみて、
逆に、100年単位でみると地球規模で言語が統一される可能性があるのかも?
なんて考えた訳ですよ。
帰ってきてから、また寝る。夜中に起きてまた日曜の4時くらいまで寝る。そして、日曜は12時に、
オフクロの電話で目覚める。
雨を理由に、鉄とすずとの代々木公園ドックラン行きはサボりました。

●2009.11.15日
昼過ぎ、早々に鉄とすずと一緒に代々木公園ドックランへ。
ドックランは公園のイチバン奥にあるので、行き帰りで、外周をほぼ一周。
ホームレス・テント村も「見学」。これが目的で外周を歩く。
絵の展覧会のようなこともやってた。
帰ってきて、小浜逸郎さんがあらたに始めた映画鑑賞会。
ポットの会議室とテレビをかすことになったんだ。
残念ながら、おいらは、津田大介「twitter社会論」発刊記念イベントにいく。
仲俣さん、小林さんが出演。
朝日新聞の丹治さん、幻冬社の小木田さんがいた。
小林弘人さんからは、写真集「羯諦 (ぎゃあてい)」に、お褒めの言葉をいただく。
丹治さんや仲俣さんとおしゃべり。
荻上チキさんとも名刺交換。有料メールマガジン「シノドス」は購読してるのだ。

●2009.11.16月
中央公論新社の新シリーズの本文デザインで悩む。
色々考えて、画期的なノートみたいな専門書、ってのを考えたんだが、
ちょっと過激すぎるだろうな。
いろんな「宿題」すませてたら、あっという間に22時半だ。
でも出社が10時30分だからな。

商品基本情報センターへ承諾書を←ポット出版沢辺

版元ドットコム会員のみなさんへ

今日は、日本出版インフラセンター(JPO)の「商品基本情報センター」についてです。

 JPOについては、サイトを参照を。
 http://www.jpo.or.jp

商品基本情報センターというのがあります。
商品基本情報という、出版界に一つ、書籍の共有データベースを作っています。
書籍情報は、出版社からの情報提供がもっとも大切です。
版元ドットコムは、このため、書籍データの登録の際に、ボタン一つでデータ送信する仕組みを作っています。

こうした書誌情報の整備は、版元ドットコムの発足の目的(自社の書誌情報を業界全体+インターネット上に広く配って販売促進にする)にも合致しています。
電子書籍化、Googleブックサーチ、さらには国立国会図書館などのジャパンブックサーチなど、さまざまな動きがありますが、
これらへの対処の基本は、出版社が、主体的に、自らの道を決めることだと思います。
とくに書誌データの整備は、上記の事態への対応の基本の基本です。

ここに版元ドットコムの活動の意味もあるのです。

もちろん、商品基本情報センターであつめた情報の公開に一定の制限があることなど、まだ未完成/不十分な点もあると思ってます。
で、その不十分な点は、積極的な協力の上で、具体的な改善案を提案することで、克服していこうと思っています。
(沢辺が、そのセンター案を作った在庫情報整備研究委員会のメンバーですから、皆さんの意見も含めてそのパイプ役をするつもりですし、幹事会としての取組みもやっていこうと考えています)

この商品基本情報センターの運営は、出版社の「新刊1点発行につき500円」という集配信料でまかなわれています。
例えば、年間8万点の新刊につき、集配信料が出版社から支払われれば、4000万円になり、センターの費用がまかなえます。

さらに、これは、なにか一方的に「徴収」するのではなく、出版社の「承諾書」にもとづいて、
取次(日販・トーハン)の支払い控除や、直接振込でおこなわれています。

お願いごとです。
日本出版インフラセンター(JPO)に「商品基本情報集配信料課金承諾書」を送って、今後の新刊1点につき500円の集配信料を払っていただきたいということです。

JPOから、版元ドットコム会員でまだ承諾書をもらっていない会員社に、「商品基本情報センターについて」という文書と承諾書はがきがおくられます。
ぜひ、承諾書の送付をお願いします。

○もし、みなさんの要望があれば、このことについての説明会を主に版元ドットコム会員社を中心におこなうこともできます。
要望をおよせください。
○質問も、このメーリングリストに流してもらってかまいません。会友に JPOの事務局の大江さんも参加してますから、
大江さんからも答えてもらえると思いますし、沢辺もお答えするようにします。
こちらに大江さんの説明があります。ご参考までに。

出版界に一つの共有データベースを 2005-12-7 水曜日
日本出版インフラセンター 大江治一郎
http://www.hanmoto.com/diary/2005/12/07/261/

ポット出版社長・沢辺均の日記-48[2009.11.11〜11.12]

