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ポット出版社長・沢辺均の日記-36[2009.09.18]

●2009.09.18金
午前中、ポット会議。30分で終わる。その後掃除大会。オレは、マニュアルだなを整理。
今日は雑用を片付けていった。おかげで、懸案もいくつか終了。
あ、まだ残ってた。
よるメシ。佐藤と香港ロジという近所の中華屋へ。
マンゴープリンがサービスで出てきた。
それと、すずは、今日下痢。
ときどき事務所の床に犬のゲリピーがあるのって、まずいな、。
伏見さんの公式ブログに、「低炭素革命と地球の未来」の感想が載っていて、その隣に、
アマゾンへのリンクがあったので押してみたら、なんと、

通常1~2か月以内に発送します、

だと。その時点で順位は232,566位だけど、経過をみたら
9月13日 16:10 4655
9月17日 4:08 6759
まであがってた。
慌てて、最近の新刊からチェックしてたら、

羯諦 通常1~2か月以内に発送します。 232,566位
低炭素革命と地球の未来 通常1~2か月以内に発送します。 15,654位
溜息に似た言葉 通常1~2か月以内に発送します。 96,883位
デジタルコンテンツをめぐる現状報告 通常1~2か月以内に発送します。 10,882位
本の現場 通常1~2か月以内に発送します。 10,041位
エロスの原風景 在庫あり。 94,434位
中井正一伝説 在庫あり。485,273位
懺悔録 在庫あり。 321,055位
図書館という軌跡 在庫あり。 326,219位
ず・ぼん 図書館とメディアの本 (14) 在庫あり。 2点在庫あり。 369,945位
だった。
ミーティング中の尹に電話したら、水曜あたりに大阪屋に電話して補充してもらっていたらしい。
出版チームは月例ミーティング。
当初は、月に一回くらい、シャチョーのいないところで、各チームでランチ食べながらゆるい意見交換
って趣旨で始めたのだが、出版チームは毎月飲み屋へ行っている。3000円まで会社負担、を利用して、
上回った額を出し合って。(那須ゆかりが、私が出してると豪語してたけど、ホントか?)
今日もカムジャタン屋に行ってるらしい。大田のtwiteerで判明。
ちゃっかり、システムを活用、だな、こいつら。

明日からポットは9連休。途中で出社するやつもいそうだけど、
それでも、9連休にしてあることで、多く休めそうだ。
あ、一応書いとくけど、24木/25金は、みんなで有給休暇をトルってルールで、
有給休暇以外に休日扱いにしてる訳じゃありません。
オレはどうするかまったく決めてない。
d/SIGNの書評4800字を書くって約束をしっかり連休中の仕事にするってことで、
サボってしまった。

ポット出版社長・沢辺均の日記-34[2009.09.11-09.17]

また、ほぼ一週間たまる、、、、。

●2009.09.11金
午前中、久しぶりにポット会議を中止して、横浜のE社へ。
社史のデザインと編集/制作進行の仕事。
役員、部長さんたちとの顔あわせだな、。
帰り、上野に今半・ステーキ膳をたかられる。小遣いがまた減った。
ポットに戻って、スケジュール手帳の移行作業。
それを覗いた那須が苦笑い、なぜだ。

●2009.09.12土
午前中、薬をもらいに病院。
帰ってきて、鉄とすずをつれてドックラン。
最近土日はのんびりできている、。

●2009.09.13日
久しぶりにバンド仲間とスタジオへ。
サウンドタワープレミアムが、値段と広さと設備の具合がいいんで気に入ってる。
14時から一時間は個人レッスン。ギターの青ちゃんも来て、
ギターを教えてもらったり、ふたりでじゃかじゃかやったり、。
ミナちゃんも来た。
15時から全員集合で、「タイムマシンにお願い」を録音。
はじめに全員で。そのあと、全員でやった録音と「ちっ、ちっ、」ってリズムを刻む機会音を
ヘッドホンで聴きながら、ひとりひとり楽器引いたり、歌ったり。
途中で、DTM(旧式)がこわれて、ご破算。
かえりに、居酒屋「土風炉」で飲む。次回は10月4日(日曜日)。
6月のライブのビデオ編集の催促をされる。

●2009.09.14月
午前10時20分、米沢嘉博記念図書館に、森川さんを訪ねて取材。
「ず・ぼん」15号のためだ。
米沢さんという人、スゴいな。
住んでる家が本でいっぱいになったら引っ越して、マエの家はそのまま本の倉庫にしていたらしい。

●2009.09.15火
14時に横芝光図書館につくために11時過ぎに出発。
これも「ず・ぼん」15号の取材。各所にあるテーマ展示が面白い。
インフルエンザ、防災、とか10箇所くらいあったんじゃないかな。
花も飾ってる。地元の生け花クラブの人たちが、ただで飾ってくれている。

●2009.09.16水
昼飯を千駄ヶ谷のイタめし屋で。
Nex-Lの田辺くんと日高と。書評サイトの企画も具体化の第一歩へ。
夜の版元ドットコム組合員会議のマエに、矢野さんがきて
新刊デザインの打ち合わせ。
それから版元ドットコム。今日の司会は「天敵」第三書館の北川さん。
途中で、僕らの対立を心配した第三書館木瀬さんが心配して、割って入ってくれる。
それから、近所の中華屋に飲みに行く。
はじめて会議に来た鮎川女史のとなりに陣取り、説教たれ。

