投稿者「大田 洋輔」のアーカイブ

今週末、1月30日(土)●渋谷で劇作家・岩松了トークイベント

いよいよ今週土曜日、2010年1月30日(土)の15時から、渋谷・大盛堂書店で劇作家・演出家・役者の岩松了さんのトークイベント&サイン会を行ないます。

岩松了さんは1989年に岸田國士戯曲賞を受賞するなど劇作家として活躍していますが、最近はドラマ「時効警察」の熊本課長役や、「天地人」の真田昌幸役、あるいはロト6のCMなど、役者としての活動でご存知の方も多いかと思います。

今回のイベントは岩松さんのエッセイ集『溜息に似た言葉』(ポット出版)の刊行を記念したもので、古今東西の小説や戯曲に現れる言葉から、日常の中の何気ないひと言まで、セリフの魅力を語り尽くします!

昨年リブロ名古屋店で行なった際は、イベントを知らずに通りかかったお客さんも立ち止まり盛況でした。

リブロ名古屋店で行なったイベントの様子

今回もトークイベントの入場は無料ですので、「岩松さんの話を聞いてみたい!」という方、ぜひご参加ください。
電話でのご予約受付中です。(大盛堂書店:03-5784-4900)
イベントの最中には岩松さんへの質問も歓迎!

また、会場で本をご購入いただいた方には、イベント終了後、サイン会も行ないます。
どうぞよろしくお願いします。

では今週末、大盛堂で!

●『溜息に似た言葉』発刊記念トークショー&サイン会 岩松了が語る「セリフの魅力」

■日時
2010年1月30日(土)
開場:14:30
開演:15:00
※終了は16時半程度を予定しています

■出演岩松了
岩松了(いわまつ・りょう)
劇作家、演出家、俳優。1952年長崎県生まれ。自由劇場、東京乾電池を経て「竹中直人の会」、「タ・マニネ公演」等、様々なプロデュース公演で活動す る。1989年『蒲団と達磨』で岸田國士戯曲賞、1993年『こわれゆく男』、『鳩を飼う姉妹』で紀伊國屋演劇賞個人賞、1998年『テレビ・デイズ』で 読売文学賞、映画『東京日和』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。上記の他、主な映画に『たみおのしあわせ』(脚本/監督)、主な出演作に『天地 人』(真田昌幸役)『時効警察』(課長・熊本役)、主な著書に『食卓で会いましょう』、『シブヤから遠く離れて』(すべてポット出版)など多数。

■場所
渋谷・大盛堂書店3Fイベントスペース [Googleマップ]

〒150-0042
東京都渋谷区宇田川町22-1
大盛堂書店
電話:03-5784-4900

●料金 無料
●定員 50名
●受付 大盛堂書店レジ
電話予約も承ります
電話●03-5784-4900

『溜息に似た言葉』の紹介ページ

大盛堂書店ウェブサイト

電子書籍版のダウンロード数

ポット出版の大田です。
明けましておめでとうございます。

ポット出版は先週金曜日の15日、電子書籍販売サイト「理想書店」で、『本の現場』と『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』を発売しました。

現在、ビューアーの不具合によりページの境目で文字が落ちることがあり、ご購入いただいた方にはご迷惑おかけしております。問題を改修したビューアーは、29日(金)頃にApp Storeからダウンロードしていただけるようになる予定です。

今のところ、無料キャンペーン中の電子版『デジタルコンテンツ〜』は約300DL。
998円で販売中の電子版『本の現場』のDLは10強、というところです。

この数字が多いのか少ないのか判断しづらいですが、『デジタルコンテンツ〜』は2009年9月発売以来、Amazonでの販売数の累計よりも多いです。

『デジタル〜』のDL数に対するポット社内の感触は
出版部長・那須「すごいじゃん!」
社長・沢辺「こんなもんだよ」
といった感じで割れております。

もうひとつ、『本の現場』は、もう少し様子を見つつ、次の対策を。

次の電子書籍、『日本の公文書』は22日(金)に発売予定です。
これは、20日(水)に取次搬入で、店頭に並ぶのは21日(木)や22日(金)頃なので、ほぼ同時発売!
電子書籍(998円)は、紙の本(1,890円)の、ほぼ半額です。

