敗北のロワイヤル氏が下院議員引退を表明 社会党への影響力には含み

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日刊ベリタ』に【敗北のロワイヤル氏が下院議員引退を表明 社会党への影響力には含み】というタイトルの記事を執筆しましたので転載します。
【リード】
 5月6日のフランス大統領選挙の決戦投票で、右派のニコラ=サルコジ氏に惜敗した社会党のセゴレーヌ=ロワイヤル下院議員が11日、取材陣に対して「来月の下院議員選挙に出馬しない」と述べ、19年間務めた下院議員を今期限りで引退することを表明した。
【本文】
 ただ、「大統領選挙を通じて始まった運動を続けるために今後も存在感を発揮していく」「有権者から私は『野党』のリーダーの1人だとみられている」と語り、引き続き「社会党」の指導的立場にとどまる考えを明らかにした。 
 
 ロワイヤル氏は2004年4月2日からフランス西部のポワトゥー=シャラント地方圏の知事を兼務している。フランスでは国会議員が、知事や市長など多くの職を同時に兼任することが認めらているが、ロワイヤル氏は、日ごろからその弊害を口にしている。下院議員を辞する背景には「言行一致」を示したいロワイヤル氏の強い意志があるようだ。 
 
 5月9日、10日に有権者1114人を対象に「セナクテュ」誌が行った電話による世論調査では、「社会党の党首には誰が望ましいか」という問いに、ロワイヤル氏の名をあげた人がトップで40%、2番目のドミニク=ストラス=カーン元財務相の28%を引き離した。「ロワイヤル人気」はまだ健在のようだ。 
 
 下院議員を引退するとはいえ、ロワイヤル氏が活躍する機会は今後、増えそうだ。ひょっとしたら、2012年にまた、大統領候補になっているかもしれない。 

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。