●2009.09.17木
出版会議・月例版(つまり営業外注の木下氏プラスの出版会議ということ)。
8月は、なんと新刊を出せなかったが(こら、那須部長)、注文は結構いい。
アマゾンでも。
15時に国会図書館へ。入り口で小学館・岩本さんを見かけるが、
声をかけ損ねて中へ。田中さんが、説明役の一員に。
説明のあとの質疑時間で「館長から、とくに途中で質疑をうちきるな、どんなに時間がかかっても、すべてこたえるように」的な指示があった(笑)と司会者。
スキャニングしかしない、OCRはかけられない、と長尾館長が言っていた根拠は、
関係者協議会での合意だったというのがはじめて分かった。文書もあった。
この協議会メンバーの名前が(個人情報の問題だと思うが)公開できないって、ことに、
ちょっとだけ注文をつける質問。
それぞれ了解をとって後日公開するそうだ。サイトを見ておこう。
それから、スキャニングデータを当該出版社が商売のために利用することもOKだと。
その場合、利益の3%が目安。
夜、ポットで発行した、「GIRL’S ONLY」伊藤さんのマンガの電子配信で、
祥伝社との交渉の話を出版スタッフと。

はじめての言語ゲーム」講談社現代新書 橋爪大三郎 (著)
読了。うん、すげーいい。
「ヴィトゲンシュタインが、言語ゲームのアイディアを通じて言いたかったのは、
この世界の意味や価値は、権力などによらなくても、
人々のふるまいの一致によって、ちゃんと支えられているということだ。」P178
これって、竹田青嗣さん解説の現象学のおいらの理解、とおんなじ、。
人々が「そりょあそうだ」と合意できることは、ひとまず正しいものとしていい、
ってなことと同じだよな、って思った。

ポット出版社長・沢辺均の日記-33[2009.09.05-09.10]

●2009.09.05土
鉄とすずをつれてドックラン
本を読み、テレビで映画などをみてグダグダ。

●2009.09.06日
鉄とすずをつれてドックラン
本を読み、テレビで映画などをみてグダグダ。

●2009.09.07月
午後、出版倉庫会社のIさん来る。
請求書の返品手数料に、返品のまま未改装の本の総数をいれてきたり、
返品のタイトル間違えがあって、詫びの電話すらないので、オレが怒って呼びつけた。
ついでに9月末の棚卸しの段取りを相談。作業の簡略化を提案。
夕方、メールでH社プレゼンに落ちたという連絡。
最後の2社に残って、結果通知が一日遅れたけど、ダメだった。
夜は、人間学アカデミー8期の総括会議。6万くらいの赤字だった。
ウエブサイトの作り直しの費用30万ちょっとが厳しかったな。
主宰の小浜逸郎さん、PHP新書編集部の安達さん、林さん、そしてポットの尹と飲み会。
この日は、どうも小浜さんに議論を「吹っかけ」た、オレ。
でも、楽しい議論だった。
同じ時間に、「羯諦(ぎゃーてい)」山中学 写真集チームは、麹町近くの四谷で
山中さんニューヨーク出発壮行会。ニューヨークのギャラリーで、写真を山中さんがひらくのだ。
本も売ってくれる。時間が早く終われば合流しようとおもってたけど、
小浜さんとの議論に夢中になっておわったのが11時すぎ。すでにあっちも解散目前。
おとなしく帰る。

●2009.09.08火
午後「電子新聞」のインタビュー。版元ドットコムや、電子書籍や、データベースのことなんかを聞かれる。
夜は「でるべん」の勉強会。午後レジュメを一生懸命に書いて、ぎりぎりセーフ。
ついったーで、津田っ(実況中継ってことでいいのかな?)てくれてました。
ハッシュタグは、#deruben で話の経過がかいま見れます。
津田ってくれたみなさん、ありがとう。存分にはなせました。
いや、「出版界は激変のときだから、いろいろできて、今がサイコーに楽しいぞ。一緒にやろうぜ」と
アジった。久しぶりだ。
ちなみに、おいらのtwitterアドレス(っていうのかい?)は、http://twitter.com/sawabekin です。

●2009.09.09水
午後、スタジオ・ポットSD(ウエブサイトやデータベースなどの兄弟会社・社長日高崇/常務石塚昭夫)の会議。
こちらの役員でもあるし、月給5万もらってるんでね。
夕方には、ネットアドバンスの田中さん松下さんが来る。
11月の図書館総合展、ネットアドバンス主催のセミナーのパネラーをやらせてもらうことになって、
その挨拶にわざわざ来社。業界話にも及んで、1時間半もおしゃべり。
「Googleブックサーチ・国立国会図書館所蔵書デジタル化!!
デジタルアーカイブ時代に公共図書館はどう変わるべきか?」
司会進行が植村八潮(東京電機大学出版部)さん
パネラーは他に、笹沼崇(ゆうき図書館)さん/柳与志夫(国立国会図書館)さん。
11月10日(火)13時〜14時半
どうぞご来場を、みなさま。
そして、夜は「ず・ぼん」編集会議+編集委員座談会。
「図書館のコンサバ(仮)」として、リクエスト/貸し出し記録の利用/公共という意味/無料の原則などを議論。
めずらしく(笑)スタートしたんだけど、無料の原則ではやっぱり激突だ。

