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いただいた本●日本の七大思想家─丸山眞男/吉本隆明/時枝誠記/大森荘蔵/小林秀雄/和辻哲郎/福澤諭吉

小浜逸郎さんからいただきました。

書名●日本の七大思想家
副書名●丸山眞男/吉本隆明/時枝誠記/大森荘蔵/小林秀雄/和辻哲郎/福澤諭吉
著者●小浜逸郎
定価●1,200円+税
発行●幻冬舎
2012年11月30日発行
ISBN978-4-344-98289-5 C0295
A4判/480ページ/並製

●Amazon.co.jpで『日本の七大思想家』を見る

内容紹介

今こそ拠り所とすべき、オリジナルにして普遍の思考
・丸山眞男(1914~1996)〈政治〉日本的「無責任の体系」とは?「変わり身の早さ」とは?
・福澤諭吉(1835~1901)〈社会〉「一身独立し、一国独立す」の真意とは?

第二次大戦における敗北は、日本の近代化の行く先に必然的に用意されていた、日本史上最大の事件だった。そして日本はその後遺症を抱えたまま、近代化の極たるグローバリゼーションに翻弄され、「第二の敗戦」を経験しつつある。我々は精神の構えをどう立て直し、やくざ化した世界と伍していくべきなのか。本書では、敗戦をまたいで現われ、西欧近代とひとり格闘し、創造的思考に到達した七人の足跡を是々非々で批評。西欧思考の限界を超え、日本から発信する文明的普遍性の可能性を探った野心的論考。

『IDOL DANCE!!!〜歌って踊るカワイイ女の子がいる限り、世界は楽しい〜』刊行記念・竹中夏海トーク&サイン会開催!

2012年12月8日(土)15:30、タワーレコード新宿店にて『IDOL DANCE!!!〜歌って踊るカワイイ女の子がいる限り、世界は楽しい〜』刊行記念・竹中夏海トーク&サイン会を開催します。
ぱすぽ☆やアップアップガールズ(仮)などの振付を手がける振付師・竹中夏海が、「歌詞と振付のリンク」「振りコピ」といった特徴を持つアイドルダンスの楽しさ、奥深さを、映像を交えながら解説していきます。

『IDOL DANCE!!!〜歌って踊るカワイイ女の子がいる限り、世界は楽しい〜』刊行記念・竹中夏海トーク&サイン会

開催日時:2012年12月8日(土)15:30スタート
開催場所:タワーレコード新宿店7Fイベントスペース [地図]
イベント内容:トーク&サイン会
参加方法:
観覧フリー。ご予約者優先で、タワーレコード新宿店にて、12/7発売「IDOL DANCE!!!─歌って踊るカワイイ女の子がいる限り、世界は楽しい」をお買い上げいただいた方に、先着でサイン券を差し上げます。

サインは書籍に致しますので、当日はお買い上げいただいた書籍を忘れずにお持ちください。

《ご注意》
・サイン券の配布は定員に達し次第終了いたします。終了後にご予約/ご購入いただいてもサイン券はつきませんのでご注意ください。
・サイン券を紛失/盗難/破損された場合、再発行はいたしませんのでご注意ください。
・イベント中は、いかなる機材においても録音/録画/撮影は禁止となっております。
・会場内にロッカーやクロークはございません。手荷物の管理は自己責任にてお願いいたします。
・会場周辺での徹夜等の行為は、固くお断りしております。
・店内での飲食は禁止となっております。
・都合によりイベントの内容変更や中止がある場合がございます。あらかじめご了承ください。

問い合わせ先:タワーレコード新宿店:03-5360-7811

【※終了しました※】11月30日(金)まで!(当日消印有効)田亀さんサイン入り「『銀の華』未収録図画集」

『銀の華 上 【復刻版】』、『銀の華 中 【復刻版】』、『銀の華 下 【復刻版】』を全巻お買い上げいただいた方には特典小冊子『「銀の華」未収録図画集』をポット出版からお送り致します。
田亀さんサイン入りのものは11月30日(金)(当日消印有効)までにお送りいただいたもので締め切らせていただきます。ご了承ください。
※サイン入り小冊子の応募は締め切りました。
通常の小冊子の応募は引き続き受け付けます。(2012.12.4追記)

