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田亀源五郎最新刊『奴隷調教合宿』発売とサイン本、発売記念トークイベントのお知らせ

メディア関係者のみなさまへ

ポット出版は、田亀源五郎(ゲイ・エロティック・アーティスト 1964年生まれ)のマンガ単行本『奴隷調教合宿』を2月14日(火)に全国の書店で販売開始します。

田亀源五郎は『弟の夫』(月刊アクション連載)での日本の芸術祭賞入選につづき、2017年1月末にフランスで開催されるアングレーム国際漫画祭で、フランス語版がノミネートされています。
ノミネート作品の中から、最優秀作品賞、審査員特別賞、シリーズ(長編作品)賞、などが選ばれます。

ポット出版では、これまで田亀源五郎の作品を継続的に出版してきました。
2017年2月に発売する新刊『奴隷調教合宿』では、電子書籍版も同時発売し、
その後既刊の電子書籍化を開始して、毎月発売していきます。

この新刊『奴隷調教合宿』と、電子書籍版発行に際して、
田亀源五郎のトークショーを開催します。

以下に各情報を記載いたしますので、ご高覧いただけますと幸いです。

□□書誌情報□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
奴隷調教合宿
発行:ポット出版プラス(ポット出版の新ブランドです)
田亀 源五郎 著
希望小売価格:2,400円 + 税 (この商品は非再販商品です)
ISBN978-4-86642-004-2 C0979
A5判 / 288ページ /並製・函入
2017年2月14日 書店で発売
ブックデザイン 山田信也
●掲載タイトルと初出
奴隷調教合宿 「バディ」2013年9月号~12月号、2014年2月号~3月号、5月号~7月号、9月号~11月号、2015年1月号~2月号
金曜の夜は四つん這いで 「バディ」2015年6月号~7月号、9月号
●内容紹介
ゲイ・コミックの巨匠にして、世界的なゲイ・エロティック・アーティストである田亀源五郎の短編集第六弾。
◎「奴隷調教合宿」の名のもと、マゾセックス漬けにされた大学野球部のエース。容赦なきド直球SM長編。
◎週末だけ自らを解放し、快楽を追求する男の生態を描く「金曜の夜は四つん這いで」。
長編1作と短編1作を収録。

雑誌『バディ』連載をいずれも加筆修正して単行本化。
書き下ろしの「あとがき」も収録しました。

□□『奴隷調教合宿』サイン本□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●ポット出版webサイトにて『奴隷調教合宿』をご注文いただいた、
先着60名の方に直筆サイン入り本をお送りします。

★受付開始は1/30(月)PM12:00からポット出版Webサイトでスタートします。

ポット出版webサイトの『奴隷調教合宿』のページにある予約ボタンより、
備考欄に「サイン本希望」と記載の上、お申込み下さい。

https://www.pot.co.jp/
※定員に達し次第、サインなしの書籍に切り替わります。
定員に達したため、サイン本の受付けを終了しました。

□□2.24田亀源五郎トークショー□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
新刊『奴隷調教合宿』紙版電子版同時発売記念
田亀源五郎トークイベント
「田亀源五郎におけるエロとSM」

聞き手:エスムラルダ(女装パフォーマー、エッセイスト)

田亀源五郎の活動は、マンガ・イラストレーション・小説をはじめ、ゲイ・エロティック・アートの調査・研究、国内・海外での展覧会と幅広い。
また一昨年から連載がはじまった『弟の夫』(双葉社)で、エロとは一線を引いたセクシャリティのありようをテーマとした作品で、さらに表現活動の幅を拡げている。
『弟の夫』は、第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞し、
フランス語版(Le mari de mon frère)が、アングレーム国際漫画祭2017のオフィシャル・セレクションに選ばれている。
今回は、エロとSMの世界を存分に描いた『奴隷調教合宿』(ポット出版プラス)を上梓。
田亀源五郎の世界におけるエロとSMの意味を、聞き手にエスムラルダ(女装パフォーマー、エッセイスト)を迎えて、存分に語る。