ここから先は完全に個人的な感覚なのですが、将来、紙の本を買ったら電子書籍を利用する権利も同時に得ることが出来るようになったらいいなあ、と思います。
CDを買ったらiPodに入れて聴くことが出来るように。
そして、オンラインで購入した本も、手軽に出力出来るようになればいい。

出版社がやるのを待ってられないよと、紙の本をばらしてスキャンして全ページPDF化して読む、ということをしている人もいます。すごい。
その形のPDFは、ポット出版の場合、ほとんど入稿データとイコールです。
だったらその入稿用のPDFを、希望する人に、ある程度の価格で販売したい、ですよね。

でも、電子書籍の可能性は、もうちょっと違うところにあるはずだよなあ、などと、どんどん取り留めがなくなってきたので、この辺で。

岩松了作・演出「マレーヒルの幻影」公演中

岩松了さん作・演出の舞台「マレーヒルの幻影」の公演が、先週の土曜日から、本多劇場で始まりました。

公演情報「マレーヒルの幻影」

「マレーヒルの幻影」は1929年のニューヨークが舞台。
1929年というと、祖父母が生まれた頃の話ですが、会場で先行販売中の戯曲『マレーヒルの幻影』、そして『グレート・ギャツビー』の他に、1929年の雰囲気を想像する助けになるCDがあります。

Time to Remember 1929」。
Amazonのページを見ると、「Time to Remember」という各年毎に何種類も出ているCD&ギフトカードシリーズのひとつで、生まれ年のものをプレゼントするのが主な買われ方の商品のようです。自分が生まれた年の音楽を聴いても懐かしさは感じないような気もしますが、その時代に想いを馳せるのには、ピッタリだと思います。

岩松さんが脚本執筆中に聴いていたCDの中に、この「Time to Remember 1929」も入っているそうです。

日本のAmazonでは取り扱いがないようですが、都内の輸入CDショップなどで買えるはずなので、公演を観て1929年という時代に興味を持たれた方は、探してみてください。

はじめてのGoogleブック検索【グレート・ギャツビー編】

Googleブック検索というものがあるのは、ご存知だと思います。
でも、使ったことがある人は少ないのではないでしょうか。
私自身、これまでは「試しただけ」で、特に何に使うということはありませんでした。
「Iwamatsu Ryo」と入れて、「おお岩松さんは海外でも紹介されているんだな」と馬鹿なことを思ったりしただけです。

ところが昨日、スコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』(村上春樹訳)の中の「ともあれ、それはただの私事にすぎない」(私事に圏点)という台詞は、原文でどう書かれているかを調べるように頼まれ、初めて明確な目的を持って使ってみて、「これは、もっと使ってみないと駄目なのでは?」と感じました。
今回やったのは「ある言葉が、特定の本のどこに出てくるのか」という基本的な使い方ですが、いくつか発見があったので、「どのように使ったのか」を記録しておきます。

まず、スタート地点は、「村上春樹訳の現物は手元にある」「『ともあれ、それはただの私事にすぎない』という台詞が、訳書のどこに出てくるのかわかっている(ちなみに274ページ)」「原書はない」というところでした。

現物が手元にあり、探したい台詞の場所がわかっていたのは、重要です。
現物がなければ、買うか、借りるか、立ち読みするか、Googleブック検索で調べる必要があります。
また、台詞の場所がわからなければ、気合いで探すか、誰かがページ数とともに引用してブログを書いてくれていることを祈って検索するか、Googleブック検索で調べる必要があります。
が、村上春樹の『グレート・ギャツビー』は、検索の対象になっていません。

この手間を省けたので、今回は5分で探せました。
手順は、
1.台詞の近くの、本の中にあまり出てこないであろう固有名詞を選ぶ
2.選んだ固有名詞を英語でどう綴るか調べる
3.Googleブック検索で原書を検索し、さらに、選んだ固有名詞を検索する
4.発見
です。以下、もう少し具体的に書きます。

