マイケル・ジャクソン裁判の深層

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スター・ウォーズの最新作を見たり、バットマンを見たりと、映画ネタも色々あるのですが、本日はマイケル・ジャクソンの話。
マイケル・ジャクソンの生活を追ったドキュメンタリー番組が放映されてから、マイケルへの攻撃が激化した。彼が子どもと同じ布団で寝ている……ことが判明したから、反響を呼んだのだ。
マイケルは変人かもしれない。変人の彼が子どもと寝ているのだから、何かあっても不思議はあるまい……と思う人もいただろう。
ただ、マイケルへの犯罪視が深まったのは、彼が変わっているからだけではない。欧米の特別な事情がある。
アメリカでもフランスにおいてもそうだが、たとえ我が子とはいえ、子どもと同じ布団で寝ることは普通のことではない。異常視されている。
日本などアジアの国で、子どもと母親(あるいは父親)が布団で寝ることがある……とフランス人やアメリカ人にいうと、気色悪いとあからさまにいう人もいる。子どもと布団を共にする……ということが、どうも避けるべきことのようだ。
だいたいが、小さい頃から一人のベッドに入れられる。
以前、20代のフランス人女性に
「何歳まで親と一緒に寝ていたか?」
ときいたら、
「三歳まで」
といっていた。「へぇー、フランス人でも親と一緒に寝るのか」と驚いたのだが、詳しく聞いてみると、「親と同じ部屋に寝ていた」ということで、ベッドは別とのことだった。
マイケルは赤の他人と寝たのである。その行為自体に、少なからぬアメリカ人が嫌悪感を催したであろう。「嫌悪感」に依れば、たとえ性的虐待があろうがなかろうが、子どもと寝ること自体がいけないことなのだ。

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。

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  1. ピンバック: さっぽろ地下鉄のなかでマルクスを呼吸する、世界を呼吸する

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