ドヴィルパン前首相がサルコジ仏大統領を痛烈批判

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インターネット新聞・JANJAN』に【 ドヴィルパン前首相がサルコジ仏大統領を痛烈批判】という記事を書きましたので転載します。
 フランスのラジオ局「フランスインテル」によれば、5日、同局の番組に出演したドミニク=ドヴィルパン前首相がニコラ=サルコジ仏大統領を痛烈に批判し、「サルコジ氏は(フランスの劇作家)モリエールの書いた『町人貴族』だ」と扱きおろした。町人貴族とは成り上がりブルジョワ(町人)の俗物根性を徹底的に笑いのめしたモリエールの代表作だ。
 ドヴィルパン氏は「権力をイエスマンと御機嫌取りが囲んでいる時、フランスは進歩しない。サルコジ氏は大統領府を御機嫌とりで固めようとしている。『審判の精神性』とでも呼ぶべき厳かなメンタリティがエリゼ宮殿には欠けている。サルコジ氏の友人にはしっかりした助言をしてもらいたい」と述べ、サルコジ大統領が裸の王様になり、フランスの国益を損なっていると指摘した。
 ジャック=シラク前大統領の政権でドヴィルパン氏は首相を務め、サルコジ氏は内務相を務めた。シラク氏から大統領になることを期待されていたドヴィルパン氏はサルコジ氏とライバル関係にあり、前政権では2人の確執が報じられていた。
 2人の確執は事件にも発展している。
 ドヴィルパン氏が外相だった2004年に内相だったサルコジ氏ら政界人がルクセンブルクの銀行に裏金を受け取るための「闇口座」を設けているとして、名義人のリストが匿名で司法当局に送りつけられた。ドヴィルパン氏はサルコジ氏の追い落としを図って、極秘に部下に捜査を指示した。しかし、この情報はガセネタだったことが後に発覚した。ドヴィルパン氏は首相退任後、「誹謗密告事件」の共犯容疑で家宅捜索や事情聴取を受け、謀略事件は刑事事件に発展しそうだ。ラジオ番組ではサルコジ氏に辛酸を舐めさせられているドヴィルパン氏が思いの丈をぶつけた恰好となった。
写真脚注:ドミニク=ドヴィルパン前首相(仏首相府HPより)

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。