●2009.11.11水
午後スタジオ・ポットSD会議。
夜、バンドメンバーとオレんちでミーティング。
鍋も囲む。
だいぶ選曲ができてきた。

●2009.11.12木
午前中は、代々木図書館へ。
長岡館長に、12月からのスタッフ体制変更の話をしようとおもったら、
チョットしか時間がとれなかった。
中途半端に時間があまったので、ミニフェア「不況のときにもう一度読む本」で、
棚を作ってみた。ガルブレイスというのは定番か、橋本治や論文の書き方なんかも。
夕方、竹田青嗣さんに「談話室沢辺」のインタビューに行ったのだが、見事に忘れられていた(笑)。
次回のアポと、懸案のことをちょっと相談。
事務所に戻ったら「ず・ぼん15号」の見本が到着してる。
いくつか雑用をすませる。
J STYLE BOOKから注文していた本が届いたというメールが来てたので、
21時直前に飛び込んだら20時が終了だって。
ちょうど配達から戻っていた大久保さんがいて、無事入手。
「談話室沢辺」インタビュー原稿チェックしてくれたので、お礼など。
そういえば、版元ドットコムで企画した
版元ドットコム入門・電子書籍の状況から作り方売り方まで」が9日月曜募集開始で、
今日12日木曜の時点で200名を突破したので、一般の応募を閉め切った。
会員・会友はもうちょっと募集を継続。
●申し込み209名/会員・会友 74名 35% 非会員 135名 65%
●懇親会参加(笑)参加する 50名 24%/参加しない 35名 17%/当日決める 123名 59%
●この勉強会をどこで知りましたか
版元ドットコムメーリングリスト 83 40%
版元ドットコムサイト 24 11%
Twitter 53 25%
いずれかのメーリングリスト 16 8%
業界紙などの紙メディア 9 4%
Other 37 18%
twitterで知った、が版元ドットコムメーリングリスト(会員社154社、会友67名)の83名に続いて、 2番目の53名25%。この数字はどう解釈するんだろうかな?

あ、沢辺のtwitterは
sawabekin
です。

ポット出版社長・沢辺均の日記-47[2009.11.06〜11.10]

●2009.11.06金
午前中、総務省へ。
政府としてGoogle問題へのアクションを考えているようで、それに関する「業界」ヒヤリング?
事務所に戻ってポット会議と掃除。
夜はNPOげんきな図書館理事会で、代々木図書館へのスタッフ異動や、人員について。
わりとアッサリ。

●2009.11.07金
夕方、近所のOさんの家で広島風お好み焼きパーティー。
その後、動画編集で世話になった上野の友達・ヤイちゃんにお礼の食事。
久しぶりに、ル・ゴロアに行った。
移転して、値段は高くなったけど、料理はますますうまくなってる。
デザートは、3人で全5種類を注文して、分け合って味を楽しんだ。
そしたら、佐藤が、鉄とすずをつれてル・ゴロアの前で手を振っている。
マスターと奥さん、鉄とすずを戯れる。

●2009.11.08日
鉄とすずと、代々木ドックラン。

●2009.11.09月
夕方S社デザイン打ち合わせ。
事務所に戻って松沢呉一さんとの新刊打ち合わせ。
インターネット社会論みたいな本だ。
結局5時間くらいおしゃべり。
松沢さんの、公平な目線、すごいよな。
書くものより、話のほうが、よりそう思う。

●2009.11.10火
那須と図書館総合展に行く。
Googleブックサーチ・国会図書館所蔵書デジタル化!!
デジタルアーカイブ時代に公共図書館はどう変わるべきか?

というフォーラムに出席。
後ろの席のほうで、女の人が「沢辺さんていつもああいう話し方なんですか?」
みたいなことを、だれかと話してたよ、って岩本さんに言われた。
ドキ、そのあたりに、来年講演をたのまれている、A県立図書館の人が座ってた。
もしそのひとだとしたら、ビビったか?
まあしょうがない。目指してるのはお笑いだしな。
夜はフォーラムの打ち上げで、東京電機大学・植村さんやネットアドバンスの人たちを、
横浜中華街・周富輝のお店へ行った。

11月30日(月)高円寺純情出版界「35ブックスと出版業界、みんなで討論」

35ブックスについての議論に参加します。
どうですか、一緒に議論しませんか?
────────────────────
11月の高円寺純情出版界定例会のお知らせです。

今回の講師は、版元ドットコムの沢辺均氏(ポット出版代表取締役)です。

この夏に、業界を賑わせたポット出版発行の2冊の書籍『本の現場』、
『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』はいま業界が抱える問題を
浮彫りにした好著で、また、ちょうど今月発刊の35ブックスも、業界の
問題に立ち向かうものとなっています。
また、沢辺さんといえば、図書館問題にも造詣が深く、このようなスタンス
ゆえ、話題には事欠きません。
(本日、電子書籍の勉強会も版元ドットコムより配信されました。詳細は

http://www.hanmoto.com/news/2009/11/09/20091202-denshisyoseki/)

ただ、これらを包括的に話していただいても、問題は拡散してしまうと思い、
今回、高円寺純情出版界では、35ブックスをひとつの主題として、業界の
問題を参加者で討議するといった場を設定しようと考えました。

