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[第4章●デジタルな環境構築]
5… ここをWordPress化しようと思う
[2005.07.23登録]

石田豊
ishida@pot.co.jp

ショップ日誌のブログの見てくれを変更しようとして触っているうちに気がついた。ここや個人サイトである「好奇心on the web」もWordPress ME化すればいろんな問題が解決するし、しかもその移行はかなりカンタンじゃないか、ということ。

「好奇心on the web」はかねてよりMySQL+PHPの組み合わせにより自動生成させている。もともとは手元(ローカル)で自動生成させたページ群を毎回一括アップロードをするという形で更新していたのだが、それは借りていたサーバではお道具類を使わせてもらえないところだったからだ。その後、サーバを半自前化したことにともなって、サーバ上で直接自動生成するようになった。

もっと前から言えば、HyperCardをつかってページを自動生成していた。それが(時代の進歩のおかげで)PHPに移行したのであった。もちろんまだブログなんて言葉もほとんど聞かれなかった頃の話。

基本は「管理者画面」でフォームにタイトルと本文を流し込み、ポチっと「登録」ボタンを押すと、メニューページ、各明細ページなどがぞろぞろと更新(生成)される仕組みだ。

スクリプトは当たり前だけど、ぜんぶ自分で書いた。その中身はけっして人様にはお見せできないボロズタなものでしかない。でも、自分がやりたいことをやりたいようにできるのだから、これでいいじゃんと思っていた。

ここ「デジタル/シゴト/技術」も同じシクミで作っている。勧進元であるポット出版のサイト内には、当時から何本かの連載ページがあり、それらはすべて手動での更新になっていたため、その中で密かに先進性(つーか、ラクチン性)を誇っていたものだった。

その後、ポットの連載ページはすべてブログ化された。ぼくのページだけは、そうした経緯により取り残され、担当の日高さんから「ブログ化する必要は必ずしもないが、早めにデザイン部分だけは他とあわせてほしい」との要請を受けた。

って言われてもなあ、ブログってカスタマイズが面倒そうだし、時間もかかるだろうし、やだなあ、と思っていた。人様が作ったシステムを使いこなすのは大変面倒である。マニュアル(えてして英文)をどっちゃり読まなければならないし、スクリプト(を使っているシステムだと)は汎用性を確保するため、量も膨大だし、中身もとても難しい。

自分で書く場合は、なにかのニーズが発生したらアドホックにその場で対応策をこちょこちょと書けばよいが、既存のものをカスタマイズする場合は、全体の構造をまずは十全に把握していないと、手を出せない。

そんなこんなで放置していた。

ショップを開店するにあたり、なんぞ頻繁に更新されるページを作っておかんとあかんやろうと思い、ありきたりだけど、「ショップ日誌」のようなコンテンツを作ろうと考えた。ぼく流の考え方でいくなら、そこも当然ここと同じように自作スクリプトで行うのがスジである。しかし、同じことを何度もやるのはツマンナイし、好奇心もあったので、そっちはブログシステムを使うことにした。日高さんから何度もWordPressは実にカンタンであると聞かされていたからでもある。そこまで言うなら一度試してみなくてはならない。

やってみると、インストールは実にカンタンであった。ほんと、拍子抜けするくらい。こりゃ人口に膾炙するのは当然のことであるなあと感嘆した。

しばらく運用するうちに、大きな問題に気がついた。ショップ側から日誌には行けるが、検索エンジンから日誌に来た人がショップに行く方法がないということだ。それじゃ何のために日誌ページを作ったのかわからない。ただのリンクだけなら、1行追加すればいいことなんだけど、どうせならもう少しは有機的に関連づけたい。

そこでサーバの中のWordPressのフォルダを覗いてみて、驚いた。無慮無数のファイルが存在している。どれをどう触っていいのか、まったくわからんし、もとより、これらを端から読解していくなんて、できることでもない。仕方がないから日高氏に聞く。彼はなんでも知っているのだ。いわく「Standing Tall WordPress テーマの詳説」というページにやり方が説明してある、と。

そこを参考に触り始める。最初は何がなんだかよくわからんかったが、10分ほど、言われるままに触っていると、突然のように、構造が理解できた。なんじゃ、カンタンやないか。無慮無数にファイルがあるのは構造化されているからであって、触らなきゃならないファイルは実は少ししかない。それがわかったので「教科書」の残りを読むのをやめ、手探りで進んでいくことにした。

なんだかんだで2時間くらいかかったろうか。一応、やりたいことは実現できた。

その作業の過程で、冒頭の感想を抱くにいたったわけだ。

WordPress化しても、ここも好奇心もいままでやろうとしてきたことは何でもできる。いろんなブログページを見て、どこも同じような体裁になっているし、同じような機能であるなあという感想を持っていたのだが、それはそれがもっともカンタンに実現できるからそうしていらっしゃるだけの話であって、なにも「それしかできない」ということではなかったということを知ったのだ。

ここや好奇心のスクリプトを使い続けることには、いくつかの問題がある。その最大のものは「スクリプトの内容、というかロジック、を書き手のぼく自身がすっかり忘れちまっている」ということだ。なにか変更しようとしても、まずは読解から始めなければならない。もはや人様が作ったシステムと同じである。読解するなら、かつてのぼくが書いたタコスクリプトより、スキルの高い人々の手によるエクセレントなそれの方が、かえってラクだ。

しかも、やっていることややり方は、(うまい下手の差こそあれ)ぼくのとWordPressのは、ほとんど同じである。もし、ダウンロードしてきたWordPressでできないことがあれば、その機能の部分をぼくの書いたスクリプトの一部を「プラグイン」化して組み込めばいい。

たとえば、過去記事はWordPressのデフォの考え方では表示にあたってGETメソッドでその場その場で生成するようになっているが、それを好奇心やここのように独立した固定ページにすることだって、可能だ。また好奇心では「カテゴリ」のリストを常に更新順に並べ替えているが、これだってWordPressを使っても実現できる。「面白度」の投票システムだって、いくらでも取り入れられる。

そのうえ、既成のプラグインも使える。うまく使えば、総体として制作にかかる時間は劇的に短縮できるだろう。

食わず嫌いでありました。

と、いうわけで、まずは好奇心。そこがうまくいけばここを、ぼちぼちWordPress化していこうか、と考えております。ま、完了はいつになるかはまったくわかりませんが。

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