日時:2017年2月24日(金)
18:30開場 19:00開演 20:30終了
※終了後サイン会を行います
場所:レインボー倉庫下北沢
https://rainbowsoko.com/rent/shimokita/
参加費:1,000円(当日会場でお支払いください)
定員:50名(先着順)

応募方法:1/30(月)PM12:00よりポット出版Webサイトにて受付けを開始します
https://www.pot.co.jp/

□□電子書籍□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
・『奴隷調教合宿』2017年2月14日(火) honto、Amazonなど電子書店で発売
・2017年3月から、既刊本を毎月1タイトル発売します 

□□田亀源五郎既刊本(ポット出版発行のもの)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
エンドレス・ゲーム
ISBN 978-4-7808-0207-8 C0979 A5判 256頁
価格 2,400円+税 発行年月 2014-06

冬の番屋/長持の中
ISBN 978-4-7808-0200-9 C0979 272頁
価格 2,400円+税 発行年月 2013-07

銀の華 上 【復刻版】
ISBN 978-4-7808-0186-6 C0979 A5判 292頁
価格 2,500円+税 発行年月 2012-11

銀の華 中 【復刻版】
ISBN 978-4-7808-0187-3 C0979 A5判 308頁
価格 2,500円+税 発行年月 2012-11

銀の華 下 【復刻版】
ISBN 978-4-7808-0188-0 C0979 A5判 308頁
価格 2,500円+税 発行年月 2012-11

田舎医者/ポチ
ISBN 978-4-7808-0178-1 C0979 A5判 272頁
価格 2,400円+税 発行年月 2012-04

童地獄・父子地獄
ISBN 978-4-7808-0156-9 C0979 A5判 256頁
定価 2,400円+税 発行年月 2010-12

君よ知るや南の獄 上
ISBN 978-4-7808-0109-5 C0079 A5判 312頁
定価 2,500円+税 発行年月 2007-12

君よ知るや南の獄 下
ISBN 978-4-7808-0110-1 C0079 A5判 408頁
定価 2,500円+税 発行年月 2007-12

田亀源五郎【禁断】作品集
ISBN 978-4-7808-0101-9 C0979 A5判 288頁
定価 2,400円+税 発行年月 2007-03

□□著者プロフィール□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
田亀源五郎◉たがめげんごろう
ゲイ・エロティック・アーティスト。1964年生まれ。
多摩美術大学卒業後、アート・ディレクターをしつつ、
1986年よりゲイ雑誌にマンガ、イラストレーション、小説等を発表。
1994年から専業作家となり、
ゲイ雑誌『G- men』(ジープロジェクト)の企画・創刊にも協力。
同時に、日本の過去のゲイ・エロティック・アートの研究、
およびその再評価活動を開始。
また、フランス、アメリカ、イギリス、
ドイツなどのゲイ・メディアでも活動開始。
2006年「ジーメン」企画より離脱。
2015年、『弟の夫』で第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。
公式サイト●http://www.tagame.org/

『神宮前二丁目新聞回覧板 2017年1月号』発行

ポット出版(株式会社スタジオ・ポット)は2017年1月20日に地元の渋谷区神宮前二丁目で、
『神宮前二丁目新聞回覧板 2017年1月号』を発行しました。

●体裁
・発行日 2017年1月20日
・発行部数 3,000部(オフセット印刷・4Cマット紙90kg)
・仕様 A4(297mm×210mm)
・配布先 渋谷区神宮前二丁目に各戸配布(約2,000部)/地元店舗店頭
・発行 ポット出版
・お問い合わせ先
住所=神宮前2-33-18ビラ・セレーナ303号室
電話=03-3478-1774
FAX=03-3402-5558
メールアドレス=jin2shinbun@pot.co.jp
WEB=http://jin2news.net/

