2012-08-01

欲望

伏見憲明さんの本を久しぶりにポットから刊行しました。
今度は小説です。

この『百年の憂鬱』にまつわる刊行記念ミニ催しが続々とはじまっています。
Twitterで担当編集者から伏見さんへのインタビューにはじまり、
今週土曜日は中村うさぎさんとのトークイベント
来週は伏見憲明の恋愛相談室がツイキャスで開かれます。現在、恋愛相談を募集中です。
ドドーンと重いものからスカーンと軽いものまで、どうぞみなさんふるって相談をお寄せください!

伏見さんと言えば、2007年にポットから刊行した『欲望問題』
人間の「痛み」「差別」「欲望」「人と生きる」とはどういうことかを
深く考えさせられました。心に残る名著です。
先日、全国の中学校の図書館にDMを送り、『欲望問題』も宣伝しました。
中学生にもわかるシンプルな言葉でつづられた本だと思うし、
この本とめぐりあいたい中学生は必ずいると思うのです。
若い人たちにほんとに読んでほしい。
中学校の図書室の先生、注文リストの一冊にぜひ! よろしくお願いします。

「欲望問題」とは関係ないですが、今日の原宿も、すごい人でした。
突然に「欲望」という文字が浮かびました。
強さの差はあれ、人はなんらしかの欲望を抱えて生きている。
希望は持つものだけれど、欲望は持ちたいと思って持てるものではない。
この年になると、希望よりも内からわき上がる小さな欲望を大事にしたいと思ったりしながら
炎天下の原宿をふらふらと歩いていました。脳がやられたのかしら。

7月刊の『ドミナの園』の春川ナミオさんの個展、タコシェヴァニラ画廊で開催中です。
本も会場で販売中です。
中野と銀座で、ナミオ先生が描くお尻賛美の世界を、ご堪能いただけます。
『百年の憂鬱』も『ドミナの園』も、あるひとつの「欲望」のかたちです。