『溜息に似た言葉』(岩松了著)が、「週刊朝日」2009年10月23日号で紹介されました。
P80、「週刊図書館」内の「話題の新刊」で、土屋敦さんによる評です。
ありがとうございます!
溜息に似た言葉─セリフで読み解く名作

著者●岩松了
写真●中村紋子、高橋宗正、インベカヲリ★、土屋文護、石井麻木
定価●2,200円+税
ISBN978-4-7808-0133-0 C0095
四六変型判 / 192ページ / 上製
目次など、詳しくはこちら。
『溜息に似た言葉』は、劇作家・岩松了が文学作品の中に書かれたセリフを抜き出し、セリフに込められた世界を読み解くエッセイ集です。
ただし、抜き出された言葉は、意味を重ねた数々の言葉よりも多くのことを伝える、ひとつの溜息に似た言葉──。
連載を単行本化するにあたって、岩松了が読み解いた40のセリフを、5人の写真家が各々8作品ずつ表現した写真も収録しました。
撮影後に岩松了と写真家が行なった対談は、対談の中で写真家が発した1つの言葉から描く人物エッセイ「写真家の言葉」として単行本に収録しましたが、ここでは劇作家・岩松了と若手写真家の生の言葉を掲載します。
第1回目、中村紋子との対談は、主に「人に見られるとはどういうことか/世間に対してどう立ち向かっていくか」。「演技をする/言葉を発する」とは、どういうことなんでしょうか?

すべての収録作品など、詳しくはこちら。
1979年、埼玉県生まれ。
2003年、東京工芸大学芸術学部写真学科卒。
2005年、東京工芸大学大学院メディアアート専攻写真領域卒。
Web:http://ayaconakamura.sub.jp
「房子はまた風呂敷をさげてもどるんでしょうか」
─『山の音』川端康成/新潮文庫
不意の目覚めのひと言が、あなたの深層心理を表出させているとしたら?
「女って、お金をかけてくれる人がなくちゃ、綺麗にはならないもんなのね」
─『浮雲』林芙美子/新潮文庫
女にあっさりとこんな言葉吐かれたら、男はヘラヘラ笑うしかありません
「あたしちょっと散歩をしてきます」
─『死の棘』島尾敏雄/新潮文庫
無表情こそがケンカの王道。静かに勝利したくば「散歩に出る」と言うべし
「そんな笑いを浮かべちゃ、厭」
─『ある平凡』(『金輪際』より)車谷長吉/文春文庫
人が精神のみで生きてゆけるなら、とりあえず滑稽からは逃れられよう
「こんなに生きることの有難さを知った以上、それをいつまでも貪るつもりはございません」
─『豊饒の海(一)春の雪』三島由紀夫/新潮文庫
恋をして生活から遠く離れた言葉を吐くとき、あなたはだれかを救っている
「ねえ、私の顔、どう?」
─『秋風記』(『太宰治全集2』より)太宰治/ちくま文庫
自分の姿を客観的に見ることが出来ないしあわせを放棄する不しあわせ
「おい大変だ、伊藤さんが殺された」
─『門』夏目漱石/岩波文庫
結婚して口をきかなくなったって、そんなこと……ふたりが賢いだけのこと
「真剣になるなら、自分ひとりでなりたいわ」
─『花のワルツ』川端康成/新潮文庫/絶版
この言葉に得心するあなたなら、私はあなたの人生に幸多かれと祈るだろう
岩松 今回、小説全体を読んでる時間なんてなかったでしょ?
中村 いや、読みました! 高校以来の読書に明け暮れて、風呂の中でも、ご飯食べてるときでも、必死で読みました。最初は苦行になるかと思ったんですけど、川端康成の『山の音』から読み始めたら面白くて「あれっ」って。川端康成は『花のワルツ』も面白かったです。
岩松 この中で、小説として一番面白いと思ったのは川端康成ですか?
中村 続きを読む
「御縁でもってまた一緒になろう」
──川端康成『雪国』より
文学作品に書かれたセリフの一言を
劇作家・岩松了が読み解き、
名作の世界を5人の若手写真家が写す。
2005年〜2008年に『Domani』(小学館)で連載されたコラム「溜息に似た言葉」の単行本化。
書下し『グレート・ギャツビー』の回と、5人の若手写真家による写真40点、
岩松了と若手写真家との対談から生まれた人物エッセイ「写真家の言葉」5本を追加収録。
◎いただいたコメント
騙されたり、信じたり。泣いたり、笑ったり。傷付いたり、許されたり。
言葉って、この世で一番色っぽくて危険なものなのかもしれない。
恋をしている若者も、倦怠期を迎えたご夫婦も、
この「溜め息に似た言葉」の中に、身に覚えのある瞬間を見つけるはずだ。
──小泉今日子
岩松さんの前では、すべての言葉が全裸にされます。
なので
僕は岩松さんの前では<無口な男>を演じ続けています。
──リリー・フランキー
ポット出版の新刊『溜息に似た言葉─セリフで読み解く名作』が9月5日(土)より発売中です。全国の書店、オンライン書店でお買い求めいただけます。お問い合わせフォームからの、直接のご注文も承っております。

