おめでとう、ロワイヤルさん

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 産経新聞が11月17日16時40分に配信した記事「仏野党・社会党大統領候補 初の女性、ロワイヤル氏 党員投票で6割獲得」を紹介します。
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 【パリ=山口昌子】フランス社会党は16日、来春の大統領選の公認候補を選出する党員による投票を行い、即日開票の結果、セゴネル・ロワイヤル元環境相が全投票数の60・62%を獲得し、社会党としては初の女性の大統領候補となった。これにより、来春の大統領選でフランスに初の女性大統領が誕生する可能性が出てきた。
 ロワイヤル氏は同日深夜、仏中部ドゥセーブルの投票所で会見。「非常に幸福だ」と勝利宣言。「今は結集の時だ」と述べ、社会党の結束を呼びかけた。また、「変化の化身になる」と述べ、大統領選での勝利を目指し戦い抜くことを誓った。
 ルフォル社会党官房長は同夜、パリの同党本部で会見し、ロワイヤル氏が「2007年の社会党候補になる」と言明した。投票率は82・4%で、党員約22万人のうち、17万8000人が投票した。ロワイヤル氏の対立候補のローラン・ファビウス元首相の得票率は18・54%、ドミニク・ストラスカン元財務相は20・83%だった。
 ロワイヤル氏は今年初めから世論調査で高い支持率を堅持。美人でスマートであるのに加え、政財官界のトップが輩出した高級官僚養成所の国立行政学院(ENA)卒と文字通りの才女。事実上の夫であるオランド社会党第一書記との間に4人の子供がいる。
 政治家として注目されたのは2004年春の地方選。当時のラファラン首相のおひざ元、中部ポワトシャラン地方で圧勝し、02年の大統領選で敗退した社会党復活の兆しをもたらした。昨年暮れから選挙運動組織も結成し、ホームページも開くなど着々と準備を進めていた。
 ロワイヤル氏の勝因としては(1)保守側の有力候補のサルコジ内相に唯一勝てる可能性がある(2)初の女性候補という点で新鮮(3)社会党政権の負の遺産を背負っていない(4)教育や家族、治安問題などで従来の社会党にはみられない厳しい姿勢を示した-などが挙げられている。
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 それにしても、私が留学を開始した2004年7月では、社会党大統領候補にセゴレーヌ=ロワイヤルさんがなるなど誰一人として予想していませんでした。2005年3月に日本人ジャーナリストとパリで食事したとき、そのとき大統領選挙の話になり、「社会党にはいい候補がいないからサルコジは楽勝だろうね」と話したものです。それが2005年秋から注目されるようになり、雑誌や新聞でロワイヤルさんのことが頻繁に取り上げられるようになり、一躍、人気政治家になりました。一時のブームだという冷ややかな見方もありましたが、人気は衰えません。一年間も高い支持率を得ているのですから、大したものです。
 前にも書きましたが、私は光栄なことに、外国人ジャーナリスト共にロワイヤルさんにインタビューする機会を得ました。「いい人」という印象を持ちました。サルコジがいかにも「悪者顔」しているのとは対照的です。
 彼女が大統領になれば、同性カップルの結婚が合法化されます。同性カップルが子どもを養子縁組する権利も認められるようになります。
 
 そういえば、記念にロワイヤルさんと一緒に写真をとってもらいました。
 彼女が大統領になればいいなあ……と遠い島国から切に願っています。

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。