●『神宮前二丁目新聞回覧板 2017年1月号』2017/01/20
PDF版のダウンロード/Web版記事はこちらから

『神宮前二丁目新聞回覧板 2016年12月号』発行

ポット出版(株式会社スタジオ・ポット)は2016年12月20日に地元の渋谷区神宮前二丁目で、
『神宮前二丁目新聞回覧板 2016年12月号』を発行しました。

●体裁
・発行日 2016年12月20日
・発行部数 3,000部(オフセット印刷・4Cマット紙90kg)
・仕様 A4(297mm×210mm)
・配布先 渋谷区神宮前二丁目に各戸配布(約2,000部)/地元店舗店頭
・発行 ポット出版
・制作協力 認定NPO法人グッド・エイジング・エールズ
・お問い合わせ先
電話=03-3478-1774
住所=神宮前2-33-18ビラ・セレーナ303号室
メールアドレス=jin2shinbun@pot.co.jp
WEB=http://jin2news.net/

●『神宮前二丁目新聞回覧板 2016年12月号』2016/12/20
PDF版のダウンロード/Web版記事はこちらから

寝顔に「ごめんね」言いたくない!

スケジュール通りに家事が進まなかったり、子どもが思うようにならないことはママの能力不足のせいではありません。
7つの技術で「イライラにさよなら」しましょう。

◉「イライラ育児」からさよならする7つの技術を教えます。
自分の気持ちを書き出すことで、自分自身を客観視していきましょう。

◉東京・足立区を中心に行政・幼稚園・保育園・学校・企業などへの子育て講座を数多く開催している著者・三浦りさが、育児に悩むママに贈る一冊。

いただいた本●アナムネシスの光芒へ—幻景綺論

相馬俊樹さんよりいただきました。

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書名●アナムネシスの光芒へ—幻景綺論
著●相馬俊樹
定価●3,500円+税
芸術新聞社
2016年9月28日発行
ISBN978-4-87586-495-0 C0071

★Amazonで「アナムネシスの光芒へ—幻景綺論」を見る

内容紹介
秘教の想起(アナムネシス)へと導く魅惑の幻想美術世界。
日常のまどろみに亀裂を生じさせ、覚醒をうながす神秘の鍵を現代作家の作品群の中から探る。

画家・版画家・写真家など、幅広い分野の人気作家から気鋭の作家16名の作品を収載。
山本じん/成田朱希/多賀 新/今 道子/建石修志/池谷友秀/清原啓子/中村 趫/箕輪千絵子/瀬戸 照/山下陽子/亀井三千代/池田俊彦/二階武宏/藤田典子/マサミ・テラオカ

年末年始休業日のお知らせ

2016年12月29日(木)〜2017年1月4日(水)の間、
ポット出版ならびにスタジオ・ポットは休業させていただきます。

新年は1月5日(木)より、通常通り営業いたします。

休業日中のポット出版の書籍のご注文は、メール(books@pot.co.jp)かFAX(0120-009-936)までお願いいたします。

くまのトーマスはおんなのこ

女の子になりたいとずっと悩んでいたテディベアのトーマス。
それを打ち明けたら、大好きなエロールはもう友だちじゃなくなってしまうだろうか…。
本当の自分を打ち明ける勇気を持ったテディベアと、
そしてそれを知らされた親友のエロールの返事は……。

「大事なのはきみがぼくの友だちだってことさ」

ジェンダーと友情についてのやさしいお話。

作者のジェシカ・ウォルトンの父は男性から女性に性別移行したトランスジェンダーだった。ジェシカは、自分の息子エロールに読んで聞かせるトランスジェンダーをテーマにした絵本を作りたいと思ったことがきっかけで、自分でこの絵本を制作した。