【応募方法】
各巻に挟み込まれているチラシの応募券を切り取り、合計3枚をハガキに貼り付け、郵便番号、住所、お名前、ご連絡先(お電話番号、もしくはE-mailアドレス)をご記入の上、ポット出版(〒150-0001 渋谷区神宮前2-33-18#303)まで郵送してください。

【応募締切】
特典の在庫がなくなり次第、終了とさせていただきます。終了の際にはポット出版ウェブサイトにて告知いたします。

「『銀の華』単行本未収録図画集」
32ページ/1C印刷/中綴じ

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田亀源五郎直筆の『銀の華』プレ段階の未発表アイデアスケッチ、イラストをはじめ、単行本未収録の貴重な図画を一挙収録。「男女郎・銀次郎」のアイデアがどのように生まれ、『銀の華』に集約されていったのか、ストーリーの背景をもお楽しみいただける図画集です。

第22回■heart of gold

「この東京の夜には、一千万もの孤独な魂達が浮遊している。そして、誰かと繋がりたいと思い、SOSを発信するのだ。幸せな恋人達や愛ある家族達の温もりを知らず、何故、一人であるのかを自問自答し、足掻く。そんな“思い”の行き所はどこにあるのだろう?」

これは、私のテレクラ仲間が呟いた言葉である。40代の自称・新聞記者兼小説家(たぶん、嘘)。彼とは深夜に車を飛ばし、横浜に住む子持ちで、離婚経験のある女性の家に上り込み、時間差で、その女性との秘め事(!?)を共有した“関係”である。ほとんど俗物といえるような下世話な男だが、珍しく、哲学的で文学的なことを吐いたから、驚いたものだ。

彼によると、そんな孤独な魂が発する信号をキャッチすれば、確実に会うことができるという。信号をキャッチしたからかわからないが、某撮影所の技術者である30代の女性とは、最初の家庭訪問以降、度々、家へお邪魔することになった。

私が仕事を終え、電話をして、彼女が家にいれば、伺う(というか、行く!)形だ。不規則な仕事なので、9時5時というわけにはいかず、彼女自身の帰りが深夜になることもあったが、断られることもなく、上り込ませていただいた。テレクラ活動を通して多少ずうずうしくなったというか、押しは強くないのだが、そのくせちゃっかりと自分のやりたいことを通すという厚顔無恥さが加わったのだろう。関西人のように「ええやろ? ええやろ!」といって迫るわけではないが、自然と押し引き(引いたと見せかけ、押しているのだが)を身に着けたのかもしれない。

まるで、仕事帰りに立ち寄る居酒屋やスナックのような感じ。さしずめ、彼女は女将やママのような存在だ。いつも笑顔で迎え入れてくれ、仕事の疲れを癒してくれる……。

なんとなく部屋へ上がり、酒を飲みながら、他愛のない話をして、彼女の愚痴を聞いたりする。そして、気づくと二人は、ベッドの中で朝を迎える。もし私が実家住まいではなかったら、彼女の家に居ついて、同棲などをしていたのかもしれない。
もっとも、そんな関係を築くほど個人情報は把握してはいなかった。いきなり会って、セックスして、入り浸ったわけだから、普通の付き合いなら知っているような家庭や仕事、性格や嗜好などもほとんど知らない。都会の片隅で、名も知らぬ男と女が出会い、静かで、時には激しい夜を分かち合うなど、「風情」と言ってもいいような赴きあるのではないだろうか。お互いがお互いをよく知らない、変に知ろうともしないという非日常の付き合いが心地良かったりもする。なんか、ベルナルド・ベルトリッチ監督の『ラスト・タンゴ・イン・パリ』の匂いも少しあったりして……なんとも官能的だ。

シルクのドレスシャツ

まるで、映画やドラマのシークエンスのようだが、ときおり、撮影した素材の急な直しがあって、彼女が撮影所に呼び出され、戻るまで、私が一人で留守番をするなんていうこともあった。かなり不自然なシチエ―ションでもある。流石に、自分の着替えや洗面道具を置くような真似はしなかったが、短期間ではあるものの、かなりの頻度で通っていた。“通い妻”“押しかけ女房”ならぬ、“通い夫”や“押しかけ夫”か。勿論、扶養など夫らしいことはしていないし、彼女自身、独立している女性である、そんなことを求めてはいない。当たり前だ。“恋のピンチヒッター”、“スーパーサブ”に過ぎない。

