投稿者「沢辺 均」のアーカイブ

デジクリ連載02 ■電子書籍に前向きになろうと考える出版社

この日誌は、1月25日(火)に書いています。
これから公開日程を入れておけば、もうわすれない。

一応、デジクリの連載は、オイラのあたらしいのがでたら、一回まえの記事をここに公開することにしたんで、
こういうの便利だな、と。

日刊「デジタルクリエーターズ」
2011年1月25日
■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[02]デジタルクリエイターの商売の狙い目/沢辺 均

[2993] デジタルクリエイターの商売の狙い目

日本雑誌協会が、以下の実験を行っている。
(1)発売同日電子雑誌配信(紙の雑誌を電子化して同じ発売日に販売サイトで公開する)実験
(2)アクセシビリティ(読み上げへの対応)実験
(3)海外配信(翻訳して海外版を配信する)実験
2月1日から数百人のモニターに利用してもらう予定だ。

この実験で、紙の雑誌のためのデータ=inDesignファイルから、PDFとタグ付きテキストをつくるサポートを、深沢英次さん(元「ワイアード」日本版のテクニカルディレクター兼副編集長・@pictex)と一緒にやっている。

ネットワークは出版サイドの人間も使っているわけだし、電子書籍・雑誌はいやおうなく近づいてくるから、出版を生業とするならこれらに対応できるようにしなければならない(もちろん紙は絶対に生き残るという信念があるなら対応する必要はないだろうけどね)。

そういう状況だから雑協が実験をしている。そのサポートをしていて、私が今考える出版業の最大の弱点は、デザイン+DTPの作業がすべて外部にまかされている、ということだ。一部の出版社を除いて。

第一に、inDesignファイルのデータを開くことが難しい。アプリ=inDesignがない/あっても、フォント環境をデザイナーやオペレーターや印刷所と同じにするのが大変。ご存知のように、紙の雑誌をつくる過程で、何度か校正=赤字を入れて、それをinDesignに反映させる。最終の原稿は inDesignファイルでしかないのだ。だからinDesignファイルを開けなければ、最終原稿のデジタルデータを手元におけない。

第二に、全て外部に任せているところがほとんどなので、inDesignファイルのこと、そこからPDFにするための準備などのノウハウが一部の人を除いて社内でわかる人がいない。inDesignファイルからPDFファイルにするのも、フォントの埋め込み、埋め込めるフォントのフォーマットから、画像のことなど、必要な条件や、その知識も外部にある場合が多いようだ。これでは、電子雑誌をつくろうと言っても、また外部に依存せざる得ない。

第三に、DTP工程のほぼすべてを外部に依存しているので、そのデータの所有権があいまいなまま。つまり最終の文字原稿や、写真・イラストのデータが出版社側には保存されていないということ。印刷所に「現物」のデータがあるが、出版社がいつでも電子化に向けて利用する状態にはないのだ(筆者/カメラマン/イラストレーターとの著作物利用の権利をめぐる問題は除いておく)。

出版業界紙に弁護士が、フィルム→刷版時代のフィルムの所有権は印刷所だという判例があると書いていたのを読んだ記憶があるけど、それが本当だとしたら、データだって印刷所のものという裁判結果になる可能性が高い。まあ、印刷所がデータをどういう状態で保存しているのかは薮のなかで、今は私にはよくわからない。

「なんちゃってPDF」という、全部アウトラインをかけたPDFで印刷をするって話をしてくれた人がいたし、実際に、実験のためのテストで提供されたPDFのなかにそのようなものがあった。

アップルがiPadを下請け工場に投げてつくれるのは、ハードウエアもつくっていた時代に、つくるノウハウ(徹底した設計図・指示書をつくる)があってそれが残っていたからだ、という見方があるということをある人から聞いた。日本のメーカーは工場の現場が優秀なので、少々不都合がある設計図でも工夫してつくれる。それが逆に、設計などの部門がちょっといい加減でも製品をつくれる理由だ、という話だった。

編集者やデザイナーの指示がいい加減でも、印刷所の現場が気をきかせてリッパな印刷物にしてくれている、禁則を知らなくても写植オペレーターが、そこをふまえてちゃんと印字してくれる、って話とパラレルじゃないか。

ネットワークと、電子書籍・雑誌が登場してこなければそれでよかったんだと思う。だけれど、もうそれでは持たないだろう。電子をつかった新しい「カタチ」を生み出すためには。

そんでもって、デジタルクリエイターの話。私は、出版社の人に向かっては「制作部隊を社内に持たないと、再利用やデジタルでの活用ができない」と言っているのだけど、デジタルクリエイターが相手なら、出版社に代わってデータの保管や、デジタルデータの活用のノウハウをキチッと持ってしまうのがいいと思うよ、と言いたい。

そのためには、inDesignの段落スタイルをちゃんとアテておくとか、いまさらCIDフォントはないでしょうとか、イラレでページつくるのはヤメなきゃまずいんじゃないとか、ってところから、入稿用PDFまでつくらなきゃ、などなどと思うのです。

そこらあたりにデジタルクリエイターの商売のネタがあるんじゃないかって思う、今日この頃。

【沢辺 均/ポット出版代表】twittreは @sawabekin
< http://www.pot.co.jp/ >(問合せフォームあります)
ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやってます。
版元ドットコム(書籍データ発信の出版社団体)の一員。
NPOげんきな図書館(公共図書館運営受託)に参加。
おやじバンドでギター(年とってから始めた)。
日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが当面の目標。

◇ポットチャンネルで村田真×楠正憲×境真良とEPUB話をしました。
アーカイブやtogetterもあります。
< http://www.pot.co.jp/potch/potch-archive/20110117_114238493922072.html >
日時:2011年1月21日(金)20時開始〜22時終了
村田真(GLOCOMフェロー/Twitter:@muratamakoto)
楠正憲 (マイクロソフト(株)技術標準部部長/Twitter:@masanork)
境真良(経済産業省情報U国際戦略情報分析官/Twitter:@sakaima)
パーソナリティ:沢辺均(ポット出版/Twitter:@sawabekin)

3月12日土曜は、沢辺のライブをノゾイてみませんか?

