ドミニク=ド=ヴィルパン前首相の悲劇

イラク戦争の開戦にフランス共和国外務相として反対して、国際連合や国際連合安全保障理事会などで活躍して、
「フランスの貴公子」として脚光を浴びたドミニク=ド=ヴィルパン前首相&元外務相はニコラ=サルコジ現大統領を
内務相時代に職権を濫用して失脚を謀ったことが主な理由で、刑事被告人の身にある。
わたしは事件当初から「ドヴィルパン冤罪説」「国策捜査説」を旗手鮮明に打ち出している。

歴史家・詩人としても評価されている教養と智性の貴公子・ド=ヴィルパンが不遇の身にあることには
心より同情を禁じ得ない。日本国が亡命先として名乗りをあげ、「外交顧問」に就いてもらっては
どうか……とふと夢想する。

ドミニク=ド=ヴィルパン首相が誕生したとき、当時肩書きのなかった
コリン=パウエル元国務大臣から

「真の友人であり、畏敬するドミニクが首相に就いたことを心から祝福いたします。おめでとう、ドミニク。」

という趣旨の祝電が届き、イラク戦争で二人が烈しくやりことを知っていたので、わたしは
正直、驚いた。ヴィルパン元首相を日本でも応援していけないか、在日フランス人の仲間と
相談している。

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | タグ: | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。

ドミニク=ド=ヴィルパン前首相の悲劇” に1件のフィードバックがあります

  1. 李 喜 鳳

    きょうは、及川さんの記事を10ぐらいも読んだでしょうか?まず、面白い!そうして、貴重、と思いました。ヨーロッパの事情は日本ではおよそ報道されませんから…。
    私は、かねてより、今も、ドミニク=ド=ヴィルパンの熱烈なファンです。稀なる、知性と行動の人です。
    私も、ド=ヴィルパンの失脚は、サルコジの陰謀・報復と考えています。きっと、彼なら、再帰するでしょう。彼は、フランス一国内よりも、国際政治の舞台で大活躍することになると、期待しています。
    私は、15年前に一度、そうして10年前に二度目の訪仏をしてからご無沙汰していますが、ニュース、映画で見ると、めまぐるしい変貌を察しますが、事件以外のニュースにはお目にかかることがなく、残念無念です。
    及川さんは、フランス語堪能?のようですから、是非ともJANJANのほうへ、リアルタイムのフランス事情を執筆していただきたいと切望します。
    この10年ほど、イタリア、ドイツには長期滞在する機会がありますが、あちらでも、フランスの報道はつまびらかにはなされませんでした。国境線、「国民・国家」の境界線はバッチリありますね。
    「市民メディア」では、大手新聞社とは違って、政治から分け入っての、路地裏のルポに付加価値があると、私は独善的に考えています。ことに、日本は、いまだ「村社会」ですから、外国の文化に触れる「カルチュラル・スタディーズ」の機会が乏しいことは残念です。
    近く、JANJANの記事欄にてお目にかかれることを楽しみにしています。

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