著●岩松 了
写真●中村紋子、高橋宗正、インベカヲリ★、土屋文護、石井麻木
定価●2,200円+税
ISBN978-4-7808-0133-0 C0095
4-6変 / 192ページ / 上製
「御縁でもってまた一緒になろう」
──川端康成『雪国』より
文学作品に書かれたセリフの一言を
劇作家・岩松了が読み解き、
名作の世界を5人の若手写真家が写す。
2005年〜2008年に『Domani』(小学館)で連載されたコラム「溜息に似た言葉」の単行本化。
書下し『グレート・ギャツビー』の回と、5人の若手写真家による写真40点、
岩松了と若手写真家との対談から生まれた人物エッセイ「写真家の言葉」5本を追加収録。
◎いただいたコメント
騙されたり、信じたり。泣いたり、笑ったり。傷付いたり、許されたり。
言葉って、この世で一番色っぽくて危険なものなのかもしれない。
恋をしている若者も、倦怠期を迎えたご夫婦も、
この「溜め息に似た言葉」の中に、身に覚えのある瞬間を見つけるはずだ。
──小泉今日子
岩松さんの前では、すべての言葉が全裸にされます。
なので
僕は岩松さんの前では<無口な男>を演じ続けています。
──リリー・フランキー
目次など詳細はこちら。
先週、岩松了さんと5人の写真家の『溜息に似た言葉』と、山中学さんの『羯諦』の2冊を入稿しました。
先週の末から今週の頭にかけて『溜息』の色校確認が、そして本日『羯諦』の色校確認が終わり、
明日『羯諦』の色校を戻せば、物としての本の出来上がりは、待つだけ。


2冊の制作を進める中で反省点は3分に1つくらいあったのですが、
一番大きな反省点は「最初から全力で行かんといかんぜよ」というものです。
初校を出すときに確認不足や詰め切れてない部分があると、後から後からボロが出て、
改めて確認したり、デザインを変更する必要が出てきたりで、あらゆる人に手間をかけてしまう、
ということが身に染みてわかりました。
もちろん、やっている最中は手を抜いているつもりはさらさらなかったのですが、
後から考えれば「何で絶対必要なソコを確認してないの?」というポイントが山ほど出て来て、
自分の未熟さに酒恋しくなったり、反省しきり。
「後で確認しよう」は絶対駄目で、集中力と追求力が大事なのですね。
高校生くらいのときにも思ったはずなんだけど。
ガックシ。
他にも「何でも確認すればいいってもんじゃないぞ」とか色々あるのですが、
あんまり長時間反省していると大変なので今回はこの辺で。
今日は「見た目は普通のSDカードだけど、それを入れてデジカメで写真を撮るとアラ不思議!
自動でflickrやら何やらの画像共有サイトにデータをアップロード」してしまう
Eye-Fiというオモチャをポットサイトに導入するための実験を色々していました。
使い始めるまでは
iPhone(先週買いました)があれば、似たようなこと出来るんじゃないの?
と思ったのですが、実際にデジカメで撮った画像がいつの間にかWeb上で公開されているのを
目の当たりにすると不思議な高揚感があり、
お前も全世界に公開してやろうか!?という気分になります。
SDカードの形をしたものを、デジカメに突っ込む、
カシャッと押す、というところがポイントですね。
クリックする指先が遠くまで届いたみたいで、楽しいです。

