投稿者「大田 洋輔」のアーカイブ

未来型音楽レーベルって何だろう

突然ですが、9月2日(水)から始まる「未来型音楽レーベルを立ち上げよう!」という講義に参加します。

世田谷ものづくり学校を教室にした、誰でも参加出来る「自由大学」の授業のひとつです。

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未来型音楽レーベルを立ち上げよう!

[ 講義内容]
2010年音楽の旅

「インターネットでデビューも楽々!」・・・ところが現実は甘くない。アーティストを抱えてその音楽をどう動かし、認知させていくのか? 今までに ない、新しい音楽レーベルの作り方、運営ノウハウをお教えします。契約書の読み解き法、収支見込の立て方など目からウロコのヒジョーに実践的な講義です。

教授:牧村憲一、津田大介
キュレーター:森和夫

[ 講義計画 ]
第1回 “小さいレコード会社作り”はもうやめよう
メジャーレーベルが軒並み収益で苦戦している中、見よう見まねで小型レコード会社を作っても意味がない。ここでは経営面での収益支出を考えながら「形にとらわれない」レーベル作りを考えて行きます。
第2回 上手なネットとの付き合い方1~管理
パソコン、インターネットはなにもアーティストや音楽のプロモーションや販売ツールだけではない。事務的な管理、そしてファン管理にもいろいろと役立てることが出来るのだ。ここは日本有数のTwitterの使い手でもあり、「仕事で差がつくすごいグーグル術」の著者でもある津田氏が目からウロコのネット 活用術を直伝します。
第3回 権利、契約の落とし穴
肝心な物事を進める時には必ず目の前に表れる権利問題、そして契約書。
権利は果たして守り抜くだけでいいのか?契約はすぐに判を押してしまっていいのか? 実際に使われる契約書文例やケースワークを用いながら実践的な対応手段や観点を伝授します。
第4回 上手なネットとの付き合い方2~プロモーション、販売
音楽配信やSNSでアーティストのプロモーションやセールスもバッチリ!・・・だったら誰も苦労はしない。この時間では普段注目されがちなツールや手段ではなく、その有効的な活用法やリアル展開との共存についてレクチャーします。
第5回 未来型音楽レーベルは荒野をめざす
遂に講座も最終回。4回の講義を受講して学んだノウハウで果たしてこの音楽業界の荒波を渡りきれるのか!? 特別ゲストにビクターエンタテインメント (株)FLYINGSTAR RECORDS エグゼクティブ・プロデューサー 高垣 健氏を迎えながら実際の運営の問題点やビジョンを講師と共に考えていきます。

注)内容は予告なく変更される場合があります

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出版社の新入社員がなんで音楽レーベルについて勉強しに行くのかというと、
社長の「行け!」というメールに「行きます!」と返事をしたからなのですが、
社長の「行け!」と僕の「行きます!」にはズレがあって、
社長が何を考えているかは、よくわかりません。

社長は
何か面白そうだから、とか
担当していた本2冊を入稿して時間余らせようとしてないかアイツ、ふざけんな、とか
スパイ、とか
企画を作り悩んでいるペーペーにチャンスをやろう、とか
ほかにももっと一杯、色々なことを考えているのだと思います、多分。

僕は、早い時間に堂々と退社して会社の外にいる色んな人に会える機会に飛びついた、というのが一番。
あとは、未だ出版の「出」の字も、社会人の「社」の字もわからないボンクラながら、「“小さいレコード会社作り”はもうやめよう」「上手なネットとの付き合い方1~管理」「権利、契約の落とし穴」「上手なネットとの付き合い方2~プロモーション、販売」「未来型音楽レーベルは荒野をめざす」という全5回の講義のテーマが、すべて出版社のこととして考えられそうだと感じたから。

5秒で「行きます」と書きました。

ちなみに、「行きます」と返事をした後「行くにあたってお金がないので、貸していただけますか?」とお願いしたところ、ポットの研修システム(2005-07-05 ポットの研修システムってこうよ)が適用されることになりました。