2006年4月に荻窪のルースターノースサイドというライブハウスを借り切って、生まれてはじめてライブをやって、もう5年たつわけです。
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バンドをやってたこともなく、ギターにのめり込んだことも、エレキギターをまともにアンプにつないでちゃんと引いたこともありませんでした。
ただ中学のときにガットギターを買ってもらって、岡林信康とか、加川良とか、フォークル、浅川マキとかのフォークソングを、何とかコードを押さえて鳴らせた程度。
それも、FはともかくBが苦手で、転調とカポタスとでBなしのコードにしてごまかす。

49歳で、偶然入った楽器屋で4万を下回る値段で、フェンダージャパンの赤いテレキャスがあったので衝動買い。それから友達をだましてスタジオってもんに生まれてはじめて入ってみて、バカでかい音を出したり。
その友達が「人前でやんなきゃだめでしょ」というのでライブをやりました。

その日、始まったとたん右足の膝がガクガク。50人くらいあつまってくれた人たちの顔はまったく見ることができずに、ズーと目線は譜面とかギターとか足下とか。

それから年に一回ペースでつづけてきて、イーグルスのHotel Californiaのリードギターを弾くなんて目標をつくったりして、「なんちゃってホテカル」を披露したりね。

2回目にベースで参加した高校時代の落ちこぼれなかまの谷幹が、ライブのあとに「がん」が見つかり、「じゃ、いつ終わりになるかわからんから早めに、もう一度ライブをやっておこう」って、8ヶ月後にやったら、ホントにその半年後にあの世にいっちゃった。さっそくしんでから4ヶ月後に「追悼ライブ」。

その谷幹との再会、ドラム教室10年でバンド初体験の木谷さん、ある事情で再会した旧友夫妻と話してて無理矢理ボーカルに引きづり込んだハルちゃんとか、悪友本多にひきづりこまれたミナちゃん、谷幹つながりの青ちゃん、若いツバメのヒノッチ、ドラム教室なかまのキーボード・ババッチ、ツバメを囲うトミタ、ヘアメークを押し付けたコシ。

てことで、どなたでもご参加いただけます。飛び入り(といいながら事前連絡必須ですけどね(笑))あり。
フリードリンク(生ビール・焼酎・ウイスキー・ソフトドリンク等飲み放題)と フード(パスタ・稲荷寿司・カニクリームコロッケ・サラダ等)つきで、3000円(もちろんライブチュージは入っていないですよ)。

facebookのファンページで、ホームページもどきをつくってみました。ココ

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ライブのお誘い

LIVE勝手にしやがれ Vol.7
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●日時 2011年3月12日・土曜
 18時30分開場(飲み放題開始)
 19時開演・21時終演予定
●場所 新宿ミノトール2 地図→ http://bit.ly/gq9mhq
03-3341-2655 新宿区新宿5-11-4龍生堂ビルB1
副都心線/丸ノ内線/都営新宿線「新宿三丁目」C7出口2分
●料金 3,000円
2時間30分飲み放題(18時30分〜21時予定)・軽食付き
●定員 50人
●申込 申込フォーム= http://bit.ly/hB56Oz
    もしくはバンドメンバーか下記メール・ファックス・電話へ
●曲目(予定) 
勝手にしやがれ/伊勢佐木町ブルース/マニフェスト/ Hotel California/Sweet Home Chicago /Layla/百恵メドレー/ほか
●メンバー
青んぼ(g cho)/木谷マキ(d)/ミナ(vo)/沢辺均(g)/ババッチ(p)/ハル(vo)/日野智(b)/本多羅々(g)/&カラオケタイムのみなさま(vo)
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飛び入り大募集
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●バンドをバックに「生オケ」コーナーあります。
●楽器参加も大歓迎!。
事前にご連絡いただければ、歌詞+バンド用のギターコード譜はこちらで用意します。
●もちろん当日の飛び入り参加も歓迎します! 
その際は歌詞+ギターコード譜(4部ほど)をお持ちください。
●事前スタジオ練習に、参加してみませんか?
詳しくはメンバー、または主催者まで連絡を。
予定練習日=2/6(日)、2/20(日)、3/6(日)
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●主催 勝手にしやがれプロモーション 
 150-0001 渋谷区神宮前2-33-18 #303沢辺宛
 電話03-3478-1774 ファックス 03-3402-5558

ポット出版社長・沢辺均の日記 -107[2011.01.29〜2011.02.04]

なんか毎日ジェットコースター。
社内も忙しいし、飛び込んで来る話も、これまでのレベルを大きく越えるようなことで、アタマがぐちゃぐちゃしてる。

●2011.01.29土
人間学アカデミー「司法制度のあるべき姿 西野喜一(新潟大学大学院実務法学研究科教授)」さんの第一回目の講義。裁判員制度批判。
オイラじしんは、肯定/否定のどちらだかわからないって感じなんだけど。
講義が終わってから、小浜逸郎さんたちと飲み会。議論しながらの飲み会だけど、一人孤立して論戦に挑む(笑)。