1.台詞の近くの、本の中にあまり出てこないであろう固有名詞を選ぶ
「ともあれ、それはただの私事にすぎない」という台詞を英語でなんと書くのかを考えるのは、私には無理です。訳し方も、いろいろあるでしょう。なので、探したい文の近くにある、訳し方がひとつに決まる地名や人名などの固有名詞を検索するのがよいのではないか、と思いました。今回は、台詞の4行後に「ルイヴィル」という地名があったので、それに決定。
このとき、さらに近くにある、訳が想像できる言葉を見ておくといいと思います。今回は「トム」「デイジー」「新婚旅行」にしました。

2.選んだ固有名詞を英語でどう綴るか調べる
これは、「ルイヴィル」をググるだけです。「Louisville」でした。

3.Googleブック検索で原書を検索し、さらに、選んだ固有名詞を検索する
Googleブック検索で「Great Gatsby」を検索すると866件ヒットして、上位に原書が出てきます。下のほうを活用できれば面白いのだと思いますが、今回は最上位の原書だけ。とりあえず一番上に出てきた本をクリック。さらに「Louisville」を検索すると、10件ヒット。この中から「トム」「デイジー」「新婚旅行」が近くにある箇所を探しました。すると、121ページが該当箇所だとわかります。

4.発見
ところが、この本の121ページはプレビューの対象になっていません。ご丁寧に「この書籍を購入」というリンクがあり、Googleブック検索の対象になっている原書がこの1冊だけだったら、買っていたかも。
今回は別の「The Great Gatsby」があったので、そちらで「Louisville」を検索。今度は7件ヒット。さっきの本が3件多いのは、IntroductionやChronologyの部分にも「Louisville」が出てくるから、のようです。
2冊目の「The Great Gatsby」だと97ページが該当箇所で、5行上の’In any case,’ he said, ‘it was just personal.’が<「ともあれ、それはただの私事にすぎない」と彼は言った。>の原文だとわかりました。

以上で検索は終わりです。

その後ほかの箇所もいじっていたら、「この書籍に登場する場所」「よく使われている語句」などを見ることができる「書籍の概要」というページがあることを知りました。たとえば「The Great Gatsby」に登場する場所『風俗見聞録』によく使われている語句
面白いです。やっぱり、馬鹿な感想しか出てきません。
というわけで、はじめてのGoogleブック検索【グレート・ギャツビー編】はここまで。
また何かに使ったら、書き継ぎます。

追記(2009/11/19)

宣伝のことをすっかり忘れていましたが、「ともあれ、それはただの私事にすぎない」という台詞、それから『グレート・ギャツビー』について調べたのは、劇作家の岩松了さんからの依頼です。

『グレート・ギャツビー』に想を得た「マレーヒルの幻影」(作・演出/岩松了)が、12月5日(土)から、下北沢の本多劇場で公演されます。

時は1929年大恐慌前夜。NYで再会した日本人の男と女の人生を描く──。

この『マレーヒルの幻影』は〈恋をする〉ではなく、〈恋をつくろうとする〉ドラマだと自分では思っている。若い頃無条件に始まったはずの恋を、あらためて諸々の条件のもとに〈つくり直さなければならなかった男女のその困難の物語〉と言えばいいだろうか。(戯曲『マレーヒルの幻影』著者あとがきより)

公演の戯曲は12月11日発売予定。本多劇場では先行販売を行ないます。

また、「ともあれ、それはただの私事にすぎない」という台詞については、9月に刊行した『溜息に似た言葉』の中で、詳しく取り上げられています。『グレート・ギャツビー』、『溜息に似た言葉』を合わせて読むと、舞台『マレーヒルの幻影』が、より楽しめるのでは!

