ホモフォビアの仏議員を議会議長が支持

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日刊ベリタ』に【問題発言の仏議員を議会議長が支持】というタイトルの記事を執筆しましたので転載します。
【リード】
 熱烈なカトリック信者で超保守派のクリスチャン=ヴァネスト下院議員は5日、下院議会議長を務める与党「国民運動連合」の重鎮、パトリック=オリエ下院議員から支持を表明する手紙を受け取ったと自身のブログで公表した。ヴァネスト議員はフランス北部のトゥールクワン市から下院選に立候補している。 
【本文】 
 ヴァネスト議員は2005年1月26日の日刊「北の声」のインタビューに応じ、「同性愛は人類にとって脅威だ」「同性愛は異性愛より劣っている」という差別発言を繰り返した。ヴァネスト議員は人権団体「アクト・アップ」をはじめとする3団体から、同性愛者に対する差別を罰する法律に基づき訴訟を起こされ、第一審、第二審で有罪判決を受け、罰金刑を命じられていている。 
 
 ニコラ=サルコジ大統領はことし1月31日の日刊「フィガロ」で、「国民運動連合が次の下院選でヴァネスト議員を公認・推薦することはあり得ない」と述べていた。 
 
 しかし、同党の地方支部はヴァネスト議員の支援を決定しており、実質的には党公認候補扱いになっている。それにくわえ、今回、下院議長が支持を表明した。 
 
 「国民運動連合」の傘下にある同性愛者の団体「ゲイ・リブ」(会員2000人)はホームページ上で先月末に、「ヴァネスト議員以外の候補に投票をしよう」と異例の呼びかけを行い、今月4日にはスタッフが現地入りし、ヴァネスト議員の支持者と懇談し、同氏を支援しないように要請した。ただ、話は平行線に終わった。 

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。