●2009.09.10木
出版会議。でるべん勉強会での話は、社内向けにはポット出版の今後の方針を話したつもり。
編集強化/効率化/電子本の同時発売/時限再販、などを、こなかったヤツのために話したり、
売れ点とその原因究明から、ギャクにパブをどうするかなどをアマゾンと重ねて。
夕方代々木図書館(本日館内整理日で休館+全スタッフの出勤日)へ。
「代々木図書館新聞」の企画打ち合わせ。
夜、P社来る。社史制作+デザインの仕事依頼と、急遽明日のオールスタッフ会議のこと。
合間に、「ビラセレーナ祭」(ポットのあるマンションの管理組合のお祭り)のチラシや告知など。
娘とちょっと深いメール。

はじめての言語ゲーム」講談社現代新書 橋爪大三郎 (著)
うん、橋爪さんはヴィトゲンシュタインの抱えた困難に、自身の困難を重ねたのかな?
などと思う。

ポット出版社長・沢辺均の日記-32[2009.09.01-09.04]

最近さぼらずにこの日記を書けている気がする。うれしい。

●2009.09.01火
朝、S社で企画・デザインのブレスト。
夜、友人・前田和男さんと代々木で飲む。ついついおしゃべり盛り上がって、11時ころの終電まで。
完全団塊世代のいまだ心は全共闘おじさん、ってのがイチバン嫌いなタイプなんだけど、前田さんだけは
気が合うんだな、、。

●2009.09.02水
H社のプレゼン。当社の担当部分は佐藤が話す。
さすが、元女優(ってぜんぜん売れなかった)。声が通って、いい出来だった。
社長さんも、なんどかうなずいてくれていた。結果は4日金曜。
夕方、S社とデザインの打ち合わせ、とブレスト。
この日、新刊の山中学写真集「羯諦」の見本が、予定より早く届く。
新刊委託なしの、注文だけ。120冊くらいの事前注文。6,000円+税とたかい、しな。
宣伝用のチラシを刷り直し。まったくゾーニングの大切なポイントを理解しとらん。
那須、大田、小久保。
見たくない人が見ないでいられる自由を最大尊重することだ。

●2009.09.03木
9時から、芳賀沼製作のウエブサイトのブレスト。
腹割って考えてることを話した。ここの整ちゃんとは仲良し。
出版会議をして、出版システムのPC設置。日昄コンピュタテクノロジーの川久保さんたち。
プリンタ設定に悪戦苦闘。
この日は、竹田青嗣・橋爪大三郎さんの新刊、「低炭素革命と地球の未来」の見本ができてきた。
先週の、「溜息に似た言葉」岩松了につづき新刊ラッシュ。
だけど、7月のTIBF先行発売の「デジタルコンテンツをめぐる現状報告」「本の現場」永江朗、以降、
8月は新刊出せなかったので(つまり遅れてたってことだ)、、、、。
出来はいいな。

●2009.09.04金
ポット会議、掃除大会。
掃除大会中、文房具の筆記具引き出しを、佐藤とひたすら整理。
替芯やら、雑多なペンやら。使いかけのモノなんかを捨てることにして、
まずは、打ち合わせ机に「捨てるぞ 必要なモノは各自持ってけ」とメモして
ドカッと置いておいたら、いつの間にか半分に減ってる。
だれが持っていったんだ?
午後、版元ドットコムで発行してる、
書評・パブリシティ掲載情報(新聞各紙に書評が掲載された書籍のリストです。版元ドットコム会員以外の出版社の情報ももちろんお届けします)」
NPOげんきな図書館への作業委託の引き継ぎ。
うん、いい打ち合わせであった。高橋慶太くん、頑張れ。
17時から大田とボイジャーへ。
ポット出版の新刊、今後、iPhoneなどの電子書籍として同時発売(同時期?)を計画してるんで、
その打ち合わせ。
そのご、ボイジャーの鎌田純子さんたちとボイジャー行きつけの飲み屋へ。
遅れて、ボイジャースタッフ2名。
栗原はるみが世界一おいしいと紹介したポテトサラダや、トウモロコシのかき揚げやら、うまかった。
twitterで、「純子ちゃんとさんま」と写真付きでつぶやく。
若手社員教育問題や、借金・経営問題、ジブリネタ、渋いアニメネタなど、でもりあがる。
会計を鎌田さんが済ませて、接待してくれる気でいたみたい。
そこは(ほぼ)割り勘に持ち込む。

「 日本の難点」宮台真司、★★★★☆
週末は、来週のでるべん勉強会のレジュメと、「わたしの戦後出版史」の書評を書かなきゃね、下書きだけでも。

日本出版学会・出版流通研究部会(2009.06.18木)「版元ドットコム「成功」を考える」報告

日本出版学会・出版流通研究部会研究発表で話をさせてもらった。
そんときの報告を、学会報のようなものに書くようにといわれて書きました。
なもんで、↓に公開しますね。ちなみに学会報は、まだ発行されてません。

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●日本出版学会・出版流通研究部会(2009.06.18木) 報告
版元ドットコム「成功」を考える

