仏大統領選2007は左右大分裂

作家の見沢知廉さんが先月 自殺して以降、氏の本をずっと読んでいます。生前に少々のお付き合いがありまして、訃報に衝撃を受けました。見沢さんのことについて何度か書こうと試みたのですがまだ気持ちが整理できず、書いておりません。少し落ち着いてから書きます。見沢さんにお会いするたびに、ジャン=ピエール=レオのような美しい顔に見とれてしまったことを、懐かしく思い出します。
さて、日本で来年三月に公開される『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』を見ました。グルミットが前々から好きだったので幸せなひとときを過ごせました。テンポもよく笑いの壺も抑えています。
さて、以下御仕事で書いた原稿です。Nicolas Dupont-Aignanさんという長い名前の政治家についてです。
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デュポン・エニャン氏が出馬宣言 仏大統領選
 10月16日に政治団体「立ち上がれ、共和国」がパリ市内で開いた大会で、同団体代表で与党フランス国民連合(UMP)所属のニコラ・デュポン・エニャン国民議会議員(44)が2007年の大統領選挙に出馬すると宣言した。デュポン・エニャン氏は5月29日に国民投票で否決された欧州憲法に反対した数少ないUMP所属議員で、新しいドゴール主義者を標榜している。(ベリタ通信=及川健二) 
 
 デュポン・エニャン氏は「いま問題になっているのは我が国の生存だ。世界で休むことなく続いてきた共和国のモデルの生存がかかっている。タブーをもうけることなく、フランス国民に真実の選択を提供したい」と述べ、自らを「私たちの国の長期ビジョンをもたらす」候補だと強調した。 
 
 欧州憲法・反対運動では、極右政党「フランスのための運動」党首、フィリップ・ドヴィリエ氏が開いた集会に参加するなど共闘関係にあったデュポン・エニャン氏は同氏のことを日刊紙「20ミニュッツ」の10月14日号で「あくまで彼はルペンのテリトリーで狩りをしている。私はこの戦略をとらない」と批判し、極右に留まらず広範な支持を目指すと述べた。 
 
 16日の集会には「フランスのための運動」所属の欧州議会議員や同党職員も参加しており、デュポン・エニャン氏の突然の出馬表明に動揺している様子だった。 
 
 これまでに右派ではジャンマリ・ルペン国民戦線・党首、フィリップ・ドヴィリエ氏、ニコラ・サルコジUMP党首が出馬を宣言し、シラク大統領が出馬を見送る場合はドミニク・ドヴィルパン首相が出馬する可能性が高い。 
 
 一方左派でも、緑の党や共産党、社会党が候補者擁立を模索している。社会党の重鎮で欧州憲法に反対したローラン・ファビウス元首相は社会党の候補とは別に自らが出馬する道を模索しており、左右両陣営共に分裂した中で大統領選挙が行われそうだ。 

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。