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         「日本語の文字と組版を考える会」というのに参加している。  
          その会の公開セミナーの企画に、「ワークフロー」というのを考えたんです。 これは、そのレジュメ。 
          ちなみに、この企画はボツった。 
        ●ワークフローの共通認識はこのあたりか 
          作業の流れ――段取り 
          (段取りはa plan; a programらしいけどね) 
          →印刷物をつくる共同作業員の、作業分担と進め方(流れ) 
          ●なぜワークフローなのか 
          ○「みんな、やさしくない」(向井裕一さんから聞いたことば) 
          ・著者・筆者が、「この本は縦書きなのだから、数字は漢数字に」などと考えていない。 
          ・組版者が作業しやすいような指定をデザイナーがしているか。 
          ・デザインを見てから、初校を見てから、初めてデザインへの要望を編集者がデザイナーに言ってしまう。 
          ○もっとワークフローを柔軟にしてもいい(デジタルだから) 
          ・四六の文章中心の本の場合、著者原稿→内容読み、表記統一のためのプリントをページメーカー、40W×18Lに流している。 
          ・『ず・ぼん』では、書き手からもらった原稿をまずフォーマットに流し込み、「前校」としている。メインタイトル・コーナータイトル・小見出し・場合によってはその段階で図版や写真を用意することも。 
          ・組あがったものは、やはりわかりやすい。 
          ○ワークフローをもっと厳密に 
          ・色校での文字直しをなくす、全員が共通の認識にしなければ。 
          ・「再校(例)以降は、さらに良い(!)文章にするための直し(推敲)はしない」など 
          ○もっとデジタルの活用が可能なのでは 
          ・「洋数字を1バイトか2バイトか」などワープロで書くときにそれほど意識しなくともいいのでは。一括置換でやれば。 
          【セミナーの切り口として(案)】 
          案●1●作業員ごとに、その役割分担を見ていく 
          ○著者・筆者 
          ○絵描き・写真家・図版・地図 
          ○編集○デザイナー 
          ○組版者 
          ○製版者 
          ○印刷者 
          ○製本者 
          ○もちろん、その間を取り持つ物流・通信を分担している人もいるけど、はずしておく/それぞれの役割分担は、グラデーション。意欲・能力・はみ出す条件によって→セミナーできくとしたらそれぞれの役割分担はなんだと思うか/どんなはみ出しを意識しているか/次の工程のために意識していること 
          案●2●作業の進め方(流れ)ごとに 
          ○原稿を書く/絵・写真・図版・地図を書くつくる 
          ○編集する 
          ○デザインする 
          ○初校/再校 
          ○校了/責了 
          ○色校 
          ○その他→セミナーでやるとしたらそれぞれの段階でやるべきことはなんなのか/その段階で感じている問題(製版がデザイナー・編集者に感じている色校直しでの問題、なんか) 
          案●3●鈴木一誌『知恵蔵』で見るワークフロー 
          原稿の執筆依頼から印刷(製本?)までのワークフローをつくり、制作のプログラムをつくったのが鈴木さんではないか。 
          フロー[flow] 
          流れ,流量.一定期間中に動く財貨の総量.<対語→ストック>.work /wk|wk/1a (ある目的をもって努力して行なう)仕事,労働,作業; 
          努力,勉強,研究 (→play) 《★【類語】 work は努力して行なう肉体的・精神的な仕事; labor は骨の折れるつらい肉体的労働; 
          toil は長い間続く肉体的・精神的に疲れる仕事》. 
          flow /fl|fl/1  
          動(+副(句))a 〈液体・川などが〉(絶え間なく)流れる; 流れ出る,わき出る. 
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