 版元ドットコムは2000年4月17日に本のデータベースを試験的に公開。8月6日に21社2,300タイトルでネットでの書籍販売を開始しました。以降、9年が経過して、現在148社、24,760タイトル(2009.08.31現在)の書誌情報をデータベースに掲載しています。
 とりあえず9年間つぶれずに活動を継続して来れたこと、会員社148社への成長などから、「成功」だったとして、その「成功」のポイントがどこにあったかを話させてもらいました。
 僕が考えるポイントは、会員(出版社)の利便性と情報公開と事務作業の徹底だと考えています。
 「書誌情報や在庫情報は出版社の役割だ」とか「本の出生・死亡情報くらいなぜ出せない」といった書店などからの批判もイッパイ聞こえてました。でも、版元ドットコムは「出さねばならない」ではなく、出すことがそれぞれの出版事業にプラスをつくる、ということに重点を置きました。版元ドットコムのウエブデータベースへの登録で、商品基本情報センターへの書誌情報転送をはじめ、取次の書店向き週報や、ネット書店の在庫情報の改善(取扱いなし→○日でお届け)を実現させました。
 情報公開は現代の組織運営に不可欠のものだと考えました。版元ドットコムから会員社への情報、また会員社自身の情報公開いずれも重要なポイントです。
 版元ドットコム自身の情報公開では、決算書も、会員への公開にとどまらずネットでも公開しています。月例の組合委員会議(これは株主総会を毎月やっているようなものです)参加資格もオープン化しています。
 会員社自身の情報公開といっても、特別な情報の公開を求めている訳ではありません。会員と会友全員のメーリングリスト=MLがありますが、会員社自身の疑問・質問も、事務局へ直接の問い合わせるのではなく、このMLに投稿することで、同じような疑問をもつ会員社とその疑問とそれへのアドバイスを共有するのです。
 当初は、事務局はほとんど無償でしたが、会員数の拡大や有料事業での利益を上げることで、現在は有償にすることができています。事務局を組織し、事務局に作業部分の多くをまかせることで、円滑な運営ができるようになりました。例えば、版元ドットコムで購入された場合、その連絡をメールでその会員社に送り、会員社からお客に発送していますが、その注文と発送は事務局が経過を見ていて、発送していない会員社への連絡もしています。

 業界団体などの「事業報告」は多くの場合、その理念や目的などが中心になっているようですが、当日の報告ではむしろ運営上のポイントを中心に報告させてもらいました。

レジュメ
版元ドットコムのWeb活用術/中小出版社のチャレンジと共同化
【01】版元ドットコムの現状
●形態 有限責任事業組合(出資30万×7社)
●組合員 語研/ スタイルノート/ 青弓社/ 第三書館/ 太郎次郎社エディタス/ トランスビュー/ポット出版/スタジオ・ポットSD
●会員 145社/総登録点数23,229点[2009-06-17現在]
●会友 60名[2009-06-17現在]
●決算 売上げ=2,164万円 TIBF会計=416万 販売管理費=1,642万 利益=108万円 
 販売手数料=148万円(=15%、本の売上げ1,000万)
●データ2008年度
・売上げ=3,326冊 \7,307,892
・会員数/書誌データ=22,749冊 137社
●版元ドットコムの事業(後述)
【02】版元ドットコムとは何か、なぜうまく行ったのか
(発足後数年間の困難)
●情報公開 総会資料/決算
●組織の公開制 月例組合員会議は参加資格なし発言可/議決権は組合員のみ
●メーリングリスト 連絡/相互相談
●事務局体制 発送確認/会費 →革命は事務である(竹中労)
●入会審査
●ノウハウの公開提供 ノウハウは聞いたらできるものではない
●批判ではなく、ただできることを自ら行う
●活動する人が得をする
●出版界の諸団体は活用 批判だけでなく提案(利用)
【03】版元ドットコムでやっていること
(興味のある方は、kin@pot.co.jpまでご連絡いただければ「版元ドットコム大全(A5/76ページ)」を無料でお送りします)
【04】出版業界で問題になっていることと、それにどう対処していこうと思っているのか
(沢辺個人の意見で版元ドットコム組合員の間でも意思共有していません/時間があればにします)
●Google問題の意見と対処方針(長尾真国立国会図書館館長の提案の「利用」)
●返品/委託/責任販売=35ブックス(筑摩菊池社長の発案)
●電子書籍をめぐるそなえについて
(2009.06.18木18:30〜20:45/八木書店本店・6F会議室)
沢辺均(日本出版学会会員、版元ドットコム代表)「日本出版学会・出版流通研究部会研究発表」

ポット出版社長・沢辺均の日記-31[2009.08.28-08.31]

●2009.08.28金
午前中はポット会議。その後、H社プレゼンで和田と佐藤と打ち合わせ。さらに「チームビラセレーナ」=イタレリとも。
夕方、国会図書館でちょっと打ち合わせ。
そのまま、中野のNPOげんきな図書館研修「8月28日柳与志夫さん「指定管理者制度を選んだ理由」研修」へ。
帰りは、柳さんふくめ、5人で和民で飲み会。
この日は、「35ブックス」の暑気払いもあったのだけど、僕だけ欠席。残念でした。
先日手続きを終えた、政府の緊急保証融資、口座に入金がすんでいた。おとといだ。
口座残高は、ポット史上最高の金額だ(笑)

●2009.08.29土
WOWOW録画の井上陽水ドキュメント(4話あり。合計4時間)や映画、読書でのんびり。
夕方、鉄とすすをつれて代々木公園のドックランに。
そろそろ本を読みながら寝ようかかと思っていたら、「朝まで生テレビ」環境問題で、
久しぶりに全部みちゃった。ポット出版から、
「低炭素革命と地球の未来 環境、資源、そして格差の問題に立ち向かう哲学と行動 」
竹田 青嗣, 橋爪 大三郎・著

