鉄を飼い始めた頃読んだ犬のしつけ本に
「飼い主がいうことをきかない犬を『バカだ』と言うが、それは犬ではなく飼い主がバカなんです」ってなことが書かれていた。
……私はバカです。
鉄とすずは、コクボの脚が大好き(1月27日の日誌)だけど、おとうの頭も大好き。
きのう夕ごはんを食べているとき、
おとうの後ろで寝そべっていた鉄がおもむろに立ち上がり、ベロンベロンなめ始めた。
ベロが届く範囲は、くまなくなめまくる。
コクボの脚の魅力は、血の味。おとうの頭の魅力は、塩気と油分と、加齢臭でしょう。
すずはドッグランではじけたので、眠たかったのか、食い気よりも眠気。
アンニュイな顔で鉄にいちゃんのなめっぷりを眺めていた。
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中学生のとき、クラスメイトにすごくかわいい女の子がいた。
でも、その子、写真写りがすごく悪かった。
遠足や運動会などがあると、近所の写真館のおじさんが撮った写真が
学年ごとに廊下にずらーっと張り出され、
注文したい写真の番号を書いて提出する仕組みだった。
自分の写っている写真と一緒に、好きな男の子の写真も注文したりするわけです。
でも、そのかわいい女の子は、どれもこれも「えー、これがまーちゃん!?」って驚くくらいかわいくない。
本人も「どれもヘンな顔だから注文しない」と言っていた。
写真写りのいい人と悪い人って、何が違うんでしょう?
今度、カメラマンに聞いてみよう。
「犬を飼う喜びは、その犬の幸福な姿を見ることにある」
ナースに借りた本、野田知佑『カヌー犬・ガクの生涯』(文春文庫)に出てきた一節だ。
本当にそう思う。
すずは顔のつくりがそうなんだと思うが、楽しそうな表情に見えることがよくある。
性格的にも、楽しいことが多いんだと思う。
それに比べて、鉄は表情をあまり変えない。
鉄がいきいきとしているのは、北軽井沢の山小屋に行って、ノーリードで
好きに走ったり歩いたりしているときだ。
鉄は野良犬出身で、保護されてからも、ある程度自由に江戸川の河原で遊んでいたらしいから、リードにつながれた散歩やドッグランでは、物足りないのだろう。
野田知佑の本を読んで、北軽井沢に行きたくなった。
今回の二泊三日の動物王国で、わかったこと。
「すずは、ああ見えて控えめなことろもある」
普段、私が外から帰ってくると、外にいた時間がたとえ5分でも
すずは熱狂的な出迎えをしてくれる。
でも、それを上回るのが、ナッツと点。ナースがいない不安感もベースにあるのかもしれないが、
すずの2倍くらい激しく喜ぶ。
鉄はそれを見て、吠えて怒るのだけど、すずはみんなの後ろのほうで
しっぽを振ってハアハアしてるだけ。
自分よりも熱狂的なファンを目の当たりにして、ちょっと引いている感じ。かわええのう、すずちゃん。
点に対しても、以前のギャンギャン吠えていた姿はすっかり影をひそめ、
控えめににおいをかがせていただいていた。
点もすずには、般若顔をしない(女好き?)。
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