ボカシとモザイクとフランソワ・オゾン

 あまり長い文章が毎日、続くと見る方も疲れてしまうでしょうから、今日は短い話題を一つ。
 チュニジアから帰国した日曜日の晩、荷物をかたして風呂に入ってから、ベッドの上に転がり、何気なくテレビをつけました。時間は11時を回っていたと思います。
 性表現や性について特集を組んでいる番組を偶然、見つけまして、ボーと眺めていました。ヌード・シーンのある劇団のことが取り上げられていまして、男性がモザイクもかからず画面に登場したり、女性が裸体をさらす白黒の古いポルノ映像が流れたりしました。
 それでもって、性規制に厳しい珍奇な国の例として取り上げられたのが、日本とアメリカです。30秒程度でしたが、男性画家が若い女性のヌードを描写するフランス映画の1シーンが、日本のテレビでは女性の胸部にも陰部にも真っ白なボカシが入っていたのが紹介→揶揄されまして、米国で有名な女性歌手(誰だか忘れましたが)がコンサート中、片方の胸をあらわにしたことが問題になりましたが、そのときの映像も流されました。
 ヨーロッパでは深夜、公共の電波においてポルノ画像が流れると聞いたので、テレビを購入してから何度かチェックしました。フランスの夜のテレビは討論番組が主流で、エロ画像が毎日、流れるわけではないようで、あまり目にすることはありません。
「エロ画像を流しても問題にならない」というのと、「毎日流れる」というのは別の問題ですから、当然といえば当然ですが。
 日本で今年公開予定のフランソワ・オゾン監督『5×2』(cinq fois deux)の冒頭部分では夫が妻に無理矢理、性交を強いる場面が出てきます。乳房も陰部も当然、あらわになっていましたが、同映画はとくに年齢制限は設けられていませんでした。日本ではどうなるんでしょうね。
 フランスのゲイ業界で知られているゲイ術家・田亀源五郎さんが映画と性表現について書いていらっしゃいます。御興味のある方は御覧ください。
(『こちら』)。

カテゴリー: 及川健二のパリ修行日記 | 投稿日: | 投稿者:

及川 健二 について

ジャーナリスト/研究者。 それまで一分もフランス語を学んだことがなかったのに、 フランス留学を決断。2002年UCLAエクステンションセンター・ 夏期英会話講座・修了、グランゼコールの一つ、2004年 リール政治学院・夏期特別セミナー修了(European Summer University Program at Institut d’Etudes Politiques de Lille)。 フランス国立パリ第九大学・Dauphine修士課程に2004-05年に在学。 多国籍企業の経営戦略が研究テーマ。大学では”英語”で講義を 受け、語学学校でフランス語を勉強するというチョット変わった留学生活をおくる。2004年7月3日から2006年3月25日までフランスに滞在。リール、トゥール、パリにて生活する。数々の政治家にインタビューする。 共著『オカマは差別か』(ポット出版)、2002年1月。 編集・共著『常識を超えて』(ポット出版)、2002年6月。 単著『ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情』(長崎出版)、2006年10月。 単著『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』(花伝社)、2006年10月。 単著『フランスは最高!』(花伝社)、2007年6月。

ボカシとモザイクとフランソワ・オゾン」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 【読みもの】及川健二のパリ修行日記 » 2005 » March » 07●スタジオ・ポット/ポット出版

  2. knoir

    胸を出したのはジャネット・ジャクソンです。でもこれは全年齢OKの番組でのときでしたから問題になったわけです
    胸までモザイクがかかった映画ってなんでしょうか?制作と公開の年代が知りたいです

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