投稿者「柳瀬 浩史」のアーカイブ

お世話になりました

この11月末をもって、スタジオ・ポットを退社させていただくことになりました。昨年の9月に中途採用で入社してから1年と2カ月の間、ポットのみなさま、お取引先のみなさま、本当にお世話になりました。ありがとうございます。(あと20日ほど社にはおりますが。)

1年やってきて、デザイナーの仕事は想像以上に厳しいと自覚しました。ここに入社するまで、ぬるま湯の中で過ごしてきたということも。ただ実体験が無ければデザイナーの生活がどういうものか分かりませんでした。しばらく休みをとり、デザインの基本を学んで出直すか、全く分野の異なった仕事にトライするか、身の振り方をじっくり考えます。30代も後半での再々出発、さらに厳しい道ですね。

三輪さん

美輪さんに続いて、今度は「三輪さん」です。先日、京都・奈良を観光旅行した際、訪れた場所です。三輪そうめん、の三輪。JR桜井線「三輪」駅をおりて10分ほど歩いたところに大神(おおみわ)神社があります。この神社は、拝殿のあるなだらかで姿の美しい三輪山そのものがご神体。三輪明神に対する信仰もあるところです。

能楽に、この明神さまを女神と解釈した『三輪』という曲目があります。学生時代、縁あって能楽に接していたころ、宝生流能楽師・田崎隆三の『三輪』を観ました。前シテである里の女が舞台上の作り物に入り、そこで三輪明神である正体を明かし、明神の姿となって再登場します。金の風折烏帽子(かざおりえぼし)に白の長絹(ちようけん)、緋の袴という巫女スタイル。ただ床几に座っているだけの、その佇まいがとてもまぶしかった覚えがあります。それ以来『三輪』は僕にとってちょっと特別な曲目になり、ゆかりの地である三輪も特別な場所になりました。

大神神社は、派手な観光スポットではないため、連休にもかかわらずひっそりとしていました。杉木立の参道を歩いて本殿に向かうと、それだけで荒んだ気持ちが癒されていくようです。古来から信仰を集める場所というのは、ある種のパワーがありますね。今回はあまり時間がとれず断念したのですが、次回は山沿いの古道、山の辺の道をたどって訪れたいところです。

美輪明宏音楽会

やはり、オカマなら一度は詣でたい、美輪さまライブ。僕の友人にもひとりフリークがいて(宝塚や松田聖子も大好き、という典型的なお仲間)先週末、渋谷のパルコ劇場まで一緒に行って参りました。意外にお仲間は少なく、圧倒的に女性が多かったです。
さて、当の音楽会の方は、シャンソンを中心に和モノも少々。シャンソンは1曲1曲がドラマになっていて、かのお方は丁寧に演じておられました。とどめは「愛の賛歌」。はじめに訳詞を語り、そして原語で歌い上げる。びっくりするような声量。感動のラスト、と思いきや、さらにアンコールがありました。そこで何と喜納昌吉の「花」を。美輪さまの解説によると輪廻転生を歌った歌らしいです。

 泣きなさい 笑いなさい
 いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ

よく知られたベタな詞なんですが、美輪さまマジックというか、思いがけず涙が。波動がくる、感応する、といった体験。詣でる、は決して大袈裟な表現ではありませんでした。ステージ演出でも金の紙吹雪が舞い、後光が…。理屈抜きでかのお方に感謝し、拝みたくなるステージ。

入社1年だというのに。

先週末は、昼間から東京レズビアン&ゲイパレード・スタッフの公式打上。100名近い大宴会。その後、友人M宅で、同棲しているその友人の相方さんのバースデー・パーティ。4名でこぢんまり。Mは僕のバースデー・パーティでも料理の腕を奮ってくれたのですが、この日もサラダから、エビチリ、角煮入りのスープ、鶏の蒸し焼きまで、かなり濃いメニューでもてなしてくれました。その後、年甲斐もなく、PS2のスゴロク(桃太郎電鉄…。)で夜を明かして始発で帰宅。やはり、ストレートの所帯持ちには、絶対ありえない週末の過ごし方。30代後半という年齢で、同じボランティア仲間にドキドキしたり(100人もいれば10人はイケます)、抱きつかれたり、友人の手料理をご馳走になったり、スゴロクに夢中になったり、かなりどうかしていると思いつつ、それなりに楽しいです。大事な問題が棚上げになってる気はしますが。仕事とか…。ポットに入社して、来週で丸1年になりますが、トホホな新人からいまだ脱しておりません…。