●2011.01.30日
事務所で雑用を片付ける。
そんでもって、オレらのおやじバンドの「ファン」ページをfacebookにつくる。1回〜6回の写真と日にちや場所、演奏曲の記録だけなんだけどね。
でも、どうもファンページをウエブサイト代わりにつかうってのは無理があったかなーとおもう。どこがってのがわからないけどね。
そういえばファンページって何十人かが「いいね」とかやってくれないと、なんか正式バージョンにならないようなんで、みなさん「いいね」おしてください。ココだから→http://on.fb.me/eLsuOp

●2011.01.31月
10時から国立国会図書館で「全文テキスト化実験協力会社定例会」。
どーも、違和感もりもりなんだなー。
終わってNDLの人と打ち合わせしたんだけど、、、。
なんか、考えなきゃ、今後に繫げる方法。
午後は、雑協に行ってデジタル配信実験の全体会。それが終わって3時から実験報告書の書き方会議。総務省のお役人と一緒に、、、、、、。

●2011.02.01火
会議室と、レンタルオフィス(机一個4万円)にしている302号室の模様替え。スタジオ・ポットSDが机4つをもって302号室に移動するので、会議室の位置をかえるのだ。
夕方16時に終了。

●2011.02.02水
出版会議。最近は説教する必要が少なくなったので、時間が短くなっているんだな。
夕方げんきな図書館の事務所へいって、スタッフ/アルバイトの応募の書類選考。
終わってから事務所に戻り、ず・ぼん編集委員会。
ある自治体の委託の新情報が電話で入る。

●2011.02.03木
昼に整体を受ける。
夜は出版コンテンツ研の飲み会兼情報交換会。
初音ミクを材料にメディアの今後を考えるってのも面白かったし、メンバーの情報、有意義。
おかげで、電子書籍の当面のオレなりの方向性がアタマん中でほぼクリアになってきたぞ。
戻ったら、事務所は修羅場だった。
ヒサーしぶりに、inDesignで直し作業に参加。みんなにおちょくられる。

●2011.02.04金
ポットの編集制作とデザインチームは引き続き修羅場。
ポット会議と掃除大会は中止。
夕方、高橋が表参道交差点あたりに出かけるというので、キルフェボンでケーキを買ってこい、とお願い。
買ってきたケーキには「修羅場」というプレート。高橋のセンスに珍しく感嘆したぞ。
「書誌情報・書評情報整備・利用研究会」というのをやって、さまざまなところで整備されてきたネット上の書誌情報と、書評情報を共有して、有効な利用方法を議論しようと思って呼びかけた。
カーリルの吉本さん、慶應大学の原田さん、とちょっと相談したんでね。
NIIの高野さんをはじめ、すでにその領域でプレーしてる人などから好評、でいい研究会になりそうな予感。

ポット出版社長・沢辺均の日記 -106[2011.01.25〜2011.01.28]

●2011.01.25火
デジクリ配信(みなさん、読んでチョ)。
■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[02]デジタルクリエイターの商売の狙い目/沢辺 均
午後、中公の新刊のデザインのダミーだし。
夕方に、ボイジャーに行って、OPDSとか、ATOMとか、オープンサーチとか、ダブリンコア、とかの話を鎌田さんとする。
ボイジャーで仲俣さんと偶然一緒になった。大原ケイさんがいて紹介される。
知恵熱がでそうな話だったけど、オレが(も)やって来た、近刊情報センターとか、ジャパニーズ・ブックダムとかなどなどが、どんどんつながる感じ。
打ち合わせを終えて、ボイジャーの鎌田さん、清水さんと、飲み屋へ。大田がお供。

●2011.01.26水
社内勉強会「inDesign+組版」(レジュメ
夜は版元ドットコム組合員会議。
会議では、第三書館の北川サンを罵倒(!)。ほほほ、。沢辺と北川さんは、版元ドットコムのハブとマングースと言っております。自分で。
終わって飲み会。向かいには北川さん、左側には工藤さん。ほほほ。

●2011.01.27木
出版会議(月に一度版)。
整体を受けてしばし立ち上がれずボケーとする。
夜はポットチャンネルでカーリルの吉本さんをゲスト。
終わってメシを食いにいっても、話が面白い。
ところが、尹が、アーカイブをドジる! うー、かなり面白かったし、
図書館員にはぜひに見てもらいたかった!

●2011.01.28金
ポット会議→掃除。
近刊情報センターのSWG会議。差分とかいろいろ。

ポット出版社長・沢辺均の日記 -105[2011.01.16〜2011.01.24]

最近は、とくにあっという間に時間が過ぎていく。日誌だって、ついこないだ書いたとおもったらもう一週間を越えている。

●2011.01.16日
娘が遊びに来る。いっしょに代々木公園ドックランに鉄とすずをつれて散歩。
夕飯は、ピーコックに娘と買出しに行って、メシを炊いて日曜出勤していたスタッフたちと一緒に食べる。
牛のしゃぶしゃぶ白菜入り、牡蠣のバターいため、野菜煮物、ナムル、本マグロの大トロ(一人一切れ)、サーモン、いくら、などなどのごちそう。

●2011.01.17月
午後イチ、ポットの電子書籍計画会議。スタッフのほかに、深沢英次・小形克宏・境祐司さんにも参加してもらって、
いろんな知恵をもらう。社内の狭い議論の幅が大きくひろがるな。特に田亀源五郎さんのマンガとかおおきな前進。
夕方は「哲学者・石川輝吉の、ちょっと「ぐずぐず」した感じ」で若ものインタビュー。
石川輝ちゃん、NHK出版でデビュー作、筑摩プリマーブックス、につづいてK社の新書のオファーもあったって。
ヤバい、次はポットで書いてもらおう。

●2011.0.18火
午前中はマンション管理組合の理事会。課題が一通りクリアされて来たので、のんびりとした会議。
夜は、現在準備中の渡辺克己写真集の編集打ち合わせがあったり。