それでも彼女の話は聞いてあげていたような気はする。主に仕事のことだったように思う。私自身は、フリーター時代以降、とある企画関係の会社にフリーランスの立場で入り込み、仕事には恵まれていたため、仕事の愚痴などは一切、言わないし、当然、独身だから家庭の悩みなどもない。むしろ、私が客の愚痴を聞いてあげる女将やママの役回りをしていたといっていいだろう。特にアドバイスなどはないが、笑顔で聞いて、「いいんだよ」なんて、後の“夜回り先生”みたいな台詞を吐いていた。四面楚歌の世の中(というほど、大袈裟ではないが)に、誰か、自分を肯定してくれる人がいるだけで、安堵するものだし、私のようなろくでなしを受け入れる自分がいることで、自らの価値を再確認したりもしていたのかもしれない。アダルトチルドレンや共依存などという言葉が一般化するのはもう少し後のことだが、既に、そんな萌芽があったのかもしれない。バブル景気で浮かれながらも、どこかで寄り添いたいという思いが東京の片隅では吹き溜まっていたのだろう。

家へ行って、酒を飲んで、話して、セックスするだけの関係で、恋人らしいことは何もしなかったが、唯一、恋人の真似事をしたとしたら、プレゼントだ。どういう経緯からか、彼女からプレゼントを貰ったのだ。特に感謝されるようなことは当然の如く、何もしてはいないが、誕生でもないのに、楽器(サックスとピアノ)のイラストが描かれたドレスシャツをプレゼントしてくれたのだ。いわゆるワイシャツとは違い、布地もコットンやポリエステルではなく、シルクだった。うろ覚えだが、ボーリング・シャツを少しお洒落にしたような感じだろうか。私のためにわざわざ、買ってきてくれたのだ。

そのドレスシャツは、彼女があるブランドのセールで買って来たものだった。もともと、そのセールの案内をもらっていたのは私である。いまでは考えられないことだが、当時はアルマーニ(といってもジョルジョではなく、エンポリオくらい)やヒューゴボス、ヒルトンタイムなどのブランド服を持っていて、時々、晴れ着として着てもいた。流石、ベルサーチやアルマーニを全身纏うバブル紳士みたいな恰好はしていないが、そんな関係で、同ブランドを輸入している代理店などからセール葉書をよく貰っていたのだ。たまたま私が行けないので、彼女にその案内を上げたのだ。実家に着たセール葉書をそのまま差し出したわけだから、勿論、私の本名も住所も筒抜けだ。匿名の出会いだったが、ほどなくして、記名の付き合いになっていたのだろう。彼女としても身元不明者をそう何度も家に上げるわけにもいかない(笑)。

シルクのドレスシャツなど、どう考えても私には似合いそうもないが、彼女的には、似合うと思って見立ててくれたのだと思う。私がいない時にも私のことを考え、何かを私のためにしてくれるというのは嬉しいことだ。私のようなものにはもったいないくらいだ。シャツそのものは、失礼ながら、あまり趣味が良くなく、私としては気にいらなかったが、勿論、笑顔を作り、喜んでもらった。

翻って、私が彼女に何かをプレゼントしたかというと、それがあまり記憶ない。失礼な限りだが、多分、お礼に、少しいいお酒を持っていったような気がする。酒は何でもいける口の呑兵衛の彼女にはアルコールが一番のプレゼントだったのだろう。映画やテレビなどでいうといわゆる“消え物”だが、田園調布の“お嬢様”の時に、形の残るものをプレゼントしてしまい、そういうものは、私のような人種には相応しくないと身にしみて感じたのだ。

もうひとつの狩場

彼女の家に泊まり、そのまま仕事先へ行くこともあった。彼女の家から祖師ヶ谷大蔵駅へ行き、小田急線に乗るわけだが、当時、同時並行で祖師ヶ谷大蔵地域において釣果を上げるため“網”を張っていた関係で、ある女性と鉢合わせないか、内心、どきどきしたことを覚えている。

