ドヴィルパン前首相、自宅を家宅捜査される

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さて、『オーマイニュース』に次のような記事を執筆しましたので、転載いたします。
タイトル:ドヴィルパン前首相、自宅を家宅捜査される
サブ・タイトル:イラク戦争に反対した「フランスの貴公子」
【本文】
 フランスのドミニク=ドヴィルパン前首相が在任中に、ニコラ=サルコジ大統領の追い落としを図って、サルコジ氏の捜査を命じたとされる事件。
 AFP通信によると、捜査当局は、新たな証拠が見つかったとして、7月5日にパリ17区の高級住宅街にあるドヴィルパン前首相の自宅を家宅捜索した。前首相は「根拠のない非難だ」と容疑を否認している。
 事件はサルコジ氏が、ルクセンブルクの銀行に、裏金を受け取るための闇口座を設けている、という口座名義リストが2004年、フランス司法当局に匿名で送られたことに端を発している。
 当時外相だったドヴィルパン氏は、この情報を受けて、情報当局高官のフィリップ=ロンド氏に、捜査を指示した疑惑が持たれている。しかし、この情報は、後に虚偽と判明した。
 ドヴィルパン前首相といえば、2003年に外務相として、イラク戦争の開戦を強行しようとする米英両国に対して一歩もひかず、国連を舞台に、激しく抵抗したことで一躍脚光をあびた。ドヴィルパン氏は、イラク査察の続行を訴え、「これは、戦争と占領、そしてそれに伴う残虐行為を知っている、地雷のような大陸であるヨーロッパの古い国・フランスからのメッセージだ」と米英両国に迫った。
 国連での名演説以来、ドヴィルパン氏は「フランスの貴公子」と呼ばれるようになった。その貴公子の名声が、スキャンダルで地に落ちようとしている。サルコジ大統領の下、当局は捜査の手を緩めない構えで、前首相の関与が白日の下にさらされる日は近い。

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。