NON ! 欧州憲法物語

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パリの町中をあるいていると、『Non!』という文字をいたるところで見かける。
3週間前に発売された雑誌の多くには、「Non」という文字が表紙に大書されていた。「Oui」と書かれた雑誌は一誌であった。いま、フランスで「Non」といえば、「欧州憲法」への「否」を意味する。欧州憲法批准の是非を問う国民投票の期日が近づくにつれ、極左から極右まで、欧州憲法に反対する運動が広がっていっている。町中には「Non!」と書かれたポスターが貼ってある。
欧州憲法に関するチラシを配ったり、街頭で呼びかけたりしている人々のほとんどが批准反対派である。シラク大統領やサルコジ前・財相、ラファラン首相が必死に批准の意義を唱えているが、国民レベルでは着実に反対の声が広がりつつある。
欧州連合の常に中心に居続けてきたフランスで、欧州憲法批准が否決されれば、欧州全体にその余波は広がる。その衝撃たるや、2002年の大統領選挙で国民戦線のルペン党首が決選投票に進んだときの比ではないだろう。

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。