投稿者「藤井 崇雅」のアーカイブ

一人前の社会人とは…

●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○ゴミ出し、お茶いれなど雑務
○オンライン書店へのアンケート送付作業
○目録のためのデータ入力
○直販個人発送
○郵便局へおつかい
○三好さん担当の本づくり観察

実習生として出版についてどれだけのことが学べるのか、と心配したが、ポットに来て出版界の横のつながりや本が作られていく過程をリアルに体感することができてとても嬉しい。会社がどれだけ自分の想像から離れていたかを実感できたし、なにより仕事の面白さにも触れることができた。今まで手を触れたこともないようなソフトを使い、毎日いろいろな新しい用語を覚えていく。本の中をこんなにじっくり見た(視た?)のもはじめてだったし、日々の雑用で接するなんでもない書類達が出版界について何かを教えてくれたりもした。ポットは比較的小さな出版社だから、沢山の種類の仕事を一度に見ることができる。ひとりひとりが抱えている仕事のバラエティの広さには驚くべきものがあった。

自分から動ける人、というのはやはり仕事でもとても重要なようだ。営業の方がおっしゃっていたのだが、「他社との違いや戦略を自分から見つけ出し、解決策を提案していける段階になって一人前」なのだそうだ。そこまで出来る人は実際にはあまりいない。どんな場所で働くにしろ、粋な発想の出来る社会人になろう、と心に決めた。

スーパーモデル

983a.jpg●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○レインボーブックフェア出展書籍の検討
○レインボーブックフェア関連イベント検索
○レインボーブックフェア宣伝方法の検討
○参考書でお勉強
○ショップへの発送
○個人直販の発送
○ポット出版目録の為のデータ収集
○おつかい
(レインボーブックフェアのために何かをしているのはとても楽しい。どんな風にこのフェアを育てていくか考えているとわくわくしてしまう。)

ファッションモデルというのは実に大変な仕事だ。自分のスタイルを保ち、好奇の目にさらされ、完璧なものを要求される。東京で生きる、ということはファッションモデルのようだ。次々に変化していく激流の中で自分という信念にしがみつくのには相当な精神力がいる。だから、この場所でリアルなスーパーモデルを見かけることはまれである。そう考えると、今の出版社の人々は奇跡のようだ。クリーブランドというアメリカの極めて平均的で退屈な場所から、生まれ故郷の東京に帰ってきて、今まで近すぎて見えていなかったことが沢山見えるようになった。両親からも常識からも、日本の激しい競争や人間関係からも離れ、プレッシャーもほとんどゼロになった僕は自分にとても素直になっていたようだった。正直に自分のペースで日々を当たり前に過ごしてきたけれど、東京に戻ってきたら自分のかかえているあまりに沢山の荷物に気づいて唖然とした。クリーブランドとは違う種類の沢山のプレッシャー。 東京の要素も、クリーブランドの要素も、どちらも必要でどちらかが欠けていると僕はたちまち不健康になってしまう。この美しくもドライな東京で、アイスティーみたいにカランカランと涼しく自由に生きたい、と思った。ポットの人たちはそういうことに長けている。しなやかで、とても自分を知っている。

人間学アカデミー

f056.jpg●本日のお仕事
○人間学アカデミー

人間学アカデミーのお手伝いをしに、麻布学園へ行った。不毛とも思えてしまう学問的問いをつきつめるお話の面白さに魅せられっぱなしの二時間半であった。

新参者的レインボー

●本日のお仕事
○レインボーブックフェアの会議に出席させていただく

さまざまな性のあり方をテーマにしたブックフェアである、レインボーブックフェアをこの夏にも開催しよう!!ということで先陣を切って企画メンバーで会議が開かれた。場所は、毎度おなじみポット出版が誇るあのかわいい会議室である。今年は東京でも国際レズビアン&ゲイ映画祭、東京レインボー祭り、東京レズビアン&ゲイパレード2005(これは、なんと三年ぶり!!!)、など沢山の関連したイベントが行われる。まさにセクシュアリティにスポットのあたる年だというわけで、出版界も黙っているわけにはいかないっ!!!とメンバーは燃えに燃えているのである。僕も昨年のブックフェアの本のリストを見せていただいたのだが、読んでみたい本ばかりが集結していて驚いてしまった。

