投稿者「ポット出版」のアーカイブ

君よ知るや南の獄 上

戦争が終わった。しかし、「南の島」にはまだ地獄が待っていた。部下のため、そして自らのプライドのために身体を捧げた男の物語は、一人の男の歪みながらも純粋な愛ゆえに悲劇となる─

ゲイ・コミックの巨匠にして、世界的なゲイ・エロティック・アーティスト・田亀源五郎が描く、2003年〜2006年に『G-men』誌上に連載された、SMマンガの傑作長編がついに単行本化。上下巻同時発売。

君よ知るや南の獄 下

戦争が終わった。しかし、「南の島」にはまだ地獄が待っていた。部下のため、そして自らのプライドのために身体を捧げた男の物語は、一人の男の歪みながらも純粋な愛ゆえに悲劇となる─

ゲイ・コミックの巨匠にして、世界的なゲイ・エロティック・アーティスト・田亀源五郎が描く、2003年〜2006年に『G-men』誌上に連載された、SMマンガの傑作長編がついに単行本化。上下巻同時発売。

日本の出版流通における書誌情報・物流情報のデジタル化とその歴史的意義

日本図書コードおよびISBN問題の全体像を再構成し、出版流通における書誌情報・物流情報のデジタル化の歴史的意義を明らかにした、日本の出版流通研究の基礎資料として必携の書。豊富な資料、当時の出版関係者への貴重な証言インタビュー、索引付き。

【収録インタビュー】
北川明氏(第三書館)
高須次郎氏(出版流通対策協議会会長・緑風出版)
木下郁氏(出版流通対策協議会事務局長)
本間広政氏(元・日本出版インフラセンター[JPO])
井上ひさし氏(作家)
池田隆氏(元・出版労連副委員長)
胸永等氏(元・図書館を考える会・主宰)
石塚栄二氏(帝塚山大学名誉教授)

ず・ぼん13

図書館とメディアの本、『ず・ぼん』の13号。傑出した図書館人・岡田健蔵と函館図書館の足跡を辿る「岡田健蔵の函館図書館」。『図書館戦争』シリーズの作家、有川浩のスペシャルインタビュー「自由宣言は勇ましい!」。委託スタッフが語る図書館の現状とこの先「座談会◎いつまで続けられる? 委託スタッフ」。他に、本誌編集委員による座談会「話題の千代田図書館に行ってみた」など。

GIRL’S ONLY

女の子×女の子だけのエロチックなマンガ集。

日本唯一のレズビアン&バイセクシャル専門のエロチック雑誌として、ポット出版から刊行した『カーミラ』vol.1-10(2002年〜05年)に掲載された5人のマンガ家の12作品を収録しました。

切なく、愛らしく、そしてちょっぴりハード・エロチックな「ガールズオンリー」の世界が満載です。

ポルノグラフィ防衛論

セクシュアル・ハラスメントの濫用、ポルノグラフィ規制がすすむアメリカで、フェミニストの法学者、ナディーン・ストロッセン(アメリカ自由人権協会会長)が、表現の自由を守るためにポルノ規制に真っ向から反論、批判した書です。ポット出版より2004年5月に刊行した 『セックス・フォー・セール──売春・ポルノ・法規制・支援団体のフィールドワーク』に続く、松沢呉一氏監修による「アメリカの性にまつわる規制事情」を知るための第二弾です。「不快」というキーワードでセクハラだと認定され、規制へと動くアメリカの現実に、そんなことまでセクハラだと認めていいのか! と思わずつぶやきたくなる場面も。松沢呉一氏による「解説」も収録しています。

青き闘球部

朝高ラグビー部には魂がある。
それは日本人が忘れてしまったものだ。
─竹内伸光・國學院久我山ラグビー部監督

70年代。東京朝鮮高校にラグビー部が産声を上げた頃、彼らは日本の社会でどこからも相手にされなかった。
…それでも、ほんの偶然から交流が始まり、身体と身体をぶつけ合い、互いに互いの痛みを知ることによって、少しずつ相手を知り始めた。(本文より)

そして未経験者が大半のラグビー部は、東京都予選決勝まで勝ち上がる強豪となった─

1994年に公式戦出場が認められ、全国大会・花園にあと一歩まで迫る朝高生たちの姿を描いたノンフィクション。

藤井誠二【ノンフィクション作家】●ダメになった左翼に読ませたい!?

