法國」タグアーカイブ

法國と仏国と仏国土ユートピア

「その統治がいかなる統治形態がいかなるものであれ、法によって治められる国家を全て、共和国と呼ぶ」

とルソーは『社会契約論』「法について」で述べた。
イラク戦争開戦前に、ジャック=シラク大統領(当時)が「国際法の遵守」を強く謳ったことも分かろう。

かつての日本人は畏敬を込めてフランス共和国を「法國」と名付けた。
何という見事なネーミングだろう。中国がグローバル化を地球化と名付けたくらいにうまいと思うが、フランスが「仏」になったのは中国の影響だ。ライシテが徹底された国とはいえ、心底にはカソリックのエスプリ(esprit)がある。

同国を「仏」という略称でいいのか。かといって、日仏では通じても、日法では通じない。法日にすればまだ分かるかしら?

ちなみに、フランスにも仏国土ユートピアを建設しようとする宗教が日本から進出している。フランスが同宗教に感化され、仏国土になったときには、
「仏」という略称は輝いて見えるだろう。

立ちあがれ!日本共和国

天皇陛下のいわゆる「玉音放送」を視聴し、フランス共和国のように
君主をギロチンにかけなくてよかったなあと思った。

ルソーは共和国について「その統治形態がいかなるものであれ」と前置きし、「法によって治められる国家をすべて、共和国と呼ぶ」と指摘する。

明治時代にはフランス共和国は「法國」と呼ばれた。
法国にとってこの呼称は最高の誉れではなかろうか。

Chineの影響によって、いつからか、フランスが「仏」になった。
日本語を学ぶフランス学生に眉をしかめて、

「何故にFranceが”仏”なのか」

と尋ねられたことがある。

とりわけ、1904年以来、ライシテ(政教分離&公共の非宗教性)を重んじてきた法国とはいえ、なんやかやいって、カトリックの精神が心底にはある。そのに国に対して「仏」は失礼だろうと思いつつ、自分も遣ってしまう。

たとえば、日仏を、日法と言い換えたら、通じないからだ。