●2011.01.19水
午前中は出版会議。

●2011.01.20木
午後に中公の郡司さんたちが来て、デザイン打ち合わせ。
夜は、角川に行って雑協のデジタル配信実験報告書の打ち合わせ。
ポットチャンネル・掟ポルシェさんの回だけど、欠席。
オレがいなくてもちゃんと回してくれる。会長・スタッフのおかげだ。

●2011.01.21金
ポット会議を短時間でやる。
すぐに出版クラブ会館へいって、近刊情報センターの利用社会議。参加社・者が多くて(50人越えてた?)、
うれしい。関心が高いのだな。
夜はポットチャンネルオスペ版「EPUBの現在」村田真さんをゲストに、境真良さん、楠正憲さん。
交換フォーマット反対の村田さんなので、ちょこっと緊張したけど、結果OKだな。
やっぱり直接会う効果も大きいと思う(まずいときもあるけど)。

●2011.01.22土
休日なので、3月12日(土)のオレらのバンドのライブのチラシをつくる。
また、Facebookのファンページを使ってバンドの「ホームページ」をつくってみる。
Facebookの構造を理解することも大きな目的。ともかく使ってみないとわからないんだ、オレ。
Facebookをホームページとして使うことができるか?ってのも知りたかった。
まだ、ヨクわかってないんで、もうちょっとやってみる。
でも、あんまり更新の多いサイトにしようとは思ってなくて、あくまで記録が目的なんで、
Facebookの本来の目的と違って、、、、なんて思ったり。

●2011.01.23日
土曜もそうだったんだけど、この週末はポットはスタッフの出勤が多かった。
すんません、苦労かけます、ありがとう、。
で、オレは原稿書いたり、課題整理したり、それにともなう連絡したり、
ともかく雑用を片っ端から片付ける。おかげで、アタマが2/3くらい空き地にできたかな。
夜は、図書館のスタッフと相談などなど。

●2011.01.24月
めずらしく予定の無い平日。と思ったんだけど、図書館がらみの懸案をかたしていたら、
●●さんとメシを喰うことになって情報交換。
戻って来てから、デジクリ原稿を書いて柴田編集長に送る。

デジクリ連載01 ■電子書籍に前向きになろうと考える出版社

編集長の柴田さんからツイッターのダイレクトメールで、連載の話をもらった。
んでもって隔週で連載することになりました。

デジクリサイトにもログがあるんだけど、自分で書いた文章などはできるだけここに「保存」しておきたいので、
掲載しますね。
一応、次号の連載発行されたら、2週間前のものをこの日誌に掲載するってことで、やります。

日刊「デジタルクリエーターズ」

■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[01]
 電子書籍をめぐる誤解がイッパイあるんじゃないか?/沢辺 均
 2011.01.11火掲載

去年=2010年は「電子書籍元年」ダッタそうだし、たしかにあの話題の盛り上がりからしたら「元年」なのだろう。ところが、僕の目には電子書籍をめぐっては、山のような誤解がとりまいているように見える。

吉井宏さんは「グラフィック薄氷大魔王[244]暮れゆく電子書籍元年? 後編」でこう書かれている。

 「紙の本のほうが優れている。紙の本は滅びない」と強く主張するのはかまいませんけど、それと「電子書籍はダメ」とこき下ろすのはぜんぜん別の問題じゃないでしょうか? 紙の本が大丈夫なら、電子書籍をやろうとしてる人の足を引っぱる必要はないでしょ。電子書籍が普及しないと困るっていう僕みたいな人もいるんだから放っといてよ〜。

たしかに「紙の本のほうが優れている。紙の本は滅びない」というような主張を目にしたことが、僕自身もあると思う。強くかどうか別にしてね。でも、「電子書籍をやろうとしてる人の足を引っぱる」という人を僕は見たことはないんだ。

たとえば著作権者としての著者。著者が自著を電子書籍にしようというのをやらせないということが、そもそも成り立つだろうか? 著作権者は強いのだ。成り立つとすれば、契約にその根拠があるはず。もし、ないならただただ自著を電子書籍にすればいいだけで、だれもそれを止められないのが、著作権というもののはずだ。

ただこんな話は聞いたことがある。ある著者が、文藝春秋社で発行した現在は品切れになっているタイトルを、自分でヨソの会社から電子書籍をだすよって話した際に、印刷するときにつくった、なんらかのデジタルデータをもらえないか? と聞いたら、「それは印刷所にあるのでウチにはないんですよ。ウチが印刷所から取り戻せるかどうかも微妙な問題でして」みたいにこたえられたって。

出版社はちゃんと了解してる(本来はその了解も不要だけど)。で、その著者は、本からもう一度自分でテキスト入力をするつもりだと言っていた。エライ。

そうなんですよ。電子書籍を出版社がつくろうというときに、現実に直面するのは、まず、この【印刷したものと同じテキストデータを、新たに入力しないで手に入れたい】けど、それが印刷所にさえ、あるかどうかわからんって問題。

フィルム時代なら、DTPになっていたって、ストリップ修正してるので、DTPデータさえ信用できないし、「ナンチャってPDF」と呼ばれる、文字にすべてアウトラインをかけて刷版出力してたら、テキストなんかなんにもない。OCRかけるしかね。

電子書籍の足を引っぱっているように【見える】人はいるかもしれないけど、実際に足を引っぱってる人っていないと思うよ。

それでも電子書籍の普及に足を引っぱる人がいるように、見えてしまう現状があることは間違いない。その最大の理由は、まだ電子書籍は売れない、ということなのだ。だから後ろ向きにしか対応しない人。主に出版社の人ね。