実は、その網はテレクラ系ではなく、失業後の隠遁生活(!)時代に嵌ったキャバクラ系である。“まなこ複眼 脳がない”は「昆虫群」(by  ハルメンズ)の歌詞だが、常に複眼的に漁場や狩場に目をやり、どうすれば釣果を上げ、獲物を仕留めるかに脳を悩ませてきた。その女性は、私のホームである新宿・歌舞伎町のキャバクラ嬢である。20代半ば、昼はOL、夜はキャバクラに勤めていた。まだ、肉体関係にはなっていないが、数回、デートらしきことをして、彼女の家にも行っている。家の前までで、まだ、上り込んではいないものの、もう一押しというところ。その女性が同じ駅を利用していて、OLだから当然、朝に出勤をしているので、同じ時間帯に同駅にいることも充分、考えられたのだ。幸いなことに、鉢合わせは避けられた。

折角、“雨宿り”や“居酒屋の女房”のような、いい雰囲気の女性との“逢瀬”を味わいながらも、常に次の一手を打っているところなど、私らしいというか、相変わらずの、一途とはほど遠い、ろくでなしぶりに我ながら呆れたりもする。でもそれが私だから、しょうがないといえば、しょうがない。当然の如く、一途などというものに価値などは見出してはいなかった。

多分、彼女との時間に居心地のいいものを感じながらも、どこかで、ここは自分の居場所ではないことを悟っていたのだろう。彼女とどうにかなろうとか、明日を考えることは一度もなかった。ただの通りすがりだ。それゆえ、自分の着替えや洗面道具を置くような真似をしなかったのだろうし、彼女自身、私のために、そんなものを買い揃えるようなこともしなかった。お互い、いつかは離れること、一時の慰みであることを本能的に察知していた。

“その時”は、当たり前だが、突然にやってきた。馴染の店(!?)に通い出して数か月後、いつものように、仕事終わりに電話をして立ち寄ろうとしたら、いきなり断られてしまったのだ。聞けば、彼氏が出来たという。同じ職場の仕事仲間で、前から熱心にアプローチされていたそうだ。せめて今夜くらいは最後に温まりたい、そんな思いはあった。季節は初秋を過ぎ、晩秋へと移ろうとしていた(「初秋」と「晩秋」なんて、ロバート・B・パーカーか。ハードボイルドだろ)。

最後にやらしてなんて下品な言葉は吐けないし、そんなお願いをするほど、固執する私ではないが、彼女は“テレクラ系セックス・ランキング”の上位に位置するだけに、惜しいというか、残念という思いは込み上げる(笑)。重力に負け、色がくすんだとはいえ手に余る巨乳と、括れのある腹から腰への放物線、甘えながら、しな垂れかかり、求め、挑むような眼差とともに、濃厚な情交の記憶は、未だに脳裏と身体が覚え、心の奥底に刻み込まれている……なんてね。

とりあえず、木梨サイクル周辺からは撤収だ。折角、馴染の、行きつけの店(!?)が出来たというのに寂しい限り。勿論、テレクラ男という分は心得ている。深追いする資格など、私にないことは充分に知っている。束の間の邂逅ではあったが、そんな出会いがある人生と、ない人生では大きく違うように思う。出会いと別離を繰り返し、私も悟り、大人になっていく。

その後、彼女がどうなったかまったく知らないし、調べようともしなかったが、彼女の名前がクレジットされた映画などを見ることがときどきあり、その度に、時々、思い出したりもした。もっとも、それがロマンティックな作品かというとそうでもなく、子供向けだったりするから可笑しなものだ。きっと、その映画のエンドロールを見て、妙に懐かしく、ちょっと切なくなったりするのは、私くらいだろう。
先日の『カメレオンマン』のウッディ・アレン繋がりでいうと、『カイロの紫のバラ』という感じだろうか。彼女は銀幕のスターではないが、銀幕に関わる女性であることに変わりない。

孤独の魂を巡る旅路は、まだ、続いていく。Long And Winding Road! 誠実とはほど遠い私だが、今宵、あなたの心の隙間に忍び込む――東京の夜には、まだ、そんな裂け目のような空間と時間が広がっていた。