を出すもんでね。

●2009.08.30日
午後から、一緒にバンド遊びをしてるヒノッチ(ベース)の、別なバンドのライブで飯田橋へ。
ヒノッチバンド(UMA)でジャニスの祈りを聞いたりして、帰ろうとしたら雨。
久しぶりに自転車でいったので、ぬれた。
戻ってきて投票へ。今回は民主党にいれたのだ(わが選挙区は、年金のながつま候補)。
民主党の年金案より、おいらの案のほうがいいと思ってるんだけどね。
夕方、雑用をかたづけに事務所にでて、7時半からテレビのまえで開票速報。
チョットした知り合いの辻/本多候補は当選。ポットから本をだした保坂候補は落選でした。
辻候補はポスターのデザインとかやったことがあるんだけど、その人柄がいやで降りた。
第三書館/北川さんに連れて行ってもらった麻布の飲み屋で紹介された辻元清美は当選。

●2009.08.31月
今日、10分遅刻してしまう。
日本出版学会6月にやった講演の、報告記事を書き、
H社プレゼンにむけた最後の打ち合わせ。
夜、古い友人の新妻/加藤くんが事務所によってくれる、。

季刊/大学出版/(出版社は)いかにしてITを利用するか

そういえば、季刊の「大学出版 78号」(発行・大学出版部協会)に原稿を書かせてもらった。たぶん2009年の6月発行だったと思う。

ネットにも公開されている。
http://www.ajup-net.com/web_ajup/078/78web.shtml
以下もくじです
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《 特 集 》
ネットノムコウの学術出版
学術情報の流通を紙の書籍がほぼ独占していた時代は過ぎ去ろうとしているのか。いま学術出版は、ITの活用を求められ、新たな流通経路への対応を追られ、電子化するユーザを目のあたりにする、「ネットノムコウ」には明日が待っているのだろうか。

《 INDEX 》
〈初版本、ナンセンスなフェティシズム〉
*里見●著『八疊記』:酒井道夫 (●=弓+享)
〈 特 集 1〉
*インターネットの現在と未来、そして学術書の現在と未来:岡本 真
〈 特 集 2〉
*いかにしてITを利用するか:沢辺 均
〈 特 集 3〉
*学術電子出版の新しいモデル—OCLC NetLibrary:新元公寛
〈 特 集 4〉
*大学図書館で電子ブックを導入した意外な理由:矢崎省三
*社会の記憶を紡ぐ——「納本」の意義:田屋裕之
*大学出版部ニュース
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いかにしてITを利用するか

沢辺 均

 パーソナルコンピュータとインターネットが社会を大きく変化させたこと(「IT化」と呼んでおく)は多くの人と合意できると思います。これを[出版]というポイントから眺めるなら、2つの視点で切り分けるべきだと思います。
 第1の視点は、現状の本の作り方や流通に「いかにしてITを利用するか」、第2の視点は、「ITそのものが出版を変える」ということです。「ITそのものが出版を変える」というのは、本そのものの電子化やデータでの販売、販売ではない収益モデルを作り出すことなどが課題として立ち現れていると思います。版元ドットコムの活動は、主に第1の「いかにしてITを利用するか」がその中心です。そしてその目的は、
(1)書誌情報を版元自身がつくって、読者に、出版業界に広く公開する。
(2)書誌情報をできるだけ詳細なものにする。
(3)出版事業にかんする情報の交換、ノウハウの共同した獲得。
です。要するに、自分たちの作った本を1冊でも多く売るための、共同してやるべき取り組みをやっていこう、というのが最大の目的です。

 なぜ書誌(+在庫)情報なのか?

 第1に、インターネット上に本の紹介ページがないことが、その本そのものもないことになってしまうと思うからです。ネットワークを使う人が確実に、そしてものすごい勢いで増えていて、あたりまえの道具になっているからです。
 第2に、豊富な書誌情報は、その本を購入に向かわせるために有効なものであるということです。逆に言えば、書誌情報が薄ければ薄いほど、購入動機が減ってしまうと思います。
 アマゾンの渡部一文氏(書籍事業本部統括事業本部長)は「きめ細かく内容を充実させたあるアメリカの商材で、詳細ページに来た顧客の購入率が15%から 26%に上がった事例があります。」(『文化通信BB』2009年3月2日)と言っています。これが全てに当てはまるかどうかは別にして、購入意欲を高めることは間違いないと思います。
 第3は、在庫情報のことです。在庫の有無が明確なことが、書店やネット書店が販売する/しないを決める大前提になるということです。
 かって書店は、在庫の有無を調べる手だてをもたなかったので、やむを得ず注文短冊を「取次→出版社」へと回していて、出版社も「返品がくるまで保留しておくか」といったことが、私の周りにはありふれていました。しかしネットワークの発達により、新出版ネットワーク(出版VAN)や大阪屋へのメールでの在庫情報提供をとおしてアマゾンの在庫情報がかなり信用できるものになってきました。書店も手軽に出版社在庫の有無を調べることができるようになって、出版社の在庫情報提供が本の購入に直結するようになりました。さらに、提供の有無だけでなく、その正確性も購入に直結します。在庫があるのに在庫がないことになっていれば、その時点で購入意欲が大きく低下するのではないでしょうか?