公演情報『マレーヒルの幻影』

●2009年12月5日(土)〜27日(日)東京:本多劇場
●2010年1月9日(土)大阪:シアター・ドラマシティ
作・演出/岩松了
出演/麻生久美子、ARATA、三宅弘城、荒川良々、市川実和子、松重 豊

チケットの予約方法など、詳細は森崎事務所へ。

まだ読んでいない『Twitter社会論』の感想と、私のTwitter使用雑感

まだ読んでいない『Twitter社会論』の感想と、私のTwitter使用状況。

流行に乗って、津田大介『Twitter社会論』を買いました。一昨日買って、まだ読みかけです。読みかけなのですが、既に「この本は面白い」と感じていています。今、面白いと感じている理由の大部分は、本そのものに書いてあること、以外の部分です。例えば、書店にドカンと積んであるとか、通勤途中でよく広告を見るといったことではなく、「津田さんをハブにして、TwitterのTL上で本が盛り上がっている」というのが見えたこととか。

『Twitter社会論』をめぐる(私の)TLの流れには、「本って、こんなにもリアルタイムで共有できるものだったんだ」という新鮮な驚きがありました。発売直後には、「ここの本屋で売ってました!」という報告や、「Amazonで在庫切れです」という情報がつぶやかれ、発売の翌日くらいからは、Twitter上でつぶやかれた感想を、著者自らRTしまくっていました。そこでは、「本が出たことによって、何かが動いている様子」が、これまで経験した事のない生々しさで現れていました。読者、著者、編集者だけでなく、本を見ただけの人、買いたいけど買えてない人、買わなくていいかなと考えている人、全然関係ない人、その他もろもろの人たちが、ざわざわした中に本がある感じ。

著者による感想RTは、深夜の時間帯を選んで行なわれていたため、朝起きてTLを見ると金色のライオンみたいな人がズラッと並んでいて、壮観でした。「ほとんどスパムじゃねーか」と笑ってしまうくらい。実際、RTのほとんどは流し読みなのですが、今朝、「感想RTは今日まで、この後は別の形で」というような@tsudaの発言を見て、「あの、ちょっとズルい写真の行列が見れなくなるのは淋しい」と思ってしまった自分がいました。悔しいです。本とついったーで、こんな思いをするなんて。

あとは本を読んでから、また考えます。

私のota_potのアカウントは2009年の7月13日に取得したので、11月14日現在124日目、つぶやきの数は1,190くらい(別のアカウントは、もう少し前から使っていますが、秘密)。フォロー数が196、フォロワー数が166。
「TLの景色が変わる」と言われるフォロー数が300まではまだありますが、徐々に感覚が変わってきた印象はあります。

まず、フォロー数160を超えたくらいから、全部読めなくなりました。今でも99%以上は読んでいると思いますが、ときどき「あ、抜けてる」と感じることが出てきました。でも、そういうものなんだと思います。本当に読みたい人のつぶやきであれば、少し手間をかければ読むことができますし。

よく「まずは100人フォローするといい」と言う話を聞きますが、自分は徐々に増やしていって、65人を超えたくらいで、いつ見ても何かしら新しいつぶやきがあるようになり、変な緊張が解けました。TLを更新しても新しいつぶやきがないと、淋しいんです。でも、フォロー数が増えると、その可能性は極めて低くなり、見る度に新しい何かがあるので、ついったー(を見るために使っているiPhone)をいじるのが嬉しくなる。

だから自分は、誰かをフォローをする場合、全然つぶやかない人よりも、意味がなさそうなことでもポツポツつぶやいてくれる人の方を優先してしまいます。僕の前で人がしゃべり続けてくれていることが、嬉しいのです。

岩松了『溜息に似た言葉』●リブロ名古屋店イベントレポート

去る11月1日(日)の19時より、リブロ名古屋店さんにて、岩松了さんのトークイベントを行ないました。

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あいにくの雨模様にもかかわらず、20人以上のお客様にお越しいただき、感謝、感謝です。

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話題は近刊『溜息に似た言葉─セリフで読み解く名作』にちなんで、岩松さんが感じるセリフの魅力について。
岩松さんが語るシチュエーションの先に置かれることによって、「もう、さっきから」や「似てる」といった何気ない言葉が大笑いを起こす、あっという間の30分でした。

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イベント後にはサイン会。岩松さんも「全員の顔を覚えて帰る!」と。

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また、会場を用意してくださったリブロ名古屋店さんでは、11月一杯『溜息に似た言葉』フェアを開催中です!