             詳細             

●第17回 講師 :沢辺 均氏(ポット出版代表取締役)

タイトル:「35ブックスと出版業界、みんなで討論」

沢辺氏からの報告を受け、高円寺純情出版界世話人の野崎、鎌垣より問題提起。
皆さんとの討議へ展開といった流れにて。

参考 ■ポット出版 http://www.pot.co.jp/

●開催日:11月30日(月)

●定例会次第
 18:30 受付開始
 19:00 開会
 19:00〜21:00 沢辺氏からの問題提起、質疑応答、徹底討論
 
 21:00〜23:00 懇親会(会場近辺を予定)
●場所:「庚申文化会館」高円寺純情商店会集会所
高円寺北3−34−1 
高円寺駅北口を出て、庚申通りを早稲田通り方面に直進、
高円寺文庫センターを過ぎてすぐ右手に庚申塚、左手に
ビデオ屋ドラマがあります。
ビデオ屋の向かいが完成したばかりの庚申会館です。
(急なご連絡、お問い合わせは下記)
茶房 高円寺書林・担当原田
東京都杉並区高円寺北3-34-2
電話:03-6768-2412

下記アドレスの茶房 高円寺書林の地図を参照、庚申会館は右隣)
<http://kouenjishorin.jugem.jp/?pid=1>

●入会費:500円(初回参加者のみ)
●参加費:500円/回

●懇親会:「あかちょうちん」(予定)(予算は2500円程度)
※会場予約の関係で20人の先着とします。

●参加希望者は事前に下記アドレスまでご連絡ください。
 kjs2007book●gmail.com

○氏名
○所属
○懇親会参加の可否    参加   不参加
(どちらかを削除してください)
(上記3点をコピー&ペーストして、メールをお送りください)
以上

================================================
「高円寺純情出版界」世話人
鈴木伸(東洋経済新報社)
野崎保志(青灯社)
原田直子(信愛書店・茶房高円寺書林)
長岡義幸(出版ライター)
白井哲(出版社OB)
鎌垣英人(大阪屋)
上田宙(編集者)
中野弘太郎(編集者)
岡部友春(NTT出版)

版元ドットコム入門・電子書籍の状況から作り方売り方まで

版元ドットコム入門という講演会を開きます。
版元ドットコム入門というのは、版元ドットコムの勉強会のシリーズ名です。
僕が担当なので、告知、です。

はい、もちろん二次会付きです。
終わって飲むのもまた勉強の機会になります。

────────────────────

版元ドットコム入門・電子書籍の状況から作り方売り方まで

書籍の電子化はどうやら具体的に足下まで近づいているようです。
マンガや小説などの携帯配信を中心にした電子書籍は、
150社約1000サイトの電子書店サイトが営業し、年商500億円規模という調査もでています。
アマゾンのキンドル、アップルのiPhoneと年明け発売かと噂されるマックタブレット、
デバイス(端末)側が先行して、これにのせる書籍や新聞などのコンテンツの対応動向が
注目されているような気がします。
版元ドットコム入門(版元ドットコムの勉強会のシリーズ名)では、
電子書籍の状況と、どのように作るのか、どこでどのように売ることができるのか、
出版社としての具体的な対応の選択肢として、電子書籍の販売を考えてみることにしました。
たとえば
・電子書籍フォーマットって全部でいくつあって、それぞれ、どういう端末に対応関係にあるか?
・電子書籍フォーマットのそれぞれの特徴
・電子書籍を販売するサイトはどこにどれだけあるのか
・実際電子書籍ってどうつくるの
などなど、です。
「電子書籍の状況から作り方売り方まで」
どうぞご参加ください。(文責・沢辺均)

●内容(一部変更のある場合があります)
○電子書籍の制作と販売の実際
 梶原治樹(扶桑社 デジタル事業推進チームマネージャー)
 漆山保志(扶桑社 電子書籍担当)
○PC/iPhone/携帯での配信実例
 鎌田純子(株式会社ボイジャー取締役 制作企画担当)
○.bookをinDesignから作ってみた(デモ)
 山田信也(ポット出版 デザイナー)
○国立国会図書館のすすめる資料の電子化の構想と現状(予定)
 国立国会図書館から予定
終了後、懇親会をします。(割勘です)