つくること自体は、カネをどぶに捨てる気ならできるけど。

なぜ売れないのか、なんだけど、タマゴ/ニワトリ問題で、タイトルが少ないから/売れないからタイトルがつくられないって循環から飛躍できないから。大丈夫、どっかでこの循環はきっと終わりになると思う。

で、もう少しこのことを僕がどう考えているのかを書いておこう。

電子書籍は、読む道具=デバイスと、そのデバイスで使えるソフト=ビュワーが必要。パソコンで「本」を読むのは、どうも定着しなかったんで、kindle やiPadが注目されたわけだけど、iPadでも数十万台じゃないのか? これまで紙の本は数千万人を対象に商売してきたのが日本の出版で、二桁ちがうんだ。

ちなみにポット出版は紙の本でだいたい数千部の商売をしていて、2010年1月の新刊から全部電子化して売っているけど数十っていうのが現実で、二桁違うって比率にあっている。つまり、デバイスの普及がまだ充分ではないってこと。

次に、電子書籍を売る書店が充分に整っていないってこと。Appなら、アプリ化した電子書籍しか売れない、流通がアップルにだけに独占されてしまうのが恐ろしい。そして、そもそもデバイスごとのフォーマットにあわせた電子書籍をつくらなければならないのも、出版する側としては躊躇せざるえない。

そう、三つめは、そのフォーマットの混乱。EPUBがあるじゃん、って意見が聞こえてきそうだけど、そのEPUBはまだ、正式に日本語に対応してないから、どうつくったらいいのか、今はわからないのだ。

たしかに出版社は、電子書籍やネットワークの状況に前向きではない。で、今後、今ある出版社なぞは退場して、あたらしい「電子出版社」が登場するのでもいいんだけど、これまで発行してきた本という資産をもうまく電子書籍化しないと、この何十年(著作権がオープンになるのは死後50年なわけだから)ものあいだの財産が、電子書籍化されないってことになる可能性すらある。

デジタルクリエイターなら、事態の本質をキチット見抜いていかないと、クリエイトはできてもまったくカネにならないことにもなりかねないと思うのだ。後ろ向きな出版社を、どうやったら電子書籍に向かわせることができるのか(それは、自炊とかする要望に、結局早く応えることになる)、という視点でこの問題を考えた方がいいと、も思う。

【沢辺 均/ポット出版代表】twittreは @sawabekin
< http://www.pot.co.jp/ >(問合せフォームあります)
ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやってます。
版元ドットコム(書籍データ発信の出版社団体)の一員。
NPOげんきな図書館(公共図書館運営受託)に参加。
おやじバンドでギター(年とってから始めた)。
日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが当面の目標。

◇情報通信政策フォーラムでスピーカーします
< http://www.icpf.jp/index.html >
平成22年度 秋期 第3回セミナー「電子書籍をめぐる動向 電子書籍に対する出版社の姿勢について」
日時:2011年1月14日(金)18:30〜20:30
会場:東洋大学白山キャンパス6号館1階第三会議室
会員無料/非会員有料
特定非営利活動法人情報通信政策フォーラム(ICPF)主催
IEEE TMC Japan Chapter協賛

レジュメ・「ページネーション・マニュアル」がめざす10のこと

先週土曜日(2011.01.15)にミームデザインスクールの、鈴木一誌さんの講義で「お相手」をヤラセてもらって来た。
鈴木さんとは「日本語の文字と組版を考える会」からの付き合いだ。
「会」は鈴木さんが「ページネーション・マニュアル」を発表したことも一つの契機ではじまったようなものだったと思う。

で、その講義のための打ち合わせで話していたことを、鈴木さんが「10」に整理してくれたのが下記のレジュメ。
鈴木さんは課題を整理してまとめるのが抜群にうまい。いつも感心する。

いや、むしろオイラも「得意」なつもりでいたんだけど、鈴木さんにはとってもかなわない。

講義で受講者から質問をとったのだけど、その質問は捻れていて、なにが「質問」なのか
理解するのがとても難しかった。
鈴木さんは、それぞれの要点を軽く捕まえていく。
その上、それに一対一で応えるのではなくて、また講義を続けて、そのなかで質問と関連づけて、質問にも答える。
ちょっと神業みたいに見えた。

ということで、おしゃべり=共同、まとめ=鈴木さんのレジュメを、了解を得て公開します。

──────────────────────────────
■本文■
「ページネーション・マニュアル」がめざす10のこと

鈴木一誌+沢辺均記 2011.1.15

□1 マニュアルは、「こうしろ」とは教えてくれない。
マニュアルどおりに作業しても作品にはならない。
マニュアルの文章は、「こうしてはいけない」とのメッセージを発しているだけなのだ

□2 魅力ある〈まちがい〉を発見する。
まちがいや悪文こそが、未来を切りひらくかもしれない。

□3 まちがいやノイズを自覚するためには、基準が必要である。
「ページネーション・マニュアル」は基準のひとつである。

□4 ひとつの意味はひとつの形が担えばよい。これがデザインの原則だ。

□5 デザインや組版は、交換の原則から成りたつ。
なにかを獲得するためには、なにかをあきらめなければならない。

□6 しごとは、1項目ごとにテキストやページを
走査することで進んでいく。
螺旋状に積み重ねられたスクロールが、作業を仕上がりに近づけていく。

□7 仮説を立てて作業(走査・スクロール)し、破綻が出来したならば、
螺旋状のステップを降りていけばよい。この態度自体を、ひとつの作業仮説とする。

□8 正解は複数あると思おう。迷ったら、別案として定着させていけばよい。
複数ある解答からある案に絞っていく際に力を発揮するのは、編集的センスである。

□9 多くのばあい、しごとの9割は雑用である。
どの部分が、ルーティンワークとして処理できる作業かを見きわめる。
むろん、しごとによってルーティンワークの比率は変わるが、
残った狭い領域が、クリエイティブな、自分で「こうしろ」を考えなければなならない場所である。

