保守の立場から同性愛者の権利を守る

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拙著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)の第2部で5番目に御登場いただいたのが、『ゲイ・リブ』(Gay Lib)代表のステファン=ダセ氏である。タイトルは「保守の立場から同性愛者の権利を守る」で、次のような構成になっている。
1 ゲイ・リブは国民運動連合(UMP)と友好関係にある
2 国民運動連合は大きな進歩を実現させた
3 保守の立場から同性カップルの養子縁組・同性婚に賛成する
4 社会党はゲイを被害者化している
5 保守政治家が同性愛者から嫌われる理由
6 ゲイ・リブがゲイ・パレードをボイコットした理由
7 幸せなゲイの話があってもいい
国民議会(下院)で577議席中363議席(63%)をほこる政権党・国民運動連合(UMP)系列の団体がゲイ・リブだ。ゲイ・リブは家族の価値を尊重し、保守的な同性愛者たちが集まっている。しかし、「同性カップルの養子縁組」「同性婚の結婚合法化」を政策として掲げている。議員一人一人に接触し、保守系の彼らが賛成するように説得工作を続け、ニコラ=サルコジ国民運動連合・党首やラファラン前首相らと定期的に意見交換している。
日本でいえば、ゲイ・リブは自由民主党系列の同性愛者の団体である。そして、サルコジ氏と頻繁にやりとりするということは、安部晋三・首相とよく会見するようなものだ。
国民運動連合の中には同性愛憎しで凝り固まっている人もいれば、同性カップルの結婚合法化に積極的に賛成する議員もいる。同党は幅広い。

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。

保守の立場から同性愛者の権利を守る” に1件のフィードバックがあります

  1. tn

    アメリカ共和党の”Log Cabin Republicans”みたいなもんですかね。2008年の大統領選に名乗りをあげたGiuliani元NY市長は、少なくともゲイに敵意はもっていませんし、今回の中間選挙の結果から考えて、ごりごりのanti-LGBT候補が出てくる可能性は低くなったと思います。
    それと、Segoさん、社会党の大統領候補に選ばれたそうですね。ぜひ本選で当選してもらいたいものです。

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