●日時 2009年12月02日(水) 18時30分〜20時30分(終了予定)
●参加費 
 ・版元ドットコム会員社=無料
   関西支部枠10席用意あります、関西支部の方は直近の参加申し込みも可能
 ・会員社外=500円
   会員社以外、出版社以外の方も参加ください
 ・懇親会=割勘
●申し込み方法
 ・下記フォームで申し込みください(申し込み締切 11月25日(水))
 http://spreadsheets.google.com/viewform?formkey=dElyVE9kSGF4SE8zakZibFpTOWpyLUE6MA
 ・版元ドットコム事務局宛のメールでもかまいません。
 hanmoto-g@hanmoto.com
●場所 東京電機大学7号館7階 7702教室
 〒101-8457 東京都千代田区神田錦町2-2
 http://mirai.dendai.ac.jp/access.html
* 御茶ノ水駅 (中央線・総武線) 徒歩8分
* 神田駅 (山手線・京浜東北線) 徒歩8分
* 淡路町駅 (丸ノ内線) B7出口・徒歩3分
* 新御茶ノ水駅 (千代田線) B7出口・徒歩3分
* 神保町駅 (半蔵門線・都営三田線) A7出口・徒歩8分
* 神田駅 (銀座線) 1番出口・徒歩8分
* 竹橋駅 (東西線) 3B出口・徒歩8分
* 小川町駅 (都営新宿線) B7出口・徒歩3分

主催●版元ドットコム有限責任事業組合 
 〒150-0001 渋谷区神宮前2-33-18#303 ポット出版内
 電話:050-5515-9290 ファクシミリ:03-3402-5558
共催●東京電機大学出版局

ポット出版社長・沢辺均の日記-46[2009.11.03〜11.05]

●2009.11.03火(祝日)
12時30分に事務所に出て、たまったメールやら雑用やらを片付けたり、「ず・ぼん15」のことを那須などと相談したり、はたまた、内職したり。真夜中の2時ころにやっと那須が入稿を終える。
祝日にも関わらず、出版チームの髙橋も応援に駆けつけてきてくれ、デザインの山田も出勤。
二人ともぎりぎり終電まで。ご苦労様、そしてありがとう。
おいらは、ほとんど、横にいるだけ。ポットのチーム力もあがったもんだ。
出版チームイチバンの若造=大田がとぼけたようだ。今度、こってり説教しよう。
うーん、気力が萎えるな、。面倒だな。
編集チームも出てきてるのがいて、佳境にさしかかってるようなので、
近所の生協スーパーで材料を買って、すき焼きをふるまう。もちろん、牛肉はたっぷり用意。
最後には1パック(たしか300グラムくら)余る。
力つけてくれ。

●2009.11.04水
ギリギリ11時に事務所に滑り込み。
このサイトの、「マガジンポット→松沢呉一の黒子の部屋→お部屋1977/図書館の中では見えないこと 7・本は商品である
の図書館の資料収集・保存の話がおもしろい。
図書館の一部にいる、原理主義への猛烈な批判。
ははは、実は「ず・ぼん」編集委員たちとだぶってたりする。
編集委員たちは、もちろん人柄はいいし、夜遅くまで図書館をめぐる活動をしてるし、
その知識などのも深いんだけど、やっぱり原理主義が抜けないな、と思うのだ。
オレは松沢派、だな。
21時には新宿二丁目のFメゾ(毎週水曜のみオープンの伏見憲明さんマスターの店)。
京都の精華大学の野口勝三さんが来る、というので、本の執筆の催促をかねて行く。
国会議員をはじめ、ピンクベアさん、べーすけさん、ぼせくん、前ちゃん、などなど、
覚えきれないほどのおなじみのメンバーと一緒に朝5時まで、おしゃべり。
だだ一人のノンケ。ははは、心地よい、ぞ、仲間扱いされて。
野口さんに、カントや「ひとそれぞれ」=ポストモダン・価値相対主義、などなどの話しと、
解説をせがんだ。本のテーマは自由論で、今月中にプロットを出してくれることになった。
指切りゲンマンしたぞ。

●2009.11.05木
今日も、11時ギリギリ。
午前中から出版会議。
それから、「落語を観るならこのDVDの販促として計画中の、[書店のお店で寄席]の営業やら、ドットブックのことやら、
制作中の本の進行相談(千代田区立千代田図書館の指定管理の総括)やら、
版元ドットコムの電子書籍勉強会の準備やら、代々木図書館新聞の準備やら。
あ、6月のわがバンドのライブDVDがやっと完成。あとは、複製して、函にいれるだけ。
うん、こまごまとしたことがいろいろすすめられたな。
今日はあがろう。

ポット出版社長・沢辺均の日記-45[2009.10.26〜11.02]

●2009.10.26月
午前中、役員会。決算で会議。
午後、小浜逸郎さんに「談話室沢辺」のインタビュー。自殺がテーマ。

●2009.10.27火
午前中は中央公論新社でデザイン打ち合わせ。
夜は、NPOげんきな図書館理事会。
責任者問題や、人員配置など。
終わってから、高円寺の「赤提灯」って飲み屋。
11月30日(月)に高円寺でやる出版勉強会の打ち合わせ。
鎌垣さんたちと。テーマは「35ブックスの中間総括、大胆にしゃべる」で。