本文は、すべてひらがなとカタカナ。幼い読者がひとりでも読める絵本です。

いただいた本●「快傑ハリマオ」を追いかけて

宣弘社 渡辺邦彦さんよりいただきました。

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書名●「快傑ハリマオ」を追いかけて
著●二宮善宏
定価●2,000円+税
河出書房新社
2016年11月30日発行
ISBN978-4-309-02522-3 C0095

★Amazonで「「快傑ハリマオ」を追いかけて」を見る

内容紹介
消えたハリマオ俳優・勝木敏之をさがし求めて―。
昭和35年4月5日、伝説の番組は始まった。
まだ戦争の余燼さめやらぬ中、この草創期のテレビは何を描いたのか?
あれから半世紀余、ドラマを作ったスタッフも俳優も今は遠い。
昭和の「夢」と、関係者を追った、もうひとつの“戦後ノンフィクション”
貴重写真も充実!

『神宮前二丁目新聞 第7号』発行

ポット出版(株式会社スタジオ・ポット)は2016年11月に地元の渋谷区神宮前二丁目で、
フリーペーパー『神宮前二丁目新聞・第7号』を発行しました。

●体裁
・発行日 2016年11月20日
・発行部数 8,000部(オフセット印刷・両面4Cマットコート90kg)
・判型 148mm×148mm
・ページ数 16P(表紙・裏表紙含む)
・配布先 渋谷区神宮前二丁目に各戸配布(約1,500世帯)/地元店舗店頭
・発行 ポット出版
・制作協力 認定NPO法人グッド・エイジング・エールズ
・お問い合わせ先
電話=03-3478-1774
住所=神宮前2-33-18ビラ・セレーナ303号室
メールアドレス=jin2shinbun@pot.co.jp
web=http://jin2news.net/

●内容
・神宮前二丁目新聞が気になった あんな場所こんなモノを調べてみた
・どこまでつながる? 神二でいい友リレー
・ティアハイムコクアで待ってます 飼い主募集中の保護犬たち
・神二の隠れた達人 「ぎっちょん」のマスター 服部裕さん
・Jingumae 2chome Design Project 商店街で「神二サンドバトル」開催!
・来年はあなたも参加してみて! 千駄ヶ谷町会大運動会レポート
・神宮前二丁目新聞からのお知らせ

●『神宮前二丁目新聞 第7号』2016/11/20 PDF版のダウンロード

[ポットの日誌番外編]雨宮まみさんのこと 文・小嶋優子

ポット出版刊行の雨宮まみさんの3冊の著作
『女子をこじらせて』『だって女子だもん!!』『まじめに生きるって損ですか?』
の編集をすべて担当してくれたフリー編集者の小嶋優子さんから
「雨宮さんのことを書きました」と次の文章が寄せられました。
ここで公開させていただきます(ポット出版 那須ゆかり)

雨宮まみさんのこと

小嶋優子

2016/11/18

 こんなことが起きてしまったので、少しでも今の気持ちを書き留めておこうと思う。
 私は、雨宮さんの本を3冊作ったけれど、本当のことを言うと、彼女のことをよく知らない。知らなかったと思う。
 雨宮さんより10歳年上なので、プライベートで友達づきあいをするわけでもなく、仕事以外の話をするわけでもなく、じゃあ仕事の話をよくしていたのかというと、そうでもない。二人っきりになると、お互い緊張して会話はいつもぎこちなかった。会話に間も多かった。こんな仕事をしているけれど、二人ともコミュニケーションが下手なのだ。
 それでも、会うのは楽しかった。最初は、当時勤めていた会社(3年ほど在籍していた)に来てもらって話をした。雨宮さんはキテレツな服を着ていた。黄色のタンクトップの上に、投網みたいな、ケープ(?)。ボトムスはミニスカートだったかパンツだったか……。一瞬ひるんだ。
 でも、話すと本当に礼儀正しいのだ。あんなに礼儀正しく、所作が美しく、優しく、面白く、ブラックユーモアも交え、的確に、そして静かに話せる人を他に知らない。私が言いたいことを汲み取って全部代わりに言ってくれた。10歳も年下なのに。
 雨宮さんの姿勢の良さを指摘する人は多い。なぜかいつも、背筋がすっと伸びていた。性格や生き方の現れだったのだろうか。
 私は、雨宮さんの声も好きだったし、スマホを操作するしぐさ(指がきれい)、腕も好きだった。白くて長い、美しい腕だった。でも、そう思っていることを一度も本人に言ったことはなかった。言えばよかった。雨宮さんがいつも素敵なので、素敵がデフォルトになり、あえて言うまでもないという気持ちになっていたのだ。本当は、雨宮さんは、誰よりも自信がなくて、そういう言葉を欲していたのに。
 反対に、雨宮さんは私を褒めてくれた。自分でも「今日のこのかっこうは、似合っていて良く見えるかも」と思える日は、控えめに「素敵です」と言ってくれた。雨宮さんと会うときは、雨宮さんが褒めてくれるかもしれない、と思う服を着るようになった(実際に褒めてもらったのは2回だけど)。

