投稿者「宮崎 玲子」のアーカイブ

お部屋1894/誤字のお知らせ 1

「1893/『エロスの原風景』の裏庭風景 5・宮武外骨とプランゲ、ついでに私(中)」で書いたように、「田亀源五郎’s Blog」『エロスの原風景』が紹介されたのですが、その中で、人名が間違っていたことが指摘されています。

具体的には141ページにある「怪奇雑誌」昭和24年11月発行号掲載「裸になった処女」のイラストにつけられたキャプションです。「山田利美」とありますが、正しくは田亀さんが書くように「小田利美」です。これに気づいたのはさすが田亀さんと言えましょう。図版を見ていただければおわかりのように、描き文字の「小」を「山」と読み間違えたためのミスです。
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お部屋1893/『エロスの原風景』の裏庭風景 6・宮武外骨とプランゲ、ついでに私(中)

ここしばらく『エロスの原風景』の宣伝をしているつもりなのですが、内容についてはほとんど書いてません。書くべきことは本に書いてあるので、いまさらここに書くようなことはないものですから。そのため、私の文章を読んでも、どんな本かさっぱりわからないかもしれません。

これでは宣伝にならないなと思っていたところ、田亀源五郎氏が自身のブログに内容がよーくわかる書評を書いてくれました。ありがたい。

これで私は引き続き、本の内容がわからないことを書き続けられます。前回を読んでいない方はこちらをお先にどうぞ。

『エロスの原風景』には書いていなかったと思いますが、エロ本を集めるようになるきっかけについては、今までいろんなところで語ってきました。

今から20年前、国会図書館で調べものをしている時に、エロ関係の古い資料がろくすっぽないことに気づいたことがきっけです。まったくないわけではないですが、古本屋で簡単に手に入るものさえ収蔵されていない。

「だったら、私が保存してやろう」と思い立ち、今や「国会図書館を超えた男、ただしエロのみ」とも言われています。
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お部屋1890/『エロスの原風景』の裏庭風景 5・宮武外骨とプランゲ、ついでに私(上)

『エロスの原風景』は無事発売になったし、こっちでも自分のインタビューを出していくことになったので、「『エロスの原風景』の裏庭風景」シリーズはもう終わってもいいのですが、「これだけは書いておきたい」という話があります。長くなったので、3回(上・中・下)に分けます。

もともと私を「日本一のエロ本コレクター」と言い出したのはなべやかんです。それまで、そんな自称をしたことはないのですが、やかん君は、私を誰かに紹介する時に必ず「この人は日本一のエロ本コレクターです」と言い、そんな時に「いや、よくわからないです」と注釈を入れるのが面倒で、いつの間にか私のキャッチフレーズのようになってしまいました。

そうこうするうち、初対面の人からも、「やかんさんに日本一のエロ本コレクターって聞いてました」と言われるようになります。あの男、どんだけプロモーションしているのでありましょう。

また、これは別の人の仕業なのですが、お笑いイベントに招待されて、受付で「松沢です」と名乗ると、「日本一のエロ本コレクターの松沢さまですね」と大きな声で言われたこともあります。ゲストリストを見たら、「日本一のエロ本コレクターの松沢」と書いてありました。
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お部屋1886/『エロスの原風景』の裏庭風景 4・チンコ展

アマゾンでも『エロスの原風景』の発売が始まりました

直販店では先行発売していたのですが、中野タコシェでは初回入荷分10冊をすぐに売り切って、現在、追加注文分を販売してます。先日、サインをしてきたので、そんなもんでも欲しい人はお早めに。通販も可。ただし、要送料。

特殊な店なので、タコシェで売れたからと言って全国で売れるわけではないですけど、この様子だと、半年で1000部も売れないという事態は避けられたと思われます。あー、よかった。

本の発売記念というわけでなく、たまたまなのですが、本日、30日(火)から、新宿二丁目のaktaで、私の企画による「チンコ展」が開催されます。

前に、「実話ナックルズ」の連載で、石やガラス、象牙、金属、木、陶器などのチンコ・コレクションを紹介した際、たまたまaktaに立ち寄ったら、「これを展示しましょうよ」という話になり、今回の展覧会になったもの。
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お部屋1885/『エロスの原風景』の裏庭風景 3・見えない歴史