 伏見さんのお仕事は一貫して、自らが身を置くマイノリティの側から社会に向けて強い言葉を発信をしながら、すぐに自分の言葉を相対化し、自身が属するマイノリティ内部に向けて疑問を投げかけたりもする。自分たちマイノリティを「理解」しようとする第三者や、あまりに原理主義的になっている「味方」の人々に対しても辛辣な言葉をぶつける。そういう立ち位置を背負ってこられたという印象があります。だから当然、ときどき返り血を浴びるようなこともあるはずで、逆に言えばそれがそのマイノリティ全体が活性化し、思想的に成熟していく原動力になっているのだろうと思います。

 マイノリティが社会から受ける差別や無理解、さまざまなプレッシャーと鋭く対峙してときにはね返したり、変えていくためには、一定の「社会運動体」を牽引する必要があります。同性愛者の多岐にわたる社会運動が理論的な武装をし、成熟をとげ、広範な支持を得ることができていったのも、そうした伏見さんの自由な立ち位置が確保されてのことだと思います。

 私はノンフィクション作家としてマイノリティを取材することが多い。伏見さんのような当事者ではありませんが、私が取材する対象もマイノリティとしてなんらかの社会運動を起こしているものばかりでした。最近では「犯罪被害者」というマイノリティがどう政治的に権利を保障されるか、どう司法に参加をすることができるかという運動の第一の目標点に達しようとしています。ぼくはその渦中にノンフィクションの書き手として関わってきています。

 そういう日本のマイノリティの運動はたいがい左翼が担ってきました。ですが、左翼の最も悪いところは内部での論争や批判を許容できないところです。政党であれ、市民グループであれ、労組であれ、連合体でも同じ体質を持っています。だから世の中の現実の変化に対応することができず、いまや月刊誌に「グッとくる左翼」なんて特集を組まれて面白がられている(でも完売だとか)存在になりさがっています。

 マイノリティだった運動体や自浄能力を持てないまま肥大化し、利権集団と化したり、理念を唱えるだけで現実に起きている課題に対応できない化石のような所帯になったりしていきました。与党に批判が高まっても、左翼政党に票がいかないことについても、自己正当化と与党を攻撃するだけで冷静な自己分析ができないほどダメになっている。その答えが『欲望問題』には記されていると思いました。そしてこの本には、世の中の価値を変える、あるいはつくりかえるために、かつ傲慢にならないための知恵と経験が詰まっていると思います。

 吉田司さんの『ひめゆり忠臣蔵』ではありませんが、いかなるマイノリティのなかにいても、声を上げずにはいられない差異にこだわりぬく感性こそ、伏見さんの真骨頂だと思っています。日本の左翼はそういう感性や発言を基本的に嫌い、与党のようなぬるま湯状態を毛嫌いしてきました。でもそれが昨今の左翼の弱体を招いたのです。『欲望問題』をいまの私が読むとそういう思考ばかりが浮かんできてしまいます。逆に言えば、マイノリティの運動がどうすれば拡大や思想的成熟をしていくことができるのかというヒントもつまっているのだと思いました。

【プロフィール】
ふじいせいじ●1965年、愛知県生まれ。ノンフィクション作家。

【著書】
殺された側の論理/講談社/2007.2/¥1,600
少年犯罪被害者遺族/中公新書クラレ/2006.12/¥740
風光の済州島「漂流」(荒木経惟との共著)/アートン/2004.10/¥2,381
こころのブレーキがきかない(編著)/日本放送出版協会/2004.7/¥1,400
わが子を被害者にも加害者にもしない/徳間書店/2003.12/¥1,500
500万で家をつくろうと思った。/アートン/2003.11/¥1,500
この世からきれいに消えたい。(宮台真司との共著)/朝日文庫/2003.10/¥520
人を殺してみたかった/双葉文庫/2003.4/¥524
いつの日にかきっと 映画「夜を賭けて」に賭けた若者たち/アートン
/2002.12/¥1,200
暴力の学校 倒錯の街/朝日文庫/2002.11/¥740
学校が自由になる日(宮台真司、内藤朝雄との共著)/雲母書房/2002.9/¥1,800
17歳の殺人者/朝日文庫/¥2002.8/¥700
少年に奪われた人生/朝日新聞社/2002.8/¥1,300
開国マーチ(荒木経惟との共著)/実業之日本社/2002.7/¥1,900
コリアンサッカーブルース/アートン/2002.5/¥1,100
殺人を予告した少年の日記/ワニブックス/2001.9/¥1,700
「脱社会化」と少年犯罪(宮台真司との共著)/創出版/2001.7/¥800
少年の「罪と罰」論(宮崎哲弥との共著)/春秋社/2001.5/¥1,800
教師失格/筑摩書房/2001.4/¥1,800
リアル国家論(宮台真司、宮崎哲弥、網野善彦、姜尚中らとの共著)/教育史料
出版会/2000.8/¥1,800
学校の先生には視えないこと/ジャパンマシニスト社/1998.8/¥1,600
〈性の自己決定〉原論(速水由紀子、宮台真司らとの共著)/紀伊國屋書店
/1998.4/¥1,700
学校的日常を生きぬけ(宮台真司との共著)/教育史料出版会/1998.4/¥1,600
18歳未満「健全育成」計画/現代人文社/1997.12/¥2,100
など多数