□10 〈キャンセルする〉という考え方を導入する。
効果をいったん無効化したうえで、あらたに表現を〈リリース〉するのだ。

■止め■

ポット出版社長・沢辺均の日記 -104[2011.01.04〜2011.01.15]

●2011.01.04火
正月休み最後の日。
事務所にでて雑用いろいろ。

●2011.01.05水
NPOげんきな図書館で、渋谷区の代々木と大和田図書館を受託している。
その中央図書館館長といろいろ打ち合わせ。
夜は、NDLの人と出版社の人と、神保町の新世界菜館でメシを食べながらいろいろ相談。

●2011.0106木
昼から出版会議。
整体(均整)を受ける。夜は新年初のポットチャンネル
松沢呉一キャスターに、おいおい教教祖・元氣安さん。

●2011.01.07金
ポット会議と掃除。
S社で、編集デザインの仕事の打ち合わせ。
夜はスタジオ・ポットSDの雑談会。
SDの進めている仕事だとか、担当している版元ドットコムのシステムや事業などについてあれやこれやテーマを設定せずにおしゃべり。
こういうおしゃべりが、役に立つのだ。

●2011.01.08土
新年初の、バンド練習。Hotel Californiaのリードギターをバージョンアップしているのだ。
でもこの日はまだ途中でメタメタ。

●2011.01.09日
ポットの会議室で、小浜逸郎さん主催の「シネクラブ黄昏」。
場所を提供しているのだ。だけど、この日も参加できず。
夕方から、娘にねだられて、ヨドバシカメラにハードディスクレコーダーを買うために待ち合わせ。娘の母親=元妻の分と2台買う。
なんで、元妻の分まで買うんだよ、といったんだけど、オイラの母親が時々「あれ買って来て」とか「送って、」とか元妻を使っているからだと言われて「納得」。母親と元妻は同じ町田市に住んでいるのだ。
娘とわかれてから、東京プライドの総会へ行く。
ポットチャンネルでテーマにしたので、見ておくべきか?と思ったもんで。出演してくれた人たちや、砂川さん、野宮さん、生島さんなどの知り合いにもあえた。
感想は、遠慮しておこう。

●2011.01.10月祝
この週末は、Hotel Californiaの練習をちょっと頑張ったかな。
で、夜はちょっと謀議をめぐらせるために人と会う。
帰って来て、日刊デジタルクリエーターの記事を書いた。
連載第一回目なのだ。

●2011.01.11火
数学セミナーデザインの仕事で、4月以降の新年度の打ち合わせ。
その後、矢頭保「裸祭り」復刊の打ち合わせ。ネガを持っている人が見つかったのだ。
続いて、週末15土のミームデザインスクールで、鈴木一誌さんの講義の応援の打ち合わせ。「ページネーションマニュアル」の話を鈴木さんへの突っ込み役としてやるのだ(リンクに行くと、iPad iPhone版が無料でダウンロードできるよ)。
夜は、マガジンハウスに行って、翌日に控えた雑誌協会のデジタル配信実験参加出版社への説明会の最後の打ち合わせ。
途中懐かしい友人から電話があった。

●2011.01.12水
午前中は、第三回 次世代書誌情報共通化検討会議 近刊情報検討小委員会。差分情報の提供、CSVでの受付、刊行された情報をどこから持って来るか必要か?など。
終わってから、お茶の水の雑誌協会で、デジタル配信実験参加出版社への説明会。
ポットチームとしてサポートを請け負っているのだけど、一緒にチームを組んでくれている深沢英次さんの力作=マニュアル(30ページを越える)で無事終了。
一端事務所に戻って、夜はNPOげんきな図書館の理事会。いろいろ課題があるんだけどね。

●2011.01.13木
午前中、近刊情報検討小委員会のサブワーキングで前日の差分問題等を具体化させるための議論。白熱。
戻って来て、出版会議をやって、その後中央公論新社・新書編集部の郡司さん、松本さんと、演劇辞典や、単行本のデザインの打ち合わせ。
夜は、ポットチャンネルで、下関マグロさんと岡本まーこさん。
シェアハウスのことに、オイラ興味あり。
整体(均整)、オレは欠席。

●2011.01.14金
午前中に日高の兄貴と、事務所の工事などなどについて打ち合わせ。
つづいてポット会議。掃除をパスして、夜の情報通信政策フォーラムでの講演の準備でレジュメを完成。前の週末に下書きをしてあったレジュメをもう一度こねくり回して、ギリギリ完成。プリントして東洋大学の会場に。ゆうゆう間に合って講演。
USTREAM中継もありで、アーカイブにもしてあるので、興味のあるかたはどうぞ。
帰りに腹が減ったので千駄ヶ谷のメシ屋でサバ塩定食。うまかったけど待たされた。
雑用をして、23時半くらいに引き上げて、翌日のミームデザインスクールの鈴木さんのお相手のタメの準備。
「ページネーションマニュアル」を熟読したり、ネットで調べものしたり、メモしたりしていたら3時をとうに過ぎていた。