 どうして書誌(+在庫)情報なのか?

 しかし、こうした書誌情報・在庫情報の整備は、それなりに手間のかかるものでもあります。特に中小零細規模の出版社にとっては、書誌情報を作ること、その情報をTRCのストックブック、JPO商品基本情報センター、取次の週報、ネット書店への情報転送など多岐にわたる情報転送先、さらには、品切れや重版・返品による在庫状況の変化に対応した情報発信を間違いなく行うためには、業界知識からこまかな作業までのノウハウが求められます。
 版元ドットコムを始めた動機には、これらの煩雑な一連の作業を簡単にすることがありました。
 第1に、さまざまな相手に求められる煩雑で多様なフォーマットに煩わされずに、その対応をコンピュータに対処してもらうこと。
 第2に、送り先とそのタイミングを間違いなく網羅して、送付の記録までをコンピュータに管理させること。
 第3に、送り先などのメンテナンスに事務局が集中して取り組む事で(あるいは各社からの情報提供を受けて)簡単にすること、として実現しようとしてきたのです。
 いわば、出版活動のインフラ構築をめざしたのです。

 出版活動のノウハウの共有

 ポット出版では、新刊発行時の営業としてファックスダイレクトメールを書店に送っていて、それを重視しています。ポット出版そのものと発行したタイトルを認知してもらうことが大きな目的ですが、それだけではないと思っています。
 ポット出版のような少部数出版では、並べてもらう書店にそのタイトルがフィットしていることが重要だと考えています。いわゆる「町の書店」にやみくもに並べてもらっても、ただ返品されるだけだと思っています。でも、ポット出版サイドでは、そのタイトルを並べるべき書店を認識することが非常に難しいので、書店の側に選んでもらいたいと思っています。逆に言えば、選んでくれた書店をキチッと認知して、情報提供などのフォローをしていく事が必要だと思っています。
 そのキッカケがファックスによる告知です。
 現在2000店ほどに(多いとは思っています)送っています。ポット出版の本を並べる意味のある書店は、せいぜい数百店だと思いますが、それをセグメントできないので対象を拡大して送っています。さて、この2000店ほどの書店ファックスリストの管理も、実はほとんどできないでいました。開店・廃業の情報を業界新聞から切り抜き、その書店に電話をかけてファックス番号を教えてもらい……ということを年単位でさぼっていました。3年前から、版元ドットコムで共同して、このリスト管理を開始、ファックス送信代行を始めました。共同化することで、それぞれの手間が省けると同時に、各社よりすぐりの営業担当者たちの「おすすめ書店パック」への絞り込みや、営業まわりから得た情報をフィードバックしています。
 この他にも「オンライン書店とのつきあい方(講師=文化通信社浴野氏)」「書店データ活用法ジュンク堂の「うれ太」を中心に(講師=ジュンク堂書店営業本部木戸秀俊)」といった勉強会(版元ドットコム入門と言っています)やメーリングリストでQ&Aなどを行って、多くのノウハウ共有をしています。

 出版社のWebサイトが持つべき機能

 さて、「いかにしてITを利用するか」という視点から、出版社、特に小零細出版社のWebサイトは、どのような機能を持つのがよいか、ということについてです。
 小零細出版社では、サイト運営に多くの人力を裂くべきではないと思います。あくまで本道は、良いと思う本を精一杯つくることだと思うからです。しかし一方では、Webサイトを持たないと信用すらされない、というくらいの状況になっていると思います。さらにそのサイトは、生きて発信を続けていなければまた大きく信用を低下させる、というくらいの状況になっていると思います。
 具体的に必要なことは、(1)新刊を発行したら即、サイトにその本の情報が掲載されていること。(2)メールマガジンのような形式で、新刊発行・書評掲載などの情報を発信すること。(3)出版社スタッフの実像を想像できるようなコンテンツがあること。この3つだと思います。
 第1に、出版社サイトを見たときに、半年も1年も前に発行された本が一番最近に出た本の位置にあると、なんだかいい加減な出版社だとか、あやしい感じがしませんか? また、その本の著者は不信を抱かないでしょうか? でも、日常の雑事に追われてついつい先延ばしにしてしまうことが、正直私にはあります。しかし、これは決定的にまずい。
 第2に、メールマガジン(新刊案内メールといってもいいと思います)を出すべきです。サイトは見に来てもらう待ちの媒体です。これに対して、メールでの発信はこちらから能動的に働き掛けられる道具です。
 私が今、Webサイトを見るのは、ある必要から検索をしてサイトを見るのと、ある種のメールマガジンがトリガーになって、クリックしてサイトを見るのとがほぼ半々、もしくは2対1です。
 第3に、スタッフの書いたものです。これからのメディアはGoogleやYahoo!のように巨大な集客をするものと、学術出版のように特定少数の人を引きつけるものに大きく分岐していくと思っています(理由は省きます)。小零細出版社は、後者のメディア発信が中心となるので、特定少数の人との濃い関係性を作り出す事が必要です。その役割は著者に求められると当時に出版社もまた担い、特定少数の「ファン」を1人ずつ獲得しなければならないと思います。具体的にはメールマガジンの読者として獲得することに結びつけていくのですが、その入口にはスタッフの発信が必要だと思うのです。
 詳細は省きますが、この3点は、版元ドットコムデータベースの利用と、メールマガジン配信システムを準備することと、HTMLを書けなくても(サイトを作れなくても)ただちょっとした文章を書ければだれもが更新できるブログ的なシステムを入れればよいのです。できれば、この3点を日常業務に組み込むようなワークフローにすることがとても重要です。
 さて最後に、「ITそのものが出版を変える」ということです。これもまた詳細を省きますが、いきなり電子出版だ、ダウンロード販売だ、という取り組みもまた意義があるかも知れません。しかし、これまでに書いたように「いかにしてITを利用するか」にキチッと取り組むことが、電子出版などの意味やシステムの理解に近づくことであって、「いかにしてITを利用するか」についての真剣な取り組みなしに、ただ電子出版に取り組めばなにか新しい地平が見えてくるものではないと思うのは、暴論でしょうか?
(ポット出版)

