フランスなのに、英語で講義を受けられるのですか?

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読者からの質問には、答えうる範囲で御回答しておりますので、御質問がございます場合はメールをお寄せください。原則として御質問には、ブログ上で御回答するつもりであります。
さて、読者のお一人から次のような御質問をいただきました(誤字については筆者が訂正)。
★★★★★★
はじめまして、いつも楽しく拝読しております。仏独の国立大授業料の安さに惹かれており、修士課程を仏独でと考えております。
2点お尋ねしたい事があります。
【1】
及川健二さんが在籍されておられるパリ第九大学において、英語で経営学修士課程の授業が行われているとのこと。パリ第九大学において、その他に英語で授業が行われる修士課程をご存知でしょうか?及川健二さんが在籍しておられるコースを英語で説明したページを探したのですが、見つかりませんでした。ご存知でしたらご教授下さい。
【2】
パリ第九大学を除く、他のパリ大学において英語で授業が行われる修士課程をご存知でしょうか。
以上、宜しくお願いします。
★★★★★★
英語ページを発見できないのは当然でして、私が在籍するフランス国立パリ第九大学・Dauphineのホームページには、英文が用意されていません。重要なことなのですが、わたしは同大学に交換留学制度を遣ってきているため、フランス語の能力が問われていませんでしたが、ふつうに留学・入学する場合はフランス語の能力が問われるそうです。ちなみに、現在、通う過程は英語とフランス語の講義が半々です。たとえば、
・ 人的資源論
・ 経営戦略論
・ 企業戦略論
という講義を英語で受けています。他には
・ 財務論
・ 経営倫理論
・ 国際消費者論
という講義が英語で用意されていました。他にも色々あります。もし、フランス語の能力に自信がないのでしたら、同大学の入学は難しいかもしれません。
大学を卒業した二四歳から、私はフランス語を始めました。大学在学中に第二外国語をやっておけばよかった……と悔やむことしきりです。
フランス留学のよい点は学費が安いこと以外にもいくつかあります。
①:家賃にフランス政府からの補助金がつく
②:学生寮が用意されている。家賃は月325ユーロ!
③:学生食堂が用意されている。
国際大学都市という6000人ぐらいのフランス人学生・留学生が住まう寮群がございます。代々木公園みたいなでっかい緑あふれる敷地に、40近くの寮があります。館によって価格は違うのですが、光熱費・インターネットの費用・水道代込みで、月325ユーロという破格です。ユーロ高だからあまり、その安さにぴんと来ないと思いますが、日本円にして5万円もしません。
パリ市内に学生食堂がいくつも用意されていますが、デザート・サラダ・メインディッシュ込みで、2.65ユーロです。
フランスは学生・留学生に気をつかった国です。
さて、もし、英語の能力だけで、留学をされたいのでしたら、グランゼ・コール(私立)のHECやINSEADのMBAなどが講義はすべて英語であったように記憶します。
国立大学とグランゼコールの違いは御存知でしょうか。後者はエリート養成期間でありまして、だいたいフランス人は二年間、試験勉強のための学校に通い、その試練に耐えられたものが入学していきます。グランゼコールを卒業したフランス人は、就職でまず苦労をしないといいます。日本では知られていませんが、フランスではとってもステータスになります。ただ、アメリカほどではないにせよ、グランゼコールの場合、学費はじゃっかん高くつきます。
もし、留学までに御時間があるのでしたら、フランス語は二年間くらい勉強して、正規に大学留学するのがよいかもしれません。わたしも目下、フランス語による講義を受けられるようになるため、フランス語を勉強中です。
なお、フランス政府留学局 エデュ・フランス日本支局が、「英語で出来るフランス留学」についての出版物を刊行するといっていました。問い合わせを受け付けていますから、そちらに御連絡されるのも一つの手だと思います。
http://www.edufrance-japan.com/

カテゴリー: 仏留学・案内 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。

フランスなのに、英語で講義を受けられるのですか?」への2件のフィードバック

  1. sera

    はじめまして。現在カナダに私費留学中の高校生なのですが、ドイツに留学を検討しています。フランスと大学の制度や学費制度が似ているようなのですが、フランスでは大学卒業後の就職率はどうなんでしょうか?ドイツでは就職率が低く、大学を出ても、移民であるといい仕事に就けるは限らないと聞きました。
    交換留学でフランスに留学されていると書かれていますが、もしよければその機関名を教えていただけないでしょうか?

  2. 及川健二

    パリ第九大学・Dauphineというところに留学をしておりました。いまはやめております。大学を出たとしても、移民が仕事をとるのが難しいのはフランスも同じ事情です。

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