ポットの研修システムとは、社内的にレポートを提出することで、学費の半分が支給される、というものです。バンザイ。

で、あっという間に、もう明後日から開講です。

やや心配ですが、張り切って参加していこうと思っています。

山中学さんの思い出

山中学さんの写真集『羯諦』、来週の金曜日に刷り上がりが届く予定です。

ポット出版がお送りしている「新刊案内メール」のための「担当編集者より」という文を書いたので、
こちらにも載せておきます。

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山中さんの作品に関しては、何よりもまず実物を見ていただくのが良いのですが、
山中さんの写真に関する自分の体験をひとつ…。

具体的にいつのことだったかは忘れてしまいましたが、
数年前、インターネット上で山中学さんの写真に遭遇しました。
6つのシリーズの中で、一番上に表示されていたのは最新作の「無空 茫々然」。
24体の堕胎児でした。
説明的な文章は一切なく、詩的な短文だけが添えられた写真群が持つ、
得体の知れない強さに打ちのめされたことを覚えています。

同じようにほとんど説明もなく羅列された6つのシリーズのどれを見ても、
画面の中の世界が自分の生活している空間と地続きだとは、とても思えず、畏怖の念を抱きもしました。
人が撮ったとは思えない写真のインパクトに、ブックマークなぞする余裕はなく、
全てを見終わった後も、ただフラフラとページを閉じるのみ。
その後2,3度、思い出したように山中さんのサイトを探したのですが、
「山中学」という名前を覚えていなかったため、見つけることができず、
忘れかけていた2008年の11月。
中野ブロードウェイにある書店「タコシェ」の中山亜弓さんから、
「今、とても好きな写真があって、山中学さんという写真家の作品なのですが、
その方の写真集を出すことを考えています」
というメールがポット出版に送られてきました。
自費出版という方法もありだけれども、流通や質のことを考え、
沢辺(ポットの社長です)に相談してみたい、という内容でした。
そのメールの中の、山中学という写真家のサイトです、
と書かれたリンクをクリックしたときの衝撃といったらありません。

それから実際に山中さんとお会いして、
その人柄に良い意味で大きく裏切られるなど紆余曲折ありましたが、
この9月、ようやく『羯諦』として完成します。
準備期間を含めて、1つのシリーズ制作に3,4年。
6シリーズで約25年間の集大成です。

山中さんは完成とほぼ同時にニューヨークに発ち、現地にある所属ギャラリーでの展覧会へ。
本当に、弾丸ミサイルのような人で、本人の魅力もどこかでお伝えしたいのですが…。
山中さんは、作品以外の部分を明らかにするのを避ける人なのです。
残念。
その分、その作品を多くの人に見てもらいたいです。

山中学の写真
※リンク先で公開されている6シリーズの被写体は「ホームレス(阿羅漢)」「動物の死骸(不浄観)」「老婆(羯諦)」「アジアの子ども(童子)」「奇形者(浄土)」「堕胎児(無空 茫々然)」です。

2冊の入稿を終えての1人反省会、あとEye-Fi

先週、岩松了さんと5人の写真家の『溜息に似た言葉』と、山中学さんの『羯諦』の2冊を入稿しました。

先週の末から今週の頭にかけて『溜息』の色校確認が、そして本日『羯諦』の色校確認が終わり、
明日『羯諦』の色校を戻せば、物としての本の出来上がりは、待つだけ。


2冊の制作を進める中で反省点は3分に1つくらいあったのですが、
一番大きな反省点は「最初から全力で行かんといかんぜよ」というものです。

初校を出すときに確認不足や詰め切れてない部分があると、後から後からボロが出て、
改めて確認したり、デザインを変更する必要が出てきたりで、あらゆる人に手間をかけてしまう、
ということが身に染みてわかりました。

もちろん、やっている最中は手を抜いているつもりはさらさらなかったのですが、
後から考えれば「何で絶対必要なソコを確認してないの?」というポイントが山ほど出て来て、
自分の未熟さに酒恋しくなったり、反省しきり。