今年は版元(参加する出版社)をもっと広くし、扱う本の種類もますます広くしていく方向で、会議は進んでいった。僕は(出版界の新参者で)企画の皆さんよりも読者に近い身(と勝手に思い込んでいるのであるが、とにかくそういう身)として、今回のブックフェアはかなり面白くなるような気がした。本屋さんに行った時、普段書店であまり一度に見ることのないレズビアン・ゲイ関係の本や様々な性についての本などがずらーっと平積みされていたらすごく楽しいと思う。今回の会議では、昨年度のアンケートなどを元にプロモーション方法についても具体的に話し、とても営業色の強い会議だった。今回この会議に出てみて、自分が編集そのものよりもこういったPR的なことの方が好きだということがよくわかった。思えばポットで過ごしたこの一ヶ月弱の間でも、本のポップを作ったり、街頭に立って本の宣伝をしていた時、きらきらしていた自分がいた。僕は今営業やPRなどのスキルが何もない。これから大学でPR専攻として学んでいく上で、できるだけそういうスキルをつ身にけていけたらいい、と感じた。

PRは、世の中の素敵なことを皆に広めていく仕事だ、と思っている。退屈を愉快なものに変えること。それは、なんと楽しいことだろう。技術もアイディアもほとんど出尽くし、世の中はどんどん「編集」になっている、と松田哲夫氏は著書の中で説明している。どの銘柄のビールでも同じ。どれだけ美味しいイメージを持たせるか。そこに労力をつぎ込まないと物が売れない時代。そう、この世界はもはやフェイクだ。物事は全て、語られたり書かれたりした瞬間に公平でなくなり事実でなくなる。切り取られ、加工され、「編集」された、フェイクな情報に溢れた世界。でも、そんな時代だからこそ自分次第でどんな美しい世界でもつくることができる。どんな夢でも描くことができる。PRの企業の面接で、PRに進もう思ったきっかけを聞かれたとしたら、僕はきっとこう答えるのだと思う。「世の中のフェイクに気づいたからです」 どうせフェイクなら楽しいほうがいい。だから、僕は理想的で嘘っぱちの「まるでリアルそのもの」のフェイクを作りたいのだ、と。

ポットに来てもう一つわかったことは、僕はまだまだ他人と差別化をはかることができるということだ。周りがこれだけ個性的でマイノリティー路線の書籍なども沢山扱っているとなれば、僕の「面白い」経歴など何の価値もなくなってしまう。日本人だから、若いから、ゲイだから、海外大生だから、そんな僕に付随する情報では全くちやほやされない。そして、それが社会なのだと思う。今ここで即戦力となるかが問題となる場所。素敵な無関心に放り込まれて、もっともっと大切な自分らしさを考えなければいけない、と感じている。もっともっと考えて、色々なことを吸収していきたい。自分の選んだ場所で何かを変える力を持っていきたい。自分から動いていける人。恥を捨てても、無知をさらけだしても、大人になっていきたい、と感じた。そう、僕は自分の同世代の友人たちよりずっと強い人たちをここで見たのだ。

はじめての見本だし

●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○見本だし
○アンケート発送データをエクセルに入力
○予約してくださった方へカーミラ発送

さわやかな朝のお茶の水で、我が社の営業隊員である木下さんと待ち合わせた。今日は「見本だし」に同行させていただけることになったのだ。「見本だし」というのは文字通り、取次に本の見本(といっても実際に販売されるもの)を持っていくことである。本というものは、直接出版社から書店に送られて店頭に並ぶわけではない。出版業界にも問屋というのがあって、書店さんと出版社の間に入って適度に仕入れや配本をしてくれているのだ。その問屋の役割を担っているのが「出版取次」と呼ばれる会社である。出版社の人たち(通常、その営業の人たち)が取次に見本を持っていくと、取次は商品がどんなものであるか(ちゃんとISBNがついているか、サイズや重さなどはそれくらいか、など)を確認して、何部仕入れるか(何部流通させてくれるのか)決めるのだ。

今回、僕は日本出版販売(日販)、トーハン、大洋社、大阪屋という四つの取次に同行させていただいた。どの取次もとても大きく、これぞ会社!という感じのオフィスの中に窓口があった。そして、窓口の前の椅子で沢山の出版社の方々が自分の番を待っていた。途中、自分と同じくらいの年の人もいて、「僕が学生やっている間にもこんな世界で日々を生きている人がいるんだなー」と身が引き締まる思いだった。木下さんは丁寧に出版界の様々なことを教えてくださった。本の公正な取引を守っている(これについては様々な意見があるようだが…)「再販制度」についてや、会社がどのような人材を必要としているのか、など普段聞けないような社会人のホンネ的なことも聞けてすごくためになった。出版に興味があると口ではいいながら、あまりにも知らなすぎる出版界(そして社会全体)の事情。ポットに来てから、少しずつそういうものが見え始めている。そして、やりたいことも少しずつわかりはじめてきた。