苛酷なパレード

8/13(土)に開催された東京レズビアン&ゲイパレード。たしかに当日も嵐が去ってすごく蒸し暑かったですけど、苛酷だったのは準備段階の話です。僕は2002年に続き、ガイドブック、ゲイ雑誌のパレード広告、当日のテント表示パネルやステージ看板、隊列の横断幕など、デザインが絡む仕事を一手に引き受けていました。(これがそもそもムチャ。)6月上旬のガイドブック入稿時も徹夜続きでしたけど、開催までの2週間も案の定、睡眠時間を削るハメに。しかも本業の忙しい時期にもぶつかり、ポットのデザイン・チームにはずいぶん負担をかけてしまいました。ゴメンナサイ。

結局、開催前日も深夜までの作業、翌朝は現地ミーティングをサボってひたすら案内看板制作。ようやく、受付開始1時間前に現地入り。そして、僕のパレードはこの案内看板納品をもってめでたく閉幕…。パレード本番前、忙しく立ち回っているボランティアさんを尻目に、既に安堵の表情でした…。もちろんパレードは大きな事故もなく、無事に終えました。

撤収作業が終わった頃、実行委員長から「ロゴが良かったね」って一言をもらった。グッズ担当は「せっかくデザインしてもらったタトゥー、柳瀬さんにつけ忘れた…。」って言われた。働いている姿の見えない役回りだったので、労いの言葉をかけてくれるのは実行委員の中でも一部だったけれど、嬉しかったです。自分のデザインした横断幕が、ずらっと並ぶ様も誇らしかった。ひたすら疲れたパレードでしたけど、ゲイ・コミュニティの中での信頼はつなぎ止めたんじゃないかと。これからは本業の遅れを取り戻さないといけませんね。

今年もFUJI ROCK FESTIVAL参戦します

三好さんに続き、音楽ネタです。
今年もこの季節がやってきました。サンボマスターの熱いステージに涙した’04から、ちょうど1年経ったんですね。

今年は初日から、観たいアーティストの連続です。あか抜けたフォークを歌うEddi Reader、レッド・ツェッペリンのようなグルーブ感を持つthe music、既に大物感を漂わせているColdplay、人力トランスRovoは2時間のステージ。2日目には、サンボマスターが昨年に続き登場します。ステージ規模をワンランク上げて。

今年で4度目の参戦ですが、これまでになく熱い3日間になりそうです。下界に戻ってこられるか、心配です。

まだまだ続くパレード仕事…。

以前お伝えした通り、僕は8/13(土)に東京・渋谷で開催される「東京レズビアン&ゲイパレード2005」の印刷物デザインを担当しています。6月半ばにガイドブックや、ポスターの入稿を終え、すっかり隠居モードに入っていたのですが、他の部門は着々と準備をすすめていたワケで、開催を1カ月後に控え、またデザイン仕事がどっと襲いかかってきました。

隊列の横断幕、公式グッズ、ゲイ雑誌や他イベント・ガイドブックへの広告出稿、関連イベントのフライヤーなどなど。ただし、これらは僕のデザイン仕事に定評があって舞い込むのではもちろんなくて、他に担い手が見つからないためなのです…。ゲイ業界の中でも、第一線で活躍している優れたデザイナーさんは多いわけですが、無償で、しかもタイトなスケジュールをこなす人間が見つからない。(金曜に原稿を渡されて、月曜に入稿してね、といったスケジュール。)

僕にしても関わってしまった以上続けている、というのが本音。やりたくてやってんだろうから、みたいなもの言いにはひどく違和感を覚える。主催者側の人間として自覚は必要だと思っているけれど、委員といえども関わり方や、どこに意義を感じているかはさまざま。僕の場合、関わった以上、それを続けることが大切だという認識。05/8/13までは。来年以降は後身に任せたいですね。