「後で確認しよう」は絶対駄目で、集中力と追求力が大事なのですね。

高校生くらいのときにも思ったはずなんだけど。
ガックシ。

他にも「何でも確認すればいいってもんじゃないぞ」とか色々あるのですが、
あんまり長時間反省していると大変なので今回はこの辺で。

今日は「見た目は普通のSDカードだけど、それを入れてデジカメで写真を撮るとアラ不思議!
自動でflickrやら何やらの画像共有サイトにデータをアップロード」してしまう
Eye-Fiというオモチャをポットサイトに導入するための実験を色々していました。

使い始めるまでは
iPhone(先週買いました)があれば、似たようなこと出来るんじゃないの?
と思ったのですが、実際にデジカメで撮った画像がいつの間にかWeb上で公開されているのを
目の当たりにすると不思議な高揚感があり、
お前も全世界に公開してやろうか!?という気分になります。

SDカードの形をしたものを、デジカメに突っ込む、
カシャッと押す、というところがポイントですね。

クリックする指先が遠くまで届いたみたいで、楽しいです。

大田(http://twitter.com/ota_pot

山中学写真集『羯諦』出します

本日、早速ofellabutaさんで取り上げていただきましたが、
ポット出版は9月に山中学さんの写真集『羯諦』を出します。

現在、掲載する写真を含めた本文まわりはほぼ出来上がり、函や表紙、本文の用紙についてさまざま検討しているところです。

山中学さんは1959年、兵庫県生まれの写真家で、25年間に亘って「阿羅漢」「不浄観」「羯諦」「童子」「浄土」「無空 茫々然」という6つのシリーズを撮影してきました。今回の写真集『羯諦』はその集大成で、6シリーズから108点を収録します。

序文はカリフォルニアの日本美術研究者、パトリシア・J・グラハム博士。

定価6,000円+税と安くない写真集ですが、
250mm×250mmの大きなサイズで山中さんの写真を堪能していただけると思います。

モノクロで写し取られたそれぞれの被写体の、生き物としての本質をご覧ください。

【目次】
◎序文─パトリシア・J・グラハム博士
●阿羅漢
●不浄観
●羯諦
●童子
●浄土
●無空 茫々然
◎活動歴
※全文、日英対訳付き

【山中学 プロフィール】
1959年生まれ。広告写真家の助手を4年余務める。その後独立、23歳で上京。
コマーシャル写真家の道を歩み始めるが、広告写真と自分の追求したい写真の温度差を感じ、
自らの世界を極めたいと思い、作品の制作を始める。

──私の生まれ育った大阪近郊の尼崎の町は町工場労働者たちの多く住む場所で、
昔から仏教が深く根付き、仏教にまつわるお祭りが多く、住民たちの信仰も厚く浸透していた。
私が小さい頃、交通事故に遭い病院に運ばれ、10日間も意識不明で生死をさまよった事があり、
幸いにも私はこの世に戻ることができ、その身代わりに可愛がっていた犬が死んでしまった出来事があった。
この奇妙な霊験や奇跡的な生還から、生と死、仏教に関心を持つようになった。
作品を通して仏教の真意を視覚的に伝えたいと思っている──

1989年、東京で初めての個展“阿羅漢”を開く。現在は、東京に住みながら、ニューヨークのギャラリーを通して作品を発信し続けている。

山中学の写真(著者のサイト)
※リンク先で公開されている6シリーズの被写体は「ホームレス(阿羅漢)」「動物の死骸(不浄観)」「老婆(羯諦)」「アジアの子ども(童子)」「奇形者(浄土)」「堕胎児(無空 茫々然)」です。

『羯諦』書店FAX(予価7,000円+税とありますが、定価6,000円+税に決定しました)

書誌情報と書影は自由にご利用ください

今日、ブックファーストの方から電話がかかってきました。

「ブックファーストのサイトのおすすめコーナーで『本の現場』を紹介するので、ポットのサイトにある書影を使ってもいいですか? それから、今後ポットの本を紹介するときに、連絡なしに画像を使っていいですか?」