佐藤さんのデスクで

●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○全体会議に出席させていただく
○アンケート送付先リストの会社概要をネットで調べる
○ポップづくり(はじめて自発的にはじめた仕事かも)
○本の表紙に入れるキーワード抽出

はじめての全体会議に出席。制作局も、デザイン局も、出版局も、みんな集まり現在の状況を把握しあう会議だった。

傷心デスクワーク

最近私生活が非常にごたごたしているため、二丁目で飲み明かす日々が続いており肉体的プラス精神的疲労が著しい。寝不足、情緒不安定、+ビックバン的出来事 on Saturday。ヒュー。そんな中、今日も業務に励むフジイタカマサ、19歳、独身です。こんばんは。早速、今日したお仕事からいってみよー!!!(とか、もうノリまで痛い…)

●本日のお仕事
○仕事内容反省、ブログ更新
○雑務(コーヒー入れ、ゴミ捨て等)
○版元ドットコム総会資料作成のため、サイトのアクセス解析をエクセルに入力
○沢辺さんと三好さんの打ち合わせに同席させていただく。

今日は、打ち合わせに同席させていただいた。製作中の本について、である。ズバリ、テーマは「著者の方からの原稿をポットでどう料理するか!?」 編集者として、読者が読む時にどうしたら読みやすいかを一から考えていく作業であった。漢数字を使うか数字を使うか、ということから、索引をつけるかつけないか、はたまたその索引は人名索引と事項索引に分けるべきか否か、ということまで。原稿をもらったら、そのまますぐに本に出来ると考えていた僕には、「料理」の手間の多さに驚いてしまった。実際に違う方法で作られた本を見比べてみたら、見た印象や見やすさが全然違っていたのでこの編集者の手作業の大切さを痛感させられた。こういった作業は、コンピュータに読めない文脈や語感まで見ながら丁寧に進めていかなければならない。それだけの手間ひまをかけて一冊の本が出来上がるのだ。やっぱり編集者というのは素敵な仕事だ、と思った。

それから沢辺さんが日本語の文字について面白い話を聞かせてくれた。コンピューターで使われている字体の中には、意外な理由でそもそもの形と変わってしまっているものが沢山あるそうだ。例えば僕が面白いと思ったのが𡚴原(あけんばら)と言う地名の中の「𡚴」という漢字である。例えばこの字は現地の看板では、山かんむりに女と書かれているが、ある書物においては山と女の間にもう一本の横線がはいっている。そしてなんと、この横線は作字のために字を切り貼りした時の影が写り込んでしまったものかもしれない、というのである。そのようにして、元々使われていた字が予期しない理由で変化し定着していってしまうことはかなりあるのだそうだ。文字ひとつひとつが持っている物語を意識することなどほとんどなかった僕には、なんだか新鮮な新知識であった。

チームプレイとしての編集

IMG_0938.JPG●本日のお仕事
○仕事内容反省、ブログ更新
○雑務(コーヒー入れ、ゴミ捨て等)
○会議
○おつかい(誕生日ケーキ)
○校正

はじめて「出版会議」なるものに出させていただいた。はじめての出版社の会議体験に興奮しながら、会議室へ向かった。出版会議は、普段ひとりひとりが個々に進めている仕事の進行具合を確認しあったり、新しい企画を持ち寄ってそれについての意見交換をしたりして、これからの仕事概要や優先順位を確認しあう重要な場である。ここに来てたった二週間弱の僕にも、編集において連係プレイがどれだけ大事かということくらいは理解できていたので、この会議が仕事を円滑に進めていく上で必至なのだとわかった。大庭さんに薦めていただいた本「これを読まずして、編集を語ることなかれ。(松田哲夫著、径書房)」にも書かれていたことだが、編集というのはチームプレイの部分も非常に大事なのだ。会議は、制作中の本についての報告、企画決定の本の進み具合、新企画の提案・報告、本ごとの営業作戦、受注・増刷について…という風に進められた。途中出された新しい企画がすごく新しくて面白かったりして、書店に並ぶ本たちの持つアイディアは、こういう場所から生まれていくのだな、と感心した。そして、ひとりひとりが抱えている仕事量の多さにも驚いた。僕が思っていたのよりずっと早いスピードで一冊の本が企画され創られていく。ひとりひとりが、同時進行の膨大な量の仕事を抱えている。やっぱり、ここの人たちは凄い!!みんなと肩を並べて仕事ができる日が来るのかどうか不安になってしまった。会議の後は、雑誌「カーミラ」の編集長であるメイミーさんの誕生日を祝った。社長がお茶目に皆を招集し、例によってでっかいバースデーケーキをいただいた。メイミーさん、お誕生日おめでとうございます!!