『エロスの原風景』ができるまで/松沢呉一インタビュー05/エロ本を集めることの悲哀

前回まではこちら

01・国会図書館を抜き去るまで(ただし、エロ本のみ)

02・エロ本を捨てるな

03・松沢呉一が語る『エロスの原風景』の読みどころ

04・『エロスの原風景2』に向けて

江戸時代〜昭和50年代後半のエロ出版史を概観する『エロスの原風景』
遠からず消えるであろうエロ本だからこそ、残しておかなくてはならないのだ。

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松沢呉一『エロスの原風景』に関する記事一覧

●エロ本を集めることの悲哀

──それだけの数があっても、けっこう中を読んでますよね。

「コレクター気質だから集めているということもあるんですけど、ライターにとっての資料という意識も強いので、ただ集めたいってだけではないですから。全部は読んでられないので、もちろん、ものにもよりますけどね。『変態資料』は、前々から断片的には読んでいたんですが、原稿を書くにあたって全冊読んだら、今まで読んでいなかったものの中にも、たくさん発見があった。『エロスの原風景』にも書いてますけど、その時見つけたのが、老け専の人が実体験を書いた私小説的な連載で、その人は男も女もいける口で、どっちも老け専。この時代に、堂々とこんな文章を書いている人がいたのかと驚きましたね」

──それは読んでみたいです。

絵はがき

『エロスの原風景』「絵はがき」の項より

「『変態資料』は、戦前の軟派本の中ではポピュラーなんで、安い店だと、一冊2000円から3000円で買えます。80年くらい前のものですよ。戦争を超えて残ったものがそんな値段で買えるのは、公的機関が買わないから。大学の図書館だったら収蔵しているところもあるだろうけど、一般の図書館や資料館ではそんなものを集めない。いろんな地方公共団体が、一時、なんだら文学館、なんだら資料館をやたら創設して、古本の値段が高騰したこともありましたが、高騰したのはもっぱら文学書です。どこも同じようなものしか買わないですから。エロ本資料館はどこも作らない。大衆的な資料を集めるところはあっても、エロには至らない。おかげで安くて助かります。ものによっては万単位しますけど、おおむねエロは安い」

──高いものはいくらぐらい?

「伊藤晴雨のもののように、石版画で作られているものは、美術品として高いし、SM関係者でも集めている人が多いので、十万、二十万とするものがあります。あと、全般的に高いのは遊廓関連の資料ですね。遊廓は江戸研究者にとっては避けて通れないテーマで、その流れから、近代になってからのものでも集めている研究者がいます。また、花柳界とのつながりがあって、踊りや歌舞伎との関係もあるので、探している人が多いんですよ。もともと貸座敷組合(遊廓の組合)が出しているものは部数が少ないってこともあって、値段が張る。今回の本の冒頭に出てくる細見も、ものによっては十万を超えます。そういったものを避ければ、さほどの金がなくてもエロのコレクションは可能です。高度成長期に出たセックスのハウトゥものだったら、1冊500円も出せば買える。5万円もあれば100冊買えますから、立派なコレクションですよ。戦後、歓楽街で売られたエロの生写真も一枚百円かそんなもんで買えます。ただ、数が多いので、完璧なコレクションをしようと思うと、ひとつのジャンルでもそれなりの資金が必要です。裏本だけでも数百万はかかる。万単位するものもあるので、今から集めようとすると、一千万円以上かかるかな。困難なのは、値段の問題だけじゃなくて、モロ出しのものは古本屋も扱わないし、ネットオークションにも出せないから、入手自体が難しい。カストリ雑誌もだいたいのものは2千円から3千円程度で買えるんですけど、ある特定の雑誌の特定の号を探すとなると、とてつもない時間がかかります。誇張じゃなくて10年かかりかねない。10年かけても入手できないかもしれない」

──最初は入れ食い状態で買えるけど、集まるとともに買えなくなってくる。

「その分、時間が経つと、お金はかからなくなりますけど。この話も単行本の続編にたぶん入ると思いますが、カストリ雑誌は全国で出てたんですよ。特にそういうものは探せない。カストリではないですが、戦前、『越佐春秋』という雑誌が新潟で発行されていて、地元政財界の暴露記事やカフェーの記事が出ている。現在はソープ街になっている昭和新道という通りが新潟市にあって、そこがカフェー街だった。たまたま何冊か入手して、カフェーの記事を読みたくて、全部集めようとしたんだけど、新潟の古本屋でさえ、聞いたことはあっても見たことがないって言う。『改造』のような雑誌であれば、図書館や大学が保存しているし、個人で保存している人も全国にたくさんいるだろうけど、大衆雑誌は残らない。特に地方の少部数のものは残らない。だから、値段はたいしたことがなくても入手は難しくて、時間や手間がかかる。それが面白かったりするんだけど」