このとき僕は「宣伝や紹介をしてもらうときに書影の利用を断る理由はない。むしろバンバン使ってもらいたいくらいだ」と思ったので、「ありがとうございます。まったく問題ないので、ぜひお使いください」と答えました。
本のカバーに写真やイラストを使っていた場合、その写真やイラストに著作権は存在するので、(厳密にいえば)著作権者に許諾を取る必要がありますが、『本の現場』の表紙は山田さんの作ったドットなので、その点も問題ありません。

とっても嬉しいので、ウキウキしながら電話を切って、速攻報告の社内メールです。

5分後、沢辺さんから「対応として間違ってはいないけど、もっとよく考えろよ?」と言われました。

まず「版元ドットコムのサイトの一番下の部分をよく見ろ」と。

見ると<本サイトに掲載されている書影・書誌・内容紹介などすべての情報は、販売・紹介目的の場合にはご自由に使用できます。印刷物用の画像データ、より詳細な内容紹介が必要な方は、各版元、または事務局へご依頼ください。>と書いてあります。

ということは、電話のときに「版元ドットコムではですね…」と一言添えるだけで、ポット出版だけでなく版元ドットコム会員社147社の本を紹介するときに書影使用の許諾を取る必要がないことを伝えられたばかりか、版元ドットコム自体の宣伝にも(もしかしたら)なるかもしれなかった、ということです。
版元ドットコムのサイトでは、最下部に小さく書かれているだけですから、よーく見ないと気づきません。でも、電話なら確実に伝えられたことです。

だいぶ悔やみました。

その後、僕が「そういえばポットのサイトでは…」と気づいた頃、沢辺さんによる「ポットサイトのフッター変えよう」というメールが社内に流れ(早い)、昨日まで

<このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載されている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。ポットの社員によるもの、上記以外のものの著作権は株式会社スタジオ・ポットにあります。>

だったものが

<ポット出版発行の本の書影・書誌・内容紹介などすべての情報はご自由に利用ください。印刷物用の画像データ、より詳細な内容紹介が必要な方は、問い合わせフォームから連絡をください。このサイトへのリンクは完全に自由です。掲載されている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。当社スタッフによるものの著作権は株式会社スタジオ・ポットにあります。>

になり、↓のほうに表示されています。

そんなもろもろのきっかけが、ブックファースト京都店人文書担当・神内さんによる”おすすめ”です。

こういうのをカオスというのでしょうか。
とにかく、ありがとうございます。

お犬様

先日、社内にウサリーマンが出た話を書きました。

今回は自分ウサリーマンの写真です。

ウサリーマン

撮影してくれた写真家の中村紋子さんによると、
「彼女がいなくて家に帰っても誰もいないから会社に泊まって犬に慰めてもらっているウサリーマン」
という設定だそうですが、実際の僕のサラリーマンっぷりとあまり変わっていません。
違いがあるとすれば、僕は鉄派じゃなく”すず”派なので、抱くとすればすずのはず、というところだけ…。
(今回鉄と共演したのは、すずはバカちんなので撮影中に協力できなそうだったからです)

社内の人に見せても「鉄がかわいい」「鉄がすてき」と大評判。

で、実は本日も何だかんだで社内泊。
鉄もすずも帰ってしまったので、山田さんと二人。
山田さんと、二人…。

山田広野の活弁リサイタル

自作自演活弁映画監督の山田広野さん。
広野さんの撮影スタイルは、新宿の雑踏から沖縄のビーチまで、いかなる場所でもゲリラが基本です。
その場に居た人は知らないうちに作品として利用されてしまう、勝手にドキュメンタリー方式でもあります。

先日、秋葉原を舞台にした広野さんの作品を観ていたら、大学の後輩の女の子がメイド姿で主人公にチラシを渡していました。
もちろん本人は、山田広野の活弁映画に出演していて、言ってもいないことをヘリウムボイスで喋らされていることに気づいていません。
作品上映終了後、あわててその後輩にメールをしたら「何だ山田広野って。ぶっ殺すよ?」という返事が来ましたが、まだ広野さんには伝えられず。