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『溜息に似た言葉』の中で取り上げた40作品のほぼ全てに、「作品の中から岩松さんが選んだセリフ」と「なぜそのセリフを選んだのか、のヒントとなる言葉」、そして「若手写真家による、文学やセリフをイメージした写真」のポップがついていて、とてもにぎやか。

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『老人と海』や『マクベス』など、「名前は知っているけど、名作過ぎて手が出なかった」文学作品を読むきっかけにしていただけたら、嬉しいです。

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最後になりましたが、リブロ名古屋店の三浦さん、青木さん、岩上さん、皆さん、どうもありがとうございました!

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解読が必要では駄目

私事ですが、先週の木曜日から今週の月曜日までインフルエンザでお休みしていました。
流行の新型です。

お休みしている間、自分がやるべきだった仕事を代ってやってもらったのですが、
「大田が管理しているフォルダは中身が整理されていないので、ファイルの意味がわからない」
と叱られました。(あるいは、デザイナーへの指示が不明瞭で解読を必要とする、と)
その通りで、申し訳ありません。

原因、いくつか心当たりがあるのですが、自分で思う最大のものは
「今はこれでいいや」
と、とりあえず作ったファイルやフォルダがそのまま自分の中で忘れ去られ、
再び使う機会があったとしても、「今回は特別」とか「もう使わないから」とやりすごし……。

>「後で確認しよう」は絶対駄目
と書いた『溜息に似た言葉』入稿後の反省が、全然、活かされてなくて駄目。
言葉にすれば簡単ですが、同じ原因から様々な問題になって顕在化していて、
個人の思想的に根が深い問題だ、と思います。

早くこんなことクリアしなければ。
顔から火が出る。

「2009/09/03 未来型音楽レーベルを立ち上げよう/第2回」の覚え書き

2009/09/03 未来型音楽レーベルを立ち上げよう/第2回

第2回。講師の牧村さんが体調不良のため欠席。全5回のうち、津田さんの比重が大きい、「上手なネットとの付き合い方1~管理」「上手なネットとの付き合い方2~プロモーション、販売」を前倒しして行なうことに。
が、その前に第1回の続きで具体的な「お金の話」から。

数字や事実関係など、話されたものをメモったノートを起こしただけで、後で調べ直したものではないので「こういう話題が出ました」くらいのものとして考えてください。

当然、下のメモ以外の話も沢山ありました。
「※」の後は、大田の話です。

◎お金の話1
●CD1枚のうちわけ
音楽制作者連盟が『音楽主義』という制作者向けのフリーペーパーを出していて、今回の「CD1枚あたりのうちわけ」は「一目でわかる!!著作権のお金の流れ」として、「著作権使用料の流れ」「著作権隣接県使用料の徴収・分配の流れ」と一緒に(最近は)毎号載っているみたい。図入りでわかりやすいですが、ネットだと見にくいので実物を入手するのがいいかも。
CD1枚を100%として
・原盤印税 12~16%(うち、アーティスト分1〜3%を除いて、原盤制作者分)
・著作権使用料 6%(これがJASRACなど著作権管理事業者を通じて著作権者(音楽出版社)に支払われ、そこからさらに音楽出版社、作詞家、作曲家で分配)
・流通 45%(うち、小売店分が25〜27%)
・のこり(全体の1/3くらい)がレーベル分

●着うた(フル)の場合のうちわけ
税抜配信小売価格を100%として
●配信手数料 10%〜25%
●著作権使用料 7.2%〜7.7%
●キャリア手数料 9%
○アグリゲーター委託手数料 5〜25%
○原盤使用料 のこり

