雇用促進法(CPE)を斬る

若年層の雇用促進法「初就業契約(CPE)」に対する反対運動が広がっている。国民議会で可決・成立したにも関わらず、労働者・学生の怒りの波は広がるばかりだ。各地の大学は学生によって閉鎖され、9日夜には学生が占拠したパリ大学ソルボンヌに機動隊が突入する事態にまで発展した。
 CPE法は採用してから二年の間であれば、二十六歳未満の新卒労働者を雇用主が自由に解雇する権利を認めるものだ。フランスでは一度正規雇用した労働者を解雇することはほぼ不可能のため、企業が新卒労働者を雇用することに躊躇う傾向があるといわれている。採用してから二年間は試験的雇用で、理由を明示せずとも解雇できるようになれば、企業は新卒をより多く採用するようになるであろうという予想のもと、ドヴィルパン内閣は同法を推進している。
 16日、18日と仏蘭西全土でCPEに反対する大規模デモが展開される。
 おそらくこの法律は来年の大統領選挙にも大きな影響を与えることになろう。
 たとえ、今回のデモで敗退しようとも、来年の選挙で保守政権を退陣させれば、同法は消滅することになろう。主戦場は大統領選2007になる。

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。

雇用促進法(CPE)を斬る」への3件のフィードバック

  1. 石山 良明

    マスコミはデモ報道のみで法案の内容が判らず判断が出来無いので、情報を探していましたら、貴情報に説明があり、参考になりました、有難うございます。
    何故?の報道が少ない(日本特有?)報道の姿勢に疑問を持つ一人です。

  2. ピンバック: iFinder 雑読乱文

コメントは停止中です。