投稿者「伏見 憲明」のアーカイブ

伏見 憲明 について

作家。 1963年生まれ。 著書に『魔女の息子』(第40回文藝賞受賞/河出書房新社)、『さびしさの授業』(理論社)、『ゲイという[経験]増補版』(ポット出版)ほか多数。 編集長として『クィア・ジャパン vol.1〜5』(勁草書房)、『クィア・ジャパン・リターンズ』(ポット出版)を刊行。 詳細なプロフィールへ→

エフメゾ、学生無料キャンペーン!

fmfEVA___7.jpg春休みのキャンペーンとして、学生ゲイでまだエフメゾ未体験の方を、毎週二人、無料でご招待する企画をはじめます!

ゲイバーゆえセクシュアリティはゲイにかぎりますが、二丁目にまだ行ったことがない新人から、大人のゲイバーに憧れる中堅?まで、エフメゾを存分に体験してもらおうと思います。飲み物は焼酎などにかぎりますが、名物のカレーもふくめ一晩無料で楽しんでいただきます。もちろん、タイプのお客様がいたらガンガンくっつけます!w

条件は学生ゲイであること(当日、学生証提示)と、エフメゾの感想を後日ツイッターでつぶやいてもらうことです。お申し込みは@ヤフーの前に gaybarfushimiを置いたアドレスに簡単な自己紹介を記してメールをください。一人参加でも、友だち同士での二人組参加もOK! 初心者には先輩の学生バイトほかが懇切丁寧な接客をいたします(どんなw)。4月いっぱいまで継続するキャンペーンですので、ご都合のよい水曜日をご予約ください。

春休みのウェンズデーナイトをエフメゾで!

雪でも営業!

2/29(水)のエフメゾは雪でも営業しています!

19時以降、シチューライスを無料配給しますので、おなか空かせてご来店くださーい。

店は17時から04時まで営業している予定です。

道ですべってころばないように、足下に気をつけてお越し下さい。スタッフ一同、お待ちしております!

雨宮まみさんを迎えてトークライブ!

978_4_7808_0172_9.jpg2/15(水)のエフメゾは、深夜1時くらいから小一時間、トークライブを行います。

ゲストは雨宮まみさん。雨宮さんは昨年、ポット出版から『女子をこじらせて』という自伝?エッセイ集?を出版し、現在、注目のライターさんです。

本の帯にあるコピーを紹介すると、「「女子」という生きづらさに真っ向から向き合う半生記! ブログ「弟よ!」で人気の雨宮まみが全国のこじらせ系女子に捧ぐ! 非モテからなぜか「職業・AVライター」になった…その曲がりくねった女子人生を描く怒濤の13万字!!」

エフメゾでも「こじらせ」問題は、男女オカマ問わず、よく話題にのぼる話。書評の仕事で雨宮さんのご著書を拝読した伏見は、「彼女を招きたい!!」とすぐにオファーしてみました。すると、なんとこんな場末のゲイバーに来てお話ししてくださるという返事が。というわけで、久しぶりにエフメゾ営業中にライブをはさむことにしました。

一応、ユーストなどでの中継もする予定ですが、ぜひとも、当日エフメゾにナマ雨宮さんを見に来てください。

ちなみに、伏見が『女子をこじらせて』について書いた書評も近日、日本性協会のサイトにアップされる予定!

● 雨宮まみ/おもにエロ・AVのフィールドで活躍する「今もっとも“イタ刺さる”」女子ライター。 ハヤリのキーワードに収まりきらない女子や男子のもやもやを、自身の思いを交えながら明快に切る語り口にファンが多い。 共著書に『エロの敵』(翔泳社)、『リビドー・ガールズ』(パルコ出版)。『AV FREAK』『SMネット』などで連載。ブログ『弟よ!』を精力的に更新中。

2/8(水)のエフメゾ

17時から04時くらいまで店を開けております。伏見ママの体調いかんでは早じまいもありますので、深夜遅くに来られるときには事前連絡をいただいたほうが確実です。

寒中サービスで、2/8は夕食の無料配給があります。メニューはシチューライスの予定。15食くらいで終了してしまうので、なるべく早めにお越し下さい。

初心者、学生さんも大歓迎! ゲイ以外のマイノリティ、女子も入店OKですが、「ブス!」とか「粗末チン!」とか罵倒されても笑えるノリの方のみ。そういう低めのコミュニケーションを交わす場だとご理解の上、お越し下さい。スタッフ一同お待ちしております!

