紹介
戦後最大の奇書『家畜人ヤプー』の著者・沼正三、ついに逝く─
●沼正三がその死の直前までSM専門誌「S&Mスナイパー」(ワイレア出版、現在は休刊)に書き続けた実体験エッセイ、「ある異常者の体当たり随想録」から選集。
●未完の短編小説「化粧台の秘密」、2006年に受けた生前のインタビューを特別収録!!
目次
はじめに●マゾヒズムの星 志賀信夫
●沼正三、マゾヒズムを語る
イントロダクション◎沼正三の歩んだ道
インタビュー◎「私は、女性のマゾヒズムは信じられない」
●懺悔録
◎ただ、いちずにMのために
◎燃えたぎる奉仕精神
◎〝まごころあんま〟顚末
◎谷崎潤一郎の足崇拝について
◎屑屋商売のころ
◎私は、もう四十一歳にもなっていた
◎醒めるために飲む酒
◎五時からマゾヒスト
◎バア『幸』にて
◎ママと私だけの秘密
◎マゾヒストの異常な恋
◎森本佳子の秘めたサジズム
◎兄へ宛てられた手紙
◎真理は常に光栄ある孤立の側にある
◎垢と埃と汗の混じったビール
◎マゾヒストに自信と勇気を
◎私を深く埋めてもらいたい
◎「ツバちょうだい」
◎回想・汲み取り式便所
◎マゾヒスト仲間を求めて
◎百万人もの女性のエキス
◎死を命じるマゾヒズム
◎使用人であることの至福
◎コプロ趣味について
◎やりばのない自問自答
◎異常性欲者の孤独
◎箕輪祥子という女性
◎兄としての私、弟としての私
●未完小説「化粧台の秘密」
著者プロフィール
1926(大正15)年、福岡市生まれ。本名、天野哲夫。
旧制福岡商業を卒業後、満州特殊鋼鉄株式会社に就職、帰国して海軍に入隊。復員後は、風俗誌にマゾヒズムをテーマにした原稿を投稿する傍ら、数々の職業を遍歴し、1967(昭和42)年、新潮社に入社。同社校閲部に勤務しながら、小説・エッセイを書き続ける。風俗誌「奇譚クラブ」の連載をまとめた『家畜人ヤプー』が戦後最大の奇書として話題となる。
2008年11月30日死去。享年82歳。