住民主体の区議会に変えていきたい ニート世代のすぐろ奈緒さん

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日刊ベリタ』に「住民主体の区議会に変えていきたい ニート世代の須黒奈緒さん」というタイトルの記事を執筆しましたので転載します。
【リード】
 4月22日に一斉に投票が行われた統一地方選挙で、平和運動に熱心に関わる「ニート世代」の若者として雑誌やインターネットで紹介されてきた女性が当選し、話題を呼んでいる。杉並区議選で4308票を獲得して6位という上位で当選した27歳の須黒奈緒(すぐろ奈緒)さんだ。政党や組織の支援を受けない「無所属」で立ち、ボランティアに支えられて、選挙を戦った。
 
【本文】
 須黒さんは教育基本法の改悪に反対する市民団体の事務局を務め、イラク戦争の開戦に反戦する運動の中心的メンバーとして活躍するなど、「行動する若者」として知られていた。元HIV訴訟原告の川田龍平さんや市民派無所属の福士敬子都議、作家の広瀬隆さんらが応援した。 
 
 当選から2週間経ち、生活に落ち着きを取り戻した須黒さんに今後の抱負を尋ねた。 
 
――上位で当選しました。いまの心境を教えてください。 
 
 「正直なところ、当選したという実感がまだありません。選挙ではたくさんの人が私のために動いてくれました。一票を私に投じてくれた区民、無償で手伝ってくれた人たちに対する感謝の気持ちでいまは一杯です」 
 
――選挙中の区民の反応はどうでしたか。 
 
 「とてもよかったです。足をとめて私の演説を聞いてくださる方が多く、たくさんの見知らぬ人から、『がんばって』『事前投票で一票いれたよ』と励ましの声をかけられました」 
 
――議員になってどのようなことに取り組みたいですか。 
 
 「福祉・教育・医療に予算を回し、充実させるように努力します。ムダな議員特権もなくすなど、『議会を変えていく』ことにも取り組みたい。多くの住民が知恵を出し合って、協同して街作りをしていけるように、政治の敷居を低くしたいですね」 
 
 須黒さんの支援者の1人は、「議員になったことで、これまで以上に、市民運動に積極的に携われる。27歳ですから、『ニート世代』の気持ちがよく分かる。政治に対する関心が低い若い人たちも参加できる政治運動をつくっていってほしいですね」と期待を寄せている。

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。