フランソワ・オゾンと『禁じられた愛』(ナチス政権下で弾圧された同性愛を描いた映画)

 予約が100人集まれば出版化?!という予約投票プロジェクトに出した『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』執筆のため、『Un Amour A Taire』という仏映画のDVDを購入した。この映画は、同性愛を犯罪視したナチス政権下におけるゲイを主人公にしている。監督はクリスティアン・フォール(Chiristian Faure)。『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』では、同性愛を描いた仏映画・欧州映画の批評にページの多くを割く予定である。
 私の敬愛している世界的に高名な、『8人の女たち』で日本でも知られるようになった映画監督、フランソワ・オゾンはLGBT(レズビアン・ゲイ・バイ・トランス)テーストのつよい映画を多く撮っている。彼の中・長編はすべて見たが、たとえば初期作品『ホームドラマ』ではゲイの息子が自宅内で乱交するシーンや母親と近親相姦するシーンが出てくるし、『焼け石に水』ではゲイの中年男性とゲイの少年の愛を描き、男性から女性に性転換した人が出てくる。『クリミナル・ラヴァーズ』では中年男性に監禁されて弄ばれる少年が出てくるし、『スウィミング・プール』はレビズアン的な香りが強い。
 フランスで今夏公開されたPawel Pawlikovsky監督のイギリス映画『My summer of love』はレズビアン少女の愛を描いている甘美な作品だ。映画監督Tym Fywellが撮ったイギリス映画『I Capture the Castle』(Rose et Cassandra)はお城にすむ姉妹少女ふたりの話で、同性愛が出てくるわけではないが、姉妹の絆が同性愛にちかい。
 フランスでは、大きなお店であれば、同性愛作品をあつかったDVDコーナーがある。

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。