●2011.01.15土
目覚ましを止めてしまって、気がついたら12時12分。
青山ブックセンター(青山学院の向いのね)にタクシーに飛び乗って向かう。
鈴木さんには12時15分くらいに来て、と言われていたし、講義は12時30分開始。
傍聴のポットのメンバーには、「くれぐれも遅れるな」とメールしていたのに、オイラ自身が遅刻。なんとか12時30分に飛び込んだ。
でも受講生の集合が遅くて、45分くらいに開始。
鈴木さんとデザインの話をしていると楽しいのだ。鈴木さん、ちょっと哲学的なモノ言いになるとこがあるんで難しいけど(笑)。
デザインを言葉にするのは難しい。でもそうした言葉のシャワーを浴びられる受講生はとっても勉強になると思うんだけどね。
オレのお相手で、受講生たちはプラスがあったのだろうか?
終わってから、鈴木さん夫婦とお茶と軽い食事。ポットのメンバーも誘ってもらった上に、全員オゴってもらう。和田・上野・大原。
上野が「鈴木事務所の人たちは何時ころ出勤で何時ころ帰るんですか?」「泊まることもあるんですか?」と質問。
思わず吹き出す。
帰って来ていろいろ雑用。

情報通信政策フォーラム・レジュメ

今、セミナーを終えて、サバ焼き定食を喰って事務所に帰って来た。

USTREAMで中継してくれたようで、アーカイブもされてます。
http://www.ustream.tv/recorded/12004562

自己評価では、85点くらいの話ができたと思うんだけど。
70点が合格ラインでね。

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第3回セミナー 『電子書籍をめぐる動向 積極的な出版社はどう考えているか』

月日:1月14日(金曜日) 時刻:18時30分〜20時30分 場所:東洋大学白山キャンパス6号館1階第三会議室

■まずはじめに

○電子書籍と電子雑誌をわけて考えている
・文字中心 リフロー
・ビュジュアル中心 レイアウト維持

○電子書籍アプリ(セット)と、アプリと電子書籍(バラバラ)
・appでは1/3が読めなくなっているという人がいる
・10年前のhtmlは、MacOSX+サファリで読める
・iPadはPCが必要。OSとPC本体が古いと使えない

○電子書籍フォーマット(.book)
・プレーンテキスト(txt いろいろある)
・タグ付きテキスト(ttx TTime)
・バイナリーファイル(.book VoyagerBooks)

○電子書籍を流通
・電子書籍には、販売所(プラットフォーム、データの受渡・決済)
・読む機械(デバイス)+読むためのアプリ(リーダーアプリ)
・コンテンツデータ(バイナリー化されたもの)

○電子書籍を考える前提として、本の商品特性
・本の特徴と音楽の特徴の違い レコード+ステレオ装置=本
・本という商品の特性(音楽も)=同じものを繰り返し買うことがない+その割には単価が安い

○日本(語)の特性
・amazonの英語の電子書籍が増えている。
 日本語のOCRはまだ実用的ではない/アルファベット言語のOCRはかなり使えるらしい
・日本の制作環境を知っているものとしてみると、出版社が電子書籍を簡単に作れるとは思わない。
・inDesignには、英文スペルチェックがある。日本語の「スペルチェック」はない。誤字脱字などに対する潔癖性

■山田さんの質問に応える

●一般論として、電子出版を出版社はどのようにとらえているのか
・ヨクわからないし、中にいて日々感じるムードをつたえるのはとても難しい。
・DTPを全部下請けに回しているので、社内にデジタルデータ・ネットワークのノウハウがまるでない。

●一般論として、消極派と積極派は何が分かれているのか
・同じ世代(例えば中高年)でもワープロから始まって全てのデジタルに後ろ向きな人と、前向きな人がいるのと同じ理由としか思えない
・著作権をめぐるパラダイム転換が起きているのに、本質的に考えられていないと思う。編集者も「著者」も
(紙の好きな若い社員/絶版通知/編集者の働きへの無権利/雑誌著作権使用権)

●そんな中で、なぜポット出版は電子出版に積極的に乗り出しのか
・技術のデジタル化、インターネットの拡大、という方向に、ほぼ間違えなく進む
・ポット出版に、電子書籍、ネットワークを使うノウハウを、早くから蓄積しておきたい
・さまざまなフォ—マットになっとしても対応できるデータを社内に持っておきたい

●ポット出版で電子出版を始めた結果、紙出版に影響が出たのか
・ほとんど影響ない
・電子書籍の売り上げは2桁。紙の本は2000〜、iPadの販売は数十万?

●一般論として、電子書籍端末のフォーマット分裂に出版社はどう対応しようとしているのか
・ほとんど、解っている人がいないので、その意味するところにかんして対応策を持っていないと思う

●ポット出版は、電子書籍端末のフォーマットとしてなぜ.bookを選んだのか
・電子書籍アプリはイヤだった
・.book/XMDF/ePub/AZW、すべて「タグ付きテキスト」をバイナリーデータにしたもの
・.book(HTMLに近い)のデータを社内で作ることができて、保存しておければ、XMDF(XMLに近い)/ePub(XHTMLに近い)への置換は比較的簡単だと判断
・DTPを請け負う印刷所と、データの所有をめぐる争いもなくなる
・DRMをかけるなら、たとえEPUBといえども読者にとって汎用ではないと思う。

●一般論として、映像や音楽、あるいはネットに接続しての情報提供といった電子出版特有の機能を出版社はどうとらえているか
・よく解らない

●ポット出版では、電子出版のマルチメディア機能を利用する意思はあるか
・電子書籍+電子雑誌は、当面これまでの紙の本の姿カタチをまねるところから始まると思う
(リュミエール兄弟「最初の映画」 /メリエスの「シンデレラ」→「国民の創生」(1915年)デイヴィッド・W・
グリフィス)
・電子書籍などの流通が確立していって、量的に拡大すれば、意味のある「マルチメディア」化が生まれると思う
・ポットチャンネル+テキスト化+単行本をつくる、も一つのマルチメディアであると思ってやっている。
 この先に、意味のある「マルチメディア」を生み出せる可能性があるように思っている