インタビュー連載が始まったことなので、本の宣伝はあっちに任せようと思ったのですが、そろそろ一般の書店にも『エロスの原風景』が並ぶ頃なので、もう一発書いておきます。

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ちょっと前のこと。知人を介して、海外にいる日本人大学院生からの問い合わせをいただきました。

簡単にまとめると、「戦前の性産業、性表現についての論文を書こうとしているのだが、よくわからない」というものでした(これだけだとよくあるテーマですが、これに目新しい切り口が加わってます。そこを説明しないと、この話が意味するところがわかりにくいのですが、論文を書く前にパクられるといけないので、そこは伏せておきます)。

彼女はすでに大学の研究者たちに問い合わせているのですが、彼女が求めるようなものは誰も知らず、「そんなものは存在しない」とまで言われてしまったそうです。

彼女は私に連絡をとってラッキーでした。彼女が求める資料は存在しています。うちにもあります。見ず知らずの人にそう簡単には提供しないですが。

わざわざ私に問い合わせてきたように、彼女も「ないわけがないのではないか」との感触はあって、だからこそ調べようと思い立ったようです。
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お部屋1883/インタビュー連載スタートのお知らせ

ここ数年は、そんなに忙しい生活をしているわけではないのですが、たまたま原稿が重複してしまったため、先々週あたりからずっと締切に追われてました。

「黒子の部屋」が滞りがちだったのもそのためです。先週末、知人が亡くなったのですが、それに対しても動きがとれず。

今週に入ってやっと仕事が終わったと思ったら、昨夜、発熱したようで、十数時間寝続けてしまいました。本日の午前中に葬儀があり、喪服を用意していたのに、起きた時にはすでに終わってました。

単なる風邪のようです。先週から咳が出ていたので、すでに発症していた模様ですが、それを意識する余裕もなし。やっと緊張が解けて熱が出たのでしょう。

『エロスの原風景』は、直販の店ですでに販売が始まっていて、数字は上々だとのこと。あと数日で一般の書店にも配本され、ネット書店での販売も始まるので、もう一押ししておきたいのですが、脱力状態で手につかないです。

昨日から、『エロスの原風景』にからめたインタビュー連載が始まってますので、当面そちらを見ていてください。

サイト自体、このインタビューに合わせて始まったもので、あちこちに不備があるのですが、少しずつ改善されていくはずですので、気長に見守ってやってください。

このサイトは、1号で終わった「モダンフリークス」復刊に向けて作られたもので、インタビュー連載は、2日に1回ペースで更新され、20回くらい続く予定です。自分の本については最後の方にちょっと出てくるだけで、あとは「部数と印税」シリーズの続きみたいなものです。メルマガでやっている話とも近くて、「本はどうなっていくのか」「インターネットとの関係をどうとらえるのか」「カムジャタンの魅力とは何か」といった内容です。

お部屋1882/『エロスの原風景』の裏庭風景 2・黙殺される存在

前回に続いて、エロがどう扱われているのかよくわかるエピソードです。

数年前のこと。知人と話していた時に、こんな話が出てきました。

「先日、知り合いのお父さんが亡くなったんだけど、お父さんは大学の先生だったんですよ」

キリスト教系の大学です。

「ところが、遺品の中から大量のエロ写真が出てきたんです。お父さんはクリスチャンで、真面目な堅物で通っていた人です。お母さんもそんなコレクションはまったく知らなくて、卒倒しそうなくらいに驚いたらしい」

よくある話です。

私は慌ててこう聞きました。

「そのエロ写真はどうした?」
「さあ」
「悪いけど、その人にすぐに連絡をとってくれないかな。その写真を引き取りたい」

彼はその場で携帯を取り出して、その知人に確認してくれました。

「この間言っていたお父さんの遺品の話なんだけどさ……そうそう。あれって、どうした?……引き取りたいって人がいて……ああ、そうなんだ」

すでにお母さんが1枚残らず焼いていました。見たくもないものだったのでしょう。やはりクリスチャンであるお母さんは「不潔、不潔」とでも呟きながら焼いたのかもしれません。
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お部屋1880/『エロスの原風景』の裏庭風景 1・エロというもの