岩松了さんの「溜息に似た言葉」入稿完了しました!!
なんと帯文は小泉今日子さんとリリーフランキーさんです、豪華〜〜!
が、まだ肝心の色校前なので全然終わった気がしません。
色校が出てみないと肝心の写真の部分がどうなっていることやら…
今日から写真家さんたちが色校チェックにやってきます。
どきどきします。
なにがどきどきするかって、
今回の写真家さんらはみんな私と年が限りなく近いのです。
私、和田悠里は1981年 静岡県生まれ(1月生まれなので28歳)
中村紋子さん/1979年 埼玉県生まれ
高橋宗正さん/1980年 東京都生まれ
インベカヲリ★さん/1980年 東京都生まれ
土屋文護さん/1980年 長野県生まれ
石井麻木さん/1981年 東京都生まれ
写真をとりつづけている彼らに対して対抗できるものをもてているかとか、
あらゆる人の28歳周辺の時にくらべて今の私はどうなのよ?とか、
そういう問題が目の前にちらちらしてしまって恐ろしく緊張します。
あまりねたまず、地道にがんばろう。
カバーで使った紙は新鳥の子というちょっとふわっとした和紙風の紙です。
以前触った、この紙をカバーに使っている本の手触りと風合いがすごく良くて
なにかで使いたいと思っていました。上手く刷れるといいんだけどなー。
続いての石塚ウサギさんは、つややかな腕毛でファン(獲物)をおびき寄せます。
なんちって。
現在製作中の『溜息の言葉』(岩松了・著)で撮影をお願いした5人の写真家のうちの1人、中村紋子さんは「ウサリーマン」というシリーズを撮り続けています。
100人撮影が目標で、現在80人くらいなんだとか。
岩松さんの本の打合せのときにウサリーマンの話になり「今、モデルになってくれる方を募集してるんですけどね。どこかになってくれる人がいないかな〜。ふふ〜ん」と誘っていただいたので、ここぞとばかりに飛びついて、不肖・大田もモデルとして参加させていただきました。
その後SDの石塚さんにもノってもらい、計2名がウサリーマンプロジェクトに貢献。
TIBFの前の話ですが…。
ウサリーマンのモデルは、現在も募集中だそうです(特に農業、漁業、金融業)。
興味のある方は、直接中村さんに連絡していただくか、もしくはポットまでご一報を。
人生の記念になると思います。
ぜひ!
前回のつづきです。
岩松さんと、カメラマンの土屋文護さん&石井麻木さんとの対談も終え、いよいよ編集作業ですが、ここで下手な順番に並べては台無しです。
一番基本的な順番は発表順の時系列ですが、今回は5人のカメラマンに撮りたい8本をバラバラに選んでもらったので、改めて時系列にするとデコボコした感じになってしまいます。
そこでカメラマンごとに8本をまとめようということになったのですが、ではカメラマンの5人の順番をどうするか、各カメラマンの8本の並びはどうするか。
おおまかな方向性は決まっているものの、エッセイと写真が組合わさったものが40本なので、両方のリズムを考えねばならず、倍悩みます。
エッセイのことだけを考えても、例えば、岸田國士の『屋上庭園』の中の「お金がなくなると友人が減っていく」というようなセリフの近くにテネシー・ウィリアムズの『欲望という名の電車』の中の「大金持ちってときには孤独になるものだから!」(訳・小田島雄志)というセリフを持ってくるのは食い合わせが良いのだろうか(今は、良くない、と思う)。
そんなこんなで、作業を進めております。
最後に対談のときの写真を載せて、つづく。
撮影はいずれも岩松了さんです。
9月刊行予定の岩松了さんのエッセイ集のための対談を、先週から今週にかけて行なっています。
岩松さんが古今東西の小説や戯曲の中から心に残るセリフを抜き出し、そのセリフの周辺にある人生の機微を書いたエッセイが40本。
今回の単行本では収録する40本それぞれに写真が付きます。
その写真は5人の若手写真家に8本ずつ担当してもらいました。
どのカメラマンもそれぞれ個性があり、セリフ/エッセイ/小説・戯曲に対するアプローチの仕方が違うので、「岩松了」という芯が一本通っていつつも、カラフルな単行本になりそうです。
現在行なっている対談も、テープ起こしをまとめたものを収録するのではなく「対談の中のセリフの一つから、その写真家を読み解く岩松さんの書下し」という形での収録となる予定なので、「岩松了vs若手写真家5番勝負」といった雰囲気も漂わせております。
岩松さんとカメラマンとの1対1での対談は、先週の金曜日に中村紋子さんと高橋宗正さん、本日インベカヲリ★さんとの収録が終わり、残すところ明後日の土屋文護さん、石井麻木さんの2人という状況です。
対談の内容は徐々に公開していく予定ですが、本日はひとまず、これまでの対談の様子を写真で簡単に振り返ろうと思います。
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金曜日、中村紋子さん。「岩松さんとのツーショットを…」と言ったら「じゃあギャル撮りしましょう!」と自ら撮影してくれました。まだまだ人生経験の浅い私ですが、一眼レフでギャル撮りする人は初めて見ました。パワフルでした(「ギャル撮り」という言葉も初めて知った)。
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同じく金曜日、高橋宗正さん。イケメンだ。『マリクレール』に顔写真入りで紹介されたこともあるそうです。年内に、写真集の出版予定も(別の版元さんですが)。この写真は岩松さんが撮影。
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本日のインベカヲリ★さん。今回のインベさんの写真は、全作品で女性のモデルさんが登場します。全員かわいいので凄い。インベさんのサイトで、これまでの作品が沢山見れます。
続く…。