●2009.10.28水
夜は版元ドットコム会議。

●2009.10.29木
午前から、出版会議。
午後にS社にデザインの打ち合わせ。
夕方、映画「バサラ人間」の大阪上映打ち合わせ。
 12月5日(土)〜12月11日(金)20:50(1週間限定レイトショー)
 第七藝術劇場
 〒532-0024 大阪府大阪市淀川区十三本町1-7-27-6F
 TEL : 06-6302-2073 FAX : 06-6302-8820
 www.nanagei.com
その後、全国図書館大会U40プレミアセッションへ。

●2009.10.30金
午前ポット会議、から掃除大会。
午後にレジュメを書いて、夜のNPOげんきな図書館研修会に行く。

●2009.10.31土
神保町ブックフェスティバルのポット出版ブースを覗いて、
「出版関係勉強会 でるべんの会 10周年記念イベント」へ
字游工房の鳥海さんと一緒に二次会に合流。
国会図書館の人とか、小松くん、とか、鳥海さんなどとおしゃべり。

●2009.11.01日
午後の新幹線で名古屋へ。
名古屋リブロで、「溜め息に似た言葉岩松了さんのトークセッションとサイン会。
岩松さんの合いの手役を勤めました。
1週間前に急遽決めたイベントだったけど、さすが岩松さん、
リブロにいたお客さんもその場に集まって、ざっと20〜30人くらいが30分のトークに聞き入る。
話も抜群に面白い。サインも10人くらい。
メシを喰って、岩松さんと、ポットの尹、大田、と4人で新幹線。
岩松さんが「以外にうまい」という車内販売ワインを、岩松さんに買ってもらって飲みながら。

●2009.11.2月
昼過ぎまで寝こけて、事務所に。
この日は、社外的には会社の休日、社内的にはみんなで一斉有給休暇、
なのだけど、全員出社してた。久しぶりに計画倒れ。
請求書やら、雑用。連絡メールたまったヤツとか、
さらに出版チームの入稿直前の「ず・ぼん15」の編集後記とかなんとか。
はー、1時過ぎになっちゃった。みずき、すまん。

本は初版で3千7百部くらい作られているようだ

ときどき講演なんてモンに呼んでもらうことがある。
だいたい対象者は、出版業界人とか、図書館員とか、が多く、たまにデザイナー・編集者相手に、デザインの話や編集の話をってものあるんです。
ほんとは、哲学や社会の話をしたいんだけど、だれも聞きたがらない。
今も、カントの本読んでるのに、こんちくしょー(笑)。

で、図書館員相手のときも、図書館とはどうあるべきか?なんて話は、おいらナンゾより、大学の先生に
聞くようで、だいたいは「出版ってこんなんですよ」というのを、漫談のようにやるのだ。
結構、笑いもとれているってジコマン、してるんです。

さてさて、そんときに話すネタに、本の初版っていったい何部くらい?ってのがあるんですが、
これって、おいらが探した範囲では直接の統計がないんで、ここで改めてその算出根拠を整理しておこう。
今後のためにもなるしね。

まず出典。
タイトル●2009 出版指標 年報
発行日●2009年4月25日
発行所●社団法人 全国出版協会 出版科学研究所
頒価●13,334+税
ISBN978-49901618-6-6 C3000

使うデータは、P151の 「■書籍新刊・発行形態別出版状況」の「1)新刊点数 2)推定発行部数」
と、ここでのおまけとして「3)平均単価 4)推定発行金額」
年/新刊点数/推定発行部数/平均価格/推定発行金額
2008/76,322点/39,739万冊/1,170円/4650億6700万円
2007/77,417点/40,405万冊/1,152円/4655億7700万円
2006/77,722点/40,177万冊/1,174円/4715億8900万円
2005/76,528点/39,797万冊/1,191円/4740億8900万円
2004/74,587点/39,636万冊/1,217円/4823億7500万円

これをさらに、2004を100とした指数でいくと(200×の数字÷2004の数字)
2008/102.33/100.26/96.14/96.41
2007/103.79/101.94/94.66/96.52
2006/104.20/101.36/96.47/97.76
2005/102.60/100.41/97.86/98.28
2004/100.00/100.00/100.00/100.00
です。

0Pにある「本書の統計の読み方」の関連するところを引いておくと、
■1 この統計は、取次ルート(弘済会・即売卸売業者含む)を経由した一般出版物を対象に
  その流通動態を推計したもので、日本の全出版物を対象にしたものではない。
  したがって、検定教科書、直販ルート(一部の雑誌を除く)の出版物
  及び一般市販されない官庁出版物等は含んでいない。
  95年7月に公正取引委員会が発表した「事業者アンケート調査」によると、
  流通経路別の販売比率は、取次ルート(弘済会・即売卸売業者含む)が書籍のの7割近く、
  雑誌の9割強を占めている。
■3 この統計の年係数値は、年度ではなく暦年(1〜12月)のものである。
■4 統計期間は、取次の搬入日を基準としている。
■5 この統計の推定販売金額の算出方法は下記の通りで、書店の新規出店等に伴い出荷された店頭在庫分も含む。
  取次の出荷金額(小売りベースの本体価格換算)−小売店から取次への返品金額(小売りベースの本体価格換算)=推定販売金額
  *販売部数の算出方法も、販売金額の算出方法と同じ。
■7 主な用語の説明
  3. 推定発行部数・金額
    書籍新刊−−新刊として、委託または買切条件で出荷されたと推定される部数・金額。
    重版はふくまない。
  4. 推定出回り部数
    書籍の新刊・重版・注文品の流通総量を推定したもの。取次出荷部数のこと。
    これは返品の活用による再出荷分を含む。従って実際の生産量は出回り量の7割前後と推定される。
  7. 平均価格
    部数を加味した加重平均。ただし、消費税を含まない本体価格換算。