●読者に対する出版情報の提供は、現状どのような形で行われているのか
・書籍は年間7〜8万点。年間365日として一日200タイトルの新刊書籍が発行されている
・読者に対する出版情報の最大の提供の場は、書店の店頭と考えられていると思う。
・以下、広告/新聞雑誌書評が伝統的な提供の場。最近はネットワーク、ブログ/ツイッターなどが有力視されている
・出版業界では、JPO(日本出版インフラセンター)が中心となって、出版情報提供の仕組みが整備されて来ている
 商品基本情報センター(books.or.jpに反映)、近刊情報センター(すでにamazonは事前予約に活用)

●それに対して、版元ドットコムを始めた同機はどこにあるのか
・インターネットが普及すると、ネットに本の情報がないことが、存在しないことになると考え2000年に開始
 インターネット上に、本の情報を、出版社自身がつくって、配信・送信・公開し、効率化も
・版元ドットコムDBに書誌情報登録→業界各所への転送/自社サイトへの反映、などの効率的な情報配信(営業)
・出版社(とくに中小)は書誌情報は取次等がつくればいい、メンドウだと考えていた
・近刊情報センター設立に寄与するなどを通じて、業界インフラ整備にたいする中小出版社の発言力の確保

●中期的あるいは長期的に出版に関連する業界(出版・製本・流通・書店)はどのように変わっていくと考えているのか
・まったくわからない。すべての可能性があると思っている
・ロボットが人間が生存するための労働を担って、人間はそれほど働く必要のない社会が到来したとしたら、文化としてのコンテンツや、職業的な情報流通業は無償で担われるかもしれない
・短期・中期的には、生存や「豊かな生活」のための稼ぎが必要だと思う
 そうしたときに、対価がなければ、コンテンツや情報は薄いものになってしまう
 一度、対価が払われずに薄いものになってしまってから再生するか、対価モデルにうまく着地できるか、どちかだと思う
・それが広告モデルかもしれないが、対価モデルの可能性が高い気がする
・書店は、本+雑誌以外のものを売る店にうまくスライドできれば、少なくなって残ると思う
 流通は、本+雑誌以外のものを流通させられるようになれば少なくなって残ると思う。むしろ宅急便との競合か?
 製本・印刷は、少なくなりながらも、それなりの期間は残ると思う
 出版は、別な業界から参入した「出版」に取って代わられるか、残るかの幅のなかのどこかに
 大きな「下克上」の可能性は、それなりに高い

○国立国会図書館と全文検索一部表示システム(Googleブック日本版)への努力
・出版業界が、電子書籍状況にたじろぐのではなく、前向きに対応することへの転換点がひつよう
 2010年は、とりあえず団体をつくる/検討会議をつくる、だけ。目標着地点のない団体設立はほぼ意味がないと思う
・全文検索と一部表示は、本にたどり着ける経路を拡大させる
・「自炊」(所有からアクセス権に/紙で発行されている本を電車でよみたい)に対する出版業界の対応のひとつになる

沢辺 均
★twitter http://twitter.com/sawabekin
ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやってます。版元ドットコム(書籍データ発信の出版社団体)の一員。NPOげんきな図書館(公共図書館運営受託)に参加。おやじバンドでギター(年取ってから始めた)。日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが2010 年の目標。

ポット出版社長・沢辺均の日記 -103[2010.12.25〜2011.01.03]

毎年、一年過ぎるのが早すぎる、な。

●2010.12.25土
良く覚えてない、ぞ。

●2010.12.26日
日報によれば、事務所にでてきて、なんかいろいろやってたらしい。

●2010.12.27月
午前中、雑協の電子配信実験の会議。

●2010.12.28火
大寝坊。12時半に出社。
メールをチェックして大掃除。
本棚とか、カメラ置き場とか、普段整理できないようなところを片付ける。
ヤマのようなゴミだ。
19時にル・ゴロアというフランス料理屋でポットの忘年会。大塚さん夫婦とは、久しぶりだ。15名参加。

一年お世話になりました。

●2010.12.29水
「自炊の森」というのが始まったようで、自炊について最近考えてたことを日誌に書く。
ついでに、「沢辺の勝手に送りつけメール」で、知り合いやメーリングリストにメールを送る。
ほかにも、たぶんなんかごちょごちょと、いろんなことをやっていたんだと思うけど。

●2010.12.30木
本年最後の整体。気持ちよかったぞ。
整体師(均整師)駒谷さんが、iPhoneにしたので、ちょっとコーチ(笑)。

●2010.12.31金
22時ころ、鉄・すずをつれて散歩。奥さんと一緒に。
金網が張り巡らされていて、出入り口が2カ所の小さい公園をみつけたので、
二人で出口にたってそんなかで走らせようと。
表参道を通って帰宅。静かだ。

●2011.01.01土
町田のオフクロの家に行く。オヤジが死んだんでオフクロと犬の二人暮らし。
看護婦、学校の保健婦として働いていたんで、年金で一人暮らし。
ほんとうに「子供孝行(笑)」で助かるよ。
奥さんはそのまま沼田の実家へ。オイラは鉄とすずのおもり。
事務所にでて、年賀状の整理とか。
3月のライブに向けて「Hotel California」の練習。
iPad用のアプリでmimicopyというのを見つけた。再生スピードをキーそのままで遅くしたりリピートさせたりできる。
なかなかいいぞ。

●2011.01.02日
鉄とすすをつれて、新宿の東急ハンズまで散歩。
最上階からのんびり一回り。小さなフライパンを一つ買った。
戻ると奥さんが実家から帰ってた。

●2011.01.03月
事務所にでて来て、領収書の整理とかメールの整理とか。