法國と仏国と仏国土ユートピア

「その統治がいかなる統治形態がいかなるものであれ、法によって治められる国家を全て、共和国と呼ぶ」

とルソーは『社会契約論』「法について」で述べた。
イラク戦争開戦前に、ジャック=シラク大統領(当時)が「国際法の遵守」を強く謳ったことも分かろう。

かつての日本人は畏敬を込めてフランス共和国を「法國」と名付けた。
何という見事なネーミングだろう。中国がグローバル化を地球化と名付けたくらいにうまいと思うが、フランスが「仏」になったのは中国の影響だ。ライシテが徹底された国とはいえ、心底にはカソリックのエスプリ(esprit)がある。

同国を「仏」という略称でいいのか。かといって、日仏では通じても、日法では通じない。法日にすればまだ分かるかしら?

ちなみに、フランスにも仏国土ユートピアを建設しようとする宗教が日本から進出している。フランスが同宗教に感化され、仏国土になったときには、
「仏」という略称は輝いて見えるだろう。

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及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。