芳賀沼制作/はりゅうウッドスタジオの仮設住宅[木造仮設住宅群]が「グッドデザイン賞2012」のグッドデザイン100に選ばれました

芳賀沼制作/はりゅうウッドスタジオの仮設住宅[木造仮設住宅群]が「グッドデザイン賞2012」のグッドデザイン100に選ばれました。デザイン・オブ・ザ・イヤーとなる「グッドデザイン大賞」の候補にも選ばれています。(大賞の発表は2012年11月25日〈日〉です)

木造仮設住宅の詳細は弊社刊『木造仮設住宅群──3.11からはじまったある建築の記録』(制作・はりゅうウッドスタジオ/写真・藤塚光政/制作協力・日本大学工学部建築学科浦部研究室)に収録されています。

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いただいた本●土星 第4号「HOW TO」

イラストレーターの石山さやかさんからいただきました。

書名●土星 第4号「HOW TO」
描いた人々●
石垣裕太郎・ひぐちよしの・コジ丸・しろみさかな・高旗将雄・有延和磨・石山さやか・ひしだようこ・竹内香織・アレッサンドロ・ビオレッティ・鈴木菜々・junpei & 村映男・ながせたいり・玉川桜
ブックデザイン●小川順子
表紙イラスト●玉川桜
価格●1,000円
2012年10月発行
ISBN978-4-569-80737-9 C0030
A4判/52ページ

●「土星」のページを見る

内容紹介

切腹のやり方、穴あき靴下のはき続け方、果たし状の書き方等々…
生活の知恵満載の一冊です。

いただいた本●女子の保健体育

小嶋優子さんからいただきました。

書名●女子の保健体育
著●牧野江里
発行●宝島社
定価●1,000円+税
2012年11月13日発売
ISBN978-4-8002-0380-9 C0075
四六判/189ページ/並製

●Amazon.co.jpで見る

内容紹介

友達には聞けないアノ話

話題の女性向けAV(アダルトビデオ)プロデューサーが応えます!

♥女子だって性欲があって当たり前?
♥彼が見てるAVのプレイって私ともしたいの?
♥男はエロい女が好き?
♥男が、本命彼女としたいSEXとは?

『an・an』のSEX特集付録のDVDが話題!!女性向けAVメーカーを弱冠25歳にして立ち上げた、話題のプロデューサー牧野江里、初の書籍がついに発売!撮影現場で見た!聞いた!男のSEX妄想。女子への本音などなど、4コマ漫画つきのエッセイで、みんなが聞きたい裏話を、面白おかしく綴ります。「彼が見てるAVのプレイって私ともしたいの?」「男はエロい女が好き?」「男が、本命彼女としたいSEXとは?」その答え、任せて!毎日エロについてまじめに考えていますから。

目次

 まえがき はじめまして! AVプロデューサーの牧Pです!

PART1 男のエロファンタジーと女子の性欲♡
 01時限目 自分のア・ソ・コを知っていますか?
 02時限目 おまんともっと仲良くなろう!
 03時限目 AVを作ってわかった! 日本男児の性の秘密
 04時限目 男の「清純派信仰」は根深い!
 05時限目 「オナニー貧民思想」に断固反対!
 06時限目 AVは大人のディ○ニーランド
 07時限目 そもそもセックスって何ぞや?
 08時限目 日本人は恥じらいがお好き♡
 09時限目 ヤバさ爆発! 親と学校の性教育
 
PART2 女がエロくたっていいじゃない
 10時限目 “感じること”はよいことだ――自主練のススメ
 11時限目 自分の身は自分で守るべし――望まない妊娠&病気を避けよう
 12時限目 かっこいいコンドームの装着のしかた
 13時限目 進化したエロで男女のギャップを埋めよう!
 14時限目 もっとこっそり女がエロを楽しめますように!
 15時限目 「SILK LABO」誕生ストーリー

第21回■雨やどりと時代屋の女房

図らずも田園調布の“お嬢様”の誕生日会を祝うことになってしまったが、前回も書いた通り、イベント感覚でそれなりに楽しんだというのも事実。既に打算や目論見のある相手でもなかったのに我ながらご苦労なことだが、たぶん、そういうことが好きなのだろう。

