2010-02-05

「2010年代の出版を考える」への大学図書館員からの感想と意見

「2010年代の出版を考える」イベントへの、
大学図書館の人から感想・意見をもらいました。
了解をとったので掲載しますね。

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沢辺さま、みなさま

 小野@一橋大学附属図書館です。
 残念ながら参加できなかったのですが、twitterまとめなど面白かったです。
 大学図書館員の仲間内で、こんな話をしていたのですが:
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・電子ジャーナルは、基本的に紙をそのままPDFという形で電子化したもの。
・機関リポジトリも同じ。
・したがって、ほとんどの場合、プリントアウトして使っている。
・現在導入が進みつつあるが学術系eブックは、レファレンスブックが中心なので、
検索してちょっと見ることはあるが、やはりPDFが中心で、
プリントアウトが使用法の中心ではないか。
・kindleやiPhoneで読むタイプのものは、少なくとも現状では、図書館で
提供されることを前提としていない。
# 個人で買うことしか前提していない。
# ポット出版のもそう。

なので、
電子ジャーナルの次の学術系電子メディアをどう考えるか、が課題。
・モバイル
・リンキングやセマンティック
・ジャーナル論文以外のテキストリポジトリ
あたりがキーワードになっていくのではないか。
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 学術系は、英語メインで早々に電子化しつつあるのですが、
 これと、kindle なり iPhoneなりで読む電子ブックが
 どうもしっくりこない、
 端的に、ポットさんの電子ブックを図書館で買っても
 貸出しようがない、という。

 まとまってませんが。