2014-03-12

おにぎりレシピの翻訳って

ようやくおにぎり本とず・ぼんの入稿が終わりました。
4月初旬には店頭に並びはじめます。

おにぎり本は全英訳付きで世界の市場を狙ったわけですが、
翻訳がたいへんでした。
レシピがむずかしい。
アメリカでは塩少々などというレシピはないそうで(ひとつまみはある)、
1/4 tspとか、必ずグラムや小さじ何杯、何分の一ときっちり
表記するのが一般的だとか。
少々といってもどれくらいが少々なのかがわからない、ということ
なんでしょう。
多民族が暮らす国ならではなのかな。
案配とか、適宜、とか、私たちがなんとなく体感としてもっている言葉を
異文化の人々に伝えるのはむずかしい。
しかしまて。なにも外国人に限らず、そういう体感がない日本人もいっぱいいるよね。
わが子どもに、案配しといて、適宜やっといてといって伝わった試しないもん。
言葉も料理も文化ではあるけれど、その文化も時代とともにつねに変化している
生き物でもあるってことだなあ。

翻訳者がNY在住だったので、
入稿前はこちらもあちらも徹夜でスカイプつなぎっぱなしでやりとり。
こんなこと10年前だったら考えられなかった。
スカイプ万歳!なんだけど、いっぽうでどんどんやりとりが増えるという苦悩も…。
ひと段落、ひと区切り、ひと息、いずれの「ひと」も、その間(ま)の時間が
ますます短くなっている気がする。

ようやく春も近づいているようだし、
てつすずと我がやの犬どもを連れて公園でゆっくりひと息ついて
まいりましょうか。