実は先日、このところ一緒に遊んでいる“美人秘書”とのホテルデートの時に、ハロウィンが近いこともあって、部屋をリースやバナー、ランターンなど、ハロウィン仕様に飾りつけ、ティム・バートンの『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』や『ゴースト・バスターズ』のDVDを流し、パンプキンのスイーツなども用意。二人だけのミニハロウィンパーティを開催させていただいた。考えてみれば、私のイベント好きは昔から変わらない。この連載をさせてもらっている出版社の“美人取締役”からは、「梶木さんって、進歩がないのね」なんて言われそうだが、こんなにイベント好きなのは、お祭り好きの下町っ子の血ゆえのこととしておく(笑)。

新たな出会い

渋谷基点でも井の頭線方面に釣果が出たと、書き記した。実際は井の頭線を下北沢駅で乗り換えた、小田急線方面である。駅は、かのとんねるずの木梨憲武の実家、木梨サイクルがある祖師ヶ谷大蔵だ。1990年の初夏のことである。

田園調布戦線から撤収後、渋谷を基点に網を張っていたが、すぐに当たりが出たわけではない。なかなか釣果は上がらず、手痛い失敗も犯した。長時間話せばきっと相手は来るものと信じ切り、川越に住むという20代の会社員と川越駅で待ち合わせをし、見事にすっぽかされるという醜態も演じた(といっても誰も見ているわけではないが)。楽しいデート(!?)の予定が孤独な小江戸散策になってしまった(涙)。

また、深夜、渋谷からタクシーを飛ばして、桜台(西武池袋線の練馬である!)まで行ったところ、自転車に乗って現れたのは明らかに病んだ女性で、関わるとろくなことがなさそうだった。その時は電話ではあまり話し込まず、とにかく会おうなんて盛りが上がってしまった。ちゃんと話していればそんな失敗を犯すこともなかっただろう。“恋は焦らず”(by シュープリームス)、“急がば回れ”(by ベンチャーズ)というわけだ。

その日は週末の土曜日、9時過ぎた頃だったと思う。結婚式の2次会帰りで、いま渋谷にいるという女性から電話が入った。いわゆる“公衆コール”である。結婚式の2次会、かつ、公衆電話からの電話。美味しいことの二重奏。ある種、鉄板である。ここで取り逃すようではテレクラ男子の甲斐性もない。

少し酔っているのか、彼女は上機嫌だった。大して話してはいないが、なんとなく話が上手く弾み、すぐに会うことになった。こういう時は会話を長引かせることなく、即断即決させる。相手のやる気(!?)を削いではならない。当然の如くの“即アポ”だ。

待ち合わせは渋谷のハチ公前ではなく、モアイ像の前。同じ渋谷駅前だが、まだハチ公ほどメジャーではなく、人ごみも少なくて見つけやすいところだ。待ち合わせ場所に現れた女性は、レモンイエローのワンピースを鮮やかに着こなし、髪は軽いソバージュ。だからといって、バブルな感じはしない、少し70年代の新宿の香りもする。若干、ヒッピーぽいというのだろうか。目は大きく、鼻筋も通っている。月並みだが、可愛らしい顔である。

その可愛らしさだが、当時のアイドル歌手みたいなものではなく、一昔前の個性派女優の雰囲気。“フラッパー”という言葉が相応しい。フラッパー(FLAPPER)を辞書で引くと“[名・形動]おてんば娘。また、はすっぱに振る舞うさま。 「蝶ちゃんには、なかなか―なところがあるんだね」〈岡本かの子・生々流転〉。フラッパー‐ヘアー【flapper hair】ボブスタイルの全形にパーマをかけた女性の髪形。”とある。かの岡本太郎の母親である岡本かの子には似ていないが、フラッパーな雰囲気である。そのほんわかとしたしゃべり方やふんわりとした佇まいもそう感じさせた。

二次会で散々飲んだのに飲み足りないらしく、渋谷のセンター街の奥にある居酒屋へ行くことになる。当時、既に「すずめのおやど」や「つぼ八」など、いまでいう“せんべろ”な若者向けの居酒屋も多かったが、あえて、どう見てもいける口の彼女を納得させるようなうまいつまみと、銘柄の日本酒のあるところへ案内する。私自身、酒は用事(女性を落すため)がなければ飲むことはないが、大人の嗜み、もしくはホテルへの前線基地として、ある程度の店は押さえている。ホイチョイ・プロダクションズの『東京いい店やれる店』なんていうガイド本が出たのはそれから数年後、1994年のことだ(18年後の2012年には、同書の最新版が発売されている!)。