平和苑

先週末、東京パレードのスタッフ仲間4人で、沼袋の焼肉店「平和苑」に行ってきました。ウマくて、安くて、肉を焼いてくれる名物オヤジがいる、という噂のお店。誘ってくれた友人は、自宅も近くて、よく来るんだとか。

店に入るなり、オヤジの名調子スタート。「ウチはさあ、使ってる塩が違うんだよ。舐めてみてよ。」と言いながら、みんなの手のひらに塩を配る。たしかに、他の塩と違ってうま味がある。これだけで酒が飲めそう。「でね、和牛と言えば近江なんだよ。ウチはホントの国産だから。」とか、その後もオヤジ、ずっとしゃべり続ける。

「もうもうと煙出して焼くの、あれダメね。うま味が全部出て行っちゃう。」と、お皿のカルビをどどっと網の上にのせ、真ん中に寄せて蒸し焼き。確かに煙はほとんど出ていない。少しして「はい、もういいよ。焼け過ぎちゃうからとっとと食べて。」と言われるまま食べる。何か、他の焼肉屋で自分が焼いたものとは全くの別物。うま味が凝縮されていて、ホントに旨い。みんなの表情が緩くなっていく。

その後も、オヤジのおまかせで、地鶏やら、ミノやら、なぜか干したイカやら、ひたすら食べ続けました。極めつけは、ワサビ醤油で食べた霜降りの近江牛。軽くあぶっただけのしんなりした状態で、オヤジがせっせとすり下ろしてくれた本ワサビを上にのせ、醤油をつけて食べる。食感は正しく脂ののったトロ。ますますシアワセ。

店をあとにしても余韻に浸っていたいところでしたが、やり残した仕事を片づけに神宮前の事務所に。シアワセな時間は儚いのでした。

東京レズビアン&ゲイパレード2005、あります。

本格的な広報をしていないためか、やたらと「今年ってパレードあんの?」と聞かれます。僕が2002年のパレードでスタッフをやっていたことを知っている連中から聞かれるんですが、もちろんあります。3年ぶりの復活。今年は、8月13日(土)、2002年と同じく渋谷・代々木公園で。執行部は既に3月頃から動き出しています。

ガイドブックもこの6月中旬から配布される予定。僕はそのデザインを担当しているんですが、今、入稿直前でかなり焦っています。記事ページはもちろん、広告ページも不備だらけ…。2002年も同じくボランティアでガイドブック制作を担当し、さんざんな目に遭っているにもかかわらず、また同じ境遇に身を置いてしまいました。手を挙げておきながら、失敗したなあ、と。

ただ、砂川秀樹、エスムラルダといった友人たちのがんばっている姿を見ていると、放っておけないという気持ちが。やるしかありません。

夢の10連休、呆気なく終了。

この黄金週間、ポットでは年初(!)の予定通り、10連休を決行しました。実は直前まで本気にしていませんでしたが、無事連休に突入。(一部、出社してたひとも。お疲れさまです。)

僕は先月に引越して以来初めてのまとまった休みだったので、部屋の片付けが課題。これまで何人かの訪問者から、物置みたいだの、家具の使い方が間違っているだの、さんざんな言われようでした。確かに、入ってすぐ寝床、その奥にデスクというレイアウトが間違い。以前、ベッドがわりに1畳だけ畳をつくったのですが、今の部屋にはうまく収まらず、間に合わせで部屋を入ってすぐのところに置いていました。この休みに近所の畳屋さんを呼んでサイズ変更。今の居室は短辺が190cmしかないため、せっかくの特注2m畳を泣く泣く190cmに。(部屋には収まりましたが、敷布団の足下部分が10cm壁づたいに上向いてます。)逆に、奥にあったデスクは手前に移動し、ようやく物置呼ばわりを脱した気がしました。

あとは、近所の公園で(流行らない)インライン・スケートをしたり、平日のみオープンのヘンな飲み屋さんに行ってみたり、銀座で観劇したり、母親に花を贈ったり、そこそこ充実した連休ではなかったかなと。でも終わってみるとあっと言う間でしたね。過ごし方が地味だったせいか、月曜からフツーに仕事出来ています。ほっとする反面、悔しい気もして何だか複雑。