ま、いっか。

そんな山田広野さんの活弁リサイタルが、
7月25日(土)の19時より、下北沢のトリウッドという映画館で行なわれます。
山田広野の活弁リサイタル
料金は1,200円。
今回のゲストは着ぐるみアイドルユニットのしでかすおともだちの皆さんで、思ったより派手に動く皆さんです。

お時間のある方は、ぜひ下北沢まで。
会場にて、『山田広野の活弁半生劇場』も販売しております。
どうぞよろしく。

山田広野と沖縄の美少女

先週末には『バサラ人間』の札幌上映を見事成功させた山田広野監督。

今度は沖縄のフリーペーパー「Mogmog」に登場いたしました。

広野監督は以前「Mogmog」に連載を持っていたそうで、そのご縁で『山田広野の活弁半生劇場』を紹介していただいたのでした。
その中でなんと「美少女図鑑」にも登場しているヒガリノちゃんからも、「山田広野さんに恋をしました」と大絶賛のコメントをいただいております。
うらやましい…。

よく見ると言わされた感が丸出しというか「と言えとMogmog編集部に言われました」と思いっきり書いてありますが!

そんなお茶目なフリーペーパー「Mogmog」35号は表紙のミズホンちゃんも非常にかわいく、オススメです。
沖縄のTSUTAYAやヴィレッジヴァンガード等で配布しているそうなので、夏休み沖縄に行かれる方は、ミズホンちゃんを目印に探してみてください。

Mogmog vol.35Mogmog

ウサリーマン in ポット

バレたか
デザイナーの和田さんは、トイレでウサギになります。

フラメンコ部
すました顔してフラメンコが得意。

ou de guerre
続いての石塚ウサギさんは、つややかな腕毛でファン(獲物)をおびき寄せます。

ニヤリ
カメラマンのお姉さんとの小粋な会話もこなします。

なんちって。

現在製作中の『溜息の言葉』(岩松了・著)で撮影をお願いした5人の写真家のうちの1人、中村紋子さんは「ウサリーマン」というシリーズを撮り続けています。

100人撮影が目標で、現在80人くらいなんだとか。

岩松さんの本の打合せのときにウサリーマンの話になり「今、モデルになってくれる方を募集してるんですけどね。どこかになってくれる人がいないかな〜。ふふ〜ん」と誘っていただいたので、ここぞとばかりに飛びついて、不肖・大田もモデルとして参加させていただきました。

その後SDの石塚さんにもノってもらい、計2名がウサリーマンプロジェクトに貢献。

TIBFの前の話ですが…。

ウサリーマンのモデルは、現在も募集中だそうです(特に農業、漁業、金融業)。

興味のある方は、直接中村さんに連絡していただくか、もしくはポットまでご一報を。

人生の記念になると思います。

ぜひ!

岩松了の『溜息に似た言葉』-02

前回のつづきです。

岩松さんと、カメラマンの土屋文護さん&石井麻木さんとの対談も終え、いよいよ編集作業ですが、ここで下手な順番に並べては台無しです。

一番基本的な順番は発表順の時系列ですが、今回は5人のカメラマンに撮りたい8本をバラバラに選んでもらったので、改めて時系列にするとデコボコした感じになってしまいます。

そこでカメラマンごとに8本をまとめようということになったのですが、ではカメラマンの5人の順番をどうするか、各カメラマンの8本の並びはどうするか。

おおまかな方向性は決まっているものの、エッセイと写真が組合わさったものが40本なので、両方のリズムを考えねばならず、倍悩みます。

エッセイのことだけを考えても、例えば、岸田國士の『屋上庭園』の中の「お金がなくなると友人が減っていく」というようなセリフの近くにテネシー・ウィリアムズの『欲望という名の電車』の中の「大金持ちってときには孤独になるものだから!」(訳・小田島雄志)というセリフを持ってくるのは食い合わせが良いのだろうか(今は、良くない、と思う)。

そんなこんなで、作業を進めております。

最後に対談のときの写真を載せて、つづく。

撮影はいずれも岩松了さんです。

土屋文護
土屋文護さん。舌を出してる。

石井麻木
石井麻木さん。岩松さんのカメラが思ったより近いので照れてます。