付きだしに何が出たか、当然、覚えてはいないが、日本酒を美味そうに、くいっとやる様はいまでも印象に残っている。情けないことに私は酒に強くなく、日本酒はまったく受け付けず、ぴちゃぴちゃと舐めるくらい(猫か!)。 格好悪いことこの上もない。酒が入ると、彼女の舌は滑らかになる。聞けば、映画やテレビ関係の仕事をしているらしく、某撮影所の技術者だそうだ。年齢は30代の半ばで、それなりに責任のある仕事をしているという。詳しいことはわからないが、後に、ある映画のエンディング・クレジットでその女性の名前を見つけたから、本当のことだ。いわゆる撮影秘話みたいな話も聞かせてくれる。私も興味ある俳優や女優のことを聞きまくる。具体的に、誰について聞いたか忘れたが、素人ならでは知りたい芸能人の素顔みたいなことを質問したように思う。なんともミーハーだ。彼女もサービス精神旺盛で、いろいろと教えてくれる。もう少し映画論やドラマ論などを話してもいいところだが、ここは新宿ゴールデン街ではない。そんな話は野暮というものだし、そもそも熱く語り合うというのは目的と違う。

午前3時の祖師ケ谷大蔵

なんとなく話が盛り上がり、時間があっという間に過ぎ、終電はとっくに出てしまった。それでも話は尽きず、また、おしゃべりしてしまう。いい加減、いい時間になってくる。飲み疲れ、話し疲れである。午前3時を回った辺りで、始発を待つことはやめ、タクシーで彼女を送ることにする。住んでいるところは、かの祖師ヶ谷大蔵。木梨サイクル前である(そんなわけはない!)。渋谷からタクシーで5000円ほど。ホテル代よりは安いという計算も働いた。勿論、一人暮らしであることは、調べがついていた。バブル期の週末は、タクシーを捕まえるのにも苦労をしたものだが、その時は幸いなことに、すんなり見つかる。

彼女は遠慮することも拒否することもなく、少し千鳥足ながら、タクシーに乗り込む。246号線が多少、混雑はしていたが、世田谷通りに入ると道も空きだし、スムーズに進む。ほどなくして、祖師ヶ谷大蔵へ到着する。詳しい場所は忘れたが、環八に近かったと思う。

彼女をタクシーから降ろすと、私も当然(!?)のように降りて、彼女の家まで一緒に歩いていく。タクシーを彼女の指示通り、家の側に付けたから、すぐである。何棟かある木造のアパートが彼女の家だった。流石、「○○荘」みたいな、名前からしての学生アパートという安っぽさはないが、ある意味、キャリアウーマン(というか、手に職のある女性)にしては、質素である。「メゾン○○」みたいな名前だったように思う。80年代のラブ・コメディー漫画の傑作『めぞん一刻』の読み過ぎかもしれないが、間違いなく、そんな感じの名前だった。

当然の如く、家庭訪問させていただく。玄関でさようならという雰囲気ではなく、“家でもう少し飲みましょう”という感じ。彼女自身、相当飲んではいるが、意識不明で何を言っているか、何をしているかわからないという状態ではない。完全に合意の上だ(笑)。

家に上がると、すぐダイニングキッチンとリビングを兼ねた8畳ほどの部屋(LDKなどではなく、居間というのが相応しい)がある。映像関係者らしく、映画やドラマ関係のノベルティーが目につく。中には人気ドラマのスタッフジャンパーもあり、思わず、欲しくなるものばかり。勿論、ポスターや台本などもある。

8畳ほどの部屋の隣が6畳ほどの寝室。玄関の脇にはトイレとバスがある(部屋の全貌がわかるのは1時間ほどしてからだ)。居間や寝室はフローリングなどとは無縁で、畳敷きである。部屋もドアやカーテンなどではなく、襖で仕切られている。学生時代、友人だった貧乏学生の下宿に行ったことを思い出したが、流石にそんなに狭くはないし、居心地も悪くない。何となく和める、丁度いい間取りである。不動産屋か! という突っ込みを入れたい方もいるかもしれないが、変にバブルに浮足立ったようなお洒落な部屋ではなく、しっとりとした情感がある。まったくの私好みだ。