 私が初めて雨宮さんの文章を読んだのは、雨宮さんのブログ「弟よ!」だった。別の人を検索していてたまたま出会った。文章のあまりの面白さに、 衝撃を受けた。何が衝撃だったのか考えてみると、その正直さだったと思う。
 たとえば、誰もが知っているサザンの桑田佳祐を、あんなふうに書く人を見たことがなかった。
http://d.hatena.ne.jp/mamiamamiya/20081223

(批評することについて書いたこのポストも秀逸)
http://d.hatena.ne.jp/mamiamamiya/20101225

 AVライター時代の仕事は知らない。ただ、もともとの出発点がAVレビューだったことからもわかるように、何かを見て、または読んで、本質を捉え、その魅力を伝えることが天才的にうまい人だったと思う。うまいというか、ありえないほどの正直さと熱量で、「これが好きだ」ということを書いていた。そこに多くの人が心を持って行かれてしまう。雨宮さんが勧めた作品よりも雨宮さんのレビューの方が面白い、ということはよく起こった。
 一昨年に出された雨宮さんの『タカラヅカ・ハンドブック』(新潮社)を読んで、私は初めて、宝塚の何が素晴らしいのか、なぜ多くの女性が通いつめるのか、どこに惹かれるのかを理解して、そんなに素晴らしい価値があるのか、と思った。そして実際に宝塚を観に行った。雨宮さんが勧めていた服を買ったり、映画を観たりしたこともある。雨宮さんのレビューには、本であれAVであれファッションであれ、実際に人をそこへ向かわせる力があった。レビューを読んで観たような気になる、というものではなかった。
 そういえば、アメリカのファッションコンサルタント、ティム・ガンの本を作ったのも、雨宮さんのこのポスト
http://d.hatena.ne.jp/mamiamamiya/20101004
を読んだのがきっかけだったんだ!(今思い出した)。私、雨宮さんに世話になってるな〜。
 
 文章力、表現力はもちろんのこと、本質をとらえる観察眼が異様に鋭いのだ。その視線は自分自身に対しても向けられた。そうやって書かれたのが『女子をこじらせて』だったのではないかと思う(web連載時のタイトルは「セックスをこじらせて」)。
 連載時は、途中、全く原稿が来なくなることもあった。締め切りがあるわけではないので、雨宮さんのペースで、ゆっくりと進んでいった。私はただ、見守るだけだった。
 連載は無事、本になり、大きな反響を呼んだ。派生的に、対談集も出た。