エフメゾ関連のエッセイ

エフメゾ関連のエッセイをまとめたエントリを間違って消してしまったので、改めてアップします。エフメゾに行ってみたい!と思ってくださっている方はぜひ、参考に読んでみてください。こんなことを考えながら、ママ業をやっている伏見です! 続きを読む

書評『女嫌い』


● 上野千鶴子『女嫌い』(紀伊国屋書店)

 「デブ専のゲイ」の友人がいる。デブ専というのは、太った男性を好む嗜好を差す。その友人は美形でスタイルもいいのだが、「そんな自分がどうして肉のついたデブが好きなのか!」と、欲望の逆説に憤慨している(笑)。

 そういう背理は珍しくない。一般的な男性の欲望もまた矛盾を含んでいるからである。ミソジニー=女ぎらいこそが異性愛そのものの基盤であり、異性愛の男性は女ぎらいでありながら女性を性愛の対象としている。そして、女ぎらいによって成り立っているのが男たちの連帯であり、それを維持するためにもホモフォビア(同性愛嫌悪)が、強迫的に同性愛疑惑を点検させる。というのが、フェミニズム界隈で共通了解になりつつある性差別の図式だ。

 上野千鶴子氏の新刊『女ぎらい』は、そうしたホモソーシャルの理論を援用して、「皇室」から「婚活」「負け犬」「DV」「モテ」「少年愛」「自傷」「援交」「東電OL」「秋葉原事件」……まで、快刀乱麻を断って分析してみせる。読み応えはあるが、こうした理路に違和感を感じずにシンクロするには、上野氏やフェミニズムの世界像とリアリティを共有していなければならない。 続きを読む

書評『うさぎとマツコの往復書簡』


● 中村うさぎ/マツコ・デラックス『うさぎとマツコの往復書簡』(毎日新聞社)
● マツコ・デラックス『世迷い言』(双葉社)

 世間は空前の「オネエブーム」。昨年は女装コラムニストのマツコ・デラックスなどがブレークした。それにしても、どうして「オネエ」はこんなに求められるのだろうか。

 日本には歌舞伎の女形という伝統芸能があったが、現在のような女装や女性的な態度物腰を商品性にするタレントの走りは、戦後にスターダムにのし上がった美輪明宏に遡る。以降、中性的な魅力で人気を博したピーター、「ホモ」を堂々と公言するおすぎとピーコ、オネエ言葉で再ブレイクした美川憲一などが大活躍。そして、二千年代に入ってからのテレビ界は、料理家でオネエとか、美容家でオネエとか……各分野に一人はオネエのタレント枠が設けられているかのような活況である。

 視聴者や読者の側はそれをどのように受け止めたのか。初期の頃は美輪にしても「シスターボーイ」と半ば揶揄されているし、ゲイバーのママなどがテレビ出演する際のあつかわれ方も、間違いなく「キワモノ」だった。それが九十年代以降は「文化人」として認知されるようにもなり、美輪に至っては近年、その「霊能力」によって宗教的な尊敬まで得た。そうしたオネエ系タレントのメディア露出に対して、保守的な勢力からの批判があまりなかったのは、日本の社会やジェンダーを考える上で興味深い。 続きを読む

書評『アンアンのセックスできれいになれた?』


● 北原みのり『アンアンのセックスできれいになれた?』(朝日新聞出版社)

 本書は「アンアン」という隆盛を誇った女性誌の創刊から今日までをたんねんにたどることによって、女性の意識、とりわけセックスについて分析を試みた評論である。著者の北原みのりは「アンアン」が創刊された1970年に生まれ、青春期に同誌のセックス特集に大きく影響を受けたフェミニスト。

 彼女によると、初期の「アンアン」は、きわめて前衛的で、女性解放への志向も色濃く、レズビアンさえも肯定的に扱われていた。80年代に入っても、政治色こそ後退するが、女性の欲望に肯定的で、性的にもより解放されていく。この頃に、北原は「アンアン」と出会うわけだが、彼女を開眼させたのが、有名なセックス特集「セックスで、きれいになる。」(89年)。北原に言わせると、これが新しかったのは、「欲望を丸出しにしているのに、きれい。そして全然男に媚びてない。……すべてが『女目線』だった…」 続きを読む