そんでもって、やっと初版(新刊)の制作部数。
推定発行部数÷新刊点数 という計算式であるていど見えるんじゃないかとおもって、計算してみますね。
2008/5,206.76冊
2007/5,219.14冊
2006/5,169.32冊
2005/5,200.32冊
2004/5,314.06冊

またまた、「発行形態別」なんで、単行本・文庫・新書・全集双書・絵本(他に辞典・図鑑)の2008年の
推定初版(新刊)の制作部数を計算してみると
発行形態/推定初版部数/推定発行部数÷新刊点数 2008年
単行本/3,714.61冊/16,676万冊÷44,893点
文庫本/14,530.34冊/12,669万冊÷8,719点
新書本/10,515.86冊/3,812万冊÷3,625点
全集・双書/3,252.36冊/5,476万冊÷16,837点
絵本/4,938.62冊/885万冊÷1,792点

ジャーン、ということで、
単行本全体の推定初版発行部数は、5千冊強。
で、文庫は1万2〜3千部
新書は1万強
全集などは3千冊強
絵本が5千冊弱くらい、で
ポットの出しているような単行本(といって「1Q84」もその仲間だけど)が3千7百冊くらい、
という計算になりました。

ポット出版の初版発行部数は? という疑問を持ってくれる方もいるかもしれませんが、
昔、奥付に発行部数を掲載してたんだけど、複数の著者から
「売れてない(作ってない)ことを公表するのはマイナス印象を与えるんじっゃないか」という
意見をもらって、今は解らないようにしてる。ってことで、ちゃんとした数字を計算などすること、
今、はやんない。というか、結構コレだけで手間取っちゃった。

げんきな図書館研修[出版をめぐる新しい動き」レジュメ

今日これから、NPOげんきな図書館の研修で話ます。で、それのレジュメ。

ココから──────────────────────────────
げんきな図書館研修
出版をめぐる新しい動き

2009年10月30日金曜日18時30分〜20時30分
中野区男女共同参画センター 研修室/沢辺均

■00■ 図書館の役割は何だと考えているか
「現代社会は、人が望むかぎりすべての人間の「自由」を対等な権限として解放する社会システムという方向に向かっている」(竹田青嗣)
それぞれの人間の「自由」は衝突することを含むので、それを調整するルールをつくっていくことが重要な課題。
ルールをつくる場合に民主主義というシステムを取りあえず生み出したが、情報の偏在が、その障害になる。
図書館の役割は、情報の可能な限りの公開、情報にアクセスする物理的な手段を提供するもの。
・行政資料の収集と公開(「私たちは知らされていない」という意見)
・情報へのアクセス

■01■ 出版業界の紹介
●01 売上げ 2007年 2,兆102,4億30,000,000円
・書籍販売部数/金額=75億5,19万0,000冊/919,7億00,000,000円(1,217.8円) 雑誌販売部数/金額=2,6億12,69万0,000部/1,兆182,7億30,000,000円(452.7円)
・館外個人貸出総数=65億4,86万3,000冊(都道府県/市区町村/私立20館 計3,111館)
・CVS売上げ(2007年度)=7,兆566,8億88百万円
 外食業売上げ(2007年度)=4,兆036,4億84百万円 (社)日本フランチャイズチェーン協会調査
・講談社=1443億円/981人 (2008年8月現在)(2007年度)/小学館=838名
1位 講談社 1443億100万円/2位 小学館 1413億4400万円/3位 集英社 1389億7800万円/4位 角川GH 720億3300 万円/5位 学習研究社 641億2200万円/6位 日経BP社 533億5900万円/7位 ゼンリン 512億7800万円/8位 新潮社 310 億円/9位 ぎょうせい 307億4100万円/10位 光文社 305億8100万円/11位 文藝春秋 298億3400万円/12位 中央出版  231億3900万円/13位 日本放送出版協会 212億3400万円/14位 新日本法規出版 209億900万円/15位 マガジンハウス 206 億円/16位 東京書籍 205億2600万円/17位 デアゴスティーニ・ジャパン 200億円/18位 メディアファクトリー 198億6000万円/19位 岩波書店 195億円/20位 主婦の友社 192億6800万円
・新刊発行点数=80,595 (1点当たりの売上げ冊数=11,411冊 )
中野区立図書館(29万9千人)=7億09,408千円+資料費1億46,656千円(2008年予算額/日本の図書館2008)
渋谷区立図書館(19万7千人)=4億44,590千円+資料費1億02,617千円(2008年予算額/日本の図書館2008)
●02 出版社/書店など
・「出版年鑑」2008 4,055社(ピーク1997年比−557社 4,613社)
・日本図書コード管理センター (JPO)
・日販データ=出版社等 3,500社、書店等 11,000店、CVS等 22,000店
・年間10点以上の新刊 1000社
・書店の数
 2001年・20,939店/2002年・19,946店/2003年・19,179店/2004年・18,156店/2005年・17,839店/2006年・17,582店/2007年・16,750店
●03 本の値段
・22%  8%  70%(67%〜/歩戻し)
・初版発行部数と定価と総生産高
・70%の内訳(原価30%〜40%→43%〜57%)
・新刊委託・注文・常備・長期・延勘(見計らい)
・編集者のノルマ
・DTPの果たした役割