ミスがあったため、一週間ほど遅れてしまいましたが、やっと『エロスの原風景』の見本ができたようです。

米政府もそうしているように、イラン情勢をYouTubeTwitterでチェックするのに忙しいのですが(おっと、仕事も忙しいです)、来週末の発売に向けて、新シリーズを始めておきます。

本の後書きにも書いた話です。

『エロスの原風景』の表紙は、当初、ある雑誌の表紙画をそのまま使う予定でした。

調べてみたら、表紙画を描いた人物はすでに亡くなっていました。著作権は生きていますので、担当編集者は、息子さんに連絡をとり、「使用させて欲しい」とお願いしたところ、断られてしまいました。
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お部屋1879/部数と印税 9・『エロスの原風景』は来週発売

今回は話がつながっていないので、以下は読んでも読まなくてもどっちでも。

「1864/部数と印税 1・印税さまざま」
「1865/部数と印税 2・刷部数と実売」
「1866/部数と印税 3・下がる印税率」
「1868/部数と印税 4・上製にする理由」
「1870/部数と印税 5・本のみてくれ」
「1871/部数と印税 6・部数と定価」
「1872/部数と印税 7・上製の経費とアマゾンの順位」
「1874/部数と印税 8・ネット時代の本の買い方」
 
  
何度も書いてますが、3羽の雀さんはすごい人です。整理能力、分析能力が高いだけじゃなく、あの持続力は尋常ではないです。

今まで「草の根」に対して、ここまで的確、かつ念入りな批判を続けてきた人はいなかったでしょう。宇留嶋瑞郎さんも、「草の根」のいちいちをリアルタイムに批判してきたわけでなく。まして市議たちや市民たちは及び腰。あるいは無関心。

それが3羽の雀さんによって、リンクをするどころか名前やブログのタイトルさえ書けず、「親創価ネット族」なんてレッテル貼りをやって、わめくしかなくなっています。彼らの醜態を見て、「ざまあみろ」と思うだけでなく、どうか東村山の人たちは行動を起こしてください。

なんて、何度目かのお願いをしつつ、私は、たまに休憩を入れないと頭がもたないです。パシリ右翼を含めて、相手が相手なだけに。

休憩している時は、3羽の雀さんに「申し訳ない」という気持ちになるのですが、すまん、もう少し休ませてくれ。

というのも、『エロスの原風景』が不安で不安で。
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お部屋1874/部数と印税 8・ネット時代の本の買い方【追記あり】

どうしてもとは言いませんが、読んでない方は先に以下に目を通してください。

「1864/部数と印税 1・印税さまざま」
「1865/部数と印税 2・刷部数と実売」
「1866/部数と印税 3・下がる印税率」
「1868/部数と印税 4・上製にする理由」
「1870/部数と印税 5・本のみてくれ」
「1871/部数と印税 6・部数と定価」
「1872/部数と印税 7・上製の経費とアマゾンの順位」
 
 
思いのほか、「部数と印税」シリーズが長くなってしまってます。あと1週間程度で、『エロスの原風景』は店頭に出るため、そこまで続けてしまおうかとも思ったのですが、昨日になって、ポットから発売延期を知らされました。箱にミスがあって、刷り直すことになったそうです。ガックリざんす。

発売は6月27日前後になり、そこまで続けるわけにもいかないので、今回でいったんこのシリーズはストップします。

さて、「1872/部数と印税 7・上製の経費とアマゾンの順位」のコメント欄に、ポット出版の沢辺さんが面白い数字を出してくれました。

秘密主義のアマゾンは数字を一切公開していないため、あくまで概数ですが、出版物の総売上に占める紀伊国屋のシェアは5%、ジュンク堂は3%、アマゾンは2%と言われているそうです(数字が古いのではないかと思わないではない)。

紀伊国屋全店の5%という数字は、しばしば出版物の売り上げを概算する基準にされます。正確に本の売れ部数が出るまでには時間がかかり、その前にザックリとした数字を知ろうとする場合は、紀伊国屋の数字を20倍すればいいわけです。当然誤差は生じるのですが、メドにはなります。

対して、ポット出版では、紀伊国屋が10%、ジュンク堂は13%、アマゾンは20%なんだそうです。たったの3社で本の半分近くを売っています。
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