(追伸:二日連続で社員無料のカレールーを使って、お昼にカレーを食べている藤井です。野菜(じゃがいも、人参、まるごと一つずつ)は近所の八百屋で110円。ということは、一食なんと55円!!金欠の僕は非常に助かっております。ありがとう、ポット!!そして、カレー万歳!!)

無意識の怖さ

●本日のお仕事
○仕事内容反省、ブログ更新
○雑務(コーヒー入れ、おつかい等)
○メモワール街頭キャンペーン写真整理
○「ず・ぼん」編集者様に資料を発送
○校正

ポットに朝一番で来るのは、ほとんど毎回僕だ。僕がドアを開けると、部屋は暗く、床や机の下から寝息が聞こえる。窓を開け、朝の空気を社内に行き渡らせる。たばこの煙と二酸化炭素で溢れた空気がするするとどこかへ逃げていき、ようやくポットにも清潔な朝が来るのだ。キッチンに行き、コーヒーをいれる。朝の光がキッチンに差し込み思わずうっとりとしてしまう。静かで穏やかな朝。コーヒー豆の香ばしい香りがすっとそこら中に広がった。

今週、僕はものすごい大失敗をしてしまった。個人情報に関係していて詳しいことは書けないのだが、とにかくポットの信頼を傷つける事件であったことに間違いない。大庭さんに「どこがおかしいと思う?」と聞かれても全く自分の失敗に気がつかなかったことに自分でショックだった。十分気をつけて意識しながら、仕事をしていたはずなのに、社外の人が社の情報をどう見ているかということにまでは全く頭が回っていなかった。新しい環境で色々なことを教えられ、僕自身いっぱいいっぱいだったのだと思う。実習をはじめて、自分が心配していたところで心配することはあまりないことに気がついた。しかし、意識もしないような思いもよらないことに沢山気がつかされる。

大庭さんの不在とその影響

IMG_0912.JPG●本日のお仕事
○仕事内容反省、ブログ更新
○雑務(宅急便の名入れ、ゴミ捨て等)
○ベネッセへ入稿(多摩センターって結構新宿から近いのね。一人暮らしの候補地になりました。)
○人間学アカデミーアンケートのデータ修正
○校正(ついに、99ページまでいった!!)
○沢辺さんからいただいた文章を読んで、校正についてお勉強(on マッサージチェア。極楽。)

もうネタ切れ感が漂っているこの実習生日誌である。校正はまだまだ先は長いし、今の時点で僕がポットの一員としてやれることといえば雑務と簡単な編集作業しかない。僕がここで、「今日覚えた美味しいコーヒーの入れ方」だの「ポットにおけるゴミ捨てのルール」だのを書いたところで、誰も興味を持ちそうもないので書くことが思い当たらないワタクシなのだ。(担当の大庭さんのいない今日はますます放ったらしにされるワタクシ。)もっと「『編集者らしい』経験を!!」と言いたいところだが、出来ることからコツコツやっていかねば、プロ編集者への道は遠いのである。その上、無給となればもうほとんどギャグなのであるが、そんなポットでの生活もどんどん楽しくなってきている僕である。(社長には秘密であるが実は販促の時「ただ働きなんて…○×□△だねー」などと色々な人から同情や驚嘆の声があがっていたのだ。笑)

ポットの人々は個性豊かである。とても、絶妙なバランスの共同体である。みんな全然違うキャラクターで、面白い人たちなのだ。会話のまったり感といい、内容のギャップといい、僕には新鮮な人間模様がある。例えば、お昼ご飯の時にポットの皆さんと食事を共にすると芸能人に対する辛辣な批評が飛び出す。そのランク付けが僕の世代とは全然違っていたり、知らない名前が次々と出てきたり、それを元にくだらない企画が立ち上がったり、と実に新鮮で実に面白い。本棚に囲まれた会議室で、タオルを首にまきタバコをふかす皆とそんな話に興じている時など、いや〜編集部っぽいな〜、と感慨にふけってしまう。高校や大学やゲイの友人たちの世界とは、また違った世界がここにはあった。会社ってすっごく面白い!(ポットだけ?)みんな、ニートになっている場合じゃないよ!!