大統領選惜敗のロワイヤル氏、出馬表明 来秋の仏社会党党首選

日刊ベリタ』に【大統領選惜敗のロワイヤル氏、出馬表明 来秋の仏社会党党首選】というタイトルの記事を執筆しましたので転載します。
  来年秋のフランス社会党の党大会まで1年余りあるが、フランソワ=オランド現党首は辞職を表明しており、後継をめぐる党首レースは既に始まっている。今年5月の大統領選挙でニコラ=サルコジ大統領に惜敗したセゴレーヌ=ロワイヤル氏が早々出馬を言明。有力対抗馬はドミニク=ストロス=カーン元財務相とみられる。
 
 
 関心の的は、ロワイヤル氏の行動だ。イギリス労働党が旧来の左派路線を脱却して政権を奪取したことを高く評価する彼女は、フランス社会党の体質改革を求めている。中道路線への転換を目指し、今春の大統領選で健闘した「第3の男」フランソワ=バイル党首が率いる「民主運動」との連携にも積極的だ。 
 
 だが、ロワイヤル氏の改革提唱を支持する党幹部は皆無に等しい。一方、カーン元財務相は従来の社会党路線維持派で、多くの支持を集めている。中道勢力との提携には否定的で、あくまで社会党の独自性にこだわっている。 
 
 両人が見据えているのは、2012年の大統領選挙だ。ロワイヤル氏は自身が党首の座に就き、サルコジ氏に挑む構えだ。彼女が中道派との連携にこだわるのは、サルコジ氏に勝つためには左派層の支持だけでは不十分と考えているからだ。 
 
 カーン元財務相は先の下院議員選で躍進した社会党が存在感をさらに高め、サルコジ現政権へ明確な対案を示すことで、次期大統領選勝利の展望を拓く意向とみられる。 

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。