■02■ 出版をめぐる状況
●Googleの書籍デジタル化
●国立国会図書館のデジタル図書館構想(長尾構想)とジャパンブックサーチとジャパニーズブックダム
●電子書籍/電子雑誌
 kindle/appleタブレット/iPhone
●責任販売
 35ブックス/小学館・講談社
●書店の減少
●出版不況

■03■ げんきな図書館スタッフとしてやってほしいこと
●独自資料の収集
●横芝光図書館の取材
・書評のデータ化
・ミニフェア

以下時間があれば話します────────────────────
■04■ 図書館員が知っておいたほうがイイと思う出版関係のこと
●01 インターネットで本を探すDBの書誌情報はどう作られているか?
・OPAC (本)出版社→取次見本出し→TRC/日販/大阪屋MARC
・国立国会図書館 (本)出版社→取次見本出し→納本→(日販マーク)→
・books.or.jp (データ)(版元ドットコム)→JPO商品基本情報センター(書協DBセンター)→取次/民間企業/books.or.jp
・アマゾン (本)出版社→取次見本出し→大阪屋
・書誌情報+在庫情報の未整備
●02 ISBNを出版社はどうつけているか?
・ ISBN978-4-7808-0118-7
  ISBN4-7808-0118-4
 書籍JANコード 商品識別コードおよびバーコード規格 
 10〜13 – アメリカ合衆国、カナダ(2005年より)
 380 – ブルガリア
 977 – 定期刊行物 (ISSN)
 978〜979 – 書籍用 (ISBN)
・桁数
・Cコード
・出版者記号
00・(株)岩波書店/01・(株)旺文社/02・(株)朝日新聞社/03・(株)偕成社/04・(株)角川書店/05・(株)学習研究社/06・(株)講談社/07・(株)主婦の友社/08・(株)集英社/09・(株)小学館/10・(株)新潮社/11・(株)全音楽譜出版社/12・(株)中央公論新社/13・(財)東京大学出版会/14・(株)日本放送出版協会(NHK出版)/15・(株)早川書房/16・(株)文藝春秋/17・(独立行政)国立印刷局/18 明治図書出版(株)/19・(株)徳間書店
・だれがどうつけているか? どういう誤解
●03 自費出版と商業出版の垣根
・ISBNは識別に使えるか?
・印刷を頼む←→書店ルートに←→著者買上げ←→印税未払←→印税払(印税率)
・図書館への寄贈はあるか?
●04 本の注文はどう伝わって出荷されるのか?
・書店から
 出版社に電話・ファックス
 取次に電話・ファックス・電子データ
・取次
 取次倉庫に在庫/WEBセンターなど(別料金)
・出版社
 出版社から品出し・委託倉庫から品出し・書店への直送(受領書)
・アマゾン
 自社倉庫/取次倉庫(大阪屋・日販)/出版社への注文/在庫情報なし=取り扱い
・TRC
 「週刊新刊全点案内」ストックブックに載る本と載らない本

■05■ 図書館が直面しているいくつかの課題
●01 委託化・指定管理者はなぜ進んでいるのか
○正規職員の既得権
家計 給料=家賃(固定費)+食費など(変動可能な費用)+貯金(利益)
・給料の大きな変動に対応するには、固定費をできる限り変動費にしたい。
図書館 税収=人件費+事業費
・インフレ時には、賃上げを押さえれば実質の賃下げができた
・平時には、アルバイト・派遣・契約などの割合を増やす/契約解除することで、固定費を下げる
○(図書館の)サービス向上と効率化の主体は、人の問題
○サービス向上と効率化は、官だからできることでも、民だからできることでもなく、できる人ができる。
 できる人を作ることで、できる。
●02 書誌情報・OPACと出版業界、書店との協力
 「該当データが見つかりませんでした。」
●03 国立国会図書館の JAPAN/MARCでなぜ公共図書館のマークは間に合わないのか?
 国会図書館+出版業界で書誌情報を共同で整備したい。