●まで含めた全体が税抜配信小売価格。○のところが、税抜売上。
iTunesストアも、キャリア手数料がカード決算手数料7%〜13%に変わるくらいで、おおむね同じ。
アグリゲーターとは、配信請負業者とも言い、レーベルと配信業者の仲介をする。委託手数料のうちわけは、仲介料や、配信業者への営業代、DLログ手数料、など。

◎お金の話2
・日本のライブハウスは会場費が高い。
300人規模のライブハウスと、700人規模のホールを例にして、具体的にどのような項目が立って、それぞれいくらくらい必要なのか、という話。フォーマット資料配布。

◎お金の話3
レーベルの視点で、CD1枚作って売って、何にいくらくらいかかるのか、採算点はどのくらいにあるのか。
エクセルのマクロを使用して、目標枚数や宣伝販促費にさまざまな数値を入れてみる実演。インディーズレーベルで3万枚売ると、収支はどうなるのか?など。
例えば2,500円のCD、枚数20,000枚、原盤制作費100万円、宣伝販促費100万円だと、粗利で1300万円弱(あくまで一例で、条件によって様々変わってくるが)。

※この中の数字で一番驚いたのは予想返品率3%というところで、だいたいこんなものなんだそう。出版業界の返品率40%はもちろん高すぎるとは思っているけれど、こんなにも違うものか、と。「業界慣習で」と言っていたが、もうちょっと突っ込んで聞きたいところ。

◎レーベルに必要なもの
●人
・アーティスト
・スタッフ
・ノウハウ(重要)

●金
・原盤制作費
・管理費
・広告宣伝費
最初に300万くらいは要る。運転資金を借りるなら、市区町村のベンチャー支援金とかが良い。23区外が狙い目で、都心通勤圏内のプチ田舎とかどうか。家賃も安いし。

◎コストを切り詰める
●人件費
・週末起業の一人レーベルなら、人件費はゼロ
・ボランティアや、成功報酬的な形でアウトソーシング など
「友達がホームページに詳しいから」とか軽い気持ちで頼むと、あとで揉めるから止めときましょう。無償で「あれやりたい、これやりたい」と言われても…。

●管理費
・Microsoft Office→Google Docs, Open Office
・パソコン→ネットブック など

●広告宣伝費
・My Space, twitter, ニコニコ動画,……
以上のものは既に目新しさはない。新しいサービスが出て来た時に飛び込んで、パイオニアになれるかどうかが鍵。
・サイトのアクセス解析にはGoogle Analyticsが良い。十分すぎるほど高機能。
・ストーリーを作るためには?

「2009/09/02 未来型音楽レーベルを立ち上げよう/第1回」の覚え書き

2009/09/02 未来型音楽レーベルを立ち上げよう/第1回

第1回は「音楽レーベルとは何か」を、“これまで”と“これから”にわけて、駆け足で。
参加者は、41席中38人くらい。男性8割(印象)。

数字や事実関係など、話されたものをメモったノートを起こしただけで、後で調べ直したものではないので「こういう話題が出ました」くらいのものとして考えてください。

当然、下のメモ以外の話も沢山ありました。
「※」の後は、大田の話です。

◎過去のレーベル:未来のレーベル
●過去〜現在
・レコード・CDのプレスにはそれなりの設備投資が必要
・音楽のコピーには労力が必要
・メディアは電波・紙に限定(一方通行)
→音楽は録音して器を売るビジネス

●未来のレーベル
・配信・CD(-R)は誰でも作れる
・音楽のコピーは一瞬で可能
・インターネットの登場による情報の双方向性の発達
→音楽の録音物販売からの脱却(プレス・CDの他の販売・利益獲得法の創造)

◎「レーベル」の1世紀
●そもそも「音楽出版社」が出来たのは、19C?のヨーロッパである。
※もう少し前みたいだけど、調べてない。
当時売り始めたのは「楽譜」。最初、作曲家は買切りで権利を売っていたが、直販出来ることに気がついた。結果、作曲家と印刷屋が儲かった。

