百年の憂鬱

著者
伏見憲明/著
出版社
ポット出版
出版年月日
2012年7月31日
ISBN
978-4-7808-0184-2
Cコード
C0093
価格
1,500円+税
ページ数
160ページ
判型/綴じ
195×135mm/上製
在庫
在庫あり

紹介

物書き業のかたわらに週一回、ゲイバーを経営している義明。作家としてはすでに書きたいテーマを書き尽くしてしまった感を覚え、気鬱な日々を過ごしていた彼の前に、弱冠二十歳のハーフの美少年、ユアンが現われる。自分への無垢な好意に、暗い情動を突き動かされる義明。当然のように二人は関係を持つ。突然の僥倖に淫する義明だったが、彼には長年のパートナーがいた。
27年の年の差を埋めるように、すべてを欲しがるユアンと、そんな恋愛感情は長くは続かないことを知っている義明。若者のストレートな純愛と老獪な中年の恋愛は当然激しくぶつかり合う。
「どうやったって過去は手に入れることはできないよ」
「いや、俺は全部欲しい」
お互い傷つけ合い、貪り合うような恋。そしてついに終止符が訪れる──。

「これが男と女だったら、そこまで互いを追いつめたりしない気がするわ」(本文より)

著者プロフィール

作家。2003年、初の本格小説『魔女の息子』(河出書房新社)で第40回文藝賞を受賞。著書に『団地の女学生』(集英社)、『欲望問題』(ポット出版)、『男子のための恋愛検定』(理論社/現在はイースト・プレスより発行)、『さびしさの授業』(理論社/現在はイースト・プレスより発行)ほか多数。
伏見憲明サイト◎http://www.pot.co.jp/fushimi/