●プロフィール
ポット出版(法人名 株式会社スタジオ・ポット)
・1989年 1冊目発行(径書房発売)/2007年 12冊発行/既刊約120冊
・デザイン・編集制作請負業(編集3人・デザイナー3人)/出版(編集3人・営業1人)/社長
 兄弟会社 スタジオ・ポットSD←版元ドットコムのシステム開発から、出版社を中心としたサイト開発
・保管・品出しは倉庫に委託/VAN加盟・倉庫でデータ受発信
・有限責任事業組合(LLP)版元ドットコム組合員
1956年生まれ
1986年まで地方公務員
渋谷区役所/組合活動/保健所予防課、国民年金課、土木公園
デザイン事務所勤務をへて、1988年10月スタジオ・ポット開業(デザイン)
1989年11月 「外国人が公務員になったっていいじゃないかという本」をポット出版として発行(発売は径書房)
1994年7月「ず・ぼん 図書館とメディアの本 1」を発行(新泉社発売)
2000年版元ドットコム
2006年NPOげんきな図書館(東中野・江古田図書館を受託)副理事長

ポット出版社長・沢辺均の日記-44[2009.10.22〜25]

●2009.10.22木
午前出版会議。35ブッックスで出す新刊「落語を観るならこのDVD」のイベントの話から、
出版プロモーションのやり方議論まで。
議論というか一方的にオレの考えを話しただけ。ダメな社長だ。
「ず・ぼん15」の原稿を片っ端から読む。

●2009.10.23金
午前中、ポット会議。普段は30分終了をほぼできてるんだけど、
カラーのデザイン+データ制作のときの「オーバープリント」の基本的な考えを、あらためて確認。
スミ100→99にするんじゃなくて、スミにCMYを合計300%強をメドにノセ、ってのが、
ポットの方針なのだ。
溜息に似た言葉 」のブックフェアを書店に提案しているんだけど、名古屋のリブロややってくれることになった。
岩松了さんも、店頭に行ってトークしてくれるというので、リブロにさらに提案。
担当者が乗り気になってくれているようで、嬉しい。
髙橋が、石ノ森章太郎の「家畜人やプー」復刊の連絡をしたら、版元が急にもったいなくなったらしく、
自社での増刷を検討することに。いろいろ、言いたいことはあるけど、ヨクあるんだ。
橋爪大三郎「性愛論」、滝川一廣「家庭のなかの子ども 学校のなかの子ども」も、
復刊連絡したら増刷。ははは、悔しさと嬉しさと自慢の気分がないまぜ。
二人で生きる技術」のトークセッションや、出版記念会の相談もしてきた、髙橋。
那須が次々に「ず・ぼん15」の原稿を読め、と命令してくる。がんばったぞ。

●2009.10.24土
今日は、バンド遊びの練習でスタジオ(サウンドタワープレミアム)へ。
「タイムマシンにお願い」を録音してる。ちゃんとパートにわけて、それを加工したりして、。
おいらは、この日録音のやり直し。
青ちゃんが、老後の楽しみ用に、それぞれのメンバー用に、それぞれがやっているパートを強調したバージョンを
作ろうとい言い出して、7人分+バランスよくってのの8バージョン作ることになった。
ミキシングのヒノッチ、ご苦労さま。おいらは、スタジオで撮った動画と写真を使って、
ビデオにすっからね。そしてYouTubeにアップしよう!
他に、来年4.17のライブのための曲を練習。まだまだ形になってないけど。
おいらの「やりたい曲」はジャニスのMOVE OVER。

スタジオを終えて、土風炉でイッパイ。ハルちゃんを中心に熟年夫婦問題。
他に、ボブ・マーリーのNo woman No cryやろうぜ、って。

近藤真彦の「愚か者」もどうかな? 帰ってきたら犬が4頭いて大変な事態になってる。
おいらは、練習の続きで、せっせとコード譜を書いた。
それから、「本とわたしと筑摩書房」柏原 成光/パロル舎を読んだ。イッキ読み。
出版オタクだな、オレ。

●2009.10.25日
きのうは、バンド練習でサボったので、鉄とすずをつれて代々木公園ドックラン
雨上がりだからか、他には2頭。でもいきなりその2頭と走り出す。
となりの小型犬用のスペースとのあいだの柵を挟んで、
すずと小型犬が競争、して往復。10往復以上したか。
鉄はすずの後ろから、追っかけるけど勝負にならない。
たっぷり走ったのはいいんだけど、すず、水たまりに「泥あび」。
水たまりから出ても、地面に全身をくまなくこすりつける。
帰って、まず、すずと入浴。
事務所に顔を出したら、いろいろと雑用やら、昨日につづいて日曜も出勤していた那須に
「ず・ぼん15」原稿読みを命じられ、日誌にたどり着いた。ははは。