 私としては、そこでひとつの段階が終わったような気がしていた。雨宮さんが次に何を書けばいいのか、わからなかった。ポット出版のNさんを交え、幾度となく話し合いをしたけれど、なかなか決まらなかった。
 その間に、雨宮さんは仕事をどんどん広げていった。そのすべてを追っていたわけではない。読んでいないものも多かった。というより、読めなくなった。
 私も地方出身者だから、『東京を生きる』に書かれたことがわかりすぎて、つらかった。“そこ”を見ないようにしてなんとかやってるのに、そんなにさらけ出されたら困ってしまう。
『女の子よ銃を取れ』『自信のない部屋へようこそ』や、『40歳がくる!』は、高校生と小学生の子を持つ主婦の自分は、読者ターゲットではないと思っていた。だってねえ、雨宮さん。50歳になるとね、白髪なんてすごいことになるよ。40歳の比じゃないよ。顔は父親みたいになるし、肌は黒くなるし、もちろんお腹は出るし。それよりももっと切実なのが健康と体力! はっきり言ってもう徹夜ムリ。昼間だって集中力が続かない。寝てばっかりだよ。「老い」だよ。老いってやつがやってくるよーーそんなふうに思って、雨宮さんの文章に入っていけなかった。今読むと、すごいものを書いていたものだと思うけれど。

 私は雨宮さんのことをよく知らなかったと書いた。それは、雨宮さんが書いたものをちゃんと読めていなかったのではないか、と思うからだ。
 今回、雨宮さんの弟さんとお話しすることができた。弟さんにとって、かっこよくて、憧れの姉ちゃんだったそうだ。
「作文も面白かったんですよ」と弟さんは言った。小学生のとき、「父が買ってきてくれたお土産のお寿司を食べて『まずい』と言ったら、母にたたかれた」というような作文を書いて学校に出し、怒られたそうだ。
 正直だ。正直すぎる。今も昔も変わってない。

 正直になることは恐ろしい。欲望をむき出しにするなんて、怖くてできない。欲しいものを欲しいというのも、勇気がいる。「昔の映画女優みたいになりたい」なんて、そりゃ憧れるけど、とてもなりたいなんて言えない。第一、バカだと思われそうだ。
 雨宮さんだって、文章の中で欲しい欲しいというけれど、それは文章上のポーズだと思っていた。でも、そうじゃなかった。ほんとに欲しかったのだ。なりたかったのだ。書くものと本人が、1ミリもずれず、ぴったりと一緒だったのだ。
 そんな人、いる???

 今年の雨宮さんは、すごかった。どんなに奇抜であろうと、周りにどう思われようと、着たい服を着て、行きたいところに行っていた。歌いたい歌も歌った。綺麗にメイクして、写真を撮ってもらっていた。
 そうやって欲望を解放し、吐くほどの快楽を追求した先に何があるのか。なぜ欲望を解放させる必要があったのか。前人未到のその領域に足を踏み入れ、踏破し、ぶじ帰還し、その冒険譚を、これからもっと書いて欲しかった。
 どんなにワクワクするものになっただろう。だって、誰も見たことのない世界なのだから。雨宮さん一人にそんな危険な任務を全うしてもらうのは申し訳ないけれど、偉業を成し遂げた勇者を、私たちは最高の賛辞でたたえただろう。
 
 だから戻ってきてください、雨宮さん。まだまだやることがあります。

 あーーーー……雨宮さんに会いたい。

………………………と、言いつつ、うまくできるかどうかわからないけど、そろそろ現実の私の生活に戻ろう。子供の野球の試合も見に行かなくちゃいけないし、娘のお弁当も作らないといけない。
 そうやって日々は続いていく。

★追記:
 今、一編集者として思うのは、雨宮さんに「着ること」についての本を描いてもらえばよかったということ。ティム・ガンの本をきっかけに、私はその後、ファッション実用エッセイみたいな本を何冊も編集することになった。それなのに、あれほど「着ること」にこだわった雨宮さんに、着ることについて書いてもらうということを、なぜ思いつかなかったんだろう、と思う。バカだ。私がとてもとろい編集者なのは、今に始まったことじゃないが。

「着る快感」(「弟よ!」より)
http://d.hatena.ne.jp/mamiamamiya/20080224