投稿者「宮崎 玲子」のアーカイブ

お部屋1560/出版界崩壊は止められないがために 9

では、出版界の話に戻ります。
私としては、編集者とライターあるいは漫画家の関係が薄くなったところで、薄い関係を元にした仕事のやり方をやればいいのだから、そう困ることはないのではないかとの思いもありつつ、人間関係が薄くなってきたことによって、人間関係がフォローしていたことがフォローできなくなってきていることはたしかに問題かもしれない(それを含めて「しゃあない」とも思うし、「そうも人間関係は本当に薄くなってきてるのか」との疑問もあって、こういう時代だからこそ、今まで成立しにくかった新しい関係がでてきているようにも思うのですが、ひとまずここでは「両者がサラリーマン化している」「人間関係が薄くなっている」「それでは困る」という前提で話を進めておきます)。
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お部屋1559/出版界崩壊は止められないがために 8

SM業界における、今の時代のもうひとつの問題は、教育がなされにくく、よってレベルの向上がなされにくいことです。
かつてはSMクラブという場がノウハウを伝達していました。ベテランから新人へ、店から女王様たちへ。本当にこの世界は奥が深いですから、1日2日の講習で教えられることは知れていて、それ以外のことは、実践によって身につける、あるいは店や先輩、同僚たちによって教えてもらうか、自分で盗むしかない。
法規制が強まって、クラブがプレイルームを持てなくなって、出張型が主流になってくると、部屋から部屋へ移動し、待機は車ということが増えてきます。同僚や店のマネージャーと一緒にいる時間が短くなれば、伝達される機会が減るのは当然です。
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お部屋1558/出版界崩壊は止められないがために 7

ワシの食中毒はキャンピロバクター菌(カンピロバクター)が原因でした。もとは家畜の病気で、腐りかけのものを食べたかどうかではなく、ちゃんと火を通しているかどうかの問題です。
キャンピロバクター菌は潜伏期間が長いので(2日から7日)、何がいけなかったのか特定できないのですが、ちょっと気の利いた小料理屋で、地酒を飲みながら、中まで火の通っていない新鮮なササミを食したのがいけなかったのでしょう。そんなことをした記憶はないですけど。
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お部屋1557/出版界崩壊は止められないがために 6

専属契約があれば、漫画家は他に行くこともできない。今何をしているか知らないですが、以前仕事を一緒にやっていた漫画家は飼い殺し状態になっていて、カットの仕事は他社でやることができても、漫画は描けない状態になってました。生活の保証はあるにせよ、あの状態は苦しいでしょう。
しかし、新條まゆさんによると、小学館では専属契約はないんでっすってね。だったら、なんで小学館以外で仕事をしないのでしょう。
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お部屋1555/出版界崩壊は止められないがために 5

そもそもどうして、小学館において、こうも漫画家と編集者の関係がいびつになっている(ように思われる)のでありましょうか(他もそうなのかもしれないし、あるいは小学館の一部でしかなく、会社全体の問題として語るのは適切なのではないのかもしれないのですが)。
ここからは私なりのかなり特殊な見方が入ってきます。見方は特殊でも、そう大きくは外れていないのではなかろうか。
最近漫画を全く読まないので、どんな人か全然知らないですが、新條まゆさんという漫画家が読ませる長文を書いてます
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お部屋1553/出版界崩壊は止められないがために 4

今私が仕事をしている範囲で言っても、編集者との関係はさまざまです。仕事と直接関係がなくても、ほとんど毎週のように会っているのもいれば、最初の顔合わせ以降会ったことのない編集者もいます。今現在は、会ったことのない担当編集者は一人もいないですが、連載が終わるまで一度も会わなかった編集者もいます(たいていは前任から引き継いだ編集者です)。
信頼関係がないまま仕事をすると、いざトラブルになった時に回復不能に陥りやすくはあるのですが、トラブルになりようのない原稿もありますから、一概に「薄い関係はよくない」とは言えない。
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お部屋1552/G8とラブホ

レギュラーの更新とは別に告知を出しておきます。
間もなく洞爺湖サミットが始まります。それに対抗するイベントもさまざま開かれます。札幌がメイン会場ですが、東京でも以下のフォーラムがあります。
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G8対抗国際フォーラムの開催と、記者会見のお知らせ
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お部屋1551/出版界崩壊は止められないがために 3

編集者と書き手は、互いに深く理解しあい、仕事以外でも、飯を食ったり、酒を飲んだり、議論したりするような関係が望ましいと言われがちです。私としても、こういう関係であるからこそ成立する仕事があることは否定しないし、こういう関係があるからこそスムーズになる部分があることも否定しません。
多くの仕事は、編集者から「これこれこういう原稿を書いてくれませんか」という形で依頼が来ます。「それよりも、こういう内容はどうか」とこっちから修正案を出すことはありますが、ひとたび会議を通った企画は修正できる範囲が限られて、「その話はまた次の機会に」ということになるのがオチです。
それよりも、編集者と「ああでもない、こうでもない」と練り合ったものを編集者が企画会議に出してくれたものの方が自分のやりたいことをできやすい。
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お部屋1550/病み上がり

さすがに初日は気を失ってましたが、食中毒ってそんなに持続はしないです。まだ腹は痛いし、トイレに行くことも多いのですが、4日目にして、生活にはほとんど支障なし。
今腐りかけのものを食うと、体に入っている薬が勝つのか。あるいは抗生物質で善玉菌が死滅し、かつ体力が落ちているせいで、また食中毒になるのか。どっちなのか気になって実験してみたら、なんの異状もなし。最初から腹が痛いし、下痢なので、わからないだけかもしれませんが、今なら腐ったものを食い放題です。
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お部屋1548/病欠

すでに原稿は書いてあるのですが、まとめなおす気力がないため、「出版界崩壊は止められないがために」はお休みです。昨日は鴨沢祐仁の「偲ぶ会」だったのですが、こちらも欠席してしまいました。
というのも、ここ数日、ひどい下痢と腹痛に苦しみまして、昨日、病院に行ったら、食中毒だったみたい(検査結果は数日後に出ます)。生まれて初めて点滴を打ってもらいました。
病院に行くと病人の気分になります。病人ですから、「正しい気分」なのですが、もっと症状のひどかった木曜日も金曜日も「黒子の部屋」を更新していたのに、今は何も出来ないです。と言いながら、こんなもんを書いてますけど。
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