居間は前述通り畳敷きなので、そのまま座布団に座り、低めのテーブルに、彼女が冷蔵庫から持って来たビールと乾きものを置いてくれる。酒飲みの彼女のことだ。乾きものなどは標準装備なのだろう。セットのように出てきた。飲み直しである。映画やドラマなどについて、他愛のない話をしながら時間を過ごす。

テレビの横を見ると、写真立てがあり、彼女の写真が飾ってあった。頭はアフロのようなヘアーで、Tシャツにマキシスカート。ちょっとヒッピーのような感じである。聞くと10代の頃で、顔立ちそのものはアイドルのような愛くるしさがあった。同時にTシャツの胸の膨らみも気になった。ワンピース姿の時は気付かなかったが、写真を見る限り、たわわな胸である。否が応でも期待は高まるというもの。

1時間ほど飲んでいると、朝も近くなり、二人とも眠くなってくる。気づくと、二人は寝室に移り、ベッドの中にいた。特にきっかけがあったわけではないが、自然と(という表現は毎回嘘くさいが、特に無理強いしたり、懇願したわけではない。押しの弱い私のこと、そんなことはできない!)裸になり、抱き合っていた。裸になると、眠いはずが元気になり、弄りあう。その胸は、多少弾力が落ち、乳輪や乳房なども黒ずんでいたが、想像通りの“巨乳”(巨乳という言葉は1989年頃から使われ出したらしいが、かのAV女優・松坂季実子がきっかけのようだ)。思わず、気分は村西とおる。思い切り、巨乳を堪能させていただいた。テレクラ系では、女狐に続く、セックス・ランキング(!?)の上位入賞者である……などと書くと、まるで肉欲まみれな感じではある。

しかし、単なる“性事”ではない、そこには“風情”もあったのだ。見知らぬ男と女が出会い、気づいたら身体を重ね、寂しさを埋めあう。何か、半村良の『雨やどり』や村松友視の『時代屋の女房』(1983年に森崎東監督、渡瀬恒彦・夏目雅子主演で映画化もされている)のようではないか。ともに男ではなく、女が居ついてしまい、いつの間にか消えてしまうという話だが、そんな話を自分と重ねていたように思う。偶然とはいえ、暫く、私は彼女のところへ居つく(といっても通いだが)ことになるのだった。

恋のピンチヒッター

その数年後、30代で結婚経験のない、子供のいない独身女性は“負け犬”と評されたことがあった。負け犬云々は別として、いくら仕事をして仲間がいても、一人家へ帰り、そこに家族がいないと寂しさを感じるものだろう。尾崎放哉ではないが、“咳をしても一人”である。そんな時こそ、“隙間産業”に従事するテレクラ男子の出番だ。

かのセックス・ピストルズもカバーした、ザ・フーに「恋のピンチヒッター(原題は“Substitute”。同語は代理人、代用品という意味)」という名曲があるが、私達は、心の隙間を埋めるピンチヒッター、スーパーサブのような存在だろう。“都合のいい男”になればいい。

私自身は実家暮らしで、一人暮らしの経験もない。実家が稼業を営んでいたから番頭さんやお手伝いさんも多く、大家族で孤独や寂しさを感じている暇もなかった。騒がしいくらいで、一人になりたいと思ったものだ。むしろ、 “ものの哀れ”や“無常感”として、一人暮らしの寂しさへの憧れを持ち、そんなシチュエ―ションを楽しむため、彼女の家へ通わせていただくことにした。

勿論、“同情”などというものではない。“同乗”(いや、“相乗り”か)ならあるかもしれない。ある意味、彼女は、私にとって居心地のいい居酒屋の女将やスナックのママのような存在になっていったのだ。

ケヴィン・ケリー著作選集 1

雑誌「Wired」創刊編集長による、現在のインターネット世界を見渡すエッセイ25本。
本書は、電子書籍として2011年11月に達人出版会から発行された「ケヴィン・ケリー著作選集1」を紙の本にしたものです。
また、本書に掲載されている翻訳は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス「表示 – 非営利 – 継承 2.1 日本 (CC BY-NC-SA 2.1)」の下に提供されています。そのため、このライセンスに違反しない限りにおいて、読者の方は本書の翻訳を自由に複製・加工・再配布することができます。
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