東京のキャバブのけむり
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紹介
在日イラン人たちの生活と、彼らとのつきあいを写真と文で綴った、三ヶ月にわたるドキュメント。
目次
第1部 リトルテヘラン
第2部 イラン追跡取材
第3部 ジャパニーズ・ドリーム
あとがき
前書きなど
一九九一年春、上野の森に異変が起こった。西郷隆盛の銅像から広い階段を下りた一角を、いかつい風貌の髭面の外国人たちが埋めつくした。黒人でも、白人でも、最近よく見かけるアジア系でもない。中近東の人たちじゃないかしら、という噂が立つ。
そこはすぐに「リトルテヘラン」と呼ばれるようになった。
ずっとここを生活の拠点にしていた日本人のホームレスは他所に移り、占い師や似顔絵描きやギター弾きは商売の邪魔だとぼやき、近くの商店はこのあたりに集まらないでとペルシア語の看板をロープで垂らした。
ナセルと出会ったのは、五月のそんな上野公園でだった。(以下、略)
(第1章 ヒロシマの話をするイラン人 より)
著者プロフィール
1960年三重県生まれ。日本写真芸術専門学校卒業。