──そういうものを松沢さんが保存しているわけですね。

「ですね。妙な使命に取り憑かれて。見返りがあればいいんだけど、何もない。バカにする人はいくらでもいるけど、感心してくれる人はほとんどいない。こんなものを集めて調べても原稿依頼をしてくれる雑誌もほとんどない。20年かけて集めてきても、それが本になったのは今回が初めて。それもそのはずで、誰も読みたがらない(笑)。もとはと言えば、高橋鐵にきっかけがあって、その頃は、まだエロライターとさえ名乗ってなかったんですよ。他のテーマもやっていたし。高橋鐵のものだけじゃなくて、性学関係のものを片っ端から買って読んでいくうちに生まれたのが『魔羅の肖像』。だから、エロ本を集めることと、書くテーマがエロに傾いていく軌跡とはリンクしている。現実にはエロライターに求められる仕事は、生々しい今の時代のエロであって、資料を駆使した原稿を書ける機会は数えるほどしかない。エロ本より、一般誌の方がまだしも需要があるかもしれないけど、エロライターだの風俗ライターだのと名乗り出すと、今度は一般誌に敬遠されるから、結果、書ける機会はどんどん減っていく。このジャンルは本腰を入れて取り組めば取り組むほど、評価が落ちて需要が減る。だから、エロ本の収集も、それを読む作業も、ほぼ趣味でしかないです。メルマガではそういった連載を400回くらいやって、今は休んでますけど、そのうち復活しようと思ってます。でも、ここ数年は金も尽きて、新規では買ってない。そろそろ維持するのも限界。だからここまで書いた分だけでも本にしておきたかったんです」

──ありがとうございました。是非、消え去りつつあるエロ本の収集にご協力いただくためにも、『エロスの原風景』をお買い上げ下さい。(終わり)

(このインタビューは2009年7月12日東京国際ブックフェアで行なわれた公開インタビュー『「戦前、戦後のエロ本」〜日本のエロ表現史』に大幅な加筆・訂正を加えています。聞き手:沢辺均)

『エロスの原風景 江戸時代〜昭和50年代後半のエロ出版史 』

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著者●松沢呉一
定価●2800円+税
ISBN978-4-7808-0126-2 C0095
A5判 / 168ページ / 上製・函入
[2009年07月 刊行]
印刷・製本●シナノ印刷株式会社
ブックデザイン●小久保由美

内容紹介

エロ本は遠からず消えると言っていい。そんな時代だからこそ、こんな本を出す意義もあるだろう──
(「はじめに」より)

●『実話ナックルズ』(ミリオン出版)で2004年より現在も続く、日本エロ出版史を網羅する長期連載の単行本第1巻。
●稀代のエロ本蒐集家である著者所蔵の膨大な資料の中から、エロ本173冊、図版354点をフルカラーで掲載。
●読み物としてだけでなく、顧みられることのなかったエロ表現史の概観を辿る、資料性の高い一冊。
●大幅加筆に、連載時には掲載されなかった資料も掲載。

本のご購入はこちらでお願いします。

「国立国会図書館の資料デジタル化に関する説明会の開催について」の文書

国立国会図書館の資料デジタル化に関する説明会の出版社への連絡文書があったので、
下記に張っておきますね。
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国立国会図書館の資料デジタル化に関する説明会の開催について

日ごろ、納本をはじめ、当館の事業に御協力いただきどうもありがとうございます。
平成21年6月に、当館が原資料の保存を目的として行う資料のデジタル化に関する
著作権法改正がありました。当館では、この改正を視野に入れて、保存のための
資料のデジタル化及びその利用に関し、平成20年度から出版者団体、著作者団体
等と関係者協議会を行い、平成21年3月に第一次合意(添付)を取りまとめました。
また、平成21年5月には、当館の資料を大規模にデジタル化する補正予算が成立
しております。
当館では、こうした状況を踏まえて、資料デジタル化を関係各位の御理解のもとに
進めてまいりたいと考えております。そこで、出版社各位の御理解、御協力を賜る
ため、下記の要領で説明会を開催いたします。御多用中とは存じますが、御参加の
ほどよろしくお願いいたします。

1 日時・場所
平成21年9月17日(木) 15時〜16時30分
国立国会図書館新館講堂(東京都千代田区永田町1−10−1)
2 内容
・ 関係者協議会第一次合意について
・ 補正予算によるデジタル化について
・ デジタル化候補雑誌リストの公表及び照会について
※ 資料デジタル化の御説明及び関連資料は、以下のURLでも公表しております。
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/digitization.html
3 参加申込方法
資料準備の都合上、9月14日(月)までに、「説明会参加」という件名で
御所属及びお名前を記載した電子メールを ●●●@ndl.go.jp 宛に

お送りください。なお、会場の関係上、参加希望の方が300人を超えた
場合は調整させて頂くことがあります。

(担当)国立国会図書館
総務部企画課 ●●、●●
●●●@ndl.go.jp
電話03-3581-2331(内線●●●)