2011-12-20

深沢さんDTP勉強会 第2回

簡単な箇条書きですが、レポートです。
書いてても知らないことがたくさんありんす。
しかもおそろしいのは、「なんとなくこういうことだろうと思っている」という浅知恵です。

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深沢英次さんを迎えてのDTP勉強会 第二回
2011.12.06

【CMYKとRGB】
CMYKは、白に絵の具を重ねていって色を作る(加法混色)。
RGBは、黒に光を当てていって色を作る(光の三原色)。
CMYKの方がわかりやすい。RGBの方が、 色の表現の幅が広いが、微妙な色までつくれてしまい、わかりづらい面も。

【色空間】
RGBには、sRGBとAdobeRGBがある。AdobeRGBの方が表現できる色の範囲が広いらしい。
デジカメなどでは一般的に規格がsRGBになっているが、DTPをするうえではAdobeRGBにしておけばまちがいない。

★本題
フォント管理について

【はじめに】
ポットでは、モリサワ系の一部、字游工房、基本欧文を主な使用基本フォントとしている(すべてオープンタイプ)。

【マシンの中のいろんなフォントフォルダ】
●HD→システムフォルダ→ライブラリフォルダの中のフォントはぜったいにさわらないこと。
●HD→ライブラリフォルダ→Application Support→Adobe→Fonts に入れてあるフォントは、Adobeのソフトしばりで使用できる。
●HD→各アプリケーションフォルダ に入れてあるフォントは、そのアプリケーションしばりで使用できる。
※CS、アクロバットリーダー、マイクロソフトオフィスは、開いたファイルから勝手にフォントを読み込んで、勝手にフォントフォルダに入れていってしまう。

【フォント管理ソフト】
スーツケースフュージョン、フォントキーパーなど。環境との相性があるらしい。

【Font Book】
上記のようなフォント管理ソフトもいいけど、まずはmacのFont Bookを使えるようになるといい。かなり使える。
Font Book上で各フォントのオン/オフ(使用可/不可)の切り替えができる。

●コレクション機能
フォントをグループにしてセットを作ることが出来る。
たとえば、「あんふぁんセット」とか「絵文字系のフォントセット」とか。

●ライブラリ機能
新規→ライブラリ→ライブラリに名前をつけて作成する。
ライブラリに登録しておけば、マシンにインストールしなくてもフォントとして使用できる。
使用しないフォントは表示しないようにして整理・管理することが出来る。(普段は基本フォントのみにしておいて、それ以外の変わったフォントを使う時だけオンにする、など)
※なんでフォント管理をするといいかっていうと、作業上で目的以外の余計なフォントの量が多いと面倒くさいので。

●プレビュー機能
プレビュー→カスタム
手でフォントを打ち込んで、サンプルを作ることができ、自分が見たい文字列の雰囲気を確認することが出来る。

●フォント情報
フォントを選んだ状態で⌘+iを押すと、フォント情報を確認することが出来る。

●その他
重複したフォントを削除したり、フォント検証が出来る。

【ヘルベチカに注意】
フォントにはフォーマット(OCF→CID→OTF)やバージョンやメーカーやファミリー(デザインの違い)など、
など、たくさんの種類がある。
ヘルベチカは、シンプルでノーマルな欧文として人気が高く頻繁に使われてきたため、
その種類は無数にあり、そのなかのどのヘルベチカかを特定することが困難である。
また、マシンに付属されていたり勝手にインストールされていたりで管理もほぼ不可能。
そのため、印刷所で置き換えた時に似て非なるヘルベチカと置き換わったりしてトラブルになることが多い。

以上のリスクを考えると、ヘルベチカそのものを極力使わないようにするのがいい。
もし使う時は、フォントを印刷所に渡すときは間違いのないように注意しなければならない。
これはヘルベチカにだけ言えることではなく、最近はFuturaも怪しいっぽい。
このようなトラブルのリスクが高いフォントや、珍しいフォントを使う時には、
アウトラインをかけたり、PDF入稿にするなど、印刷所でのフォントの置き換えが必要ないような手段にすること。