●1940年頃?、NYのティンパンアレーは音楽出版社、レーベルで一杯になっていた。
この頃、音楽出版社とレーベルの分業化が進み、音楽出版社は「良い曲ありまっせ」という曲を売るのが仕事。レーベルは、その曲を誰に歌わせよう、どうやって売っていこう、という、A&Rが仕事。この頃になると、以前は儲けのネタだった楽譜を無料で売るようになった。なぜなら、沢山の人に歌って欲しいから。歌ってもらえれば、レコードが売れる。

●その後プレスリーを抱えていたレーベル「サンレコード」も、ラジオという当時の新しいシステムを上手く活用したため、あれだけのヒットを飛ばした。

その後音楽業界は、1989年くらいまでは右肩上がりの成長を続けるのだが…。

※話が飛び飛びで自分の中で繋がらない。要、調べもの。

◎1989年問題
1989年頃が、(日本の)音楽業界の1つの節目になっている
・LP→CDへの移り変わりが終った(ステレオが庶民の手の届きやすい娯楽になった)
・ホコ天、イカ天国ブーム(素人が音楽業界に入ってくるようになった)
・カラオケのBOX化(曲を直接売るのではない形ができた)

しかしその後も音楽業界は成長を続け、1998年、CDの売上が6000億円超、ミリオンヒットが年にシングル・アルバム合わせて40数作を数えた。「J-POP産業複合体」(烏賀陽弘道)のピーク。
この頃、CD-R、MP3、Windows98、i-mode(99年)など、次世代のメディアの萌芽もあり、1998年も転換期と言える。

◎レーベルの収入源
・CD/配信/ライブ/グッズ

ビクターが社員1万人を抱えていたのに象徴されるような、90年代型のビジネスのサイズは、もはや成り立たない。
1万人規模の社員を食わせるのは無理だし、タワレコやHMVなどの大きな小売店もつぶれる時代になった。
一方、高円寺の「円盤」や下北沢の「mona records」のような特色のある店舗はCDの販売でもやっていける。それは個性的だという面もあるけど、「店主+バイト」が食えればいい、という規模だから。

レーベルの仕事というのは、「制作/宣伝/販売」なのだから、1人で出来るのが一番良いし、1人は無理でも2,3人とか、顔の見える規模でやれば、食っていける。

Hi-STANDARDが良く出来ている理由(略)

◎音楽の売り方の未来
●商品を売るだけでなく、コミュニケーションを売る or アーティストのキャラクターやストーリーを消費する

※アイドル化していく、ということ? ニコニコ動画?

●新しい技術やツールに、いかにセンシティブであるか。そして、いかに使うか。
●古い手法、確立された手法を、いかに新しい形で使うか。

●レーベルやレコード会社の規模と、売り方の2つを、それぞれ「メジャー/マイナー」に分けた、4つのパターンを考えてみる。
・メジャー(な会社が)・メジャー(な売り方)をする「メジャー・メジャー」は、いわゆる普通の「メジャー」
・URC(の岡林信康のシングルなど一部)は「マイナー・メジャー」
・トラットリアは「メジャー・マイナー」
・「メジャー・マイナー」が難しいわけ。ひとつは「再販制」※なんでだっけ?

と、非常にざっくり言うと以上のような感じでした。
あまりにざっくりしていて、反省しています。
大学時代にノートを取らなかったしっぺ返しが今!

『羯諦─山中学 写真』●サイン本あります

ポット出版は、2009年9月10日(木)に写真集『羯諦─山中学 写真』を発行いたします。

全国の書店、ネット書店でお買い求めいただけますが、ポット出版に直接ご注文いただいた方には、著者のサイン入りの本も、若干数ご用意しております。

著者によるサイン入りの『羯諦』をご希望の方は、お問い合わせフォームから、本のタイトル/冊数/お名前/郵便番号/ご住所/電話番号/メールアドレス/お支払い方法(郵便振替または代引きがご利用いただけます。詳しくは「本の購入」のページをご覧ください)に加えて、「サイン本希望」の旨をお知らせください。

羯諦─山中学 写真

著者●山中 学
定価●6,000円+税
ISBN978-4-7808-0132-3 C0072
250mm×250mm / 144ページ / 並製函入